劇場公開日 2024年10月4日

シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価

全410件中、281~300件目を表示

3.0アメリカ人が見る映画

2024年10月5日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

アメリカで大ヒットしたということですが、なるほどアメリカ人が見れば面白いのかも。
日本人の私が見ても、つまらないとは言わないけど面白いとも思えない。

内戦が起きた理由も分からなければ、内戦が終わったのかどうかもよくわからない。
どうしてジャーナリストの目線で内戦を描いたのかもよくわからないし、ジャーナリストの内面につっこんだ描き方にもなっていない。
アメリカ人には何かピンとくるものがあるのかな?

なんだかこの映画をけなしているような書き方になりましたが、よくできた映画だとは思います。
でも、日本人が見ても「う~ん」という感じ。

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ジミー

5.0新しい戦争映画

2024年10月5日
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正確には戦争映画ではないかもしれない

戦争映画にありがちな開戦理由やどちらかの正義を問われる事がなく
主人公達は一発の銃弾も撃つことがない、何が正しいのかは全く分からず
首都ワシントンD.C.を目指す下手なホラーより怖い地獄めぐりみたいな
ロードムービー的映画

正義も無くなり無関心だったり逸脱したものも出てくる混沌
オチといいまさにアメリカというものの最後でありこの先はもう分からない
最近はスッキリ勧善懲悪のドッカン映画が多かった洋画の横っ面をひっぱたく様な
映画でとてもいい映画だと思います。
(逆に言えば戦う映画やら爽快感を期待してる層は回避を奨励かも)

なるべくいい音響施設の映画館での鑑賞をお勧めします

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azuma

1.0小娘

2024年10月5日
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鑑賞方法:映画館

単純

寝られる

が死ねばいいのにと思った。
こういうコメントは良くないのだろうか。
だが、若い女性とジャーナリストの嫌なところを集約したような小娘だった。
私はジャーナリストと称する人種は大嫌いだし、
若い女性とも可能であれば仕事はしたくない人間だ。
それはこういうことが起こりうるから。
女性であることを利用してあほな男に取り入り、
先輩女性に尊敬してますぅなどど甘言を弄して取り入り、
最終的にはそれらを踏み台にしてのし上がろうとする。
まさにそれを体現した女だった。
ラストで額を打ち抜かれるのが彼女だったらどれだけ小気味良かったことだろう。
だが、死んだ先輩女性もそうしてのし上がったのかも?

ストーリーも酷かった。
なぜ内戦が始まったのか全く分からず、
まるで中東のそれのようでプリミティブで民主国家の欠片もない。
いくら何でもアメリカでこれはない。
観ていてずっとどことは言わないが中国の悪意を感じざるを得なかった。
中国資本の映画?
昨今の世界情勢を見るに付けアメリカがこうなったら、
世界少なくとも日本は終わる。
それを切望する勢力のプロパガンダ映画としか思えない。

今日こそポジティブなレビューを書けると思って足を運んだのに、
期待を裏切られすぎた。

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みみず

5.0あなたも内戦の最前線に立つことになる

2024年10月5日
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なんの前情報も入れずに観に行ったら、いきなり撃たれてしまった。
心構えが無くなんとなく風刺戦争映画っぽいんだろうな、などと思っていたが、現代の本物の内戦に、いきなり自分ごと立たされてしまう。
戦場カメラマン志望の23歳の女の子も、実のところは全然分かってなかったんだろう。

IMAXで見たおかげで、本当に内戦の最前線に立たされたような臨場感。恐怖と怒りと悲しみと、世界で繰り広げられている戦争もリンクして、こんな世界にしたのは誰だ?と、こみ上げてくるものがある。

彼女とともに、心構えのないまま最前線にいたつもりなのに、彼女はいつの間にか私たちを置いて行く。
覚悟がないなら観るな。覚悟がないなら戦うな。覚悟がないなら…
覚悟を持って世界の指導者が観るべき、そういう映画でした。

