ザ・バイクライダーズのレビュー・感想・評価
全72件中、41~60件目を表示
MX4D!
MX4Dのスクリーンで観た。
入口で、ノーマルの映画と、
アナウンスがあるが、
やはり期待してしまう、
せめて排気音だけでも、、、
期待感は抑えて本作。
作品全体的に、
潜在的な魅力を最大限に引き出すには至らなかった。
静謐な雰囲気を漂わせ、
観客を深く物語世界へと引き込むには至らない。
もちろん、
これがいいという観客も多いだろう。
キャシー、ベニー、ジョニー、仲間たちの、
すばらしい芝居で、
彼女たちの痛みを、葛藤を、
自分事のように感じる事ができた観客は、
このままがいいはず。
自分はそう感じる事ができなかった。
理由は二点。
一点目。
回想形式による物語の展開は、
感情移入を阻む要因の一つである。
過去の出来事を淡々と振り返ることで、
現在の緊迫感や登場人物たちの内面の葛藤が希薄になり、
観客は物語に十分に没頭できない。
回想は、物語に深みを与える効果的な手法ではあるが、
本作においては、かえって物語のテンポを遅延させ、
観客の興味を薄れさせてしまう結果となっている。
二点目。
物語のシナリオと演出の推進力が不足している点も指摘せざるを得ない。
トム・ハーディ演じる主人公が圧倒的な存在感を放ち、
組織が安定しているため、物語に大きな波乱が起きにくい。
アウトロー映画においては、
組織内の対立や外部からの脅威など、
ドラマティックな要素が物語を牽引するが、
本作ではそのような要素はあるのだが不足している。
例えば、
ライダーズチームのドラマ『サンズ・オブ・アナーキー』では、
リーダーの不在、伝説のリーダーの息子が主人公、
が物語に緊張感をもたらし、
組織の存亡をかけたドラマが描かれる。
さらに、『ゴッドファーザー』のように、
ドン・コルレオーネが命を狙われることでファミリーの絆が試され、
組織が危機に瀕するような状況が描かれることで、
観客は物語に引き込まれる。
回想形式は、物語に深みを与える一方で、
物語のテンポを遅延させるというジレンマを抱えている。
成功例、『グッドフェローズ』では、回想が効果的に用いられ、
物語に奥行きが与えられている。
(個人的にはグッドフェローズの評価は低い)
本作においては、回想が物語の推進力を阻害している。
キャストの演技は素晴らしい。
トム・ハーディをはじめとする俳優陣は、
それぞれのキャラクターを見事に演じている。
しかし、物語そのものが静的で、
観客を興奮させるような要素が少ないため、
キャストの演技が十分に活かされていないように・・・
いや、
活かし過ぎなのかもしれない。
結論として、
『ザ・バイクライダーズ』は、
美しい映像や魅力的なキャラクターにもかかわらず、
物語の構造的な問題により、
観客を十分に満足させることができなかった。
史実に忠実に描くなら他にも方法はあっただろう。
よりダイナミックな展開や、
登場人物たちの内面の葛藤を深く描くことで、
より完成度の高い作品になったのではないだろうか。
名前
オースティン・バトラー、なんて覚えやすい名前(゚∀゚)
齢50も超えると新しい単語が入ってこなくなり、ティモシー・シャラメみたいな、ちょっと凝った名前だと一発で出てこなくなる悲しい現実(砂の惑星のアイツ、え~となんだっけ!?アレアレ、みたいな)
今年の顔グレン・パウエルみたいな比較的簡単な名前でも一発は怪しい…
競馬をやって40年近く経つが、ここ10年の馬の名前が出てこない…
アイネスフウジン(中野)→トウカイテイオー(安田隆)→ミホノブルボン(小島貞)→ウイニングチケット(柴田政人)→ナリタブライアン(南井)→タヤスツヨシ(小島貞)→フサイチコンコルド(藤田)…と競馬を始めた頃のダービー馬は騎手の名前込みでスラスラ出てくるが、今年のダービー馬は?
スイマセン、出てこない…(正解はダノンデサイル)
オルフェーブル辺りから馬名がスッと出てこない!
