オーメン ザ・ファーストのレビュー・感想・評価
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難産
またしても名作ホラーの新作。
しかし今回は『ハロウィン』新3部作や『エクソシスト 信じる者』を成功させた(失敗した…?)ジェイソン・ブラムとデヴィッド・ゴードン・グリーンのコンビではなく、ブラムハウス作品ではない。後日譚でもない。
新進気鋭のクリエイターらによって明かされるは、あの“悪魔の子”はどう誕生したか…?
『オーメン』前日譚!
よくある誕生秘話だが、シリーズのファンなら必見だろう。
シリーズ見ていなくても、“オーメン”というタイトル、悪魔の子=“ダミアン”、悪魔の数字“666”、オスカーを受賞したジェリー・ゴールドスミスの名曲などは聞いた事があるだろう。『エクソシスト』と並び1970年代のオカルトブームを牽引。
勿論見た事あるが、むか~しに。『2』からは見たような見てないような、記憶が曖昧。2006年のリメイク版は見たけどほとんど覚えていない。それでもゴールドスミスの音楽や『1』で落ちてきたガラス板で首切断のショッキングなシーンは記憶に残っているが…。
名作との認知くらいで、愛着や詳しくもない。では、何故劇場で観たか…?
地元の映画館で洋ホラーが上映するのは珍しく(『IT』続編以来)、せっかくだから見てみようかと。
それに、前日譚。本当は『1』を再見してから観たかったのだが、近くのレンタル店には置いておらず、U-NEXTですら配信ナシ。まあ前日譚だから見れるだろうと。
『ハロウィン』や『エクソシスト』よりかは上出来。
不穏な雰囲気、ショッキングな描写、何より作り手の真摯な意気込みは伝わってきた。
が、大変面白かった!傑作!…とまではならず。まあまあと言うか、はっきり言ってしまえば、ちとビミョーだったかな…。
結局ゾクゾクしたのは、遂にの誕生シーンとそこに掛かるゴールドスミスの音楽、グレゴリー・ペックの写真出演や日時“666”、息子の名は…の最後や『1』との繋がりくらい。
『1』オマージュのような開幕の死のシーン、焼身自殺、身体切断などのショッキングな死の連続…。
修道女でありながらルームメイトに進められて大胆セクシーなドレスに身を包んだヒロインのネル・タイガー・フリーの美貌と魅力。
その熱演。産気づいたシーンの怪演や出産シーンは迫真。
その出産シーンは出産控えている方は絶対に見るべからず!
…など見所はあるが、本筋自体は『1』へ繋がる要素も最後以外ほとんど無く(熱心なファンから見ればオマージュはあるだろうが)、ダラダラ退屈な話が続く。
主人公マーガレット、修道院の問題児カルリータ、異様な修道女などの中で、誰がダミアンを産んだ…? 当初はカルリータと思わせつつも、すぐ察しが付く。
ダミアン誕生にはある計画が…。黒幕は教会。人々の神への信仰心が薄れたのを危惧し、邪悪なる者を誕生させ、再び人々の神への信仰心を…。教会の闇や陰謀もよくある話だし、って言うか、回りくどい!
衝撃的なモザイク出産シーンや“獣”との交わり(と言うかほとんどレ○プ)、グロ苦手な人以外でも見てて気持ちのいいもんじゃない。これでPG12か…。
産まれた子は双子…! 男の子は我々が知る“悪魔の子”となり、もう一人の女の子は…?
“ファースト”からの新シリーズを狙っている…?
