ブルーピリオドのレビュー・感想・評価
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真っ赤なブルーだ
「俺の絵で全員殺す」 自分も昔、そういう事を考えていたかもしれない。 作中の美術の先生の言葉で 「絵は言葉ではない言語」という下り かつて自分の師匠が「真っ白いキャンバス。このキャンバスに制限はない。自分の表現を自由に叩きつけろ」と初めに言われた言葉を思い出した。 誰にも似てない自分の考えが思春期の頃とても窮屈で。 八虎とリンクした気がした。 言語ではない表現をした瞬間、自由を得た気がした。むき出しの自分。 もっと魅せてくれ!!少し物足りない キャラの雰囲気も其々すごく合ってて良かったのに、特に龍二は再現不能では?実写だと、普通に女子を男装させるのかな、とか思ったけど、やってくれた!と私的には拍手喝采。 尺の関係か人間関係や、葛藤等の大事な部分をはしょってあって、仕方ないかもしれないけど、すごく残念! 勿体ない。そこが骨格じゃない? 映像も、制作された数々の作品達も綺麗だし、我が琴線に触れまくるのに。 とはいえ、作中の1つ1つの事柄が記憶を呼び起こされる。 没頭という恍惚の中にいる。 そんな予熱。 自分のイメージを、カタチにしてキャンバスに叩きつける。 開放して削ぎ落とす ワタシのカケラ達… お母さんに美大受験を言うシーン やだ、ちょっとこれ涙なしに見れないから 自分には、これしか無い そういうの、すごく分かった。 伝わった 海のシーンで 正論の位置から見てる人には分からない的な(正確なセリフじゃなくてごめんなさい) グッときたし、その後の裸のシーン、実写だとどうなるんやろ…とか心配しましたが、いいシーンでしたね。 ぎこちなく、頼りなく、美しかった。 純粋すぎて、真っしぐら。 怖いけど、試されたい 痛みが青くて…覚えがある ラストの筆圧の音も悪くなかった テールベルト、好きですよ。 …だが!手加減無しでいい、 もっと魅せてくれ!!
人生最後は、「自分の好き」が自分を助けることになる
この世の中に、自分のやりたいことを仕事にしている人は、果たしてどれくらいいるのだろうか?
自分は、「やりたいことしかやりたくない」という人もいるだろうし、「趣味は仕事にしないほうがいい」という人もいる。
特に好きなこともないから、やっている仕事を好きになろうとする人もいるだろうし、長い年月をかけ、自分の心に正直に生きようと願う人もいることでしょう。
多感で悩み多き高校生という時期に、まずこの映画の主人公のように、自分のやりたいことを素直に「やりたい」と声に出せた人は、シンプルにカッコいいし、
幸せで羨ましいなぁと思います。
また努力する人の周囲には、
それを応援してくれる様々な応援団が現れます。両親はもちろん、美術の先生や先輩や友だち。様々な人との関わりの中で、成長していく主人公矢口八虎を憂ある演技で眞栄田郷敦くんが好演。
最近のドラマや映画はマンガが原作になっていることが本当に多いように感じます。本作も、「マンガ大賞2020」を受賞した山口つばさによる人気漫画を実写映画化した青春ドラマです。
私はあまりマンガを読まないので、どんなドラマや映画も新鮮な気持ちで観ることが出来るのですが、こと熱烈マンガファンとなると、また鑑賞の仕方や思い入れも違うことでしょう。
映画鑑賞後、無料範囲内で原作マンガを読んでみたのですが、主人公は見た目から眞栄田郷敦くんでばっちりだったのではないでしょうか。
平面美術系マンガを立体化するというハードな難題に挑んだ本作品、
「絵を描く姿」をどう表現しているかが、一番の見どころのひとつです。
2022年に横浜流星さんを主人公に「僕は、線を描く」という水墨画を題材にした小説が映画化されましたが、それを少し彷彿とさせました。私はそちらの方がやや好きでした。
実写化する上で、制作チームの大きな支えとなったのは、原作者山口先生からの『無理に原作に寄せようとするよりも、実在する人物としてのリアリティを大切にしてください』という言葉だったとか。
主人公はいう
「自分は天才ではない。それならば天才と見分けがつかなくなるまで努力するしかない」
何度も自信を失いながらも立ちあがろうとする主人公の一番の応援団に、観ているあなたがなっていたのなら、制作した皆さまも原作者もお喜びになることでしょう。
「自分にも何かできるかもしれない」
「一歩踏み出してみよう」
そう思わせてくれる良作映画です。
好きこそものの上手なれ!!!