マカヒキ→レイデオロ→ワグネリアン→ロジャーバローズ(これは比較的覚えやすい)→コントレイルはナントカントカ💦
しかし、シャフリヤール→ドゥデュース→タスティエーラ、 この並び
そもそも馬名の意味自体わかんねーよ(゚∀゚)
と、どーでもいい駄文を書き散らしましたが、オースティン・バトラー演じるベニー、70年代の広島カープのオッサン軍団(山本浩衣笠水谷水沼三村江夏…)に唯一咲いた若き核弾頭、高橋慶彦のようで、そりゃモテるわ…と思った次第 オワリ!
オースティンバトラーはカッコイイですW
自分の中では近年のTOP3作品、「エルビィス」のオースティンバトラー主演。
かつ、自分もハーレー乗り、MC (ユルイ集まりだがW)所属ということで、
コリャ観に行くでしょー、とかなり期待して観に行きました。
オースティンバトラー、カッケーなぁ。
エルビィスの時もそうだったけど、こういう役はハマり役だなぁ。
MCの規模がデカくなり過ぎて自分の手に負えなくなったプレジ(ジョニー)役をトムハーディがイイ感じで演じてるなぁ。
でも、ラストがなぁ(´・ω・`)
ベニー、なんでバイク降りたん?
ケンカで片足切断寸前までになりながらも、バイクを降りることもカラー着用をやめることもしなかった男が、なぜ?
ジョニーが殺されたから?怖くなった?
んーよくわからんかったなぁ。
もうちょい、そこんとこの描写が欲しかったなぁ。
バイク乗り
懐かしい良き時代のバイク乗りのお話。暴走が暴走を呼ぶ展開は、驚き。本当に良き時代かどうかは、?。あまりにもアメリカ過ぎてついていけない面が、マイナスかな。主役のオースティンバトラーは、イケメン過ぎる。
バイカーの美学
人生をバイクに捧げてる僕たちに、たまらないシネマがやっと日本上陸だよ!。若い頃手に入れたDanny Lyonの写真集The Bikeridersには、世界3大MCのアウトローモーターサイクルクラブがリアルに記録され、何度読み返したものか。
その書にインスパイアされた今作#ザバイクライダーズは、バイクと仲間を愛したアウトサイダー達の、クールで儚い感情がスクリーンに刻まれていた。ドラマティックな展開はないけど、名優たちの力量と美術や衣装で、60年代初頭の息遣いが見事に再現されたなぁ。
とにかく演者がサイコー!エルヴィス主役でオスカーにノミネートされたオースティンバトラーは今作もイカしてる。めちゃ練習したというバイカーの役作りもさすが。ハンナモンタナに出てた子役が大物になったねー。マッドマックスのトムハーディは、シブくてバイカーが似合いすぎ。スターウォーズのジョディカマーも、支える葛藤を見事に演じた。第三者の眼差しで語られる回想で、物語を転がす構成も良かった。
MCといえば映画イージーライダーのチョッパーなイメージだけど、登場するハーレーはボバーが多い。これも写真集に忠実だ。主役のベニーが駆る50年代パンヘッドのエレクトラグライドや、リーダー役ジョニーのハイドラグライドは、リラックスなライドスタイルが素敵。
純然たるバイク好きのチームが、破滅に向かった史実が生々しかった。バイカークラブのアイデンティティを、スタイルに昇華した男たちの美学。そしてメインストリームに反したサブカルのパワー。また新たなバイク映画の名作が生まれたね😊
ジュディ・カマー
はキャリアNo1の好演ですね。最高でした。取り巻く野郎どもが素敵に見えるくらいの演技です。この映画は出来の極めて良い邦画に近いタッチで、お勧めです。そういえば話廻しは何処かで観た事あると思えばテニスの人ですね。
予告だけ見て期待外れのバイク映画
内容は1960年代後半アメリカ・シカゴに実在したバイク倶楽部写真集を元にしたドキュメンタリー映画。
過去に名作「イージー・ライダー」もあるが本家本元イギリスの「ロッカーズ」スタイルかな?と密かに期待したが...スピード&ドラッグ&SEXはない(本家はトライアンフやBSAなど当時世界最速だった)
残念ながら「ハーレー・ダビッドソン」にスピードを求めるのは酷というもの。
主演俳優も幼い顔の俳優ではなく、60年代当時の雰囲気を壊さないキャスト起用。
リーダーが「マッドマックス怒りのデスロード」のマックス役の人だった。
ライダージャケットも本物を元にレプリカ制作、当時の人々の風俗やファッションも見れて「バックトゥザフューチャー」みたいで面白い(作中のTV番組も一見の価値あり)
作中のセリフで...