確かに悪魔の子はここに誕生した。
双子の片割れやマーガレットとカルリータのその後も気になるが…
一見パズルのピースが上手くハマった橋渡しのように見えて、何か後付けや強引こじつけも感じられ、個人的には見事な誕生プリクエルじゃなく“難産”であった。
泥棒が居ないと警察は要らないと…
オーメン1.2.3とレンタルして予習済み
オーメンは1976年の作品で、今から48年前の作品。
のちにリバイバルされるが、やはりキャストや演出が違うと、せっかくの作品を汚してしまったのではないかと、思えた。
2.3も1があまりにもウケてしまった流れっぽい。
それを見ると、始まりの映像の雰囲気は、違和感なく始まり、オマージュされてるのがうかがえる。
ギャー!と、瞬間に驚かせるってより、全体的に不気味な雰囲気と音楽で、ホラーが流行ってた当時の雰囲気、怖いながらもセンスの良さを感じる。
ネタバレは、レビューの題名なので、隠してないわ。。
若者に宗教心が無くなったのも、恐怖心が無くなったので、神に頼らなくなったと、悪魔の子を宿そうとする教会があった。
そこにやって来た聖女は、ある子の異変に気付き、保護しようとするが…
悪魔の子は女の子ばかりで、皆奇形で死んでしまうが、その子が唯一の生き残りだった。
が、探してた生き残りは その子ではなく、その聖女がそうだったのだ。
そう、悪魔だってなんだって、女から生まれるんだと、悪魔でありながら女性は男の悪魔の様ではなく、男女の違いもうかがえる
後半の悪魔が宿りお腹が大きくなるシーンは、圧巻でした!
が、もうホラーは流行んないのかな?良くできてると思うけど、場内はほぼ貸し切りでした😅
ローマ教会と呪い悪魔は好く似合う!
まぁかわいぃ 濡れたアンヨの 花見ネコ
ひと口を じゃれ合う猫に 串ダンゴ
スッカリ春・・・満開の桜並木。
サクラ吹雪いてるぅ。(´・ω・`)
何とも言えん陽気の中で 今回は「オーメン:ザ・ファースト」見にいきました。
実は先週早々に鑑賞済みやったんやけども、カキコするの遅れたんよ。
すんまへん。(>_<)
春やし体怠いネン。最近電車、新学生も新社会人も多いし混むしさ 疲れるやん。
花見して酒飲んで、何でこんな辛気臭い時代物ホラ-見なあかんねんと・・・ちょっと思う。公開時期を考えようよ そうは感じるかな。
まあええけど (エエのかい~w)
今回のオ-メン、問題の子供が生まれる話筋。
イタリアローマの地。教会と悪魔とローマって よく似合うな。そう思う。
音響入れが昔のホラ-に準じてて楽しめたな。
イタリアの巨匠ダリオ・アルジェント監督作、昔は沢山観たけどもあれを思い出したわ。フェノミナとかサスペリア 好きやったし。絶賛ですよ。
まあ ああいうのちょっとは踏襲してたかな。
赤ちゃん生まれる所、久しぶりのモザイク処理。それで良いよと納得。
何でも今風にって映すの良くないと思ってたからさ。
時代の古さを色んな面で感じたけど、ちゃんと守って作ってる所スキだな。
人の仕草や、視線、そしてチョットした音、
変なクロ-ズアップとか、まあ 心理的描写が持ち味の作品ですから
総じて良かったかと思います。
しかし、教会に人が来ね-からって、神父らが 悪魔利用でシンボルの子供崇めて
人々を陥れ教会に注目と礼拝者を増やすって・・・
それこそ ダメやん(ダミアン)!
ロ-ズマリ-の赤ちゃんを 何処となく思い出したな。
”666”ね、口の中に 額に ハハハ。
6月6日6時生まれ~ 設定やり過ぎやんw。
でも 上映場所が 何故か 6番シアタ-だった。
しかも 金曜の最終レイトショウ。終わったら23時50分ころ。
上映終わって場内見ても 数人だけで、気が付けば私だけに・・・
急いで ドア開けて出たけど、
劇場出ても 誰も居らん。 ひえぇぇって成る。
暗めの通路に 人が誰も居ないやん。スタッフ何処へ?
焦って小走りで通路端へ向かうが
何故か 行き止まりに・・・目が点。(@_@) (@_@;)
振り向くと 遠く長い通路の奥に 明るめの所が。
出口は逆方向だった。(シアタ-数が多いと 出口方向間違うよねw)
出口に猛ダッシュ!!!
