劇場公開日 2025年2月7日

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ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女のレビュー・感想・評価

全54件中、1~20件目を表示

2.5それにしても、邦題の浅いことよ。。。

2025年9月27日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

2024(日本は2025)年公開、ドイツ・オーストリア・スイス・イギリス映画。

【監督】:キリアン・リートホーフ
【脚本】:マルク・ブルーバウム、ヤン・ブラーレン、キリアン・リートホーフ

主な配役
【ステラ・ゴルトシュラーク】:パウラ・ベーア

原題は、『Stella. Ein Leben.』(ステラ。ある人生。)
というらしい。

邦題は、「ある人生」にあたる箇所を、
「ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女」とした。

本作を鑑賞して、邦題の浅さが気になった。

ステラは、確かに密告した。
密告し続けた。
英語版wikipediaでは、600人〜3000人とされている。

結局、両親も救えなかった。

戦後、ソ連で10年の懲役に服し、
ドイツに帰国後も裁判が待っていた。

旧友はステラに対して、
「悔いてくれ」
と悔恨の態度を示すことを強く諭す。
だが、ステラは意に介さず、能天気な会話を続けようとする。

ステラは、ただ、忘れたかったのではなかろうか。
確かに加害者であったが、
被害者であったことも事実だ。

ステラが受けた拷問や性的な虐待に対して、
誰なら耐えられたというのだろうか。
裁判時には、精神疾患の疑いも指摘された。

映画のラストに紹介された彼女の最期を思うと、同情を禁じ得ない。

まあまあ過激な性描写もあり、
ステラ役の女優さんは、実物の写真とはまるで異なる。
もっと、
内的な要素に踏み込んだ作品だと良かった。

☆2.5

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Haihai

3.5悲しい女性だなぁ

2025年8月22日
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ニョロ

4.0君たちに過去の責任はないが繰り返さない責任はある

2025年8月20日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

アメリカでジャズ歌手になることを夢見たステラ。
冒頭のシーンで、ジャズ仲間と演奏の練習をしているシーンがとても爽やか。
それなのに・・・・・・

ユダヤ人として生まれたばっかりに、ナチスに追われ、工場で働かされ、ナチスに拷問を受
ける。夢も希望も一気に吹っ飛び、家族も仲間も、アウシュビッツ送りの運命を背負うことになる。
彼女が生き残るためにとった手段は、同じユダヤ人の居場所を密告すること。
もちろん彼女が望んだことではない。誰が生き抜くためとはいえ、密告者になるだろうか。
ナチスからも同じユダヤ人からも罵倒され、生き延びることが居場所を失うこととイコールになる。何ひとつ自らが悪いことをしようとは思っていなかったのに、いつのまにか戦犯呼ばわりされ、裁判にかけられる。
最近のドイツ映画は、そんなナチスの理不尽極まりない世界を、これでもかと剥き出しにする。

君たちに過去の責任はないが
繰り返さない責任はある

ラストのテロップに映し出された、強制収容所からの生存者の言葉が胸に響く。

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ジョー

2.0「被害者か加害者か」…いや、加害者だったことは否めないでしょう。 ...

2025年7月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

「被害者か加害者か」…いや、加害者だったことは否めないでしょう。

世が世であれば、ジャズシンガーとして成功していたかも知れなかったステラ…。
もちろん、彼女も戦争の被害者なのかと問われれば、むろん、「被害者」の一人ではあるのでしょう。
そして、彼女の戦争責任を裁いた法廷が結果としては「実質的には無罪」の判決を下したのも、おそらくは、その意味なのでしょう。
そう、受け止めました。評論子は。

まして、彼女にはジャズシンガーとして返り咲きたいという切なる願望が、常に心中を去来していたことでしょう。ナチスによって、工場の強制労働(?)に動員されてからも。

そして、その願望のためには(ユダヤ人には見えないことを巧みに利用して?)ナチスの将校に取り入ってしまえば、あとは同胞を売るところまで転落(?)するのは、時間の問題だったのだろうとも、評論子は思います。

ときに、いったんはナチスに占領されたパリでも、連合軍によって解放された後には、パリ市民は、占領中にナチス将校と親密な交際のあった女性を引きずり出し、衆人環視の中で、頭髪を丸刈りにするという、見せしめが行われたとのことです。
一方で、彼女たちにしても、占領時代を生き抜くには、ナチス将校と取り入る以外に、解放後の時代に希望をつなぎ、生計の途を確保する術(すべ)がなかったことには、多言を要しないでしょう。
ステラが、何とか生き延びて、再びジャズシンガーとして返り咲こうと足掻(あが)いていたのと同じように。