「(世の中に)居場所がないから仲間をつくる」
「(世の中の)ルールを守れないのに自分達で(縛る)ルールを作り縛られている」
...などバイク乗りという人種を的確に表しているのに「東西問わず昔から変化がないんだな...」と苦笑い。
「イージーライダー」と違い、バッドエンドの結末ではなかったのは幸いだった。
倶楽部内で古参メンバーと新参メンバーの内部分裂、古参メンバーが倶楽部を抜けることを許さないリーダーの制裁は日本の暴走族となんら変わらないではないか?
リーダーが一度門前払いした新参メンバーに倒され、新参メンバーが勢力拡大~巨大化&ギャング化していく様は哀しいモノがある。
主人公やリーダーも喧嘩が強くなく冒頭で主人公が酒場で一般人にノされたり古参メンバーが他のバイク倶楽部との抗争で負け、かたき討ちすることなく逆に古参メンバーの足を打ち抜くリーダーらしからぬ思考&行動って?、とは思う。
因みに自分が20代の頃所属してたバイク倶楽部と同じく新参者が増え次第にリーダーにも手に負えなくなり他所でトラブルを起こした面子が加入、雰囲気が悪くなって人間関係が面倒になり人が去る。全く既視感ある映画だった。
「哲学」を持たない登場人物(主人公とリーダー)ばかりで「既婚者でナニをやってるんだ?」と突っ込みを入れたくなる(日本の厩舎会も同類だが)
まだ吉田聡の「湘南爆走族」「荒くれナイト」、東本昌平「キリン」の方がよっぽど哲学的なセリフを言うぞ。
期待していたのとは違ったけど
アメリカのはなしだから仕方ないか。
あれだけ拘っていたバイク降りてしまったんだ?残念なような、ほっとしたような複雑な心境で終わりました。
いい映画でした。
ああやって、銃で簡単に殺しますがそのあと捕まらないのでしょうか?という大きな疑問。昔からの疑問。
パンヘッドのエレクトラグライドと他のハーレー、良い音してました。いかにもアメ車という感じ。
買うかな!(^^)
憧れと懐かしさ
予告を目にしなかったので、鑑賞予定に入れてなかったのですが、本サイトの紹介文から、古きよきアメリカの匂いを感じて鑑賞してきました。特に劇的なストーリー展開があるわけではありませんが、なかなかおもしろかったです。
ストーリーは、1960年代のアメリカのシカゴで、ごく普通の少女キャシーが、友達に呼ばれて初めて訪れた、ジョニー率いるバイクライダー「ヴァンダルズ」の溜まり場で、偶然出会ったベニーに惹かれ、わずか5週間後に結婚するが、バイクと暴力に飲み込まれていくようなベニーとの関係はしだいにギクシャクし出し、急速に規模を拡大していく「ヴァンダルズ」も内部に不協和音が響き始めていくというもの。
全体的には、現在のキャシーにインタビューを行う体で、ベニーとの出会いから回想するようにドキュメンタリー風に展開していきます。そのため、時系列は多少前後しますが、混乱することはありません。むしろ、キャシーとベニーの出会いから、ヴァンダルズの変貌を経ての現在の二人の様子までが、とてもわかりやすく描かれています。
その中で紡がれるベニーとジョニーの絆、ベニーを慕うキャシーの愛が沁みます。ベニーは多くを語らず、彼の真意がどこにあるのかわかりにくい部分はありますが、バイク好きな寡黙な男が、その“好き”をただ貫いただけのようにも見えます。
