劇場公開日 2024年12月6日

大きな家のレビュー・感想・評価

全61件中、21~40件目を表示

4.0居場所。

2025年1月12日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

児童養護施設。その昔、履修科目中の一部として学び、触れたことはあった。しかし、実際にこの目で目にしたことはないし、同施設で暮らしていたという人物とも出会うことのない人生を歩んできた。

鑑賞後、パンフレットを購入し読んだ上で。24時間・365日、施設の職員として働く方々の懐の深さを思う。もちろん、様々な事情で施設に入所している子どもたちが、それぞれの日常をちゃんと生きている、その姿にもグッとくるものはあったのだが。

その子どもたちの生活の基盤を維持し、より良いものへと日々奮闘する職員の方々。職員が子どもの成長に涙する姿をみて、私自身は他者に対して、これほど想いをもって関わっているのだろうか、と自問自答した。そして本当のところ、そんなに想いをもって他者と関わってはいない自身に気づいてしまう。私は薄っぺらい人間なのだな、と。

施設を出て、彼ら彼女らがどんな人生を歩んでいくのか。願わくば、未来にわたって自身で選択できる人生を歩んで欲しい。

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Nori

観る者の思い込みを排す

2025年1月9日
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鑑賞方法:映画館

【大きな家】

 東京の或る養護施設で暮らし旅立って行く子供らを見つめたドキュメンタリーです。ここには、何らかの事情で親と暮らせない子供らが預けられ、18歳になると退所して行きます。と聞くだけで、「周囲とぶつかり合いながらも職員の人々の愛情に支えられ成長して・・」という感動物語が思い浮かんでしまいます。しかし、本作はそうした思い込みを排する所から始まっています。

 子供の一人は、同じ施設の仲間を「家族でなく一緒に暮らしている他人」とクールに語ります。児童養護施設を「暖かな家」、共に暮らす仲間を「家族」と見ず、早いカット割りの映像は観る者の安易な共感を拒絶している様にすら映りました。かと言って勿論ここは冷たい施設である訳ではなく、職員の人々が子供を観る眼差しは暖かく感じます。

 それでも、子供らはやはり「本当の」父母の許に帰りたいのだろうか、施設に預けた親を恨む事はないのだろうか、そんな問いへの答えは全て観る者に委ねられるのでした。

 一方、本作で描かれるネパールの擁護施設の子は「みんなが家族」と言います。その差は何なのでしょう。文化の違いなのでしょうか。日本の子が悪ぶっているだけなのか、ネパールの子が言わされているだけなのかな。その答えも観る者に預けられます。

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La Strada

5.0表情、景色が眩しすぎて

2025年1月8日
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鑑賞方法:映画館

低い視点からのクローズアップの多い、短いカットを繋いで
子供たちの日常が綴られていく。

男の子がカメラで撮影した写真や、
ときおり挟まれる折々の季節の周辺の風景も含めて映像が美しい。

インタビューに応じる子供たちが冷静に現状分析しているのが少し意外だった。

子供たちの家庭事情や葛藤、苦悩などを深堀りせずに、
現状や成長を写生的に見せることを主眼に置いているようで、
子供たちの素敵な、たくましい表情や美しい映像と合わせて
全体的にポジティブな明るい気持ちで観ることができた。

一方で社会問題の提起というような観点ではメッセージ性が少し弱い印象で、
それが製作者側の意図に沿っているのかは少し気になった。

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HK

2.5戦災孤児院から委託養護施設への変遷

2025年1月7日
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カールⅢ世

5.0**「美しい映像と心揺さぶる物語――今観るべき映画『大きな家』

2025年1月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

大好きな映画『MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』の竹林亮監督が手掛けたということで、観に行かずにはいられませんでした。

舞台は東京のとある児童養護施設。
「家族ではない他人」と語る子どもの一言に心がざわつき、
それぞれの事情を抱えながらも前を向いて生きようとする姿が胸を打ちました。
子どもたちの純粋な笑顔、職員の方々の真摯な想い、
そして、美しい映像美と時系列が行き来する独特の構成が相まって、
映画の世界に引き込まれていきます。

映画館でしか味わえないこの作品。
今、観るべき映画だと断言できます!

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三度の飯より映画好きシェフ聡27

4.0家族ではない

2025年1月2日
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鑑賞方法:映画館

今日で札幌最終日
ギリギリ駆け込みー!