それだけに、本作のおしまいで語られる「君たちに過去の責任はないが、繰り返させない責任はある」という、ダッハウ強制収容所の生存者というマックス・マンハイマーの箴言も、その結論を裏づけるものとして、監督など、本作の製作者によって引用されていることも、疑いのないこととも、評論子も思います。

とはいえ、とはいえ。
そういう本作の「落とし処(どころ)」とは裏腹に、何か釈然としないものを禁じ得ない評論子でもありました。

それは、単に評論子には「右の頬を打たれたら、左の頬も差し出せ」というような寛容の精神が足らないだけなのかも知れませんけれども。

しかし、わが身可愛さ(アウシュビッツ送りを避けるため)とはいえ、そのために同胞を売ってまで…というのは、いかがなものでしょうか。
その点で、彼女が加害者であったことは、払拭しさることのできない要素でもあると、評論子は思います。

そして、密告者に転落してゆく彼女のその葛藤が、作品全体の描写からは充分には窺われないことが、本作の映画作品としての底の浅さになっているようにも思われ、評論子的には、佳作としての評価は無理(良作止まり)と思います。

ところで、「天知る、地知る、己(おのれ)知る」という箴言がありますが、彼女の場合にも当てはまる箴言だったと、評論子は、本作を観終わって、思います。

この箴言は、「「誰も知らないと思っていても、天も地も、自分も、そしてあなたも知っている。だから、隠し事(=悪事)はいつか必ず露見する」という意味のことわざです。この言葉は、中国の後漢時代の政治家、楊震の故事に由来します。楊震が賄賂を受け取ろうとしない際に、相手が「誰も見ていない」と言ったのに対し、楊震が「天も知っている、地も知っている、私も知っている、あなたも知っている」と答えたという逸話によります。(Wikipedia)

最後の最後に、二度目の企図として成功したという、彼女の自殺は、彼女自身が自らが加害者であったと認識もしていたことを雄弁に証言して余りがあったように、評論子には、思われてなりません。

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talkie

4.5自分の選択の誤りを認めた訳ではない

2025年5月25日
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鑑賞方法:映画館

驚く

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TT

彼女はカポーよりもスパイに当たる。重罪!なのに。

2025年5月20日
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マサシ

3.0悲惨すぎるWW2時のドイツに住むユダヤ人の現実を生々しく

2025年4月6日
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ひでちゃぴん

5.0タイトルなし

2025年4月3日
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鑑賞方法:映画館

どうしてそうなったかのきつい状況、状況的なあり様をよく描いていた。いかにナチが
非人間的な組織だったかもよくわかる。と同時に、ナチだけではないかも。両親を守るためにアメリカには逃げられなかったのか。戦後の裁判、そして自殺に至るキツさ。
自分が誘惑しにいってるわけではないのに、あちこちにセクハラの罠が待っている記述、綺麗な女性のリアルさが現れていて既視感あった。

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Emiri

「あなたならどうした」の問いかけの強さ

2025年4月1日
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鑑賞方法:映画館

 ナチス政権下のベルリン。自分がアウシュヴィッツ送りにされるのを逃れるために、ゲシュタポに命じられるまま仲間のユダヤ人をナチスに売ったユダヤ人女性のお話です。自己保身と裏切りに引き裂かれる痛みは、人が生きている限り様々な場面に顔を覗かせます。しかし、命を懸けた煩悶と言うのはやはり容易に正邪の判断は下せそうにありません。

 こうした物語では、「あなたならどうしましたか?」というスクリーンからの問いが大きな戸惑いを観客にもたらすのですが、本作ではそれが弱く感じました。それは、彼女と周りのユダヤ人たちの関係性の描写が浅かったので、彼らを裏切るという切実さが迫って来なかったからではないかなと思えました。

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La Strada

2.5主役のパウラ・ベーアがとても魅力的

2025年3月21日
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怖い

知的

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ねこたま

4.0限り無い絶望感

2025年3月12日
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悲しい

怖い

難しい

この種のテーマは数限り無い。
少なくともナチスが免罪される理由は見あたらない。
人間の尊厳を主体性に還元する事も不条理な話だ。ただ私たちはそこから無責任でいる事は出来ないのだ。
ヒロインの演技は抑制されていて良い。
ドイツ映画のリアリズムが感じられる作品だと思う。

