「枢機卿の内密」教皇選挙 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
枢機卿の内密
字幕版を鑑賞しました。
序盤に 睡魔が襲ってきて、登場人物の 低音の心地良い声だけが 聞こえたまま 一瞬 目をつぶってしまいました。眠気との戦いを覚悟していましたが、これほど強いとは。
眠気覚ましガムを 口に入れたことは どうか 内密にお願いします。
教皇が決まるまで 枢機卿たちが根気比べする コンクラーベ(原題『CONCLAVE』)は、教皇選挙それ自体は 実際に行われていますが、その実態はベールに包まれているため、今作の脚本はフィクションで、舞台となるシスティーナ礼拝堂も 本物ではなくセットとのことです。
ローレンス(レイフ・ファインズ)視点なのが分かると、だんだん会話の意味も わかってきます。
選挙2日目で 引き込まれて、選挙3日目ともなると、映画の中の バチカン市国のシスティーナ礼拝堂に いるような感覚になります。
音の演出が 臨場感を高めていて、演技が細かく 言葉だけではなく目での会話もあり、中盤あたりから 緊張感がずっと継続していたので、終盤の 礼拝堂に穴が空いた瞬間は とてもビックリしました。
精巣は 體の外にあり、卵巣は 體の中にあり、神聖なる受精の時(考え方によっては神の御前で)は、ペニスは頭を丸出しにして射精し、ヴァギナはそれを覆い隠している状態です。
男性が脱帽して挨拶する習慣は、もともとは キリスト教的な発想から来ているのかもしれません。
人間は 體の仕組みから 生き方や在り方を 学べるのかも しれないという希望に、あらためて氣付くことが できました。
もし 最初に造られたアダムの體の中に イヴ(子宮)が あったとしたら、イエスの體の中にも あったかもしれない...などと、ベニテス(カルロス・ディエス)の台詞のおかげで、インスピレーションが搔き立てられました。
「確信」についても 考えさせられました。
明るいエンディングの曲が、シリアスな作風に 絶妙にマッチしているように感じました。
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