テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ

劇場公開日:2025年6月6日

解説・あらすじ

「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」でアカデミー助演女優賞にノミネートされたジューン・スキッブが93歳にして映画初主演を果たし、オレオレ詐欺師に立ち向かうおばあちゃんの奮闘を描いたコメディドラマ。

夫を亡くし、寂しくも気楽なひとり暮らしを送る93歳のテルマ。ある日、仲良しの孫ダニエルが事故を起こし刑務所にいると聞いた彼女は、愛する孫を助けようと保釈金1万ドルを送金するが、それは典型的な詐欺の手口だった。犯人を突き止めてお金を取り返すことを決意したテルマは、旧友の老人ベンを巻き込んで、電動スクーターに乗って大冒険に出る。

「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」のフレッド・ヘッキンジャーが孫のダニエル役を務めた。旧友のベン役は、「黒いジャガー」で知られ、2023年10月に他界したリチャード・ラウンドトゥリーが務めた。そのほか、「ボーはおそれている」のパーカー・ボージーがテルマの娘ゲイル役、ドラマ「エージェント・オブ・シールド」のクラーク・グレッグがゲイルの夫アラン役で共演。「時計じかけのオレンジ」のマルコム・マクダウェルが、物語の後半に登場するキーパーソンを演じた。本作が長編デビューとなるジョシュ・マーゴリンが監督・脚本を手がけ、自身の祖母テルマとの実体験をもとに撮りあげた。

2024年製作/99分/G/アメリカ・スイス合作
原題または英題:Thelma
配給:パルコ
劇場公開日:2025年6月6日

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(C)Courtesy of Universal Pictures

映画レビュー

2.0お年寄りをメインキャストとした映画製作

2025年6月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

それほど面白いとは思わなかったです。つまらなくもなかったけれど。

主演の女優さんが93歳で撮影していたり、助演の俳優が81歳で撮影してその後に亡くなったり、お年寄りをメインキャストとした映画製作には大変な苦労があったと思います。
それをやりきったことは、素晴らしいです。

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ねこたま

3.0Sweet Revenge

2025年6月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

トム・クルーズの新聞記事やテレビで『MI:フォールアウト』のトムのアクションを観ている
おばあちゃんと孫。
オレオレ詐欺にあったことで、テルマ版MIならぬMission Possibleをやろうと決意するテルマ。
この諦めない闘志というか気力がすごいと思う。93歳、まだまだ元気。

復讐劇かと思いきや、実は全然違う。
テルマの孫や娘夫婦、テルマの友人たちを通して、老いを認めざるを得ないことへの
静かな抵抗というか、老いていてもMission Possibleできるんだということを
家族に見せたかったのではないか。それが動機というか背景なのではないかと思う。

こういう背景なのは間違いないが、どんよりせず、むしろ軽快なテンポで笑いを取りつつ
ストーリーが進んでいき、観客としてもテルマの感情や考えに思いを馳せながら
観ることができた。

オレオレ詐欺の犯人たちが、こんなすぐに見つかるわけないし、簡単に復讐されるわけもないのだが
この犯人たちのマヌケさも描かれ方が秀逸。

本件を通して家族の絆は強まったように思う。また、娘夫婦と孫によるおばあちゃんの扱いにも
変化が見られるに違いない。

宮崎ではおとといから上映だが、本日も観客はそこそこ入っていた。5割程度埋まっていたと思う。
ただ、若干お茶の間状態だったのは残念でありつつも、笑えるシーンは劇場で観る醍醐味、
いっしょに笑う一体感があったので、良しとしよう。

コメントする 1件)
共感した! 8件)
ひでちゃぴん

3.5テルマはルーズ(ゆったり)

2025年6月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

カワイイ

おばあちゃん子という言葉はよく聞くけどおじいちゃん子という言葉はあまり聞かない。

本作はおばあちゃん子の監督が自分のおばあちゃんを思い撮りあげた作品。テルマを演じたジューン・スキッブさん、よくもこんなキュートなおばあちゃんを見つけてきたもんだ。このキャスティングだけでも本作は成功してると言える。