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zep1957

3.5自分の人生の為に

2025年3月2日
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悲しい

難しい

時は第二次大戦。ゲシュタポに捕まったユダヤ人女性が同胞を売る密告者となったことで生き延びるが、戦後裁判にかけられ…といった物語。

ジャズバンドで楽しく過ごすも、徐々にナチスの不穏な空気が町を包み…。自身にも危険が迫る中、偽造パスポート職人のロルフとの出逢い。

出逢って5秒で合tt…って、イケメンなら何でもアリかよ!!…という冗談はさておき、うまくいっていたかに見えた偽造パスポート生活にも暗雲が。。

彼女は加害者か被害者か…。

何とも回答に困る問いですね。確かに許せない気持ちもあるが、同じ立場なら皆さん彼女と同じようにしてしまうのでは無いでしょうか?

仲間を売るくらいなら死んだほうがマシだ!!…なんて軽々しく言えるのは平和ボケの環境に身を包まれているからであって…。勿論ワタクシも。

あとは、美形の彼女は図らずも女であることで生き延びられ…。ソ連に10年云々…あの時の視線もやはり"買収"が行われていたのかな?なんて思ってしまう。

こんなご時世でなければ、それだけで大分お得な人生を送れていただろうに。

とにもかくにも「生きたい」と思うのは皆同じなわけで、幾つもの偶然が重なったこの行動の結果に対する答えは難しいと感じると共に、どうか今この時代からも戦争がなくなり平和が守られる世界になってほしいと改めて思わされた作品だった。

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MAR

3.5ステラはゲシュタポに逆らって死ねばよかったのだ、と誰が言えるのだろう。

2025年2月27日
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悲しい

怖い

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ふくすけ

4.0彼女は悪くない 戦争が悪いのだ。(゙ `-´)/

2025年2月26日
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悲しい

戦争は 人間性をも蝕んでしまう。
極限的なことが続けば 自己も失う それが戦争。
生き延びるため 両親のため 呵責もありました。
二度とそうならないための 映画です。
ロシアの侵略は 繰り返しています。
無抵抗な市民の虐殺 許せませぬ。(怒)
Путин черт, умри」.....「プーチンは悪魔だ死ね」と翻訳

スパイもそうです そうさせたのは 国家なのです。

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Hammer69

1.5何度も繰り返される、ナチス独が 歴史上最悪 プロパガンダ映画

2025年2月23日
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連合国側の戦争犯罪は 未だに 隠ぺいされたまま。
原爆も東京大空襲も、民間人を一瞬で10万単位で 焼き殺した。
なのに、語られるのは 誇張された、アウシュビッツ。
ありもしない南京大虐殺。
中国やソ連では 革命で もっと ひどい 虐殺が行われたのに相変わらず、人類史上最悪の 犯罪は アウシュビッツだと 洗脳。

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東條ひでき

3.5恐怖と覚悟

2025年2月20日
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誇りをもって死ぬのか、何が何でも生き切ることが大事なのか、現代にも通底するテーマ

主人公の吸い込まれそうなブルーの瞳だけは変わらない

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sugar bread

4.5あなたならどうする…?

2025年2月19日
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悲しい

怖い

興奮

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オパーリンブルー

4.5人間であれ

2025年2月18日
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戦争の極限下では、誰もが犯罪に手を染めるのだろうなぁと想像しているのですが、ラストの「人間であれ」をこころに刻みたいと思った。
人は弱い。ステラは被害者であり加害者である。
ただ生きたかっただけ。
戦場では敵に対峙するけれど、ゲシュタポの手先で生き延びる事を選択してしまったのならば、同志をも売る。
同じ事したかもしれない…
戦後振り返って平時ではなんとでも言える。
戦後の裁判時には悔改める事はできなかったけれど、その後のステラの人生はいつも重く暗い日々だったのだろうと想像した。

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jiemom

3.0主人公が…

2025年2月16日
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shin-zy

4.5悪女なの?

2025年2月15日
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悲しい

怖い

知的

夢の途中のキラキラ感から一転、地獄の様なナチス台頭時代の落差が余りにも凄くて感情スイッチは切って観ました。ユダヤ人でも抗う術を持つ者は生残り、持たない者は死を強制されるドイツの日常が綺麗な街並みに隠れて普通の日常として描かれる恐怖。主人公も家族を人質に取られた被害者な筈だったのにいつの間にかプライドを満たすだけの悪女になってしまったのが重かったです。

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映画LOVE
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