一方のジョニーは、仲間を思うが故に不本意ながらチームを拡大して、自身が危惧していたとおりの結果を招くのですが、それを甘んじて受け入れるような潔さを感じます。「人生はままならないもの」と捉える彼の言葉が印象的です。
この二人の男性に対してキャシーは、大切なベニーとの生活を守りたい一心で自身の思いをストレートにぶつけます。ベニーに対する束縛のようにも映りますが、愛する男性との平穏な日々を求める、女性らしい姿が対照的に描かれます。
そんな三者三様の生き様が交錯し、そこに絡むように描かれるヴァンダルズに集う男たちの狂信的で刹那的で暴力的な姿が、時代を感じさせます。登場するバイクも、いかにもアメリカンな感じで、エンジンの重低音が心地よく、風を受けてを疾走する姿に憧れを感じます。自分も以前にバイクを何台も乗り継いでいたので、懐かしさを覚え、ノスタルジックな気分に浸れました。おそらく、そんな気分を求めて来場したのか、観客の大半は中高年男性で、鑑賞中は全員ヴァンダルズの一員だったことでしょう。
主なキャストは、オースティン・バトラー、トム・ハーディ、ジョディ・カマー、マイケル・シャノン、マイク・ファイスト、ノーマン・リーダスら。先日観た「ヴェノム」とはうってかわって、トム・ハーディが渋くてかっこよかったです。
24-138
写真集にインスパイアされた作品。
兎に角オースティンバトラーがカッコいい👍
オープニングの後ろ姿、
ビリヤード台からコチラを見る姿、
バイクに腰掛けタバコをふかす姿。
どれもカッコいい👍
豪華共演陣に囲まれても圧倒的な存在感👍
ホントに大切なもの。
1965年のシカゴ、とあるBARで友人との待ち合わせで出会ったバイクチーム「ヴァンダルズ」と、そのチームに属すベニーと後に結婚することになるキャシーの話。
“ヴァンダルズ”というチーム、知り合って僅か5週間で結婚することになった“ベニー”はどうだったのかと独りのインタビュアーとそれに応えるキャシーの現在と過去の回想で見せる。
キャシーとベニーの出会い、初期の頃のヴァンダルズから後に増員し、支部も出来ヴァンダルズの向かう先って話なんだけど、とりあえず男臭くてシブい!ってのが率直な感想。
映画エルヴィスで主演張った彼と、ヴェノム主演のトム・ハーディさんがハマリ役!このシブさは日本の俳優さんじゃだせないのかなと個人的意見、ライダース姿、Gジャン、Gパン姿が様になっててバイク命な男達の話って感じで、あぁなるほど!こういう話がこの頃にあったのかって感じ。
fist or knife
1960年代後半から70年代前半のシカゴのバイク乗りチーム「ヴァンダルズ」の話。
他のメンバーとは雰囲気の違うベニーに惹かれて結婚したキャシーやメンバーへのインタビューという体で、ベニーやリーダーのジョニーを軸にみせていく。
荒くれ者でルールを守らないヤツらではあるけれど、チームにはルールを作り自分たちなりの秩序を持っていたヴァンダルズ。
色々な意味で危なくはあるけれど、それはそれで楽しそうだったのに、チームが大きくなり、世代が代わり…荒くれ者とならず者は違うからね。
ジョニーは半分わかっていながらもそこに出向きそんな結末で、ベニーはそのタイミングで行動を起こしたことで、美味しいまま次のステージに行けたということですね。
で、レイクサイドの2人はとうなりました?
(*_*)
オースティン・バトラーは『エルヴィス』『デューンpart2』と見て...
