ブラックバード、ブラックベリー、私は私。

劇場公開日:

ブラックバード、ブラックベリー、私は私。

解説

ジョージアの新進女性作家タムタ・メラシュビリの大ヒット小説を原作に、新しい人生を踏みだそうとする中年女性の葛藤を、ポップかつオフビートに描いた異色の青春ドラマ。

東ヨーロッパ、ジョージアの小さな村に住む48歳の寡黙な女性エテロは、今まで一度も結婚したいと思ったことがない。両親と兄を亡くし、日用品店を営みながらひとりで生きてきた彼女は、自分でブラックベリーを摘んでつくるジャムと同じくらい現在の暮らしを愛している。しかし彼女が独身でいることは、村の女性たちの噂の的となっていた。そんなある日、ブラックベリー摘みの最中に崖から足を踏み外し、危険な目に遭う。そのときに死を意識したエテロは、突発的に人生で初めて男性と肉体関係を持つ。そしてそれ以来、彼女の人生は大きく変わりはじめる。

ジョージアで舞台を中心に活躍してきたエカ・チャブレイシュビリが主人公エテロを演じ、「花咲くころ」のテミコ・チチナゼが共演。

2023年製作/110分/PG12/ジョージア・スイス合作
原題または英題:Shashvi shashvi maq'vali
配給:パンドラ
劇場公開日:2025年1月3日

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(C) - 2023 - ALVA FILM PRODUCTION SARL - TAKES FILM LLC

映画レビュー

4.0ヒロインの日常に差し込み始めた新たな光を独自のタッチで紡ぐ

2024年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

ジョージアの小さな村で一人暮らしを続ける女性エテロの話である。48歳。私と同世代。年代的に感じ入るところは多い。しかしそれ以上に彼女の表情、目力、日常に自分なりの聖域を見つけ出す姿がユニークで、その動線に不思議と見入ってしまう自分がいた。冒頭、印象的に映し出されるのは、流れ落ちる水、野生のブラックベリー、ブラックバードのさえずり。実に長閑だ。このテンポで日々が描かれゆくのだろうかと感じた矢先、意表をつくショットが我々の心臓をギュッと掴む。その刹那、彼女の中の何かが変わる。生き方が少し大胆になる。他人の目を気にせず、自分に正直に行動し始める。そして忘れられないのはエテロが、物心つく前に亡くなった母の墓に寄り添うシーン。風変わりな本作がどのように帰結するのかは明かせないが、生と死という要素をナチュラルに織り交ぜながら彼女の生き様を見つめる視座が印象的だ。小さくとも個性的で忘れがたい一作である。

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牛津厚信

3.5なんかわかるなあ

2025年1月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

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ミカ

3.5女性が主役

2025年1月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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hkr21

4.0日常からの解放と希望

2025年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

この映画は、エテロの日常からの解放と、死の淵から希望を見出す物語を描いている。ドキュメンタリーのような視点でエテロの変化を捉え、彼女の過去やジョージアの家族の関係性も垣間見える。結論は明確ではないが、エカ・チャヴレイシュヴィリの演技は多くの中年層に共感を呼び起こし、最終的にエテロの表情が浮かぶ瞬間は、この映画の大きな魅力の一つである。

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アウトテープ

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