「クリストファー・ノーラン版バットマンは「ダークナイト」ばかり注目されるが「ビギンズ」だって劣らぬ傑作」バットマン ビギンズ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
クリストファー・ノーラン版バットマンは「ダークナイト」ばかり注目されるが「ビギンズ」だって劣らぬ傑作
いよいよ「ダークナイト ライジング」封切り目前。
興奮を高める為に、「ビギンズ」と「ダークナイト」を一気見。
「ダークナイト」のレビューは以前書いたので「ビギンズ」のレビューを。
公開時はバットマン8年振りの復活。
カリフォルニア州の知事をやっていたアクションスターが悪役で登場したおバカ作のせいで、「何だ、またやるのか…」程度の期待だったが、スタッフ・キャストを入れ替え、“ビギンズ=始まり”を描く内容に徐々に興味を惹きつけられ、観に行った。
ティム・バートン版のイメージも吹っ飛ぶ衝撃の出来映えだった。ジョエル・シュマッチャー版なんてあったっけ?
アメコミを題材にしながら決して客に媚びないクストファー・ノーランの真摯な演出、リアルさを追求したアクション、重厚なサスペンス、そしてバットマンはいかにして誕生したのか。
幼い頃トラウマを抱えたブルースが、修行によって精神と肉体を鍛え、恐怖に打ち勝ち、恐怖を我が物とし、悪と対するまでをドラマチックにじっくりと描く。
これまで悪役ばかり注目されて来たこのシリーズだが、本来ならバットマンが主人公、これが在るべき姿のバットマン映画。
この後、「ダークナイト」「ダークナイト ライジング」と続くが、クリストファー・ノーランによるスタイルは既に確立されている。
その「ダークナイト ライジング」で遂に完結。
まとめて見て、衝撃と興奮と感動を見届けたい。
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