ザ・バイクライダーズのレビュー・感想・評価
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VANDALS CHICAGO
オースティン・バトラーがもっと出てくるかと思ったら、そうでもなかった。
ストーリー展開にもうちょっとメリハリがあれば良かったのに。
バイクのシーンはカッコよかった。
面白かったよ
勝手にイギリスのカフェレーサーの話かなぁ?と思ってたら
アメリカのハーレー乗りの話でした。
ハーレー乗りの謎習性ミーティングはこんな風に始まったのかぁ
GTAに出て来たバイカーギャングはこんな風にはじまったのかぁ
等と個人的には感慨深い作品でした。
写真集にインスパイアされて作ったというだけあって、 本当に日常を切...
写真集にインスパイアされて作ったというだけあって、
本当に日常を切り取ったような映画だった
この頃のバイク乗りの日常、
その他大勢の人たちにとってはあんまり普通じゃないかもしれないけど
大きなことも小さなことも淡々と進んでいくのが良かった
プラピにも迫る色気
個人評価:3.7
バイカー版のジェシー・ジェームズの暗殺を観た気分だ。永遠の中学生の様に見える一方で、漢の中の漢達の演出にシビれる作品だ。
トム・ハーディが終始シブすぎて、もう大変な事になっている。かつてのプラピ並みに色気がある。
オースティン・バトラーはプレスリーを演じた時よりも色気あるビジュアルで、どのカットも絵力が凄い。
最高にカッコいい不良映画であった。
人のつくる組織の強さと弱さ
ダニー・ライオン(「Lyon」なのでこの発音が正しい。本サイトの概説は過ち)の写真集にインスパイアされた作品。エンドロールで表示される実際の写真を見ると、本作では、当時のファッション、風物が再現されるとともに、写真集に現れる人物の多くがモデルとして意識されているようだ。写真家自身も映画に登場して撮影し、またインタビューする姿が描かれている。他の人からもインタビューしているシーンはあるが、ジョディ・カマー演ずるキャシーのインタビュー部分が多く、数回に渡る彼女からのインタビュー=彼女の視点がそのままクラブの歴史を物語る構造となっている。
1953年の映画、マーロン・ブランドの「乱暴者」(あばれもの)を観たジョニーたちが地元のバイク乗りたちを集めてつくった「クラブ」が映画での「ヴァンダルズ」のもとであって、少なくとも60年代の終わりくらいまでは疑似家族的な集団だった。リーダーのジョニーが父親であり、キャシーをはじめとするメンバーの妻や恋人たちが母親的な役割を果たす。ベニーのようなメンバーたちはいわば「キッズ」の位置づけで、父親に盲従し、母親には巧みに手なづけられ、家族=組織としての規律は保たれる。
しかしながら、組織が大きくなるにつれ、父親や母親の管理は行き届かなくなり、より功利的な方向に組織論理が進み始める。元々が社会からはみでかけている者たちの集まりだから、犯罪に手を染めるようになるのは必然であった。こうして実際の歴史でも各地のモーターサイクルクラブがギャング化するようになったようである。
このあたり組織の変化や人の心の動きが私にはとても面白かった。
ジョディ・カマーのみならず、トム・ハーディ、オースティン・バトラーもそれぞれの存在を巧みに演じており見事である。
バイクに関心がない人でもいろいろな観方ができて面白いと思う。おすすめ。
時代を楽しむ
日本でいうところの暴走族。実話ベースでアウトローに生きる彼らの姿を描いた作品。
不器用で口数も少ないけど仲間思いでバイクを愛する姿。そして時としてクラブを通して大事な事を大切な事を得る姿をカッコよく描かれている。
現実的に憧れるかっこよさとは違うんだけど60年代後半の時代を楽しむ作品としてはグッド。
トムハーディとオースティンバトラーの渋さはとにかくかっこいい。
イケオジ祭はココで開催中‼️
バイク乗りの男たち……タイトルはそう。
だけど一括りには出来ない。
バイク乗りにもそれぞれ考えがあったり熱量の違いがあったり家族があったり実際には様々。
そこに時代の流れとか他との兼ね合いとか外部要因も重なってくるとヒッチャカメッチャカ。
でもそれって普通のこと。誰もが経験してるはず。
それをバイク乗りそのものではなく、間近で(巻き込まれながらも)ずっと見守ってきたキャシーの目線で語られる本作。その語り口のセレクトがめっちゃ良き✨
そして、とにかく渋いっ!トムハぁぁぁぁぁ!トムハぁぁぁぁぁ!トムハぁぁぁぁぁ!!声の高さが少し高めに調整されたみんなのアニキ。良き良き💜
そして、オースティン❤ というかジミー❤ ❤
いや、どっちも素敵過ぎた❤ ❤ ❤
ジミーの風貌は学生のときに付き合ってた彼氏を思い出させた。
でも変だな。当時はテリー伊藤みたいだと思ってたはずなのに……
往々にして想い出ってのは美化されがち、ってことね😂
👇️👇️👇️
最後の最後でキャシーとジミーがニヤっとしたように思えたけど違う……あたしの見間違いよね??