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ochiwave2

4.5【ネタバレ注意です】戦争してる国の指導者に観てもらいたい映画でした。

2024年10月5日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

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onisuke3s

4.0制作意図は高く評価していい作品

2024年10月5日
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鑑賞方法:映画館

感想

2024年11月5日にアメリカ大統領選挙が実施され
る。核となる二大政党、現政権の民主党。バランス
オブパワーの原則論からいくと次期政権は共和党と
いう概念は21世紀の今日、日々、刻々と変わって
いく世界の政治状況を見る限り全く通用しないもの
となっているのは明らかである。現に今回の大統領
選挙の二大政党の支持率を見るとその差は僅差であ
り、ここだけを見るとアメリカの世論が二分されて
いるように感じる。

大統領候補者の資質の判断やアメリカ本国内におけ
る人口増加によるダイバーシティの深化が進み多元
的思想に基づく経済行政運営などは合衆国と言うだ
けのことはあり、法律、政治、経済、文化思想にお
ける分野に於いてまで50州分の考え方が明確に別
れてきているのも最近の傾向である。
... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ...

それにしてもこのような映画がいつかは出来るので
はないかという予想はしていたが、やはり創ったな
。という実感で制作が米映画界のダイバーシティ深
化の代表とも言える問題作連発のA24。今年の春、
全米でたった2館で公開されながらも2週間全米興
行収入1位を記録したというニュースを見て絶対に
観ておかなければいけないと感じ、映画館に足を運
んだ。

世論分断どころか、現政権に対して21世紀のシビ
ル・ウォーを起こしたカリフォルニアとテキサスの
西部連合(WF)。そして連邦から離脱したフロリダ
を中心にした他州連合の第三勢力までもが絡み全米
を巻き込む、WFよる現政権に対しての戦闘が展開
されている状況。戦線はWF優勢で末期状態。ニュ
ーヨークから内陸部を経由して無法地帯となってい
るアメリカ東海岸地区を南下、陥落寸前のD.Cを目
指して大統領に直接インタビューを試みようとする
ロイター(ユダヤ系創業者。現実の非米国報道会社
名が映画内で使われていたのもショック!)通信の
雇われ報道記者の主人公達の視点を中心に世界中の
紛争戦争におけるジャーナリズムの意義とは何かを
考えさせるのかと話の途中まで考えていた。

しかし結論はそこにジャーナリズムの意義などを感
じさせる余裕さえもない、怒りと暴力の応酬による
権力装置の奪還の瞬間しか描かれていなかった。ま
さに硬直化し、泥沼化した人間の姿を冷淡に克明に
記録する記者と使命(大統領殺害)を全うするのみに
執着する兵士の姿しかなかった。最後に大統領のコ
メントが聞けそうになる落ち着いた展開があるのか
と思わせる雰囲気はあるのだが、弁解の余地無くあ
っと言う間に生命が奪われてしまう。人間性の俗悪
な低次元な部類の振る舞いで歴史が形創られてしま
う恐怖が語られる。人間性を優先して行動する本人
自身が抹殺されてしまうという理不尽な世界を描い
ていたのだ。現実的で極めて冷徹な恐怖である。後
味が必ず悪いのがA24制作全作品の特徴である。

製作・脚本・演出・映像
政治的な圧力もかかったと思われるテーマを臆する
事なく勇気を持って創り上げた心意気は◎。

設定的に統治機構の重責を担う連邦警察の廃止やカ
リフォルニアとテキサス、民主党の牙城州と共和党
の保守本流の中心州の連合と武力闘争など現実的に
考えられない設定であり、話はあくまでもリアルな
ようで原則論としての政治的視点からはズレる大担
な状況設定であった。脚本のみの出来は深く突っ込
めない事情もあったのだろう。⭐️3程度の出来と
感じる。
実際のところ2024年10月現在ではテキサス州の
民主共和双方の支持率は極僅差で共和党優勢であり
共和党絶対優位ではなく民主の想定外大逆転もあり
うると空想された原因となっているのかも知れない

