「メッセージ(勝手に)受け取りました!」教皇選挙 Mikikarさんの映画レビュー(感想・評価)
メッセージ(勝手に)受け取りました!
「教皇選挙」は、議会や大会社の会議のようで、「枢機卿」は社長や政治家、そのやりとりは狐と狸の化かし合いのようでした。
このタイミングですし、勉強の為に観ましたが、枢機卿の巧みな心理戦や根回しの方法は実に興味深く楽しめました。
製作時に、近々行われるであろうコンクラーベを念頭に置いていたのか分かりませんが、本物の枢機卿たちが、本番前に勉強の目的で本作を鑑賞したとのこと、ほほえましいエピソードです。現代社会において、戦争やDEIについての内容を盛り込むのは難しかったことでしょう。
選挙の過程で色々な考えが出てきましたが、わたしは「カトリックは他の宗教を受け入れる」というのを信じたいです。
ロシア正教、コプト正教などの各正教、プロテスタントの各宗派のみならず、われわれ仏教徒にも親しみのある教皇ですから、カトリック側も皆を受け入れてくれるはずです。
雨の中、到着する枢機卿のコートと傘の色が全て黒なのと、投票が困窮する中、中庭を歩き回る枢機卿の方位と傘の色が全て白など、映像の色彩も美しかったです。
セットのシスティーナ礼拝堂も、バチカン市国内の建物も趣がありました。
枢機卿の重厚で歴史のある衣装と、スマホやたばこ、電子タバコなどの対比もビジュアル的に面白かったです。
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