人生、
自分の好きを見つけられた人が、結局最強なんじゃないでしょうか🙄
渋谷が本当に青い
渋谷の明け方が本当に青いのが良い。物語が始まるきっかけは、明け方渋谷の「青」なので、これを本物の渋谷で表現できるのは実写の特権だ。マンガやアニメでは絵で「再現」するしかないから、八虎がどんな「青」に感動したのかは想像することになるが、実写は本物の渋谷の明け方を映せる。実際、本当に青くて、これは何か特別な時間を過ごしているのかもしれない、と思わせるに充分は感動が映像に定着していた。 それなりにボリュームのある原作を一本の映画にまとめているので、削られたエピソードも当然多いが、吉田玲子の見事な脚本で削られた感じがあまりしない。八虎の物語として構成し直して群像劇的な要素を抑えて、一人の高校生が絵の魅力に目覚めてから成長していく姿を鮮やかに描き出している。眞栄田郷敦を主人公にキャストしたのは、最初はどうかなと思ったけど、思い返してみると良かったなと思う。彼は豪放で線の太い雰囲気があるが、それは絵を描く人のイメージから離れている。離れている方がこの作品の伝えたいことにはあっていたかもしれない。しかし、ヌードを描く時の彼の裸は引き締まっていて、「薄いゴムみたいで情けない」という印象はあまり受けなかったけど。
「好きなことをする努力家は最強なんです」
「好きなことをする努力家は最強なんです」という、薬師丸ひろ子さん演じる高校の美術教師が、眞栄田郷敦さん演じる主人公・八虎に放つこの言葉が作品を貫いています。芸術とは才能なのか、天才とは誰なのか。生きている実感が持てなかった青年が、自分にとって本当に価値のあるものとは何なのかを追求していく姿が見るものの心に刺さります。 仲間たちと夜明かしした早朝の渋谷の街の風景が、八虎には青く見え、自分にしか見えない世界を、授業の課題で絵に描いてみたことで、それまでの自分から解き放たれ、早朝の渋谷の街に浮遊している感覚になるシーンは秀逸です。 ありのままでいい、好きなことにチャレンジしていく本気、天才ではないのなら、努力を武器に、一歩踏み出してみる。それまでの自分の生き方に苦悩し、自信が持てなかったり、傷つくことを恐れ、目標が見つからず、もがき苦しんでいる人、またはそんな経験がある人に、勇気を与えてくれる作品です。
薄い
原作で受験編は1~6巻まで。それを二時間の映画に。
全体的に満遍なく、エピソードを使って、少しオリジナル入れているので全体的に薄い仕上がりになってしまった。と言う感じかなぁ。
キャラが漫画やアニメだと大丈夫なんだけど、見た目を近づけようとした結果、微妙なコスプレ感。龍二はいっそのこと女優さんにやって貰った方が良かったんじゃね?
出会い、葛藤、発見、自分の新たな可能性、その総てが青く眩しい
ブルーピリオド、凄く面白かったです。 私はずっと美術部員だったくせに美術の本質を掴むことのないまま。というか美術部員だったくせに絵自体に関心がないまま学生生活を終えてしまった人間です。 この作品を鑑賞しながら、過去の自分が恥ずかしくなりました。 元から才能がある人は確かに存在しています。その一方で努力でのし上がる人も存在する。 努力をした人間全員の夢が叶う世界でないのが現実ですが、突然何かにのめり込むように夢中になって、向き合って、葛藤して、発見して。 自分も知らなかった新たな可能性を見出していく。 人が何かを始める時、中途半端な気持ちで足を突っ込むべきではないなと考えさせられましたし、 自分が心からそれが好きだという感情に突き動かされている八虎の姿は眩しかったです。 美術に興味がある方はもちろん、興味が無い方にも是非鑑賞していただきたい作品です。 追伸 高橋文哉さんが減量し女性の仕草や好きなものを勉強して取り組まれたというユカちゃん、凄く可愛くて素敵でした!