日本のヤンキー漫画に通じる面白さ
60年代〜70年代に実在したバイクチームを題材にした物語。日本でバイクチームと聞くと暴走族の話を連想してしまい、巷によくあるヤンキー漫画と似た感じになるのかと思っていた。
統率力のあるリーダー、ケンカっ早い若きカリスマ、冷静な参謀、おふざけ担当なんかがいるチーム。法を犯したりもするが、そのカッコよさに憧れる者が増え組織が大きくなっていく。他のチームと衝突しケンカするが仲良くなったりもして。やはり日本のヤンキー漫画と似たような同じ流れだった。違うのは年齢が少し上だということ、少し上だからこそ彼女や妻も一緒に出かけて遊ぶ関係だというところか。
ふと考えると、「莫逆家族」といういくつかのヤンキー家族が出てくる漫画を思い出した。昔ヤンキーだった奴らが築いたファミリー(チーム)を描いた漫画だった。そこには大人になったヤンキーたちが描かれている。本作が「莫逆家族」と共通しているのは、彼らは他に居場所がなくて、だからこそ仲間との絆を第一に考えるところだろう。
身近な仲間だけだったのが、チームが大きくなるとよく知らない人間が所属することになる。組織というものは大きくなると統率が難しくなる。これはどんな組織・団体でも同じ。世界共通と言っていい。本作で若くて狂った奴らが暴走していく様は、予想がつくとは言え見ていてつらくなった。
この映画って何を楽しむ映画なのかという疑問が浮かんでしまう。ヤンキー漫画でも同じだが、この手の物語ってカッコいいと思えるキャラがいるだけで成立してしまう。本作で言えばベニーかジョニー。特にベニーを演じたオースティン・バトラーが異次元のカッコよさだった。ジョニーがベニーのカリスマ性に期待して次のリーダーを任せようとした気持ちもわかる。
本作は、インタビューを受けたキャシーの目線で語られる形で物語が進む。だからベニーの本当の気持ちはわからない。ベニーは本当にリーダーになる気がなかったのか。ベニーが話した言葉と彼の行動でしか判断できない。彼がリーダーになっていたら少しは違っていたのだろうかと想像してしまう。でも、あの流れでは難しいだろうな。
だから最後のベニーの笑顔が何を意味していたのかが気になってしまう。答えはない。後悔のない笑顔にも見えるし、バイクに対する未練があるけど今の生活を彼なりに守ろうとしている笑顔にも見えた。チープな言い方になるが、人には居場所って大事だということを改めて考えてしまう映画だった。とても心に残る映画だったことは確かだ。
ノスタル感最高!
てっきりイージーライダーのようなロードムービー系かと思いきや、ちょっと違うねんけどマフィアもんだな、これは。
仲間と野望、そして男のプライド!的な。
主人公はオースティンバトラー演じるベニーと語り手の奥さんのキャシーやろけど、ダントツ目立つのはトム・ハーディ演じるリーダーのジョニー‼️
いや、かっこよすぎるでしょ。
ベニーの自由がゆえの強さもかっこいいけど、ジョニーの守るものがあるからこそ強い!って感じ震えた。
そしてベニーを取り合うキャシーとジョニーの謎の絆は、トムハ主演のレジェンドの奥さんと弟との絆に似てて素敵すぎた。
どんなに大きな組織でも最終的には荒れたり崩れ去る。諸行無常。これもよし!