トイレへ行くが ココも誰も居なくって。
何故か 個室が1部屋扉閉まってるぅ。(マジ怖い、この時間でウンコすな!)
出すもんだしてロビ-へ行ったら、ほぼ薄暗くって消灯。当たり前だな。
飲食売り場も、チケットブースも 暗めで消灯っす。
この時、映画ジャンルは選ばな あかんな~と思い
誰も居ない 劇場を後にした。
作品以上に心理的に追い込まれた私であったが
無事に帰れてホッとしたのである。
興味ある方は 是非
レイトショウで劇場へ
どうぞ!!
いや怖すぎでしょ
いままで見てきたホラーでダントツで怖かった🥶
見終わった後、かなり疲れた😇
それに評して⭐️5です。
人間は理解できないものを恐れるというが、この映画はまさにそれを体現してた👍
正直ストーリーは全く理解できなかったけど、逆にそれが怖い。よくそんなキモいこと思いつくなーって感じ
終盤、ダミアンを受胎した瞬間の女優の演技にマジでビビった。ドン引きした。(褒めてます)
そして、ダミアンに続くのです。
兎に角、主演のスカーレットが美人でスタイル抜群なのが凄いです♪
このような女優さんがいたのですかーーーとね。
さて映画は、その通りにザ・ファーストです。賛否色々ありますが
私は楽しめました。あまり色々考えずに、そうだったのか・・・
それで、あのオーメンのダミアンに繋がるのだーー!でした。
エグイ、グロイはあまりありません。
冒頭に神父様の頭をかち割るシーンは少し声を出してしまいました。
ネタバレで記載しますが、少女に痣が無い、どこに?
そして、少女が大きく口をあけたその口腔内上部に、なんと6.6.6!
”キター”そこだったのかぁ!と感銘しました。
この続きは、ダミアンVS悪魔の血を引く女性姉妹達的な感じがいいです♪
『オーメン』のプリクエルだけど、テイストは『サスペリア』+『ローズマリーの赤ちゃん』(笑)
新人女優ネル・タイガー・フリーの修道服の着こなしが美しすぎて、惚れた!!
何これ? 俺、こんなシルエットのカッコいい修道女、人生で観たことないよ!
いかり肩と高身長が、スリム&タイトな修道服とあまりにフィットしすぎてて、まるでモード系のファッションショーでも観ているみたいだ……。崇高すぎる……。
このパーフェクトで理想的なシルエットがまさか、終盤のラージポンポン化(死語)の伏線だったなんて!! そりゃコワいよな。悪魔による内側からの、美の徹底破壊だもの。
― ― ―
ホントはそれほど観る気もなかったのだが、『エクソシスト』のリブートの方を観といてこっちは観ないのは人としてどうかという思いと、21時以降で観られるレイトショーがこれくらいしかなかったのとで、ついなんとなく観てしまった。
(21時過ぎだというのに、映画館は若者~中高年で結構込み合ってて、こいつらみんなこれからコナン君の新作を観るんだと思ったら、日本の未来がだんだん不安になってきたw)
結果的に、それなりに面白かったので一応観といて良かった。
だいたい50周年ってことで、次々と70年代のメガヒット・ホラーがリメイク&リブートされてく流れなんだろうね。
あの頃の殿堂入りホラー映画群にはこちらにも強い思い入れがある分、安易な再生産には内心引っかかるところもあるけど、ホラー如きで「安易じゃない」ものを求めるっていうのもまた、筋違いな気がする。「売らんかな」のさもしくいい加減な姿勢で臨んでるくらいが、むしろ正しいホラー映画の扱い方なのでは?(笑)
最近、A24あたりの気の利いたホラーばかりを見過ぎて、つい舌が奢って口うるさくなってしまっているきらいがあるけど、本来のホラーはもっと化調たっぷりの、場末のやっすい町中華のようなテイストであるべきであって、へんに無化調を挙げたてまつるような風潮は厳に慎むべきでしょう。
