またヴィンセントは襲われるのレビュー・感想・評価
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観客に伝えたいメッセージって何だろう
ある日突然、目が合うだけで不条理な怒りと暴力を向けられるようになる主人公
襲われる原因や理由などないのに、目が合うだけで命を落としかねないほどの暴力を受ける
主人公は世界中にあふれる「不条理な暴力」のニュース映像やyoutubeを眺めている
確かに、世の中はまさに目が合っただけで絡まれ殴られ、または自分の意図していない
解釈で恨みや憎しみ、嫌がらせを受けかねない空気がそこにある
監督は、この世の中の、理由の無い暴力、または本当に些細な出来事でお互いを
傷つけあう世界をまさに「目が合うだけで襲われる」設定の中で
警鐘を鳴らしたいと思ったのだろうか
視線が合わないようにサングラスで防衛すればいいとも思うが、その小道具を使うと
物語が間延びするからか、一切使われない だから視線が合う恐怖は見ている観客にも
しっかり伝わる
(日常生活の中で、ふと他人と目が合う時、やっぱり気まずかったり、ある種の不安感を感じるそれに似ている ただ、視線があっても襲われない描写もあり、やや混乱する)
この物語をどう着地させるのかと思っていたのだか、途中からいわゆる「ゾンビ映画」テイストになってしまい残念だった
ラストシーンもまさにそんな映画の終わり方でもったいないなぁと感じてしまった
もう少し、いい映画になるような、いい設定だったのに
なにひとつ解決していない
SFものかゾンビものかサバイバルものか、なんかそういうものを想像して観に行ったがどれでもなかった。
なぜそうなったかと言う疑問への答えは最後までなく、隣人とのいざこざも早々に回避し、襲われると言っても時々思い出したように散発的にあるだけ。
とうとう人を殺してしまったあとも、だからと言って何もない。
唐突に再登場した父親もいつの間にかいなくなり、最後は俺たちの冒険はまだまだ続くで終わってしまう。
大学の映画サークルの作品のようだった。
邦題が悪いかなー。
このパターンだとニュアンスが違う、と思う。襲われる設定が中途半端な、まあ、ゾンビもんだと思うけどそんなイメージがわかない邦題。これ、いっそのことコメディ路線にした方が面白かったかも。なにがいちばん失敗って…目を合わすと襲われるって肝心要な展開に従ってない事。目があっても乱闘にならない事、多数…。だいたい、まずサングラスでしょ。
最初、、「えっ⁉︎…」・・・「えっ!また⁈…」となります。同じ日に...
最初、、「えっ⁉︎…」・・・「えっ!また⁈…」となります。同じ日に観た最新版の【猿の惑星】よりこっちの方が面白かった。しかしお客さんが少なかったので気になる方は早目に観た方が良いと思います。多分上映は早く終わりそう。。
観た後に何にも残らないハリウッド映画より断然良いと思います。
不条理な映画
ある日突然、目が合うと襲われるようになったヴィンセント。ひとまず別荘のある田舎に避難する。
なんだろうね?主人公があまり語らない役だったからなのか。いまいち感情が分からなかったし、結果も何も分からなかった。ホラーのようなコメディのような作品。
もっと色々説明が欲しかったなぁ。
世界は狂ってる。それは教えてくれた。
不条理ものが好きな方にはぜひ。おすすめ。
今年184本目(合計1,276本目/今月(2024年5月度)18本目)。
(前の作品 「トランスフュージョン」→この作品「またヴィンセントは襲われる」→次の作品「妖怪の孫」)
※ 時間調整のために「コードギアス」を見てからになりますが、憲法論的な論点があるアニメ以外は基本的に見てもレビュー対象外です。
なかなかありそうでなかったタイプの不条理ものホラー・スリラーというところですね。
目があっただけで殴られそうになるし何だでまともな生活ができなくなった主人公のもとに一人の協力的な女性があらわれ…さて、主人公は無事に生き残れるのか…というタイプのスリラーです。
個人的には単純な娯楽映画ではなく、やや個々、憲法論的な論点があるのではないかなと思ったところです。
一つ目は「テレワークでもいいから働かせてほしい」という部分。「コロナ」という語は出ませんが(ほか、コロナ事情をうかがわせるセリフはでない)
もう一つ目は、「他の部分」(ネタバレ回避)で、映画内でもちらっと登場して、「登場人物」(「人」か?)と言える「犬」の部分で、フランス国内では犬の映画内のような不清潔なシェルター保護が問題になっているので、2023年以降は法で「対面での受け取りが原則、ペットショップ等原則禁止」となった点です(この「シェルター」という語は後半になってまた出てくる。おそらく「シェルター」が何を指すかによっては憲法論的な観方?)。
こうした点も含んでいるので単純な娯楽映画でもなく、また一見「ありそうでなかった」タイプの映画なのでおすすめといったところです。ただ、上記にもちらっと書いた通り「犬に関してやや嫌悪感が出うる描写」が途中あるので、「犬は見るのも嫌い」という方はちょっと注意といったところです。
なお、タイトルと仏版タイトル(Vincent doit mourir)は全然違いますが、おそらくアメリカなどを経由したものと思います(doitは、devoir(「しなければならない」「~する運命だ」という助動詞の直説法現在の三人称単数、mourirは「亡くなる」の意味。フランス語では助動詞のほうが活用し、直後の動詞は原形のまま)。
採点にあたっては特に気になる点はないのでフルスコアですが「犬は見るのもちょっと抵抗がある」方はやや注意といったところです(一般指定なので、それでも配慮はあるほう。2月だったか3月だったかの、同じくフランス語映画の「ドッグマン」と描写レベルは近い)。
辻褄が合わないところが多々あったけど、 B級前提で及第点 中だるみ...