オースティン・バトラーは『エルヴィス』『デューンpart2』と見てきたが原形に近い形を認識して見るのは初めてかもしれない(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のテックス・ワトソン役の頃はまだオースティン・バトラーという役者を認識してなかったので)。
事前に情報入れてなかったのでマイケル・シャノンは警察とかそういう役で出てくるのかと思ったら一緒にバイク乗り回してたのが最高だった。
バイクチームの栄枯盛衰と諸行無常
アメリカのモーターサイクルギャング「アウトローズ」がモデルらしいが「ヘルズ・エンジェルズ」の方が日本では有名かな。
自分も学生時代は単車に乗っていたが、ヴァンダルズの初期メンバー同様にある程度年を取って以降は4輪のみ。
単車は1人で走るもんだと思っているのでチームで走るのはあまり好きではなかったが、おそらく岩城滉一や舘ひろしあたりが憧れていた世界観だと思うので、推薦コメントとかあっても良さそうなものですが、ないんですかね。
どんなグループでも年月が経ち、規模が大きくなると発足当時のポリシーなんか有名無実になるが、そもそもがアウトローの集まりなので一度タガが外れてしまうと悪い方向へしか行かないというのは仕方がない。
創設者でリーダーのジョニーはただみんなで一緒に走り、ビールを飲み、キャンプして楽しく過ごすためにつくったチームがいつの間にかコントロール不能になり、ベニーに後継者となる事を依頼するのだが、何となくチームの行く末をわかっているかのようだった。
ベニーは孤高の存在である一方でチーム愛が誰よりも強いという少し矛盾したように見えるキャラクターで、キャシーよりも常にチームを優先するのだが、ジョニーが亡くなった事で涙を見せ、バイクを手放したことなどからも、実は一番の優先順位がチームでもバイクでもキャシーでもなくジョニーだった事がわかりジーンとさせる。
“ fists or knives or gun? ”あのガキ許せねー。
ベニーの奥さんキャシーへの数回のインタビューを中心に回想しながら話は進むが、そもそも短い年数の話なのであまり見た目の変化がなくわかりにくい部分もあったのだが、全体を通して当時の映像と音楽がノスタルジックでファッショナブルだが骨太なカッコ良さがあり引き込まれた。
サントラ欲しくなる程音楽良かった。
トム・ハーディ、オースティン・バトラー、ジョディ・カマーは最適な配役だと思うが、オースティン・バトラーは汚くしてても美しく、儚さがあって特にハマり役だと思った。
反対にトム・ハーディは綺麗にしてても汚らしいところが彼らしくて良かったw。
「バトラー」の顔が好きなミーハーか、“アメリカンバイク”好き以外観なくてよし。 「バイク映画に傑作ほぼ無し!」でいいんじゃねぇの?
「バトラー」は弱っちいよなぁ?
絡まれてスコップで頭ひっぱかれるわ、堂々と信号無視したわいいがガス欠でとっつかまるわ、喧嘩したわいいが足首グッサリやられてびっこ引いて終わりだわ、女房が襲われてるのに助けにこねぇわ、「“族の頭”張れや。」と言われた途端、逃げるわで。この映画は何が言いたいのかが“謎”だぜ。
「シェークスピア」の映画の「謎だが上手くいく。」を期待してたら結局、“ワルっぽい色男に惚れてモノにしたアタシ”って自慢話ってだけじゃねぇか。
それこそ「どうでもいいけど」だよなぁ。
すっかりこの手の「チンピラ映画」の常連になった「ハーディ」。こいつ普通の役って「ティンカー テイラー ソルジャー スパイ」だけだよなぁ。あとは「チンピラ」役だけだろ。
なんちゃったって『ブロンソン』ですから。
“「俺は、チャーリー ブロンソンだッ!」”ちゃってんの。
「シャノン」がどんな役をやるのか気にしていて、“嫌な警官役”とかイギリス女にしか見えない“女房の親父”とかやるのかな?と思ったら、“いい年こいた族”だった。見せどころ無し。
ダラボンの“ゾンビドラマ男”や“アマゾンの『チャレンジャーズ』男”は出す必要あったのか?
いらねぇんじゃねぇの?