1960年代テイストも何とも言えないノスタル感もほんま最高やった。IMAXでやってほしかったよー😭
早くBlu-ray出てほしい✨
ザ・バイクライダーズ(映画の記憶2024/12/4)
ウォーキングデッドのあのバイク乗りもでてます。
バイク乗りのインタビュー本を元に脚本を書いたらしい。たしかに向こうのバイク乗りのイメージってただバイク乗って騒いで楽しむ仲間思いの軍団と犯罪者集団の2パターンあるなと思ってたから創成期を考えると納得する部分もあった。
内容的には展開遅めなので、好き嫌い別れるかも。(サクサク進むストーリーが好きな人には薦めない)
(個人的評価5.5点/10点中)
監督さんバイク乗ったこともなさそうで、何の魅力も描けない
バイカー達の集団を描き、「イージー★ライダー」1969年に繋がるはずだった、でなければ何の意味もないただの馬鹿集団でしかないわけで、にも関わらず見事に本作は犯罪集団に陥る必然の表面をなぞっただけの愚作でした。なによりオースティン・バトラー扮する主人公ベニーの意思が全く描かれない、何をしたいのか? ただ流れに沿っているだけで、ベニーが能動的に動かない。これじぁ、映画も動きようがないじゃないですか。
当時こんな集団を取材した者の記録に基づくと冒頭に示されるが。まさかインタビュアーまで画面に入るなんてあり得ない。彼を主役に描くなら、集団への懐疑とか不安定をテーマに絞り込めば、まだしも価値が見いだせたのに。モノローグも含めてジョディ・コマ―扮するキャシーの立場を貫けば、異質な集団に魅了され振り回された後悔を描き得て、それなりに見応えある作品になったのに。要は誰の視点で描くのかが、まるでいい加減なのが致命的。
なによりバイクの爽快感が全く画面に伝わらない。意識が高がろうが低かろうが、バイカーの第一義は風切る爽快にあるはずで、それを画面に定着し得ない監督さんはお払い箱ですよ。その共通認識で集団が形成されるわけで、ベニーの感ずる風は全く観客と共有出来ていない。ひたすらオースティンをカッコよく見せようとそればかりに集中し、本質を見落としてしまった。彼をジェームス・ディーンに仕立てようなんて到底無理なハナシでしょ。
で、作品の要としての集団のボスに名優トム・ハーディが扮しているが、その渋さと男臭さは流石の迫力ですが、ジョニーとしての役柄に首尾一貫せず、中途半端は否めない。終盤の呆気ない死に方はそれこそトム・ハーディに失礼でしょ。悪い事に彼の中から真っ黒なヴェノムがいつ現れるかって意識が離れないのが困ったもので。さらに何故かマイケル・シャノンまでどうでもいい役で登場しますが、まるで主題に絡んでこない。本作で魅力なのは、集団に見切りをつけハーレーに乗って賃金も貰えるポリスに転じたコックローチがただ一人でした。若きチンピラに扮したトビー・ウォレスはお初ですが、今後が期待出来そうな面構えでした。
もろもろダメダメを書き連ねましたが、不自然な程に当時の楽曲が全然観客に響かないのが最大の欠点ですね。オールディーズからロックンロールへの過渡期が背景で、バイクの爆音に重ねガンガンに当時のヒット曲を網羅すれば、金髪を風になびかせるオースティンにシビレル事が出来たのにね。
こみあげる胸熱
沖縄生まれ育ちのじぶんには
下町柴又の寅さんよりも
バックトゥザフューチャーのようなアメリカンスタイルに
懐かしさをおぼえる
ゆえに
スタンドバイミー
フィールドオブドリームス
フォードvs.フェラーリのような
ささやかながら誇り高い人物が出てくるドラマ
新作でこの2024年に
巡り会えたことに感謝でございます
ゴキゲンなロック満載で!