って、閑話休題。
今回の『オーメン』は、76年作品の「前日譚」という設定で、ダミアンが産まれる「まで」を描いている。
「教会急進派の陰謀」というダン・ブラウンみたいな背景を用意してあるせいで、話をアメリカでは展開しづらくなって、ローマが舞台に設定されている。
で、題材は「悪魔の子」の所業ではなくて、「悪魔の子」を創造する過程。
結果として、いったい何が起きたか。
『オーメン』のリブート(というよりプリクエル)なのに、なぜか同じ60年代後半から70年代にかけて巻き起こったオカルト映画ブームの「別の作品」に、思い切り寄せたような作りになっているのだ。
具体的に言えば、本作は『オーメン』と言いながら、ダリオ・アルジェントの『サスペリア』(77)と、ロマン・ポランスキーの『ローズマリーの赤ちゃん』(68)と劇的によく似ている(笑)。
考えてみれば、そりゃそうだって話かもしれない。
あの頃の「オカルトブーム」というのは、キリスト教的な終末論の高まりと、都市化による人間不信の拡大を心理的な背景として、
●ふつうの母親が悪魔の子を産む『ローズマリーの赤ちゃん』
●悪魔がふつうの子に乗り移って暴れまわる『エクソシスト』
●悪魔の子がふつうの子のふりをして災いを呼ぶ『オーメン』
●魔女がふつうのふりをしてバレエ学校に巣食う『サスペリア』
と、いろいろと「棲み分け」しながら展開していたわけである。
(いずれも、「得体の知れない近隣住人」や「性格のつかめない家族の一員」に、もしかしたら「悪魔の化身」が紛れているかもしれないという、ボディ・スナッチャー的な「信用できない他者」に対する恐怖感が、前提として存在する。)
当然、『オーメン』の扱っていた範疇(アンチキリストの再臨×アンファン・テリブル)から出っ張って話を広げていくと、別の映画の扱っていた範疇を侵食することになる。
『オーメン ザ・ファースト』の前半は、概ね『サスペリア』をなぞるように展開する。
アメリカ合衆国から遠い異国に単身やってきた若い女性(『サスペリア』ではドイツだが)。
異様な雰囲気の空港から、車で市街地を通って目的地へ向かう。
街には不穏な気配が漂う(『サスペリア』では暴風雨、本作では若者の暴動)。
女性ばかりの寄宿舎(『サスペリア』ではバレエ学校、本作では女子修道院)。
指導者は全員老齢の女性だが、小間使いにだけは男性が交じっている。
一見すると楽しい若い女の子たちの空間に漂う、不気味な凶兆の影。
最初の被害者である女性が「上から落ちて来て首吊りになる」ところまで一緒だ。
(割れて落ちて来るステンドグラスは、冒頭のシーンに転用されている。)
修道院の「外」に男性の有識者が居て、集団の闇の部分について指摘してくれる流れ。
秘密の扉の向こうに拡がる地下迷宮と、そこを探検していくヒロイン……。
ね、『サスペリア』とホント良く似てるでしょ??(笑)
あと、頭のねじが飛んだ感じの少女が出て来て「やたら怖い絵」を描くところとか、不気味な出産オペ用の器具が並べられてるところとか、いかにもアルジェントっぽい。
間違いなく、作り手はかなり意識して『サスペリア』に寄せている。
で、後半戦に展開する「恐怖」の本質は、ほぼ『ローズマリーの赤ちゃん』と一緒だ。
自分が悪魔の子どもを孕んで(孕まされて)、産んでしまう(産まされてしまう)のではないかという恐怖。
自分を慈しみ庇護してくれている人々が、実は自分を陥れる陰謀を張り巡らせているのではないかという恐怖。
『ローズマリーの赤ちゃん』には、グロテスクな腹ぼて描写や出産をネタにした手術シーンなどは一切ないわけで、このへんの即物的な人体改造&肉体変容描写のノリはむしろデイヴィッド・クローネンバーグや『デアボリカ』(73)に近い感じもするが、「扱われているネタ」自体はまさに『ローズマリーの赤ちゃん』そのままである。