辻褄が合わないところが多々あったけど、
B級前提で及第点
中だるみもあったけど、最後まで楽しめた
最後まで楽しんでたからこそ、
『え?ラストはこれ?』って思ったんだと思う
あと、完全遮光タイプのサングラスはダメの?
不条理サバイバルスリラー&ラブストーリー!?
視線があうと襲われる主人公ヴィンセント(でも、字幕はヴァンサンでルビがヴィンセント)の設定ですが
実はヴィンセント以外にも襲われている人がたくさんいることがわかります。
その謎は解き明かされません。ウイルスなのかなんなのか不明なままなんですね。
犬🐕は襲ってこないし、襲う人を見分けられる。縫合の技術を身につけておかないと大変・・・等、
同朋からアドバイスを受け、着々と準備するヴィンセント。
とあるハンバーガー屋でいい感じの女性といい感じの仲になるのですが、
その女性からも襲われるという悲しさ、むなしさ。
その彼女に手錠をしてまでコトに及ぶ執念は男女ともにスゴイなと思いました。
人間の根源的な欲望は、死生観すら凌駕するのですね。いやぁスゴイ。
最後は襲われる人・襲う人入り混じって凄まじい光景に。
これって、そういう状態にならなくても、今現在、戦争状態な国は同じようなものなのかもしれません。
その人たち・国は意思を持って人を殺しているわけであり、
本作の襲う人とは全く違うわけです。
そういう現実の不条理への批判もあるのかなと感じ、そこは私も好意的に受け取りました。
それがなければ割と胸くそな映画だと思いますね。
ヴィンセントとマルゴーとの恋愛模様は、ちょっとどうなの!?必要なの!?と
サバイバルスリラーで通して欲しかったというのが本音ではありますが、
このおかげで鑑賞後感は悪くなかったですね。
主人公の造形が割とごっついのですが、その主人公が襲われるという設定は見応えありましたし、
ラスト近くでは主人公が恋人を襲うというシュール且つ悲しく切ない展開になるのもリアルで良かったと思います。
宮崎のワンダーアティックシネマで鑑賞しましたが、貸切で鑑賞させていただきました!気持ちよかったです。
目を合わせるな‼️
最初は、え?これの繰り返しを2時間観せられるの?って思っていたら、どんどんスリラー感が増して面白くなっていった。後半は、あれはもうゾンビ映画でしたね。
夜に観に行きましが、直前まで私1人だけの購入、結局は私入れて5人になりましたが、人気の無さがあからさまに。勿体無い、これ面白いのにー
皆さん、観ましょう‼️
だった一つの面白設定に賭けた潔い映画
「目が合っただけで襲われる」って話しを聞けば絶対観たくなるに決まってるw。
だってその理由や結末、映画好きならどういうふうにこの極上の素材を料理するのか知りたくない人なんかいないから。
配役が絶妙なのが良かった。
主人公のあの顔つきと体型と鈍臭さでグラフィックデザイナー、スポーツサイクル出勤、マッチングアプリデートなど独身を謳歌ってw、襲われても怖さと面白さのちょうど中間の感情を保てる良い塩梅過ぎ。
襲った連中が皆謝らないところもツボで、経理の奴にいたっては「訴訟しません」って自分で即答してるしw
料理のしかたは賛否あると思うが、ある意味フランス映画っぽく、食事や異性の誘惑に負け何度もピンチに陥るなどあまり深刻に考えている様子がないところもドライブがかかって面白い。
せめてサングラスぐらい掛けてみろよ。
目が合っても大丈夫な人もおり、一貫した法則がないところも気になりはしたが、個人的にはかえってリアルで良かったと思う。
犬も絶妙なビジュアル。
元教授がどうなったかぐらいは知りたかった。
不条理ならではの結末
目が合うだけで襲われる という理不尽な現実。
全員が対象ではないという緊張感と時折ユニークな場面もあり。
人間の暴力とは…を深く考えさせられました。
被害者から加害者になるのはあっという間であり、痛みを知っているはずなのに我を失う。特に後半の場面にぐっときました。
プログラムにも書いてあるように黒沢監督のCUREと回路を連想。
サバイバル・スリラーとても良かったです。
ズルタンッ!
ある日突然目が合った相手から襲われる様になった男の話。
仕事中、目が合った実習生からいきなりパソコで殴られ、翌日は違う部所の同僚にペンで刺しまくられて、そして今度はレストランでガラス越しに外にいた知らない人と目が合って…。
襲撃の始まりは目が合ったら、終わりは目が合わなくなったら、そして襲ってきた相手は何も憶えていないなんて言っていたけれど、目が合わなくても襲われてるし、襲われるまでのタイムラグもその時によって違うし、明らかに目が合わなくなった相手からも襲われてね?
