6888郵便大隊のレビュー・感想・評価
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複雑に絡み合ったプライド
集合ラッパ、
様々な作品で聞いてきた、
「刑事コロンボ 祝砲の挽歌」
パトリック・マクグーハンを思い出す。
訓練シーンは、
黒人女性版「フルメタルジャケット」
陸軍婦人部隊、黒人兵の物語だ。
志願した理由が各兵士の等身大で描かれている点は、
観客に自分事のように受け止めてもらうよう、
突きつけてくる狙いが感じられる。
田舎を抜け出すため、
戦地にいる夫を帰還させるため、
あるいはイケメンを見つけるためといった現実的な動機から、
国のため、ヒトラーを倒したいという理想的な動機まで様々だ。
この多様性が観客にとって、
より身近に感じられる要素となり、
それに沿ったエピソードも積み上げられていく。
グラスゴー到着後の行軍シーンは、ラストまで必見だ。
軍人としての誇りと、
同時に人間としての尊厳を守りながら進む彼女たちの姿には胸が熱くなる。
軍人としてのプライド、
それを支える女性としての怒り、
さらに黒人としての誇り、
人としての尊厳が絶妙に絡み合って描かれている。
同胞であるはずのアメリカ軍からのあらゆる差別や妨害、
嫌がらせと闘いながら、自らの存在と誇りをかけて戦う兵士たち、
『6888郵便大隊』は、戦争の残酷さとともに、
戦争を生き抜いた人々の誇りと闘志を描き出した作品であり、
ただの戦争映画にとどまらず、
観客に力強いメッセージを届けている。
事実とフィクション。
実話に基づくヒューマンドラマとの触書だが、
どこまでウソが混じっているのか…。
それが気になって気になって。
●1945年頃、ホントに黒人女性が白人の学校で学べるの?
●1945年頃、白人男性と黒人女性があんなふうに付き合えるの?
●あんなに差別的で妨害してくるやつが軍の重職につけるの?
●不発弾の埋まった道路はなぜ通行止め時にしてなかったの? など
今の時代、ポリコレがどこまで入っているのか、考えてしまう。
鬼畜米英のク⭕️ンボ女性のアイデンティティとナショナリズム
大日本帝國にとっては、鬼畜米英のク⭕️ンボ女性のアイデンティティとナショナリズムの話である。
つまり、敵国の鬼畜と言われる兵隊にも家族がいると言う事だ。ロシア兵だろうがウクライナ兵だろうがアメリカ兵だろうが、そして日本兵だろうが家族がいるのである。従って、本来なら『家族の為に戦う』事は正しくないのだ。
この映画の最初に最愛の人物の死を描く。
その部分を大いに評価したい。
大切な任務
戦時下のアメリカ陸軍婦人部隊。有色人種である事を理由に訓練を終えても現場に派遣される事はなく不遇の扱いを受けていた。
そんな中、国内では兵士を待つ家族から戦場に行った兵士から手紙が届かずに多くの国民は不安と不満が爆発寸前。
そこで彼女らを戦地に派遣し、裁き切れず駐留してる数万の郵便物を仕分け兵士にそして国内でまつ家族へ届ける作業を担う実話ベースの作品。
黒人、女性という点で多くの差別を受けながらも愛する国のため、愛する人のために強く使命を担う姿がとても強くかっこよく描かれていた。
戦争作品でも黒人女性にフォーカスを当てた作品は新鮮味があり興味深い作品だった。
この時代の手紙の存在、生きている証というのがどれほど大切なもので、それを届ける彼女らの様な任務がどれほど大切かをストレートに伝えてくれる。
思いの外ストーリーの進行もシンプルで見やすい。
戦争作品が好きな人には是非見てほしい作品。
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