ここに『オーメン』リスペクトの人体串刺し&切断シーン(そういや『オーメン』を象徴するアイコンでもある「カラス」が全然この新作には出て来ないんだよな)や、『エクソシスト』(73)を思わせる「戦う聖職者」「組織内で対立するカトリック」の要素も含めることで、全体に「70年代オカルト映画」への「忠誠心」を明らかにしているといえるだろう。
― ― ―
今回観ていて「おっ」と思ったのが、70年代オカルトブームの理由付けとして、制作者サイドが、60年代末の五月革命やフラワー・チルドレン・ムーヴメントを受けての、「若者の反体制運動」と「若者のキリスト教離れ」に対する「宗教界のカウンター」という要素を強調している点である。
すなわち、学生たちが既存の権力に対してNOを突きつけ、政治・宗教の束縛から自由になろうとする流れのなかで、それを押しとどめるために、旧勢力内の急進派が「宗教的な極限状況を生み出す」べく、アンチキリストを降臨させようとした、という解釈である。
これは裏を返せば、70年代になぜオカルト映画があんなにも爆発的にヒットしたのか、の文化的な背景として、作り手は、ユースカルチャーにおける(キリスト教に対する)宗教的帰依心の希薄化があるのではないかと考えているわけだ。
大人の世代は、自分の子どもの世代が旧来的な価値観や宗教的権力に対して真向から異を唱えていることに、漠然とした不安を抱いている。一方で若者の世代もまた、公然と教会に歯向かっている自分たちの振る舞いに対して「何か罰が下るのではないか」という「惧れ」をぼんやりと感じている。だからこそのオカルト映画ブームだったのではないか、と。
個人的に、70年代のオカルト・ブームと、若者たちの「政治の季節」をあまり結び付けて考えたことがなかったので、ここの視点は結構斬新に感じられた。
結局、ヒロインは悪の甘言に唆されて、「華美な化粧をして」「卑猥な服を着て」「世俗の町に出て」「しこたま酒を飲んで」「男たちと踊って」「性的なやりとりを交わす」(実際にやったかどうかはよくわからないが)という「破戒」をしでかした結果として、悪魔の子を懐妊する。あのブライアン・デ・パルマの映画の一シーンのような、やけにチープでホラー映画としては妙に場違いな酒場のシーンは、その実「悪魔受胎の儀式」だったことになる。これは、無垢なるヒロインを「穢す」ことで受胎を可能にする儀式として捉えるべきシーンであると同時に、70年代ユースカルチャーの乱痴気騒ぎに触れた(感化された)ことで「宗教的に堕落する」、という本作の思想(「オカルトブームの背景には70年代若者文化への漠然とした背徳感がある」)に則ったシーンとも言えるわけだ。
それと、キリスト教の女子修道院という施設に対して、そもそも作り手の共感度があまり高くないというか、現代的な観点からあり方自体を問題視している気配があって、このへんはさすがは2024年のリブートだなあ、と。
制作陣は、問題のある児童に対する指導や罰の与え方について、閉じ込めや拘束を行うことに明快に否定的だし、子供を産む性としての「女性」に対する旧弊な考え方自体、フェミニズム的観点からよろしくないと捉えているのが、ひしひしと伝わって来る。
考えてみると、これは判りやすいくらいの「女性映画」なんだよね。
極度に性的に抑圧された環境。旧来的な「しつけ」の横行する人権無視の修道院内部。そこで「受胎」という最もデリケートな女性の特権性を奪い、強制的に発動させようとする異端派の連中と、それを正当化する宗教権力。この過酷な環境下で「女性であるマーガレット」は生き抜くことができるのか……?