映画鑑賞が生き甲斐の男には理解不能な世界
タイトルの出方が最高。
敵を叩きのめして満面の笑みの主人公・ベニー。
その背後ではベニーに命の危険が迫っていて、観客としては「志村!後ろ後ろ!」状態。
で、ベニーに一撃が加わるまさにその時、画面がピタッと静止し、タイトルがどどーんと出現。
思わず笑ってしまった。
映画中盤にこのシーンのその後が描かれるが、タイトルが出た時からは思いもよらない凄惨な事態になっていて、ドン引き。
調子に乗るもんじゃないと肝に銘じた。
キャシーが友達との待ち合わせ場所になっている酒場に行ったら暴走族の溜まり場になっていて、警戒心全開で店内を移動するキャシー。
自分も同じ状況なら、同じような感じになっていたと思う。
ところが、暴走族の一人・ベニーを見た瞬間、恋に落ちるキャシーさん。
オースティン・バトラーが演じているとはいえ、他の暴走族と変わらないように見えていたので、突然の事態に「ええっ!」となってしまった。
まあでもヤンキー好きの女性っているよなあと思いながら鑑賞。
その後結婚するも、キャシーにとっては苦労が絶えない生活。
まあそりゃそうなるでしょうねえ。
暴走族から脱退させようと、キャシーはベニーのことを変えようとするが、それはキャシーのエゴだと思った。
第一印象の良さだけで男と付き合っちゃう女性には、こういうことが起こりがちなのではと勝手に妄想。
日本の暴走族って大人になったらヤクザに転身するイメージ。
一方、本作に出てくる1960年代・シカゴの暴走族は、いい大人になっても暴走族みたいなことを続けている感じだが、組織のシステムはヤクザっぽいと思った。
個人的には理解不能だが、カッコ良い気はする。
ても、こうはなりたくない。
終盤は、死亡フラグの見本市。
『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』を観た時も思ったが、信者的若者は怒らせると何するかわからなくて怖い。
とてもよかった
オースティン・バトラー演じるベニーがめちゃくちゃかっこいい。時々暴れる以外は、黙ったままタバコ吸って酒飲んでビリヤードしてバイクに乗っているだけなのに、うっとりするほどかっこいい。ただ突っ立っているだけで絵になるし、黙ってるのも余計なことを言って台無しになるよりずっといい。同性の男として何にもしねえくせに、かっこよすぎるなんてズルいと思うのだけど、仕方がない。
オレはオレとしてかっこよくもなんともないし、暴れることもない、煙草も苦手で、漫画を描いていくしかない。
伝記映画みたいなものなので、特に作為のない時系列順のスケッチ的な構成で、もうちょっと工夫があってもよさそうなものだけど、雰囲気も素晴らしくて大勢のバイク乗りも個性豊かで楽しい。ヴァンダルズのメンバーが最初からけっこうなおじさんから初老みたいな人で高齢化が進んでいる。実際は20代かせいぜい30代ではないだろうか。これでは旧車会だ。
終盤ヴァンダルズの初期メンは冬にはすっかりバイクに乗らず車移動で、気合が失われている。これでは仕方がないだろう。ベニーが死ぬことなく離婚もせず自動車整備工になっていて胸をなでおろす。子煩悩なお父さんになって欲しい。
新潟市では上映されておらず、長岡Tジョイまで見に行く。高速代が1300円も掛かったが、見てきてよかった。
ファミリーを守るための悲哀と葛藤。 贅肉の削ぎ落とされたストーリー...
ファミリーを守るための悲哀と葛藤。
贅肉の削ぎ落とされたストーリーと作品全体から醸し出される雰囲気は◎ オースティン•バトラーが放つセクシーさとトム・ハーディの持つ漢の色気が兎に角良かった。満足。
哲学が
宗教に乗っ取られる瞬間を目撃した映画
哲学に引き寄せられ組織された集団は
強靭となる
がその強靭な組織に憧れて哲学なき輩が
現世利益を追い求めその集団を乗っ取ると
まさにそれは宗教でしかなくなる。
そんなことを教えてくれた映画だった。
と書きつつも、そんな能書どうでも良いよ。
とベニーに殴れそうな予感が、本作のストレート
レビューだろうなw
久々にグッと引き込まれた秀作◎
70年台のアメリカを見たような
アメリカングラフティ-の世界を思い出したような、
社会から逸脱してアウトローになりたいという青年の夢。
バイクで疾走する興奮は東西皆同じかも。
じゅんすいにライダークラブがカラードになりそしてギャングへと変質していく、人は若者から年寄りになり組織の変質についていけなくなる。破綻へのメッセージか?
キャシーの演技は光る
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