アンデッド 愛しき者の不在

劇場公開日:

解説・あらすじ

「ぼくのエリ 200歳の少女」「ボーダー 二つの世界」の原作者として知られるスウェーデンの作家ヨン・アイビデ・リンドクビストが2005年に発表した小説を映画化した北欧ホラー。

現代のオスロ。最愛の息子を亡くしたばかりのアナとその父マーラーは、悲しみに暮れる日々を送っていた。そんな中、墓地で小さな音を聞いたマーラーは墓を掘り起こし、孫の身体を家に連れて帰る。うつ状態だったアナは生気を取り戻し、人目につかない山荘に親子で隠れ住むようになるが、還ってきた息子は瞬きや呼吸はするものの全く言葉を発しない。やがて、招かれざる訪問者が山荘にやって来る。同じ頃、別の家族にも悲劇と歓喜が訪れていた。

「わたしは最悪。」のレナーテ・レインスベがアナ、「ハロルドが笑う その日まで」のビョルン・スンクェストがマーラーを演じ、「パーソナル・ショッパー」のアンデルシュ・ダニエルセン・リーが共演。ミュージックビデオや短編映画を手がけてきたノルウェーのテア・ビスタンダルが長編初監督を務め、原作者リンドクビストがビスタンダル監督と共同で脚本を手がけた。

2024年製作/98分/G/ノルウェー・スウェーデン・ギリシャ合作
原題または英題:Handtering av udode
配給:東京テアトル
劇場公開日:2025年1月17日

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映画レビュー

3.0極力台詞を拝した映像が紡ぎ出す群像劇

2025年5月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

死者が蘇るというホラーで定番のゾンビを扱いながらも、「死別」という誰もが避けては通れないテーマをしっかりと盛り込んだ秀逸作品。

馬鹿でかい音楽と共に映画は幕開けし、台詞を拝した映像が紡がれていきます。
それでも観客は会話のない老人と娘やパートナーを亡くした老婆の置かれた状況が手に取るように伝わります。
もう一つ、4人家族を描く段階で台詞が増えるものの説明的な会話などは一切なく、状況に応じた会話だけで観る側は家族の置かれている立場を理解できてしまいます。
お膳立ての全てが映像と演技だけで分かるという実に映画的な演出に大変感服させられてしまいました。

物語が進むに連れてそれぞれの家族が抱えている事態が変化していきます。
そして各々の家族が決断を迫られます。
どのように「死」と向かい合うのか。
ゾンビを扱いながらもこれ程までに考えさせられる作品は初めてでした。

ゾンビといえばド派手なドンパチとグロいお食事が必要だと言う方には全く持っておすすめできない作品ですが、「ゾンビ」と「死」を真剣に描いた末路が気になる人は必見の作品になっておりますので劇場入りをおすすめします。

余談ですが、レナーテが息子を見た時の顔が凄いです。
監督曰く「一発撮り」だったそうですが、あれ以上の顔は何度撮っても再現出来ないと思います。
見逃し厳禁ポイントですから要チェックしてみて下さい。

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かもしだ

3.0期待度◎鑑賞後の満足度△ このところ佳作が立て続けに公開されている北欧映画群だから期待したのにやや失望。サイレント映画みたいなところはちょっと面白いけど。

2025年2月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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もーさん

2.0レナーテなのにもったいない

2025年2月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

愛しき者への感情の変遷が今一つ伝わってこず、正直期待ハズレでした。

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sugar bread

2.0愛しき者の不在、という邦題がが秀逸

2025年2月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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ひでちゃぴん