不良君が夢を見つけて頑張る話
一言で言えばタイトル通り。
藝大を目指す話なので、変人、奇人が出るのかと思ったけどそんな事はありませんでした。
話全体は面白かったです。
好きなものを見つけて、熱中するが周りとの壁を感じ、ひたすら努力する。王道の青春ストーリー。
ただ時間の関係上仕方ないのかもしれませんが、天才と呼ばれていたライバルの子にもう少し焦点を当てて欲しかったです。
原作とはまた違う展開なんでしょうか?気になればまた後日読んでみようと思います。
絵画鑑賞が好きなので、あえて皆様には共感いたします
なぜ美術をやる為にT藝大にいかにゃならんのだ。確かに我がオジキはT藝大でなく、もっと頭の悪い奴が行く別の美大で、高校は定時制の工業科。しかも貧乏絵描きで終わった。でも、家族を養って生活出来るくらいの絵は売れていたようだ。
学閥としてT藝大を利用する事は本当の芸術(美術)なのだろうか?
芸術とくに美術に学歴を持ち込もうとする事に矛盾があるのだ。
ほぼ毎年、T藝大の文化祭に行ってるが、芸術的なセンスがない僕には彼等の絵を見て感動に浸った事は一度もない。
T藝大に入る事が芸術(美術)の目標にするって実に短絡的。
と言ってwikiで原作者見たら、T藝大出身なんだね。所謂、自画自賛なんだな。
『ドラゴン桜』のT藝大版か。
ゲルハルト・リヒターをモデルにした『ある画家の数奇な運命』を見てもらいたい。先ずは審美眼を養う事だね。気持ちは分かるが、審美眼があやふやなのに、技術を競い合ってもそれは芸術家になったと言えるのか?審美眼が0だと技術を重ねても結果は0。ましてや、彼の技術力は望めない。そもそも、試験なんかで審美眼を含めた才能を測ろうとする日本の入試方法に問題がある。音楽はそんな事をとっくの昔に淘汰して才能ある者は、日本から離れた海外で学歴を積んでいる。まぁ、日本がそれで成功している訳では無いが。
T藝大に入ったからと言って売れる芸術家にはなれないよ。本当に自分の芸術を極めたいなら、やっぱり、海外へ行こう。こんなちっちゃな島国で『応仁の乱』や『本能寺の変』に拘る時間の止まった大日本帝國にしがみつくな!と言いたいね。
もっとも、この演出家はアメリカ帰りを凱旋と考えているようだが。それなら、もっといい作品作れるだろ。
まぁ、どうでも良いけどね。
T藝大出て漫画なんか描いてんななんて言われない。侮辱しているんじゃないよ。手塚治虫先生は大阪大学医学部だからね。でも、偉大だ漫画家で漫画の地位向上に努められた方だ。でも、彼が大阪大学を出ていたから、そう言った名作が描けたわけじゃない。漫画の地位向上を望める様な漫画家の登場を望むね。そうじゃないと、高校の図書館にいつまでも漫画を置いて貰えない。
少女終末旅行をある高校の図書館に選書したら、ウマシカ教師に『漫画は高校生の知育を下げるから駄目だ』って言われた。日本国の教育なんてそんなもんだよ。
外連味のある演出は控えめに、愚直に筆を動かす姿を描いているんだけど、あくまで泥臭さくない一作
漫画原作の実写映画は、時に原作の雰囲気を伝えるために派手なVFXを用いる場合があるけど、本作はその点はかなり抑制的です。とはいえ主人公矢口(眞栄田郷敦)が絵画的な美しさを見出す場面など、ここぞという重要な場面での演出は特筆に値します。 天賦の才を備えた主人公が難関を突破していく……、のではなく、矢口はあくまでも美術の初学者で、ひたすら筆を動かし、作品を描き続けることで才能を開花させていく、という物語の展開はある意味地味ではあります。 しかしそれ故に矢口が描いた絵が積み重なっていく場面に努力の重さを感じない人はいないでしょう。初心者にしては矢口は最初から絵が上手すぎるのでは……、というのはアーティストを描く作品にありがちな齟齬ではありますが、それでも並べてみるとちゃんと矢口の成長が素人目にも実感できるあたり、すごい……、と感じずにはいられませんでした。 本作みたいに素人がいきなり日本最難関の藝大に入れるわけないじゃん……、と思いがちですが、実際には矢口のような来歴の学生は決して珍しくないとのこと。芸術の奥深さを思い知らされます……。 眞栄田郷敦も音楽の分野で藝大を受験したことがあるとのこと。今回の役柄に強い思い入れが感じられたのはそういった理由だったのかー、と改めて納得!