演出的には厭世観とジャーナリズムの真迫観が感じ
られる描写でありドキュメントを観ている様であっ
た。軽率に描かれていたアジア系ジャーナリストが
ホワイトプアそのものの考え方を持つヤバい白人(
ジェシー・プレモンス)に射殺されるシーンもショ
ックで目を見張る。製作者であるA24の勢いの強
さを感じる。
映像はVFXの進歩により現実に想定される映像と
して遜色のない出来映えとなっている。◎

配役
報道記者達の出身と出自がアメリカそのものを反映
しており興味深い。全うな人間性を併せ持つ報道記
者であるリーをキルステン・ダンストが今までにな
い役どころとして淡々と地味に演じている。新進ジ
ャーナリスト、ジェシー役のケイリー・スピーニー
も人間的に一皮剥ける過渡期の役を上手くこなして
おり印象的であった。また気がおかしくなるのを必
死に抑え、大統領に最後のインタビューを試みた南
米系のジョエル役ワグネル・モウラも印象的で記憶
に残る。更に老練で常識的な人間性でほぼ現在の政
治的主流意見を持ち合わせている黒人のサミー役の
名優スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソンも
素晴らしい演技で良い味を出していた。

現実としてのアメリカの統治機構は大統領統率の形
は取られているが、司法、行政的に見ても三権の分
立は厳しく守られていて、簡単に分離独立を一つの
州が唱え実現するのは難しいだろう。しかし映画の
中で描かれる個人主義に基づく極端な保守白人優位
思想などは多民族国家の中でこれから問題が大きく
なる可能性があり注視していく点として描かれてい
るところは評価できる。

作品として流動的な政治状況と様々な現体制の意見
に臆する事なくひとつの主義主張を映像化した事と
俳優陣の素晴らしい演技に敬意を払って2024年現
在の評価としては⭐️4とした。

IMAX鑑賞

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Moi

4.0結構良かったです。

2024年10月5日
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鑑賞方法:映画館

国家が何故分断されたのか?とか大統領がストーリーと関係しない所で投降してたりと説明が無い部分が多かったが一般人視点から見たこんな感じなのかな?とも思った。皆んなよくわからないまま短期間で内戦まで事が進んだ感じなのかな?と思う。
結構迫力あって面白かったが空白の部分は想像に任せる的な内容みたいだ。

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はまぐりの短い感想文

4.0シビル ウォー アメリカ最後の日

2024年10月5日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

この映画は観る人によって色々な意見と云うか評価が出ると思う。ジャーナリストのを題材にした面もあるし,とにかく人間の残酷さが描かれている作品でもあるね。死が他人事になる過程は残酷だよ!映画の中盤で「どこのアメリカンだ?」って。考えてしまう重要なセリフ。
監督さんがどの様な意図で作品に想いを込めたかは分からないけど内戦理由は差ほど関係無いのでしょう。また,戦争にうとい日本人には理解出来ないところもあるかもしれません。
キルスダンストンさんは上手く演じていましたよ!

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リラックマ

4.5面白いです!フィクションを創り出す圧倒的な力を感じます。

2024年10月5日
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あんちゃん

4.5センスは受け継がれる(プレスの心得)

2024年10月5日
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流浪の旅人ぱぱや

2.0ゾンビを内戦に置き換えたヤツ

2024年10月5日
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見に行ってみたが、思ってたのと違った。