ラストで、人工的に「産まされた」三人の「父なき女性」たちが「シスターフッド」を形成しているのも、実に象徴的だ。
結局は『オーメン ザ・ファースト』もまたそういう意味で、昨今の『ザリガニの鳴くところ』や『バーニー』同様、女性の生き方と社会の軋轢を描く社会的映画であったとも言える(感想を書いてから予告編を見て驚愕。監督・脚本のアルカシャ・スティーヴンソンってまだうら若い女性監督だったんだな!)。
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ただし映画としては、結構とっちらかっている印象もあって、すべての部分でしっくり来たわけでもない。とくに序盤はあまり空気感が一定しないというか、雑然とした感じがあって、なかなか作品世界に入り込みづらかった。
結局、彼女が処女懐妊だったのか、男の精が入ったのかもよくわからないし、後から生まれたほうのスキアナ(=カルリータ)は結局なんのために育てられていて、映画内でどういう役割を求められていたかもイマイチ理解できない。ふつうはこちらのほうが「スペア」扱いなのでは? わざわざ同じ修道院にアメリカから呼び寄せておいて、マーガレットにカルリータと関係を深めてはならないとか言ってるのも、何だかなあって感じ。じゃあ、別の修道院で監視すりゃいいじゃん。
カルリータが描いてた絵も結局なんだったんだろうね。予知能力(予兆=オーメン)か感応力の発現? このあたりもう少しヒントがあってもよかったような。
ザルのような極秘資料の管理、簡単に見つかる秘密の通路、修道院内に神父の内偵者が複数いるなど、異端キリスト教組織の危機管理の「ゆるさ」も気になる。やたら修道女にタバコを喫わせてるのは、堕落の象徴としてなのか、それとも単なる時代性なのか。自殺した修道女の意図も僕にはよくわからなかったし、行きずりの男が666を見たから何だというのか(ふつうだからといって「あざを探せ」とか言わない)。そもそも内顎や頭皮が「盛り上がってる」のを「あざ」というのか(笑)。
「双子」設定も、続編につなげようというのはよくわかるのだが、イマイチ必然性は感じられなかったなあ。だいたい、帝王切開したあとの妊婦があんな風にうろうろ歩き回ったりできるもんなのだろうか(端から自然分娩は考えていないような見せ方だったけど、「悪魔の子」はまともに産まれた子じゃない、という意味合いでの帝王切開なら酷い感覚だ)。
なんにせよ続篇はありそうだが、ダミアンと三人が闘う流れ?
なんか、あんまり面白くなりそうな気はしないなあ(笑)。
ホラー映画は美女がイチバン‼️❓
ストーリーとしては微妙、低迷した教会の打開策として悪魔をつくるマツチポンプの話。
でも、怖くもエグくも無いのがちょうどいい塩梅。
唯一の見どころは、二人の美女が恐れ慄くシーン、ああ、ホラー映画は美女がイチバン。
洗練された美女と美少女の二人を堪能しました、ありがとうございます😊😭
楽しめました👍
コレ観る前にオーメン1、2を復習で観てから行きましたが、やはり凄いね。古い作品とは言えど、凄い楽しめました。名作です。
で、『オーメン ザ・ファースト』が評価点数も今ひとつなので、色々トーンダウンしてるのかなと思いながら観ましたが、なかなかエグイ死亡シーンは健在かと。
これはエクソシストと比べても、エグく無いとオーメンとは言えないので、ちょっと嬉しかったです。
エグい死亡シーンはサスペリアのダリオ・アルジェントの18番かと思いましたが、オーメンもなかなかでした。
あと、おー!そういう展開が待ってるのか〜と、ストーリー的にも楽しめました。
私は結構満足出来ましたね。
見たことを後悔する映画
ツマラなさ過ぎて。
有名ホラーの前日譚(最近多いですね、こういうの)。なんですが、ツマラない。怖くないだけならまだよいのですが、お話自体面白くないです。
私は初代とリメイクだけしか見たことないニワカです。ふとyoutubeで本作を高評価している動画を目にし、「そういえばオーメンてあったな」と思い出し、足を運びました。
オーメンという作品に愛着がある人でないと、下駄をはかせて高評価できない、かなり出来が悪い作品という印象。間延びした展開、大きな音でびっくりさせるだけ、残酷描写も随分とマイルド(配慮ですかね?)で少ないし、途中から展開が先読みできてしまう・・・といったところでしょうか。
唯一評価できたのは、主演の女優さんがとても綺麗な方だったこと。この方を鑑賞する作品とみた場合、星一つくらいでいいかなと。別作品でお目にかかることを楽しみにしています。
あと映画館の料金が2,000円でした。←この作品にこの料金を支払ったという事実が怖い。それと、名前は伏せますが、本作を高評価していたユーチューバーの動画にとりあえず低評価しておきました。嘘をつくなと!!
