劇場版モノノ怪 第二章 火鼠

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劇場公開日:

解説・あらすじ

フジテレビ「ノイタミナ」枠で2006年に放送されたオムニバスアニメ「怪 ayakashi」の1編「化猫」から派生して製作されたテレビアニメ「モノノ怪」の劇場版3部作の第2作。天子の世継ぎを巡り謀略が渦巻く大奥を舞台に、葛藤する女たちの情念から生まれたモノノ怪・火鼠に立ち向かう主人公・薬売りの闘いを描く。

モノノ怪・唐傘との闘いからほどなくして、大奥に再び薬売りが姿を現す。大奥では総取締役だった歌山の後任である名家出身の大友ボタンが厳格な差配を行っており、天子の寵愛を一身に受ける町人出身の御中臈・フキとの溝が深まっていた。天子の正室である御台所・幸子が産んだ赤子の後見人選定が進められるなか、状況を一変させる事態がフキに訪れる。やがて、突如として人が燃えあがり消し炭と化す人体発火事件が相次いで発生。モノノ怪の仕業と考えた薬売りは、その三様「形」「真」「理」を突き止めるべく、大奥にうごめく闇へと足を踏み入れていく。

シリーズの生みの親でテレビ版および劇場版第1作の監督を務めた中村健治が総監督を担当。

2025年製作/74分/G/日本
配給:ツインエンジン、ギグリーボックス
劇場公開日:2025年3月14日

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映画レビュー

2.5妙な動きのせいで本作の魅力が失われてます

2025年5月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

前作「劇場版モノノ怪 唐傘」のレビューでも触れましたが、やはり本作もキャラクターデザインとビジュアル全体を牽引した橋本敬史さんの降板が悔やまれる中身となっておりました。
上質のアニメーションである事は動きからも理解できるのですが、モブキャラに近い女中の他愛ない会話まで口を動かす必要があったのでしょうか。
とにかく無駄な動きが多く、TVシリーズにあった「静」と「動」が殆ど感じられない中身になってしまったのは残念でなりませんでした。
動きの少ない描写から激しく立ち回る薬屋へと移行する時の緩急が本作の魅力でもあるだけに、気を配って貰いたかったです。
背景や襖の絵ですら会話に利用していたTVシリーズとまでは言わないものの瑣末な会話など「無駄な口の動き」で本作の「静」を台無しにして欲しくはなかったというのが正直な感想です。

とはいえ、本作の要でもあるモノノ怪を斬るために必要な「形、真、理」の描き方は前作よりも遥かに改善されておりました。
なにゆえモノノ怪が現世に顕現しようとするのかが見えてくる真(事の有様)と理(心の有様)が、登場人物たちの物語にきちんと絡んでいる点は大いに楽しめました。
ちゃんと機能していたと思われます。

次回作でひとまず完結らしいのですが、薬屋の魅力を存分に発揮した作品になる事を心から願うばかりです。

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かもしだ

4.0独特世界観の絵としっかりとした時代背景のストーリ

2025年5月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

斬新

レビューは高めだったので観賞したのですが、正直あまり期待しておりませんでした。
最初はこのアニメの和をイメージさせる色彩表現に戸惑いを感じていましたが、
徐々に理解できるとともに、大奥の世界の関わる人達の悲喜こもごもの
やりとりにハラハラさせられました。

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ひろや

4.0シンプルで一層物悲しい

2025年5月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

採点3.9
大奥を揺るがすという、豪華絢爛なビジュアルに彩られた物語。
薬うりも本作ではとてもしっくりときていました。
二作目ですが、こちら「火鼠」の方が、シンプルで一層物悲しい。
これらは第一章の、あの緻密な設定があったからこそだとも感じました。
クライマックスの退魔シーンは、そのスピード感もあってスクリーン映えする。〆のバンクシーンも良いですね。
エンドロールも見応えがあり、完全に前作を上回った作品になってました。
三章目も実に楽しみです。

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白波

5.0エンドロールまで眼福

2025年5月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 見逃していたが、kino cinemaでの上映が始まったので、早速鑑賞。
 日本美術の流れを汲んだアニメーションは、『平家物語』などがあるが、浮世絵に加えて蒔絵、襖絵などの煌びやかな美術工芸まで取り込んだ作品は、『モノノ怪』が唯一無二だと思う。

 大奥の悲劇に起因する「ものの怪」が、大奥を揺るがすという流れは、第一章と同じだが、「火鼠」の方が、より悲しい物語に感じる。

 本編が素晴らしいのはもちろんのこと、エンドロールまで眼福なのは、このシリーズのいいところ。いよいよ次は、大奥最終章なので、とても楽しみでございます。

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bion

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