We Live in Time この時を生きて

劇場公開日:2025年6月6日

解説・あらすじ

「ブルックリン」のジョン・クローリー監督が、限りある時間を大切に生きる男女のかけがえのない日々を、時間軸を交錯させながら描いたラブストーリー。

新進気鋭のシェフであるアルムートと、離婚して失意の底にいたトビアスは、運命的な出会いを果たし恋に落ちる。自由奔放なアルムートと慎重派のトビアスは幾度もの危機を乗り越えながら、やがて一緒に暮らしはじめ、娘が生まれ、家族としての絆を深めていく。そんなある日、自分の余命がわずかであることを知ったアルムートは、トビアスに驚きの決意を告げる。

「ミッドサマー」のフローレンス・ピューがアルムート、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズのアンドリュー・ガーフィールドがトビアスを演じた。「ベロニカとの記憶」のニック・ペインが脚本を手がけ、俳優ベネディクト・カンバーバッチが製作総指揮に名を連ねる。

2024年製作/108分/G/イギリス・フランス合作
原題または英題:We Live in Time
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2025年6月6日

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(C)2024 STUDIOCANAL SAS – CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION

映画レビュー

4.5時間軸を越えてあふれ出す人生の輝き

2025年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

思いがけない感動作で、思いがこみ上げてきた。『500日のサマー』『アバウト・タイム』を思い起こさせる趣きある本作が伝えるのは、人生や物語は線形ではないという真理。物語がシャッフルされ、時間軸を行ったり来たりしながら主人公二人のラブストーリーを点描する。最初にいきなりこれを食らうと「?」と一瞬だけ混乱するが、理解が追いつくとこの語りの構造そのものがタイトルを象徴していることに深く納得がいく。私たちは生から死まで長いトンネルを歩いているのではなく、ある意味で「瞬間の連続」を生きている。それも悲しみや苦しみに蓋をするわけではなく、あくまで一つの生き方として、喜びに包まれた思い出や記憶の一瞬一瞬を噛みしめることで、生が尊く瞬きだす。そんなメッセージが胸を熱く震わせる。もちろんこれはピュー&ガーフィールドの魅力あってこそ。彼らが奏でる驚きと笑いと率直さに満ちた化学反応が、輝きを永遠のものとしている。

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牛津厚信

4.5家族と生きるということを最大限肯定したくなる作品。

2025年7月20日
iPhoneアプリから投稿

家族と生きるということを最大限肯定したくなる作品。
本当に強いひとであり、憧れや尊敬を持てる登場人物であった。そしてそれを支えて一緒に立ち向かう家族の素晴らしさに心を打たれた。
結婚して子供を産み、育てる。世の中の一般的な幸せと言われるかもしれないが、自分はそこまでピンと来ていなかった。ただ今作を通じて、その幸せの意味が少し分かった気がした。もちろんその選択がすべてではないが、素晴らしいことなんだと感じさせられた作品。
フローレンスピューの重心の低いずっしりと強い演技にはいつも心を動かされてきたが今作もその期待を軽く超えてきている。

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モトコ

4.0記憶を思い出す時の時系列

2025年7月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

苦しい時、相手が嫌いな時、めちゃ好きな時、子供産まれた時、子供愛しい時、子供いなければと思う時、忙しい時、自分を見失った時、なんとかかんとか。。。全て。

今いる自分が感情と記憶を結びつけた状態で、何かを思い出すという作業をしたならば、時系列では無い色々な断片が脳内に出てくる。
それを丸ごと、客観的に体験出来た映画でした。

それでも、要所要所でフリが聞いていて。
やはり、この人生は明日につながっている。
卵を割る方法は、彼女に受け継がれている。

映画でもなんでも、物語上の時間の使い方は自由であるのだが、何故か自分の思い出したり、感じたりするプロセスと同期している様な不思議で、そして感動せずにはいられない映画でした。

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tkt

4.0まさに今を生きるですね

2025年7月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

難しい

とにかくそれぞれのエピソードの時間(時代?)があっちこっちに飛ぶので、それに付いていき内容を消化していくだけでひと苦労でした。私はじっくり考え思いを巡らせたいタイプなので、本作品のように短いスパンで展開していくのは少し苦手ですが、それでも理解できた範囲では、深く胸に響くものがありました。
各エピソードには全く無駄なところがなく、主人公の男女、それぞれが価値観や生き方に違いがあれど、その時その時で精一杯、自分の出来る範囲で行動し、判断し、生きる姿が印象的でした。あらためて、男女が共に生きていくにはお互いの尊厳を認めることが大事なんだな、と思いました。

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shin-zy