「民が苦しんでいるのに、税ばかりとりやがって」室町無頼 豊島区のはずれさんの映画レビュー(感想・評価)
民が苦しんでいるのに、税ばかりとりやがって
重税と飢饉と疫病と高利貸しによって苦しめられている民と、その状況を改善する方策がなく見て見ないふりをし、そんな状況なのに税ばかりを上げようとする幕府。重税と疫病については、現代と一緒ですね。飢饉もコメ不足がありました。一揆を起こすまでのことではないにしろ、投票行動からすると似たようなことが起こらないとも限らない昨今、この映画を見て、少し溜飲が下がる思いもあります。森永卓郎さんは見たのかなぁ?
ちょっとマカロニウエスタンっぽい感じもありましたね。殺陣師は「侍タイムスリッパー」と同じ清家一斗さん。あちらが侍の型が確立した後の1対1だったのに対し、こちらはまだ侍の型が固まる前の乱闘のような違いがあって、それぞれに迫力があって楽しめました。
セリフ回しがちょっと気になりました。当時っぽい古臭い言い回しの中に、「お願いします」みたいな現代的なものがあったり。まあ、分かりやすさを優先したんですかね。
昨年末にTBSラジオで、通常の番組の放送中に、告知なしに大泉洋さんの番組に替わり、そのゲストに松本若菜さんが出てきて、何だろうと思ったんですけど、芳王子役で松本若菜さんが登場したのを見て、この映画のプロモーションの一環だったんだと気づきました。
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