そんなかなり都合の良い設定だけど、スリラーの様なコメディの様なノリもあり、中盤まではどうなって行くのかと期待も膨らむしなかなか面白い。
ただ、途中からなんだかエスカレートしてゾンビ映画かよっ!
更にはまさかの恋愛メイン?というか結局何もかも愛があれば大丈夫的な?という感じで期待の膨らんだ方向は全て投げっぱなし。
そういえば元教授は7ヶ月って言っていたのに1年以上帰ってないって、そこから5ヶ月経ったってことですかね…それとも最初の頃帰らなかった理由は別件てことですかね…なんて、どうでも良いところが気になった。
またヴィンセントは襲われる 前半は中々面白い。突然襲ってきて襲った...
またヴィンセントは襲われる
前半は中々面白い。突然襲ってきて襲った方は自覚がない所。あんなに傷つけられてもあっさり許す所。糞まみれになる所。笑えるシーンが多かった。
相手を傷つけるつもりは全くなくても自然と傷つけ傷付き合うSNS社会の現実を投影してるのは伝わったが、この作品の世界においては中盤から主人公の危機感の無さ、原因を追求しようとしない姿がどうしても冷めてしまう。
元からの恋人なら入っていけるんだが、こんな状況で恋愛展開はどうもリアリティなくて冷めてしまう。早い段階で視線を合わせたら襲われると気づいてそれに対する予防もなく自ら襲われに行く姿にはストーリーを進める事が優先的で個人的には好みではなかった。
前半は面白かっただけに残念。
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20 ブリックレイヤー 3.5
21 23 猿の惑星/キングダム 3.5
22 ネネスーパースター(原題) Neneh Superstar (横浜フランス映画祭2024) 3.4
23 胸騒ぎ 3.4
24 オーメン:ザ・ファースト 3.4
25 RHEINGOLD ラインゴールド 3.3
26 12日の殺人 3.3
27 インフィニティ・プール 3.3
28 ゴーストバスターズ フローズン・サマー 3.2
29 プリシラ 3.2
30 コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話- 3.2
31 コヴェナント/約束の救出 3.0
32 僕らの世界が交わるまで3.0
33 ゴジラ×コング 新たなる帝国 3.0
34 ブルックリンでオペラを 3.0
35 ストリートダンサー 3.0
36 カラーパープル 2.9
37 弟は僕のヒーロー 2.8
38 RED SHOES レッド・シューズ 2.8
39 画家ボナール ピエールとマルト(横浜フランス映画祭2024) 2.7
40 Vermines(横浜フランス映画祭2024) 2.6
41 関心領域 2.6
42 タイガー 裏切りのスパイ 2.5
43 ジャンプ、ダーリン 2.5
44 またヴィンセントは襲われる 2.4
45 人間の境界 2.4
46 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3
47 けもの(仮題)La Bête(横浜フランス映画祭2024) 2.3
48 マダム・ウェブ 2.3
49 落下の解剖学 2.3
50 ダム・マネー ウォール街を狙え! 2.3
51 哀れなるものたち 2.3
52 殺人鬼の存在証明 2.3
53 エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命 2.3
54 ザ・エクスチェンジ 2.2
55 DOGMAN ドッグマン 2.2
56 パスト ライブス/再会 2.2
57 リトル・エッラ 2.2
58 パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ 2.2
59 ボーはおそれている 2.2
60 ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 2.2
61 瞳をとじて 2.2
62 ゴースト・トロピック 2.2
63 葬送のカーネーション 2.2
64 Here ヒア 2.1
65 美しき仕事 4Kレストア版(横浜フランス映画祭2024) 2.0
66 ハンテッド 狩られる夜 2.0
67 サウンド・オブ・サイレンス 2.0
68 ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ
69 ゴッドランド GODLAND 2.0
70 キラー・ナマケモノ 1.9
71 ザ・タワー 1.9
72 ポーカー・フェイス/裏切りのカード 1.9
73 マンティコア 怪物 1.9
74 潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断(イタリア映画祭2024) 1.9
75 アバウト・ライフ 幸せの選択肢 1.8
76 サン・セバスチャンへ、ようこそ 1.8
77 デストラップ 狼狩り 1.6
78 No.10 1.5
79 VESPER/ヴェスパー 1.5
80 フィスト・オブ・ザ・コンドル 0.5
番外
ソウルフル・ワールド 5.0
QUEEN ROCK MONTREAL 5.0
あの夏のルカ 5.0
私ときどきレッサーパンダ 5.0
FLY! フライ! 5.0
犯罪都市 NO WAY OUT 4.5
DUNE デューン 砂の惑星 リバイバル 4.0
バジュランギおじさんと、小さな迷子 リバイバル 2.0
メメント リバイバル 2.0
π〈パイ〉 デジタルリマスター 2.0
貴公子 1.5
ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター版 1.5
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