本作はこんなキュートなおばあちゃんテルマが大活躍をするスパイ大作戦。実はこの93歳のおばあちゃんの姿は仮の姿。その正体こそはわれらがイーサン・ハントが変装した姿であった。彼はついに身長まで縮めて見せる究極の変装術を身につけたのだ。

今回の任務はそんなイーサンによる奪われた核兵器の奪回作戦。敵は最新式AIエンティティを利用してイーサンから核兵器を奪い取ったのだ。
まんまとしてやられたイーサンは上司のキトリッジにより拘束される。裏切り者の汚名を着せられたのだ。
しかし、隙を見て脱出したイーサンは敵を追うために最新鋭電動式ヘリを盗み出す。そのヘリのパイロットであり彼の味方であるルーサーをこれまた囚われの収容施設から救い出す。
盗聴されている恐れがあるため彼との会話は小型携帯型パソコンに連動したマイクロフォンで行わなければならない。ルーサーの監視役は常に無表情で氷のような男。何事にも動じることがなくすべてのことに無反応を装うほどの人物だ。
脱出した二人は自分の腕に埋め込まれていた追跡装置を抜き出してそれを囮に追っ手をまく。あとは敵と戦う武器が必要だ。武器商人のブラックウィドーとの息詰まる駆け引きの末に強力な武器を手に入れた二人は「雨に唄えば」を歌いながら暴力を楽しむ冷酷な黒幕のマルコムの下へたどり着く。
彼はいまや世界のマーケットを牛耳る巨大ネットショップアマゾンを破滅させるためにイーサンから核兵器を奪ったのだった。しかし、イーサンは彼の野望を打ち砕き最新鋭AIコンピューターエンティティを破壊し、核兵器もウランをすこしだけマルコムに分けてやり、炎に包まれるそのアジトを背にしてその場を後にするのだった。

そして今回のイーサンは最後まで変装を解かない徹底ぶりを見せて観客は本当の老婆だと思い込み最後まで映画を鑑賞して終わる。
しかし最後に本当のその正体が明らかに。いきなりスタッフロールで地味目の老婦人が劇中のテルマと同じセリフを言う。そう、この人こそテルマの正体。監督のおばあちゃんなのでした。変装を解いたその姿は実はイーサンではなくて普通の華がないおばあちゃんなのでした。失礼。

劇中での孫とおばあちゃんの関係がとても微笑ましく描かれていて実際の二人もこうなんだろうなと想像させてくれるハートウォーミングなコメディー。

テルマが生きた時代、女性は家庭に入り家族を支えるという役割を担ってきた。おばあちゃん子という言葉も主におばあちゃんが孫の世話をするということからだ。劇中の彼女の言葉はそれを端的に物語る。
友人のベンから人の世話になるのは楽でいいと暗に老人ホームを薦められたテルマが言う。今まで世話をする方だったと。夫の靴下を拾うのは自分の役目だったと。いまさら人の世話にはなれないという彼女の頑な心は長年陰で男社会を支えてきた女性たちの思いを反映したものだった。

実際今回の任務を彼女は自分一人で成し遂げようとした。友人の手は借りたくないと。しかし彼女が倒れて起き上がれなくなった時、ベンはホームで習った起き上がり体操を実践して彼女をやさしく起き上がらせる。この時彼女は感じたはずである。人の世話になる勇気を持つことも大切だと。
でもまだまだ元気なテルマはしばらくはホームに入るつもりはないらしい。彼女は無断で侵入してきた小さなちょこまかと素早いスパイを難なく捕まえて始末するのだ。

優しいおばあちゃんの心温まるハートフルなミッションインポッシブル、ここに任務完了。

なお、こちらのレビューは混線により「ミッションインポッシブル ファイナルレコニング」のレビューが混ざり合ってしまったことをご了承ください。

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レント

4.0できないことはできるかも?

2025年6月22日
iPhoneアプリから投稿

ミッションインポッシブルって、このように描くこともできるのかと、大袈裟なパロディでもないのに、とても楽しめました。

インターネットのおかげであらゆる"老い"について知ることができるものの、楽しく生きて、失敗も自分で挽回しようと思える老後にしたいものです。

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