⚫︎思ってたもの:分断の現実に警鐘を鳴らし、人間同士の憎悪を鋭くとらえた問題作。

⚫︎見たもの:ゾンビで崩壊した世界を放浪する的なヤツの、「ゾンビ」を「内戦」に置き換えた感じ。終末紀行+無謀ジャーナリスト物語。

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うさぎぐ

4.0どちら側のアメリカ人か

2024年10月5日
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鑑賞方法:映画館

予告を初めて観た時から楽しみにしていました
でも予告から想像していたのとは全然違っていました
悪い人達によるアメリカの内戦を良い人達が解決するヒーローもの、よくあるハリウッド作品かと思っていました
でも全然そうじゃなくて、戦場カメラマンの4人組を中心にアメリカの内戦が描かれています
戦場カメラマンの視点なので、なぜ内戦が起こったか、どっちが悪いか、そういうのはストーリー外です
「PRESS」と書かれた防弾ベストを着ていても撃たれないわけじゃないのに、激しい銃撃戦の中にも入って行くカメラマン、そこまでの使命感ってなぜなのでしょうか
撃たれた人を助けるより先に写真を撮るカメラマン
それがカメラマンのやるべき事だけど、写真を撮るより助ける方が優先するべき事と思ってしまう私はそこが受け入れ難く、だからあのラストの2人の行動に「何で」とずっと心に引っかかったままです
そんな戦場カメラマン、敵かわからないのに「相手が撃ってくるから撃つ」という兵士、それが戦争というものなんでしょう
終始セリフがあまりなくとても臨場感がありました
悲惨なシーンも多く、そんなシーンなのに軽快な音楽が流れたりして、そういう違和感が効果的だったと思います
何よりも心に残ったのが「What kind of American are you?」と、何事もなくごく普通の日常を過ごしている服屋の店員さん
私はあの店員さんだと思いました

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小町

3.0 これは警告映画

2024年10月5日
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鑑賞方法:映画館

人を殺したくもないし殺されたくもない。
戦争になったらこの内容どころてはない。
もっと人間は無関心ではなく、政治や世界情勢に賢くならないと平和に暮らしていけない時代になった気がした。
誰が味方か敵は誰なのか?紛争や戦争はそういうもの。終始機関銃や爆弾の音で映画は終わった。感動も何もない。だから人類に対する警告映画。

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momo

4.5A24の最高傑作

2024年10月5日
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鑑賞方法:映画館

パニックウォー映画ではない。絶対に映画館で、ドルビーシネマで観るべき映画。
ストーリー、演出、カメラワークどれをとっても凄い。面白く、哲学的でこれぞ映画。
人間の欲求には四番目があるのか?「戦闘欲」。愚かな人間の考え方がありありと映し出されて魂が抜けるような。
それは兵士達や主人公達、街の人々にも、全ての人に言える。

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ルイ

5.0戦争との距離感

2024年10月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

架空のアメリカ内戦を、戦争カメラマンの目を通して描く、戦争映画ならぬ「戦争体感映画」。

なぜこのアメリカ内戦が起こったか?などといった細かい設定は説明せず、いきなり「内戦状態」から始まる。そしてそれも終戦間際。戦場カメラマンを主人公にすることでどちらの立場も取らせず、ただ戦争のリアルを描いてく。
ニューヨークからワシントンD.Cを目指すことになる主人公たちが遭遇するのは、今までさんざん語られてきた戦争の悲惨さや怖さだけではなく、国民の「無関心」。自身に火の粉が降りかからない人たちにとっては、ネットで見る何処かの戦争と大して変わらない。それが自分の国のことであってもだ。

この映画のすごいところは、戦争への「無関心」「距離感」の描き方である。
今まさに世界中で起こっている戦争に関して、ほとんどの人がネットで知っている。が、情報として知っているだけである。そのことを再確認させられる。
あえてアメリカ内戦を舞台にし、戦場カメラマンの視点を使うことで、戦争への距離感を0にするという試みが見事に成功している。

映画館から家に帰る途中、町の風景を見ながら「戦争がおこったら、どんな風景になってしまうんだろう」と想像した。話の通じなさそうな大人が銃を持って立っているのを想像して、心から平和を願った。

