ミュージック・フォー・ブラック・ピジョン ジャズが生まれる瞬間

劇場公開日:

ミュージック・フォー・ブラック・ピジョン ジャズが生まれる瞬間

解説・あらすじ

世界的に有名なジャズプレーヤーたちのレコーディング風景や日常を14年間にわたって追い続け、ジャズの生まれる瞬間をとらえた音楽ドキュメンタリー。

デンマークの実験的ドキュメンタリー映画監督ヨルゲン・レスとアンドレアス・コーフォードが、ジャズギタリスト・作曲家のヤコブ・ブロを追い、彼と共演してきた世代も国籍もさまざまな音楽家たちの生きざまと交流を描く。

名サックス奏者のリー・コニッツやドラマーのポール・モチアン、グラミー賞受賞ギタリストのビル・フリゼール、世界的に活躍する日本人アーティストの高田みどりら名だたるジャズプレーヤーたちの、普段では見られない作曲の現場や日常風景を間近でとらえ、彼ら自身が演奏することの感覚や音楽の意味について語ったポートレートを記録。北米・ヨーロッパ・日本で撮影を敢行し、実際にECM作品としてリリースされた楽曲のレコーディング風景や、撮影期間中に他界した名プレーヤーたちの最後のパフォーマンスもカメラに収めた。

2022年製作/92分/G/デンマーク
原題または英題:Music for Black Pigeons
配給:ディスクユニオン
劇場公開日:2025年2月28日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

映画レビュー

4.0瞬間の周波数

2025年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

インプロビゼーション ジャズのドキュメント
ソウルや黒人ジャズのドキュメントは数あれど
前衛、インプロ、フリー、現代音楽を扱うものは少ない
若い頃からジャズを聴き続けているうちに
民謡みたいなお決まりのジャズに飽きてきて
クロスオーバーやフュージョンさらにフリー系に興味は移り
ニューヨークのジョン・ゾーンやアート・リンゼイ、クリスチャン・マークレイに心酔
1986年にドイツのメールス市で毎年開催される
「メールス・ニュー・ジャズ・フェスティバル」に行ってからは
世界の、ヨーロッパの音楽シーンをまざまざと体験した
この映画はECMレーベルのサウンドが蘇って懐かしかった
とても精神的で丁寧な音楽を目指している様子がドキュメントだった
エンターティンメントじゃないんだ
この瞬間の人生を生きているんだ、という姿勢がよく伝わった

仕事終わりにビールを飲んで劇場に行ったので
寝てしまわないか?心配だったけど
レコーディングやライブの演奏も
瞬間の空気と周波数に緊張感があって集中した
そして思ってた以上に美しく素晴らしいフィルムだった…

サントラが出てたので
すぐさまApple musicで聴きながら帰った
帰ってお風呂に入りながらも聴いて浸った

こういうフィルムを残してくれるのは愛好家には嬉しいね

コメントする (0件)
共感した! 0件)
mamagamasako2

音楽をブツ切りにするな

2025年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 数々のジャズ・ミュージシャンを追った音楽ドキュメンタリーなのですが、この種の映画でしばしば見られる悪弊が本作でも繰り返されていました。リー・コニッツ、ポール・モチアン、アンドリュー・シリルなど名だたるジャズ・ミュージシャンが次々現れ、特に僕のお気に入りのジョー・ロバ―ノが取り上げられていたのは嬉しかったのですが、とにかく演奏がぶつ切りで欲求不満が溜まりました。演奏場面がすこし続くとすぐにインタビュー場面に替わってしまいます。音楽家の一番の言葉は音楽の筈なのだから、それを十分に伝えなくてはなりません。登場人物をもっと減らしても、雑談場面を削ってでも、観る者が音楽にゆっくり浸れるだけの映像を流すべきで、その上での言葉です。特に、この不思議な作品タイトルの意味が明らかになる演奏はタップリ聞かせなくてはなりません。映画制作者はそう考えないのかな。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
La Strada

4.5音楽とは何か

2025年4月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

たましい(魂·霊)の表現。様々な方法で音を奏で時には複数の音を合わせて奏で、聴く者(物)の心を揺さぶるもの。
作品で演奏されていたのはジャスから派生した幻想的な音楽だったが、ジャンルも国境も人種も宗教も年齢も性別も音楽には関係なく全部が繋がっていて共有していることを改めて感じさせられた。
もっと観ていたいと思った。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Sato

1.0これがJAZZと思われては困る

2025年4月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

これも一種のJAZZであるが、これほどスイングしないJAZZは困る。
ヨーロッパ系のミュージシャンにありがちな「自然が、瞑想が、心の、平穏が・・・」とかいうお題目は本当のJAZZには要らない。
スィングしないJAZZは本当に困る。ビルフリーゼルの何が良いのか全く分からない。晩年のリーコニッツはもっと悲惨だ。アンドリューシュリルなんてスィングでなくパルスだからね。
映画としても動きが少なく、インタビューも観念的過ぎてインタビューされた方が困っている。
エリントンもマイルスも先鋭的だったが常にスィングしていた。
PITINNライブを見ていると最近の日本の若手も勘違いしている方々が多く残念だ。
眞に残念な映画であった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
HAL1953

他のユーザーは「ミュージック・フォー・ブラック・ピジョン ジャズが生まれる瞬間」以外にこんな作品をCheck-inしています。