ありふれた教室

劇場公開日:2024年5月17日

ありふれた教室

解説・あらすじ

ある中学校で発生した小さな事件が予想もつかない方向へと進み、校内の秩序が崩壊していく様を、ひとりの新任教師の目を通して描いたサスペンススリラー。ドイツの新鋭監督イルケル・チャタクの長編4作目。

仕事熱心で正義感の強い若手教師のカーラは、新たに赴任した中学校で1年生のクラスを受け持ち、同僚や生徒の信頼を得ていく。ある時、校内で盗難事件が相次ぎ、カーラの教え子が犯人として疑われる。校長らの強引な調査に反発したカーラは、独自に犯人捜しを開始。ひそかに職員室の様子を撮影した映像に、ある人物が盗みを働く瞬間が収められていた。しかし、盗難事件をめぐるカーラや学校側の対応は、やがて保護者の批判や生徒の反発、同僚教師との対立といった事態を招いてしまう。後戻りのできないカーラは、次第に孤立無援の窮地に追い込まれていく。

主演は映画「白いリボン」やテレビシリーズ「THE SWARM ザ・スウォーム」で活躍するレオニー・ベネシュ。ドイツのアカデミー賞にあたるドイツ映画賞で作品賞はじめ5部門を受賞。第96回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートされた。

2022年製作/99分/G/ドイツ
原題または英題:Das Lehrerzimmer
配給:アルバトロス・フィルム
劇場公開日:2024年5月17日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第96回 アカデミー賞(2024年)

ノミネート

国際長編映画賞  
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(C) if… Productions/ZDF/arte MMXXII

映画レビュー

4.0 ありそうな悪夢。このストレスはトラウマ級だ

2024年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

怖い

監督・脚本のイルケル・チャタクによる長編4作目だそうで、日本公開は本作が初。トルコ系ドイツ人という点ではファティ・アキン監督と共通し、移民に対する偏見や差別のエピソードを入れ込んでいるのも実体験に基づくものだろう。

盗難が多発しているギムナジウム(中学校)の7年生(ドイツでは6歳から小学校に通うので12歳ぐらいか)のクラスを受け持つ若手教師カーラ。正義感が強く生徒思いでもあるのだが、職員室で自分のノートPCを使って窃盗の現場を録画したことから、まず職員間の不和を、やがて生徒たちからの不信、保護者たちからのつきあげを招くことになる。

小さな出来事や言葉のやり取りが自然で無駄がなく、これは本当にありそうな話に思える。カーラの凛として見えるがストレスを内側にため込んでいく過程をレオニー・ベネシュがリアルに体現し、観客もこの徐々に緊張が高まる学校内に引きずり込まれていく。カーラに感情移入して観るならストレスがトラウマになりそうなほど。

安易な解決を示さないのは、これが現実にある根深くて困難な問題であり、鑑賞後もずっと考え続けてほしいという監督からのメッセージであるように思う。権威を象徴する者たちに掲げられ、権威に抵抗した人物がまるで玉座からラストショットを支配するかのようなエンディングにも意表を突かれて思わずうなった。

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高森郁哉

1.0 結局...?

2025年11月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

え?結局...?
犯人ってあってたの?

「大声を出してみて」のシーンが一番小学生らしいシーンだった。

私としてはモヤっとで終わった🤷‍♀️🤷‍♀️🤷‍♀️
誰が犯人なのか晴らしてほしかった🤷‍♀️🤷‍♀️
クーンのあの否定の仕方、多分犯人じゃないよね😓😓子供もいるし、少ないお札だけ盗むなんてメリットなくない?
子供いたらなおさらしないでしょ、自分が捕まると子供を面倒見る人いなくなるんだし。そんなリスクを背負ってまで少額は盗まないと思うんだよなー🧐🧐
でも星柄のシャツは、クーン。
クーン?ウーン🤔🤔🤔🤔

ナゾすぎる🤔🤔🤔🤔

最後の椅子ごとオスカーが運ばれているのはわろた🫥🫥🫥🫥🫥🫥🫥🫥🪑👦

まてよ...
それか...
ノヴァク先生の自作演出...?😱😱😱😱😱
クーンにアカウントとって貰えない恨みとして、自作自演でサイコ野郎なのか...
なんかそんな気がしてきた🥶🥶🥶🥶超コワイおそろしやー

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HY

3.0 学校の先生にだけはなってはいけない

2025年11月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

将来は学校の先生になりたい。そんな人がこれを見たら、まず考えを改めることになるかもしれない。主役の先生は紛れもなくいい先生なんだろうけど、今の時代、どう捉えられるかで、捻じ曲げられたり、SNSなどで広まってしまったり、、、

そんなことを考えていたら、気持ちがもたないでしょう。

とても考えさせられる、よく練られた脚本でサクッと見られる。

ただ、面白い映画ではない。胸糞展開。

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Koji

4.0 観る者の倫理観が試される、学校システムの怖さを考えさせられる異色の...

2025年5月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

観る者の倫理観が試される、学校システムの怖さを考えさせられる異色のサスペンス。
観てて怖くなり "学校スリラー" とも感じた。
途中、鑑賞しながら思ったのは皆さんと同じで「この映画はどういった着地でラストを迎えるのか?」である。
視野を狭くするスタンダードサイズが「周りを見えなくする」効果を生んでいる。ポスターのドアップの表情も。
主演のレオニー・ベネシュはこの後『セプテンバー5』(2024)でも良い役を演じた女優。ミュンヘンでドイツ語の通訳をテレビクルーにする重要な人物で「コーヒーを頼む」→ コーヒーを頼まれ → 席を外す → ドイツ語の電波を受信 →「通訳がいなくなった」の印象的な女性。

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ナイン・わんわん