「スカスカのあらすじしかない映画」雪の花 ともに在りて mugisumoさんの映画レビュー(感想・評価)
スカスカのあらすじしかない映画
かなり期待したのだが、正直ガッカリだった。これ、時代劇としての体をなしていないんじゃないか?
セットでの画面の素晴らしさ、ロケの絵の色調の素晴らしさは特筆ものだし、よくロケ地を見つけて来たものだと関心する絵の良さだった。しかしそれ以外はペラッペラの作品。現代文のセリフといい役者のぎこちなさといい一体どうしてしまったのだろう?あたかもリハーサルを撮ったのではないかと思うほどだった。演出も冴えないのだが、何より脚本が酷い。吉村昭に申し訳ないのではないか?書き直し必至とみた。なんの感情移入もできない上っ面だけのあらすじを追うのみの映画でした。音楽もよいのにほんとに勿体ない。半分くらいで飽きて出ようかと思う薄っぺらさでした。残念。
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MSUMOさんのコメント
2025年4月25日
レビュー者です。数カ月前に書いたので放置してましたが、文句あるなら原作読め!とのこと。えーと、吉村昭は大ファンなのでもちろん読んでます。素晴らしい作品ですね。ですが、他の方も書かれようにあくまで映画のレビューですので。なんでこんなことになっちゃったんだろう?と不思議な映画でした。同時期の「碁盤斬り」の濃密さとは雲泥です。
なお、最初に書いて消したのですが、主人公の笠原良策は筆者の先祖なので(直系ではありません)、映画で知られるのは内心嬉しくまた誇らしいのですが、描きが浅くて残念無念でした。