オーメンシリーズ初視聴
昔の作品を見ていないので、そことの比較等はできませんが、基本的にビジュアルがかなり好きな雰囲気で、そこは見ていていちいち楽しかったですね。教会が舞台だしシスターが出てくるので、何となく『死霊館』シリーズを思い浮かべてしまったりも。
冒頭から、ありとあらゆる物が落ちてきたり飛んできたりして人が死ぬのではないかと警戒しながら見てましたが、いきなりなかなかショッキングなシーンが来ます。アレは良い見せ方だったと思います。また、不快感を感じさせるシーンも多かったと思います。
ホラージャンルなのは間違いないのですが、怖さの種類でいうと一体何が強いのか判断しにくい。ジャンプスケア的ビックリ要素も多少はあるが、グロ要素の方が多いか。全体的に『何かが来る』と思わせる雰囲気づくりが上手いのかもしれませんね。
あと途中で激荒なモザイクがかかるとあるシーンがあるので、もう少し処理の仕方を上手くすれば、急なモザイクのせいで面白くなることもなかったのではないかと思いました。
タイトルなし
単発作品として観ると退屈な作品だが、オーメンの前日譚として観ると退屈なのは変わらないが、それなりに楽しめる。ただ内容には納得できていない所もある。
ダミアンの母親オチは当人が出てきた辺りからピンときていたが、山犬であってほしいという思いが有ったので少し残念。
悪魔の子を産み出す目的も単なる悪魔崇拝からくるもので良かったんじゃないかと思う。教会の力を取り戻す為には悪魔の存在を人々に伝えなければならないって、それなら人の姿や性別に拘る必要は有ったのか?どんな姿か分からないがダミアンの父親だけで十分目的を達成できると思う。結局、政界に強い家庭にダミアンを送り込んで権力を築いていこうとする従来の流れになっているから目的と行動に違和感を覚えた。
鑑賞した劇場が広さの割に天井が低いからスクリーンが小さすぎる。一番後ろの席に座ったから役者の表情など全く観えない時もあって最悪だった。サイズ的には少し大きめのタブレットで観ている感じだけれど距離が有るからタブレットのようにクッキリとは観えない。もう、この映画館は利用しない。
そんなところにアザが、と思いきや
オーメン ダミアンが誕生する前日譚のお話。
個人的にはとっても楽しめましたよ!
ただ、もう少し詳しく悪魔の子を産ませようとしたところを掘り下げて欲しかったのと、後に彼は大統領にまでなっちゃうけど、望み通りだったのかな?などなど少々分からない点が残りました。
一人ひとりの不気味さも際立っていましたね。
皆さんのレビューにあるようにモザイクは違和感ありました笑
しかしながらあなたのためよ、もお腹に宿すシーンも鳥肌がたったので、感無量です。エンドロールの曲でオーメンの世界に洗脳されるかと思いました。
今作の生き残り組vsダミアンで最終バトル的な続編が観てみたいかも。...