その道を選ぶ覚悟を決めて進めるか
キャスト豪華だから観とこうくらいのノリで行ったらすごく刺さった。なんでかな。自分は芸術とは無縁な人生を歩んできて絵画のことなんてこれっぽっちも分からないのに。
パティシエ男子の言葉にはっとさせられた。
勉強を卒なくこなせる八虎に、お前の選択に震えたんだって伝えるあのシーン。そうだよなって妙に納得したというか。
自分もどちらかというと偏差値の高い大学を目指して勉強して、特に疑うことなくここまできてるけど、、高校生の時にもしも八虎と同じように芸術に興味を持ったとして自分の可能性に賭けて親を説得して突き進むことができたかと考えると、無理かなぁって。そう思うと、同級生で美術系の大学に進んだ人たちすごいなって今更ながら尊敬の念すら湧いてくる。
これ高校生の時とかに出会ってたら進路ちょっと迷ったりしたかもなって感じるくらいいろいろ考えさせられた。
最後、合格発表の後の第一声「信じてくれてありがとう」に普通に涙出た。八虎良すぎた。
青春ものに純粋に胸が熱くなって感動できる心がまだ自分にあったって気付けた嬉しい1作だった。
最後せっかくすごい余韻ひたひただったのにガンガン系の主題歌が割り込んできて、そこだけちょっと残念だった。
原作を読みたくなった
原作未読。 勉強も遊びもバランスよくこなし、『上手に生きている』感じのちょっとチャラっとした高校生が、ある日突然に絵を描く楽しさ喜びを知り、没頭していく中で挫折や嫉妬や焦りや苦しみなど様々な感情に揉まれながらも、日本で唯一の国立美術大学である藝大合格を目指して脇目も振らずにひた走る物語。 「好きこそものの上手なれ」とは昔からよく言いますが、劇中の『好きなことをする努力家は最強です』とか、『俺は天才じゃないから、天才と見分けがつかなくなるまで努力するしかない』といったセリフ(※細かいところはうろ覚え)に、凡人である自分は胸が震えた。 10代の少年少女ならではの、ある日突然好きなものに目覚め、それしか見えないくらいに夢中になって没頭する熱量、若かりし頃の自分を思い出して懐かしくもなった。
ムヒより画材派
天才君が突如難関美大を目指す話。 突如なのがポイント。序盤の流れからの突如美大。 良い点 ・絵 悪い点 ・天才君なのであまり共感できない ・「ゲーム買ったからやろう」がやっつけ台詞 ・周りがややキャラキャラしい ・真面目な親がDQNネームを付けたのは何故か ・謎の体調不良 その他点 ・課題持ち帰り可? ・ピンクの例の袋は色々と嫌がらせである
“絵に賭ける・青春もまた・宜しきかな” “お父さん・頑張ってるよ・息子さん” 期待度△鑑賞後の満足度○ もう一度観たい度:続編を観たい 本作について語りたいこと:ソニー千葉
①マンガ原作の実写映画は原則観ません。(今まで観たものは大概ガッカリなものが多かったのもありますが)別に馬鹿にしているわけではなく、残された人生の時間と経済的な面を考え合わせると、いきおい作品を選ばざるを、優先順位をつけなければならないので悪しからず。 ②で、本作も最初は食指は動かなかったけれども、予告編で観た眞栄田郷敦君のアップがあまりにもお父さんの面影を残していたので観ようと思った次第。 見た目もなかなかよろしいし、なかなかの好演で主役としての存在感もある。 性格俳優としてはお父さんを超えるかも。 ③ただ、映画自体としては物足りないところは多い。演出は旨味がないしこの監督ならでは、という個性が感じられない。 助演陣も役に膨らみが感じられない。主人公の造形に集中して手が回らなかったのかな。 絵画の専門知識ももう少し入れて欲しかった。 ④
美術は文字じゃない言語なのか?
