「そうだ、私はこうした気持ちを動かすものと出会いたかったんだ。」数分間のエールを ひなたんくさんの映画レビュー(感想・評価)
そうだ、私はこうした気持ちを動かすものと出会いたかったんだ。
アニメだし、さほど長い時間でもないし。
評価は高いと聞いているけれど、評価軸は自分の中にあるものを信じたいから
プレミアムシアターで、観れるなら観とく?くらいの軽い気持ち。
そう思って観に行った、映画。
期待値が低かったから、とかそういったものをぶっ飛ばして。
言葉にできないワクワクと突き動かされるような”思い出した”感覚。
そうだ、私はこうした気持ちを動かすものと出会いたかったんだ。
そう思えたモノづくりをしている人へ届けたい、創作への思いを
ぎゅっと綴じこめて、キラキラした青春と一緒に。
感覚を可視化する。
感情を音から拾い上げる。
そうしたいろんなものが、この映画には詰まってる。
主人公が挫折して、才能あふれる友人を羨みながらも、見つけた別の道。
それがMV作成だった。
絵を描くこと、曲の魅力をさらに広げていくこと。
曲の世界観をこういった視点や物語もあるよね、と想像を広げていくこと。
それは現代においてTikTokやインスタなど”映像が近くなった”時代において、
より魅力を増しているツールとして、身近にある。
身近だけど作り手もそれだけいるということで。
試行錯誤しながらも彼なりの視点を突き進む真っすぐさが、
やがて彼のMVをきっかけにいろんな人の気持ちを動かし、
行動へと繋がっていく。
そうしたすべてが、ワクワクと一緒に、キラキラと一緒に味わえる。
映像はCGっぽさも抜け切れず、かと言って、それが逆に後半になればなるほど
MVとリンクしていく。
見慣れる。とも少し違う。
このストーリーだから、意図的に残されたアニメではないもの、なのだと思える。
(でも個人的には滑らかなアニメで観たかった気持ちも残ってはいる)
>言葉にできないワクワクと突き動かされるような”思い出した”感覚。
そうだ、私はこうした気持ちを動かすものと出会いたかったんだ。
うまづきできないワクワクと突き動かされるような”思い出した”感覚。
そうだ、私はこうした気持ちを動かすものと出会いたかったんだ。
うなずきまくりです。
講釈や言い訳ばかりうまくなって、やらない理由を探すようになった自分に、真っすぐ進む彼方と、ぶっ飛ばず勢いのこの映画は刺さりまくって感情を揺さぶられました。