ブラックホーク・ダウンのレビュー・感想・評価
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リアリティと迫力が凄まじい
トム・サイズモアになりたい四半世紀
公開時は20代前半で、毎年1回は観ている
映画だけど、全然色褪せない名作だと思う。
兎に角人生酸いも甘いも経験してきて
感情移入しまくり。
この映画での戦況を仕事に置き換えて観て
しまう。
若い時はジョシュ・ハートネットや
オーランド・ブルームより視点だったのに
会社生活を経ていい歳になってきた昨今、
最高にカッコいいのはトム・サイズモアだ。
もちろんエリック・バナやウィリアム・フィ
クナーなのどエリートデルタチームはめちゃ
かっこいいが、自分にはなれないと分かって
いる年齢なので、こんなやつに付いていきたい
と思えるトム・サイズモアの中佐役が渋くて
カッコいい。なんなら規則規則の小言が多い
レンジャーのジェイソン・アイザックスもいいw
(彼はハリー・ポッターの悪役が有名かもしれない
けど自分のなかでは永遠にこの大尉役がベスト
なのでロン毛金髪は違和感でしかないw)
中年になって分かることが多い映画だが、
人を怒るにも気力と愛情が必用で、彼のような
平時は疎まれるが緊急時にこそしかってもらい
たい。後半の戦況ではあの大尉にむしろ母性
すら感じる不思議。
中間管理職世代の悲哀にぶっ刺ささり、
社畜養成所出身世代の自分からしたら、
投影できるヒーローは漢トム・サイズモアだ。
この映画以上にトムに憧れる映画は他にない。
(悪役顔だからね)
若い時は「何でこんな仕事を自分が」と常に
思っていたが、すべての人に役割があり
誰もが何かの歯車であることを感じるこの頃、
上にも下にも挟まれ感情をどこかに落としてきて
死んだ魚の目をしているが、自分の仕事を淡々と
めげずに遂行するトム中佐を目指して自分も
冷静に自分の仕事を頑張りたいと思えた。
ストーリー重視と見せかけて映像重視の作品
期待はずれ
誰が誰だかわからない
近代戦争の恐ろしさを体感できる
恐ろしい!
「モガディシュ脱出までの14日間」を観て、この映画の存在を知った。ソマリアの内戦の鎮圧に向かったアメリカ軍。国連が手をこまねくのを観かねて自ら軍を投入。他国のために命懸けで戦うアメリカ軍。
ソマリア政府と反乱軍の戦い。反乱軍は支援物資の食糧に群がる市民を撃ち殺す。同じ国民なのに、何故そんなことが出来るのか。
反乱軍のリーダーの副官2名を拉致することが目的の今回の作戦。予定ではほんの1時間程度の作戦なのに、とんでもないことに。ヘリコプターが撃墜されたことをきっかけに、孤立したアメリカ兵を救うべくとんでもない展開になっていく。でも怪我人1人も置き去りにせず、死んでしまった兵士もきちんと連れて帰る。凄い。怪我をした兵士、死んでしまった兵士の映像は思わず目を背けたくなるほどだが、これが現実だったわけだし、自分の国を守るわけでもない他国の内戦にこれほどの思いをして戦うアメリカ軍、凄い。そのアメリカ軍をここまで追い込む反乱軍もどれだけ強いんだ、どれだけ武器持ってんだ!
エンドロールでこの作戦で、市民1000人が亡くなり、アメリカ兵19人亡くなったとのこと。これだけの犠牲が出てしまったこと、そして今でもまだ内戦は収まらない現実。他国がどこまで介入すべきなのか、正解はあるんだろうか。
「グラディエーター」の巨匠リドリー・スコットが実話に基づいて撮りあ...