2024年映画館鑑賞84作品目 9月12日(木)イオンシネマ石巻 ハッピーナイト1300円 監督は『東京喰種 トーキョーグール』『サヨナラまでの30分』『傲慢と善良』の萩原健太郎 脚本は『猫の恩返し』『映画 けいおん!』『ガールズ&パンツァー 劇場版』『若おかみは小学生!』『きみと、波にのれたら』『のぼる小寺さん』『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』の吉田玲子 幼い頃から絵が上手だと褒められ神童扱いにされてきたわけでもない勉強がそこそこできる普通の優等生が突然絵画に目覚め一に努力二に努力三四がなくて五に努力で絵を描きまくりメキメキ成長し東京芸術大学合格を果たすこれもまた一つのスポ根青春映画 粗筋 勉強も友人関係もそつなくこなしてきた金髪の優等生矢口八虎は一般の国立大学を目指していたがなにか夢中になれるものを求めていた 美術部の部室で先輩の森まるが描いた祈りをテーマとした絵画に感動した八虎は苦手な美術の課題に本気で取り組んだ 下手糞ながら青い夜明け前の渋谷を描き高評価を得るとこれが自分の道だと絵描きになる決意をする 親の収入では私立の美大はとても無理なので難関中の難関である東京藝術大学を目指すことに 自分はゲイではないが二次試験のヌードモデルより高橋文哉のヌードの方がドキドキした 彼が演じた鮎川龍二は男好きで女装家なのだがその独特の服装そして容姿が抜群で1番キャラが立っていた 機動戦士ガンダムでいえばシャアのような シャアはそっちの方ではないけど しかも眞栄田郷敦とのダブルヌード これはたまらない 素晴らしい出血大サービス 文化系の青春モノの傑作といえば広瀬すず主演『ちはやふる』シリーズを思い出すがあれは団体戦 それに比べて今作の主人公は孤独に近い戦いが続く 若者が夢に向かって悩み苦しむ落ち込み這い上がり頭をフル回転して諦めずに挑戦し続けるその必死の姿を自分のことのように堪能してもらえたらわりとかなり楽しめるんじゃないかな ただ写真のようにそっくりな絵を書いてもダメ それでもYouTubeとかなら賞賛されるだろうけど 東京藝術大学に合格するには個性のある自分ならではの絵を描かないといけない そこがまあ面白い そういえばプレバトの各部門の先生だってそういう人たちばかりだ いかに才能がない人でも努力を積みかねていけば夢は叶うんだって話だろう 高橋みなみは大好きそう 指原莉乃は鼻で笑いそう ほぼ2時間の尺の映画ですから一つ一つ掘り下げるのは無理なんですよ それは連ドラの仕事なんですよ そこは観る側がある程度は想像するほかない 原作は読んでいない この映画のおかげで原作漫画の存在を知る 原作だけでなく脚本がいいからかなあ 『のぼる小寺さん』を除くとアニメ専門といっても過言ではない吉田玲子の脚本作品 少なくとも彼女は原作本をしっかり読んだうえで脚本を書いている いくらでも脚本のネタやヒントが転がり込んでいる宝の山なんだからスルーする方がどうかしてる 僕は基本的に彼女の脚本が肌に合っている 脚本さえ良ければ演出家も俳優も楽でいいと日本映画の父も言っている この作品は実写だが良質なジャパニメーションのような印象を受けた 興奮度高める疾走感 決して飽きることは無かった もう一度見たい 何度も観たい 劇中の台詞を耳の中に入れて噛み締めたい 配役 高2で絵に目覚め東京藝術大学を目指す矢口八虎に眞栄田郷敦 日本画で東京芸術大学を目指す高2で女装家のユカちゃんこと鮎川龍二に高橋文哉 八虎の一学年先輩で美術部に所属し祈りをテーマに絵画を描き美大に推薦入学した森まるに桜田ひより 美術部の生徒の城田優奈に菊池日菜子 美術部の生徒の海野美玖にきばほのか 美術部の生徒に白石育美に瀧七海 