観れてよかった
あんまり内容触れられないけど

施設で働いている方々が素晴らしいなぁ

ご飯毎日作って、洗濯して、朝起こして
自立できるように訓練のサポートして

出てくる子供達のこの先が明るい未来である事を祈りたい🙏

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アプソ

3.0変えられない過去より、変えられる未来志向で

2025年1月2日
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知的

難しい

東京にある児童養護施設で、死別・病気・虐待・経済的問題などの事情で親と一緒に暮らせない子どもたちが、職員や他の子どもたちと生活していた。そんな彼らは、両親への思いや、職員との関係、学校の友だち、施設を出たあとの暮らしなど、さまざまな葛藤を抱えながら暮らしていて、養護施設は18歳で出ていかないといけない。そんな話。

おねがいのパンフレットを貰った。
この映画に登場する子どもたちや職員に対するプライバシーの侵害や誹謗中傷をご遠慮くださいとの事。
全国に42,000人も居るらしい。親がいるのに一緒に暮らせない、って悲しいなぁ、と思ったし、親は無責任じゃない?とも思った。
卒業して5割はうまくいっていないという話があったが、5割は頑張ってるんだとそっちに感心した。
何を感じれば良いのかわからないが、過去のことは変えられないから、今からのことを考えて未来を変えていこう、という話をしていたのが印象に残った。
それと、ネパールへボランティアに行った子、向こうで同級生で児童養護施設の子がインタビューに英語で答えてたことにどう感じたのか、興味深かった。

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りあの

4.0見たままを見る

2025年1月2日
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ささき

3.5もう少し人数絞ったら きっともっと良かった 昔は18歳で出たけど ...

2024年12月31日
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もう少し人数絞ったら

きっともっと良かった

昔は18歳で出たけど
最近はゆるくなったってきいたことがあるけど、

がせ?

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jung

4.0自分の境遇に対する向き合い方が多様

2024年12月30日
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北枕寝二

5.0家となる要素

2024年12月30日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

日本は血縁を重視するために、他人同士の結び付きを家族とは思いにくい。
でも、もはや家族なんだよね
その結び付きを家族にしている要素には、スタッフの愛情や献身がある。
わたしも福祉従事者なので、白鳥の水面下の水かきみたいなスタッフの皆さんの奮闘が、胸に迫りました
予兆を感じる、映画を超えた映画でした

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ronron

4.0「家」にこだわらなくても良いのではないか

2024年12月28日
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寝られる

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てつ

4.5まずは観てから

2024年12月28日
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観る側の感情を意図的に揺さぶるでもなく、ここで生きる子どもたちの言葉を、生活を、ただ伝えてくれる映画だった。
我々にできるのはまず知ること。

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may 929

4.0非常に見てよかったと思う作品ですが……

2024年12月28日
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鑑賞方法:映画館

こういった施設に関しては極めて無知だったと気付かされて、拝見して非常に良かった作品です。
施設を施設としてしか見ない小中学生とこのような施設の存在をありがたがる高校生や卒業生などのグラデーションは見事です。

その一方として、ドキュメンタリーとしては、かなりの頻度で鳴り続ける劇伴や、撮るべくして撮られたショットの数々などを考えると演出過多だったと思います。

無味乾燥なドキュメンタリーこそが素晴らしいと思いませんが、ドキュメンタリーでさえある種の演出が存在することをはっきりと示すのは、良くも悪くも作り手の「正直さ」と「ある種の美学」の持てる業なのでしょうね。

非常に感動しつつも、のどに残る小骨の多さが気になる作品でした。

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よして

5.0ドキュメンタリーは苦手

Mさん
2024年12月26日
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なのだけど、見るといつもいろいろ新しいことを知る。
施設も、担当の人次第で、考え方や育ち方もずいぶん違うのではないかと思った。

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M

3.5淡々とした暮らしの中にある複雑な思い

2024年12月25日
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ぷぷぷ

3.5コミュニティ?

2024年12月24日
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配信、レンタル予定無しだそうで鑑賞
皆さん一様にでも家族ではないと口にしていたのが印象的
家族と過ごしていてももっと不幸な境遇の子供達はいるだろうので、季節のイベントや誕生日を祝ったり、お弁当、食事を用意してくれる人達が居るのは充分特別なことなんだろうけど 家族だと遠慮がいらないし無条件に愛を注いでくれる血が繋がっている人がいないのがやっぱり何か違うと感じるのかな でも親が会いに来れなくてもいろいろと勘ぐらない良い鈍感さを身に付けてるのは安定した愛情のもとで育った証拠だと思った この子達もいつか家庭や子供を持つのだろう、負の連鎖には負けないでほしい

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ゆう

3.5家じゃなく施設。

2024年12月24日
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子供たちは家とは思いたくないんだな。
平和なシーンが淡々と描かれてたけど
喧嘩とかトラブルは無いのかな?無けりゃそれに越したことは無いけど。

