「伝説の始まり」バットマン ビギンズ といぼさんの映画レビュー(感想・評価)
伝説の始まり
元々「メメント」が好だったんですが、先日「TENET」を劇場で鑑賞して感動したので、最近ノーラン監督作品を観漁っています。
ノーラン監督作品としては「メメント」「インターステラー」「ダークナイト」「TENET」に続いて5作目の鑑賞になります。
結論。めちゃくちゃ面白かった!!
いかにしてバットマンというダークヒーローが誕生したのかを見事に描ききっていました。全体的に暗い雰囲気の映画でしたね。ただ、バットマンの悪役であるジョーカーの誕生譚であるトッド・フィリップス監督作品「JOKER」で感じた不快な暗さではなく、王道的ヒーローになるまでの下積みの暗さというか、見ていてドキドキする暗い映画でした。表現が難しいですね。
本当であれば、時系列的にも映画公開順的にも「バットマンビギンズ」→「ダークナイト」と観るべきだったとは思いますが、逆順で観てしまいました。しかし、映画単体としてのクオリティが非常に高かったこともあり、問題なく楽しむことができました。
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幼少期のブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)は古井戸の中でコウモリに襲われたのがトラウマになっていた。ある日両親と共に観劇したオペラで黒い衣装の演者を観て恐怖心に駆られ、劇場から出たところを強盗に襲われた。両親は強盗の凶弾に倒れて帰らぬ人になり、ブルースは執事のアルフレッド(マイケル・ケイン)に育てられた。ゴッサムシティの悪を倒す力を得るために旅に出たブルースは、ヒマラヤで「影の同盟」と名乗る秘密組織に入り、修行を積んで恐怖を克服する力と人並み外れた格闘能力を得た。その後、影の同盟に謀反したブルースは組織を抜け出し、ゴッサムシティに戻って、両親の残した財力と自身で身に着けた戦闘能力を活かして、「バットマン」として悪との戦いを始めるのだった。
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140分と少し長い上映時間の作品ですが、密度の高いストーリーで中だるみも無く最後まで鑑賞できました。事前に鑑賞していた「ダークナイト」では悪のカリスマであるジョーカーの手のひらの上で踊らされるバットマンが描かれていましたが、今作では圧倒的財力と圧倒的パワーと様々なガジェットで悪を圧倒するバットマンが描かれており、こっちはこっちでめちゃくちゃ面白いです。
バットマンというヒーローがいかにして誕生したのかをきちんと描ききった名作だったと思います。
オススメです!!