美術部の先輩の山本葵に白石優愛 高校の美術部顧問で美術教師の佐伯昌子に薬師丸ひろ子 八虎のライバルで美術専門学校を辞めるも東京藝術大学には合格する天才の高橋世田介に板垣李光人 美術予備校の生徒で姉が美大を主席で卒業している桑名マキに中島セナ 美術専門学校の生徒でおさげ頭の橋田悠に秋谷郁甫 美術専門学校の生徒で赤毛ロン毛の桜庭華子に芋生悠 美術専門学校の生徒で坊主頭の石井啄郎に草野大成 美術専門学校の生徒でおかっぱの岡田さえに片田陽依 美術専門学校講師の大葉真由に江口のりこ 東京藝術大学を目指す八虎に刺激を受けパティシエを目指す八虎の友人の恋々窪晋に兵頭功海 八虎の友人でオッパイが大好きな純田勝矢に若林時英 八虎の友人の歌島立花に阿佐辰美 高校の物理教師の後藤に三浦誠己 経営していた会社は倒産し今は夜勤で清掃業をしている八虎の父の矢口行信にずんのやす 東京芸術大学進学に反対していた八虎の母の矢口真理恵に石田ひかり ラーメン店の店主に菊池宇晃 ユカちゃんの友人の坂本に志村魁 ユカちゃんが拒んだ男の佐々木に濱尾ノリタカ 八虎の鏡を割ってしまうもそのことによって八虎に自画像のヒントを与えることになる受験生の三木きねみに箭内夢菜 劇中絵画のモデルの遠野に吉田凜音 油絵の一時試験官に小倉史也 日本画の一次試験試験官に堀田胡桃 二次試験官に川田龍 予備校の教師に海老澤功 東京藝術大学教授に会田誠 二次試験のヌードモデルにカナキティ
好き,努力,本当の自分に脱皮するために描いて描いて描きまくる
原作は読んでいないけれど,原作をなぞって時間が進んでいく感、ダイジェスト感が漂いながらも退屈はせずに魅せられました。 後半がいい。 もう二次試験組は全員合格でいいんでね。 「好き」、「努力=描いて描いて描きまくる」、「自分の好きなことを、周囲に繕わなず,周りの眼も,経済的なことも、形而下なことも なりふり構わず」描いてゆく あれ、本質は ルックバック でしょ。
眞栄田郷敦さんが迷える高校生を熱演
鑑賞日8月11日。 絵を描く楽しさに目覚めた八虎が芸大受験に挑むまで。眞栄田さんはちゃんと高校生になり切っていて凄いと思いました。ボディがたくましすぎでしたが。高橋文哉さんも良かったです。 今の普通科高校の科目がどうなっているのか知りませんが、数十年前の私の時は選択科目だったので、わざわざ美術を取った位だからクラスに絵が嫌いとか下手な人は居ませんでしたけれども。 強いイメージの眞栄田さんの青臭い演技が新鮮でとても良かったので見ごたえはありましたが、ちょっと展開が「ビリギャル」の男の子版という感じもしました。 芸術の世界で生きていくのは大変なことで、いざ飛び込んでみたら、最初は全然上手く行かず、悩んだりイライラしたり何度も壁にぶち当たって、かなり苦しむと思います。ひたすら数をこなす、だけでは描き方が足りないです。油絵を選んだ経緯が全く無いのも端折りすぎと思うし、せめてブルーピリオドの意味を教えて欲しいです。
人をきちんと見ている人
原作未読。 眞栄田郷敦、高橋文哉、板垣李人、桜田ひより、メインの若手俳優さんが全員好きなのと、知り合いで東京藝大の油絵科に3回落ちて、科を変えて更に2回受けようやく合格した人がおり、東京藝大って??と興味が湧き鑑賞。 結果、とても感動しました。 自分て何がしたいの?という自分探しから始まる定番ではあるものの、全く素人の八虎が努力と情熱で突き進む姿はやはり良い! そして、ちょっと怖目な見た目と違って、人のことをよく見ている(絵を描くようになってよく見るようになった)八虎のお母さんやあゆちゃんへの眼差しが優しくて、泣けてしまう。 大好きな俳優さんたちは、みんな期待を裏切らない好演で、続編が見たいです。八虎役の郷敦は、ヘタレな役が多い気がしてたけど、めちゃくちゃかっこよかったし、あゆちゃんの文哉君は最初わからないくらいの変貌ぶり、ひよりちゃんは今までにない、ぽわんとした役柄が新境地、世田介の李人君は凄いバイプレーヤーになっていきそうなくらいうまいけど、ツボはツンなのに、最後ちらって手を振るのとか超可愛い。 とりあえず、この先の話や各キャラの背景を知りたいので漫画買っちゃおう。