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あらじん

3.0血の繋がっていない大家族

2024年12月24日
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児童養護施設が舞台のドキュメンタリー映画といえば、2011年公開の『隣る人』を想起。
『隣る人』の方はどちらかといえば施設で働く職員にスポットが当てられていて、映画を観終わった後は席を立てなくなるぐらいの衝撃を受けた記憶があるが、今回の作品はそこまでのエグ味は無い感じ。
『隣る人』は、ある場面のことを思い返すと今でも泣きそうになる。

竹林監督の前ドキュメンタリー作品『14歳の栞』と構造は似ていて、舞台が中学校から児童養護施設に変わり、数人の子供の日常をフィーチャーしていく作りは同じ。
オシャレでCM的な演出が、個人的にドキュメンタリーとしては演出過多に感じる。

女子チームが賑やかなのに対し、男子チームはよくいえばクール。
他人の誕生日に蔑む発言を連呼する感じが、体育会系中学生男子っぽいなあと思った。
きっと、画面に映ってないところで、職員の方々はそうとう苦労されているのでは?と思いを馳せてしまった。

血は繋がっていないけど、大家族もののテレビ番組を観ている感じ。
女子チームはずっと修学旅行みたいで楽しそうで、この映画を観て、児童養護施設に悪い印象を持つ人はいないのでは?

子供たちは父親か母親はいるようなので、ではなぜ施設にいるのかは気になった。

この映画は字幕付きで、幼児の発言はひらがなで表示されていたが、子供に「どこ行きたい?」と質問した時の答えが「さいきょうせん」で、ひらがなにすると強そう、とどうでもいいことを思った。

運動会のエピソードが素敵。
教室で子供を孤立させてしまったことに責任を感じた担任の「もう一度チャンスをもらえませんか?」という発言がカッコ良すぎる上に、ちゃんと結果を出すのが素晴らしすぎる。

施設の子供たちは成長するとみんなチャラくなっていくのが若干気になったが、まあでもそれが普通な気もした。

17歳の女子の「20年後どうなりたい?」と聞かれた時の答えが、ダメなんだろうけど個人的には「わかる!」と思ってしまった。
映画の最初と最後に「映画に出てくる人をSNS等で誹謗中傷しないで」と警告が出るが、そんな警告が必要なほど腐ってる世の中が悪い。

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おきらく

4.0とある児童養護施設の子供達の話

2024年12月24日
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最初と最後に、お願いとしてSNS等の映画に出ていた方々の発信は控えるようにとの告知が画面に出ていた。
映画を見ると分かるけど、ある児童養護施設の子供達、スタッフの方々の素顔が映し出されている。
名前(下の名前だけ)もセリフを追いかければ、容易に彼らに辿り着けるだろう。
だから映画館でだけの上映で、DVDの発売やサブスク等での配信は予定されていないらしい。

最初の方の演出は、POPな音楽、ローアングル、普通のドキュメンタリーではないと感じた。
その辺は映画として拘って作ったんでしょうね。
(テレビと違って、お金を払って見てもらうインターテイメントとして)
これは、児童養護施設で暮らす小学1年生から、19歳の大学生までの5~6人を追いかけたドキュメンタリー映画です。

映画館の上映スケジュールの中の映画紹介のページで知った映画でした。
それ以外で見聞きした事前情報はなかった。
音楽はハンバートハンバート。
先日見た映画『ぼくのお日さま』で彼らの事は知った。
そういった事もあって見てみる事に。。

良い映画でした。
カメラを気にしない子供達を見て、かなり長い間密着していたんだろうと思う。
児童養護施設で暮らす彼らは、お金に困ってるとか、生活に困っている感じは一切しない。
国からお金が出ているというような話が劇中であったが、いまの養護施設はこんな感じなんですかね。
キレイな個室があてがわれていて、質素な感じとかは無い。
子供達も基本みんな明るい。。

ただ、もちろん、複雑な家庭環境で育ってきているのでところどころ心の闇は感じられる。
そういった告白シーンだけが、普通の子たちと違うところ。
それに寄り添うスタッフの人達が凄いと思った。
おそらく、散々ぶつかり合いながら育ててきたんだと思う。
そういうシーンは無かった。
過去の話としてはあったが、そこに焦点は当てず、さりげなく彼らの思いを聞き出していた感じ。
ドキュメンタリーのディレクターは凄いですね。

家族のようで家族では無いという一緒に暮らす子供達。
社会に出ても頑張って欲しいですね。
影を映し出す演出、構成、良い映画でした。

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はりー・ばーんず