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namaketaro

5.0もしかしたら

2024年10月5日
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鑑賞方法:映画館

140本目。
もしトラ、ほんトラなら、内戦が起きるとか、起きないとかの都市伝説があるとか、ないとか。
まあそれは置いといて、リアル近い映像、ホワイトハウスでとなると、近未来を観てる様な錯覚に陥る。
そして、報道ジャーナリストとして変わっていく姿、刺激に刺激を求める姿に、ちょっとした恐さを覚えたりもする。

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ひで

5.0キルステン・ダンスト

2024年10月5日
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鑑賞方法:映画館

怖い

単純

先週観た憐れみの3章に出てた旦那さんも芝居がうまいが彼女もうまいね〜。映画ファンならこの夫婦からしばらく目が離せません?映画は戦闘シーンが迫力たっぷりなので好きな映画です!ただしエグい描写が結構あるのでR-15にすべき。

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亀吉

4.0近代の南北戦争とは‥

2024年10月5日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

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フォトンベルト

3.5音響が秀逸

2024年10月5日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

ベテラン戦場カメラマンに、強引に弟子入りする少女(?)の、波乱に富んだ戦場体験の"健気さ""哀しさ"が今ひとつ迫って来ないが、

21年の米合衆国議会議事堂襲撃事件に象徴される、国内の分断をきっかけに、南北戦争ならぬ東西戦争のモシタラ危機を描いた物だろうが、戦争映画としては緻密で、緊迫感にあふれた退屈させない映画に仕上がっている。

特に、耳をつんざく爆発と、鼓膜が破れた様な静寂の音響効果が新鮮だ。

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お茶と同情

4.5近年最高の悪夢体験!珠玉のバーチャル絶望エンターテイメントを貴方も!

2024年10月5日
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鑑賞方法:映画館

現代アメリカ内戦をカネかけてリアルに描くって!?ワォ!
というのが初報の感想。
ジャーナリストの視点で描くと聞いて、「ンーーーまぁた左巻き巻きの映画かなぁ〜?」と若干心配したけど、そんな事はなかったですね。
ジャーナリストってやつも大概やなって感じで描かれるし、人種差別的な人も出てはくるけど、こんなのぶっちゃけどの陣営にもいるっしょって感じ。

いかにもトランプっぽいグレートアメリカアゲインな大統領(DCを抑えている)にインタビューしたいジャーナリスト達のロードムービー。
この4人の主要人物の地獄巡りを通じて各々のキャラクター性をコンパクトに刷り込んで来る。この中の誰が死んでも(酷い目に遭っても)ダメージ喰らうだろうな、というところまで持っていく手際が見事。
このテでやられると、それ以降全てに不穏さを感じるし、ずっとビクビクするしかなくなる。上手い。

金掛けてるだけあって説得力ある情景と出演陣の演技とキャラクター配置で常に緊張を強いられる。最近寝不足で、エイリアンとかもちょいちょい意識失いましたけど、この映画ではそんな暇はありませんでした。
特に最前線であるシャーロッツビルに構築された西部連合の集結地の描写は圧巻でしたね。うわ、軍事大国の内戦ってこんな事になるんだっていう迫力が豪華な画面からヒシヒシと伝わって来ました。
最後まで戦場の緊張感と共に、誰がどんな目に遭うか分からない展開は見事でした。
映画ならではの楽しい悪夢が見られる機会を見逃すな!

どうやって内戦に至ったかとかは心底どうでもイイんですよ。むしろフォーカスした主要人物達を通じて断片的な情報を見せていく手法は映画として大正解じゃないかと思いますね。やたらに経緯を描いてたら、それこそ思想強めで見てられないものになったんじゃないかと。ロメロのゾンビ映画と同じで「どうしてそうなったか」より「そこでどう生きるか」を主眼に据えているんだと思います。

で、こんなにフレッシュな体験ができる映画そうそうないのに、劇場はガラガラ。
(音が凄いってんで、席数の多いDolbyAtmos環境で観たんで余計に際立ちました)
本当に洋画暗黒時代を感じますね...。
こっちではむしろ本物の絶望を味わう羽目になりましたとさ。

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不敗の魔術師