ブルーピリオドの上澄みだけを掬ったような映画。
原作を読んでいる者の感想です。 本作は主人公が藝大を受験するまでの物語が描かれています。これは原作でいうと1巻から6巻までに当たりますが、2時間にまとめるに無理があったかと思います。原作を読んでいて結末を知っている者からすると、単なるダイジェストのように思えてしまい、ブルーピリオドの面白さ、魅力が十分に表現されていないと感じました。作中のセリフを借りるなら「上澄みだけを掬ったような」映画でした。 ブルーピリオドの魅力は、美術を通じて自分と向き合う主人公の葛藤と成長、登場人物たちの人間味にあると思っています。 この映画ではそれが感じられなくて残念でした。 まずは主人公のキャラクターをもう少し掘り下げて欲しかったと思います。 器用で要領がよく、人付き合いも上手いけれど、何かに本気に取り組んだことがない主人公が、芸術と出会い芸術の世界にのめり込んで行く様子が原作のとても面白いところです。この映画では主人公がどんな人柄なのか、なぜ藝大を目指すようになったのかという点が描ききれていないと感じました。 また、主人公の努力についての描写も物足りなく感じました。 絵に関して全くの素人の主人公が藝大受験に挑むためには人一倍の努力が必要であり、原作ではとにかくがむしゃらに努力する主人公の姿と、主人公の努力と熱量に一目置く周りの人物たちが描かれています。この映画では「努力」「努力家」という言葉は出てくるものの、具体的な描写が乏しく、物語全体の説得力が欠けていると感じました。 主人公が何度も悩みながら自分自信と向き合い、試行錯誤しながら課題を乗り越え、成長していく様子こそが、ブルーピリオドの面白いところだと思っているので、そこが描ききれていなかったのが残念でした。 俳優さんたちの演技に関しては気になる点は全くなかったです。 また、原作では白黒でしか見られない絵をカラーで見ることができた点は、原作ファンとしては嬉しかったです。 総合的にはあまり満足できない映画でした。原作を読んだことがない方は読んでみることをおすすめします。
どこまでもひたむきな主人公の姿
どこまでもひたむきに努力を積み重ね、どんな状況でも描き続ける姿に憧憬。不良という側面をもちながら内面の虚無感、家族の背景、彼の持つ感性や並々ならぬ情熱を描くことで主人公が安易にラベリングされるようなキャラクターではないことが伝わってくる。こんなリア充絶対共感できないだろうなと思っていたけど、創作に懸ける気持ちに共鳴じみたものを感じたし、逆にこういうやつには絶対叶いっこないんだなと諦念の気持ちも食らわされた。それ故に、「何でも持ってるやつがこっち側に来るなよ、美術じゃなくてもいいんだろ」と言った気持ちも痛いほどわかった。彼が受かってくれていてよかった……。
きっと色々カットされてるんだろう。誰かも書いていたけど、実写映画は原作のダイジェストになる運命なので、正直あまり期待していなかった。新規が置いてけぼりになるんじゃないかと。
でもそんなことはなくて、純粋に楽しめた。面白かったし、感動もした。人間関係も複雑にし過ぎず、主人公の一人称視点に絞っているからわかりやすい。彼が枚数を描いて描きまくるうちに彼の上達も目に見え、あらゆる技法が1つの絵を完成させていく過程は印象的だった。マンガも読んでみたい。
全249件中、1~20件目を表示