「グラディエーター」の巨匠リドリー・スコットが実話に基づいて撮りあげた戦争アクション。マーク・ボウデンのノンフィクション小説を原作に、1993年にソマリアの市街地で発生した米軍主導による軍事作戦の顛末を生々しい戦場描写とともに描き出す。
ソマリア民兵を頭の狂った猿のように描いている以外はいい映画
【今作は、米軍の世界の紛争に介入する姿に異を唱えたエポックメイキング的な作品である。今作以降、”ハート・ロッカー”を始めとしたアメリカ戦争映画作品に多大なる影響を与えた作品でもある。】
■1993年、内戦が泥沼化するソマリアに米国特殊部隊の兵士100名が降り立つ。
独裁者・アイディード将軍の副官2名を捕らえるというその任務は、1時間足らずで終わるはずだった。
ところが兵士を戦地に連れて行く2機のブラックホーク・ヘリが撃墜され、兵士らは戦場に取り残される…。
◆感想
・今作前までは、米軍は常に弱者を救う”ヒーロー”として描かれていた。
・だが、今作では冒頭のテロップにあるように、ソマリアを統括しようとする米軍に対し、独裁者・アイディード将軍の反撃により、壊滅的な被害を受ける米軍戦士達にスポットライトが当てられている。
<当時、アメリカ人民にとっては、観たくないシーン満載の映画である。
この映画を機に、真なる戦争の悲惨さを描き出した、この後のアメリカ映画に対し、強烈なメッセージ及び影響を残与えた映画である。>
1000と19人死んだ。
19人のためにこの映画が作られたようだ。
高野和明のジェノサイドという小説に アフリカで行われている戦争(内戦)の話が出てくる・・・彼らが戦っている理由は他の民族と相容れないからではなく、銅をめぐる利権のためだそうだ。
先進国が銅を買いに行くと、自然と現地では戦争が起こってしまい、銅を確保するには敵を駆逐するための銃を与えなければいけない。それで内戦がどんどん大きくなる。敵の大人たちを皆殺しにして子供をさらってきて自分たちの兵隊にする。そしてその戦争がどうしようもなく拡大した時に国連とかアメリカとかが介入する・・・のだそうだ。嘘か本当か知りませんがね。
良いも悪いも無くそうなってしまう。そして戦争でヘリコプターが破壊されたり弾丸や爆弾が使われたりすると軍事産業の利益になる。それでエスカレートしがち。・・その挙句にこういう映画が作られる。 政府の注文によって作られたような映画が高い評価を受ける。 なんて不条理だろう。 素直に不愉快な気分になった。監督はどんな気持ちなのだろうか?
何のために戦うのか?
3.3なぜ他国の戦争に行くのか
全体的に普通な戦争映画。どこかでみたことあるようなストーリーではありました。
じゃっかん構成も長めで、ローン・サバイバーと比べるとパンチというかストーリー構成のパンチ感が足りないようにも感じました。
それはきっと小休止の場面が多かったからでしょう。さらに、相手方の思想なども描写としては皆無で、敵モブのエイムも「それどこに打っとるんやーい」と感じてしまう場面も。
足がもげたり、残酷な描写もあったもののなんか単調だなと感じてしまった。演者は有名ドコロばかりなのに、丸坊主でみんな同じ顔に見えるし、セリフもいまいち印象に残らない。
しかし、史実をもとにしているということで、ソマリア内戦について調べるきっかけを与えてくれました。また戦争と内戦、それとアメリカの目的や行動、国連の平和維持軍など関連事項を検索するきっかけにもなりました。
文化や言語、民族の多様性、立地関係、宗教、自然環境、食料、資源、自国の利益、政治、拒否権、同盟国、協力関係など多くの事項が重なって戦争が起こっていくのだなと感じ、戦争はもはや「自然災害レベル」なのだろう感じました。
作中でパレスチナと国連軍が出てくるところも個人的には示唆に富む描写だっと感じます。
個人的には最後の主人公のセリフは好きでしたね。
「ヒーローになりたいのか。いや今なら言える。そうー」
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