今作の生き残り組vsダミアンで最終バトル的な続編が観てみたいかも。
モザイク全面の画面からクリーチャーが出現して笑ってしまいましたが、それ以外はホラーで面白かったです。
70年代イタリア調の衣装と車も楽しめました。
川崎のチネチッタで観ると、外に出た時の周囲の建物の色が劇中の物と似ているので余韻が増します。
こんなデカいスクリーンでモザイク見たの初めてだ
あまりにもダイレクトにモザイク処理が画面いっぱいに表示されたのでちょっと笑っちゃった
もうちょっとカメラアングルで別の表現ができたんじゃないかと思うけど
あえてなのだろうか?
前日譚ものではあるが新説的な部分もあるのでこれはあわよくば新シリーズ始めたいのかもしれないなと感じさせるため
リスタートもかねていたのだろう
オーメンは直接怪物を映さないことでかえって恐怖が増すことが良さでもあったので
本作もそうだろうと思ってたらそんなことが無いのが少し残念だったのと
見るにあたって女性の方は結構しんどいのではないかと思うシーンがいくつかあったので
無いとは思いますがデート向きではありませんのでお気をつけ下さい
オーメンシリーズぽさは無い
オーメンシリーズに繋がる話な訳だが、シリーズぽい雰囲気はまるで無い
オマージュぽいシーンはポツポツあるけれど使い方や見せ方は古臭いというか稚拙というか…
何かホラーぽい部分が多くて、あ、そういう方向性?ってちとガッカリ
の割には種付けや出産シーンはクラシックホラーみたいでショボン(´ω`)VFX予算が無かったのかな
酒場のシーンは何か突然「天使にラブソングを」みたいなノリで、え?笑う所?てなって戸惑った w
でも新人監督だったのか?だとすれば良くやってるのかも
主人公の演技はまぁ中々だったけど、途中からのんに似てるなぁと思ってしまって、そうとしか見えなくなってしまって困った w
最後は生き残った関係者が多過ぎて、シリーズに必要なんだっけ?と思ってしまった
追記)
監督さんは女性なんだ!
だから何だって怒られそうだけど、、何か色々腑に落ちた気がする
身体を這う手のシーンとかね…
種付け出産シーンしかり
ホラー演出や方向性が女性の生理で描かれてる…ととらえるとね
~ダミアン~
ダミアン誕生の謎。
1970年代イタリアローマが舞台。
アメリカから来たシスター、マーガレットが
悪魔の子ダミアン誕生に纏わる陰謀と策略に
巻き込まれていく。
教会の闇に翻弄されるマーガレット役の
ネル・タイガー・フリーは熱演。
かなりのホラー好きで、オーメンを何度も
見ていたとの事。少し安心した。
権力欲という悪魔に取り憑かれて、落ちていく
教会の狂言振りが凄い。
妊娠ホラーの宗教ミステリーのミックス。
言動と行動が妄信的になっていく。
望まない妊娠と出産を強要させられる。
出産シーンはグロテスク。
残り1時間でギアを上げジャンプスケアシーンが
続いたなぁ。
48年前にこのような映画が誕生してたと思うと
もしかしたら教会内には外には出せない深い闇が存在していたのではと考えてしまう。
オーメン1作目の前日譚、始まりの構造を
楽しめました。
鑑賞動機:ついで10割
シリーズ作品は一つも観たことない。ヤバい男の子の周りでヤバいことが起こるらしい、とだけ。
観る気なかったので、キャストすら確認しておらず、エンドクレジットにビル・ナイの名前を見て驚く。
グロゴアシーンはそれなりにあり、途中のひねりも悪くない。結局はオーメンに思い入れやこだわりがない方が楽しめるのかな。
思ったよりも怖くない
製作者の狙いは新しいオーメンシリーズを作るために
リピートした感じ
作品の感想は雰囲気で怖そうにしてるが
残念だけど全然怖くない 主人公の妄想が
多すぎる 出来ればR15ぐらいにして
盛り上げて欲しかった
まぁ昔の1作目に繋げてくれたのは良かったのか
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