「タイトルなし(ネタバレ)」室町無頼 sugsyuさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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「犬王」「逃げ上手の若君」とプチ室町ブームが来てる…とは言え、ほぼ無名の人物を中心に、時代設定は応仁の乱前夜、とは実に挑戦的。結果としてはBGM含め、カンフー映画やウェスタン要素も取り込み、いい意味で時代劇離れした映画になっていたと思う。大泉洋が敢えて常日頃と外れた役どころを演じているのが、却って作中でも「鵺のような男」と評される無頼の兵法家の人物像に深みを与えている。主人公のアクションが棒術主体なのも、時折1人称視点になるカメラワーク含め、新味がある。後半の展開は圧巻で、そこで「終劇!」と表示されていいようなクライマックスシーンが4回くらい繰り返され、正直クドいのだが、それもまたいいか、と思わされる熱気がある。個人的には、物凄く濃い中年男性同士のブロマンスを後にして、師匠から指名を託され少年が旅立つ…という3番目のENDシーン(?)が一番心に残った。次点は2番目の反骨心溢れるタイトル回収(笑)。
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