まとめ
起承転結が無く劇映画としてまとまりが無いのでストーリーを追いかける奴は観なく良い。
アメリカンバイクの改造に興味がある奴か、「バトラー」の顔が好きな奴が観る映画。
パルコが配給ってことはBDが出たとしても値段がバカ高くて買えないなぁ。どうしようかなぁ。と思ったが、「いいや、買わなくて。」
アメリカ版暴走族の話。ってだけではない。
バイクに興味無いので、ちょっと二の足を踏んでいたけど、部屋に貼っておきたくなるようなポスタービジュアルが気になって観てみた。
なかなかキャラクターが興味深く、展開もテンポよく、言うほど『バイク映画』ではなく、ヒューマンドラマ色が強いので、興味が尽きることなく観られた。
平たく言えば、アメリカ版珍走団の栄枯盛衰?と言っちゃうと残念なんだけど、やっぱりどこかに終わりはあって、いつまでもバカやってられなかったり、バカなままだったり、途中で命を落とすことも、ある意味、願った人生を全うできて幸せなことなのかも。
終わってみれば懐かしいような、ノスタルジックを感じる。
最後はキャシーの一人勝ちだと思う。
最終的にそのラストには安心させられる。
結局キャシーはベニーを手懐け、ベニーを変えた。
あのまま突き進んでいたら、ベニーもジョニーのようになっていただろう。
誰にも頼らないし、頼られたくない、ここを去る、って言って去ってったベニーが、傷ついた子犬のように玄関先に帰ってきたし、結局最後は真っ当に働いてるし、「あれ?キャシーの思惑通り?ベニーは飼い慣らされた。キャシーすげー、キャシーつえぇー」ってなったわ。
やっぱりあの一団の傍らに、長きにわたって居続けただけある。
退屈だけど、安心できる生活に戻っていった。
キャシー本人もああいう早口で「you know」を連発する特徴的なしゃべり方の人なのだろうか。
流されてるようで、実は強い意志を感じる、愛すべきキャラクターをジョディ・カマーが好演。
オースティン・バトラーって、ちょっと顔面センターであまり好みではないんだけど、こいつはずっと少年のままで、大人にならないな…バカなのかも?っていうキャラクターにものすごく説得力のある、線の細さと透明感。
そして、どっしりと構えるトム・ハーディ。
特徴的な魅力のある悪声だな。
ジョー・ペシみたいで、そこはかとなく怖い。
カリスマは本物なのか、偶像なのか、ギリギリの表現が絶妙。
その時代の空気感や人間がしっかりと描かれていて、骨太のいい作品だった。
サントラも秀逸。
ラストすごい好き
2024年劇場鑑賞311本目。
なんかアウトローの話くらいの認識だったのでトム・ハーディが出てきてびっくり。
人に迷惑をかけるのが目的でなく、本当にバイクを走らせるのが好きなおじさんたちがサークル作ったけど、デカくなりすぎてだんだんおかしくなっていく・・・みたいな話でした。
まぁ通学路を160キロオーバーで走ったら子供の一人や二人はね殺しててもおかしくないのでそこはちょっとドン引きでしたが。
そんなサイコパス野郎が最終的に常識派だったリーダーに抱く思いと、ラストの展開が皮肉が効いてて意外と好きな作品でした。あのクズには天罰下って欲しいですが・・・。
ホットロードデスロード
人生のちょっとでもバイクに影響された事有る人なら、ちょい解るんじゃね?
ショベルにパンにナックルヘッド!
ハーレー好きなら、ヨダレたらたらに憧れVツインサウンドだ!
キック一発で、あのクソ重たいエンジン始動させるのがカッコ良い!! キーを回すシーンすら描かれ無いのもカッコ良い!
リザーバータンクも無視にガス欠すらカッコ良い!
て、バイクファンの歪んだウンチク語りはどーでも良いんだわw
バイクに乗った人生でも、乗った事なんか無くても良い。
家族が、恋人がバイクに関わってた、でも良い。
時にバイクは人生狂わせたりすんだよ。
酒やパチンコ、映画と同じなんだわ、付き合い方が重要。
幸福や充実ももたらすけど、不幸や苦痛も与えたり、人生と共に有ったり。
俺はもう降りちゃったけどバイクは好きだよ、暴走族と暴力はキライだけど。
てもバイクを描く物語は不幸も描かないと嘘になるんだよな。
キリンは泣かないライオンに我が子を食われても。
ハルヤマが良い子ちゃんやれてれば、カズキも泣かなくてよかったのかな。
紡木たくとか重ねちゃうな。
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