教皇選挙

劇場公開日:2025年3月20日

解説・あらすじ

第95回アカデミー賞で国際長編映画賞ほか4部門を受賞した「西部戦線異状なし」のエドワード・ベルガー監督が、ローマ教皇選挙の舞台裏と内幕に迫ったミステリー。

全世界14億人以上の信徒を誇るキリスト教最大の教派・カトリック教会。その最高指導者で、バチカン市国の元首であるローマ教皇が亡くなった。新教皇を決める教皇選挙「コンクラーベ」に世界中から100人を超える候補者たちが集まり、システィーナ礼拝堂の閉ざされた扉の向こうで極秘の投票がスタートする。票が割れる中、水面下でさまざまな陰謀、差別、スキャンダルがうごめいていく。選挙を執り仕切ることとなったローレンス枢機卿は、バチカンを震撼させるある秘密を知ることとなる。

ローレンス枢機卿を「シンドラーのリスト」「イングリッシュ・ペイシェント」の名優レイフ・ファインズが演じるほか、「プラダを着た悪魔」のスタンリー・トゥッチ、「スキャンダル」のジョン・リスゴー、「ブルーベルベット」のイザベラ・ロッセリーニらが脇を固める。第97回アカデミー賞で作品、主演男優、助演女優、脚色など計8部門でノミネートされ、脚色賞を受賞した。

2024年製作/120分/G/アメリカ・イギリス合作
原題または英題:Conclave
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2025年3月20日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第97回 アカデミー賞(2025年)

ノミネート

作品賞  
主演男優賞 レイフ・ファインズ
助演女優賞 イザベラ・ロッセリーニ
美術賞  
衣装デザイン賞  
編集賞 ニック・エマーソン
作曲賞 フォルカー・ベルテルマン

第82回 ゴールデングローブ賞(2025年)

受賞

最優秀脚本賞 ピーター・ストローハン

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演男優賞(ドラマ) レイフ・ファインズ
最優秀助演女優賞 イザベラ・ロッセリーニ
最優秀監督賞 エドワード・ベルガー
最優秀作曲賞 フォルカー・ベルテルマン
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(C)2024 Conclave Distribution, LLC.

映画レビュー

4.0聖なる中間管理職。

2025年8月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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共感した! 14件)
すっかん

4.0前教皇の凄み

2025年5月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

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コメントする 3件)
共感した! 29件)
momokichi

5.0あ・・・ああ・・・。

2025年4月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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コメントする 3件)
共感した! 60件)
猿田猿太郎

4.0神を理想とする彼らが1番人間らしい

2025年4月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

突然のローマ教皇の死により、次の教皇を決めるために世界中から100人以上の候補者が集められ、外部と完全遮断された礼拝堂で教皇選挙〈コンクラーベ〉が行われる。

文字に起こせばこれだけの話ではあるのに、その話の中に保守派とリベラル派の対立、聖職者のスキャンダル、野心、汚職、多数派と少数派…様々なテーマが次々と何重にも重なってくるのがおもしろい。
神を信じ、神という理想に少しでも近づけるよう生きる彼らが、むしろこれでもかというほど、生々しく人間らしい姿を曝け出すのも、おもしろい。

選挙を取り仕切る主人公ローレンスの息遣いや足音が作品内でもすごく強調して響き渡っていて、それがより一層緊迫感や焦りみたいなのを感じさせてくる。それもあってか、まるで自分もあの場で選挙に参加する1人になったかのような気持ちになった。まさにスリリングなサスペンスエンターテイメント作品!特に最後の衝撃は、是非映画館で味わってほしい。

また、劇中色彩として赤がところどころで印象的に描かれていて、それが絵画のようでとても美しかった。
色彩だけでなく、選挙の準備ひとつをとっても、歴史や気品を感じられる作法や衣装に、思わず「美しい…」と見惚れてしまうシーンが度々あり、その手もこの作品が魅力的だった部分のひとつだった。

宗教に対しての新たな気づきもあり、音と色彩と巧みな脚本で満足度の高い作品だった。

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AZU