不死身ラヴァーズのレビュー・感想・評価
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【"忘却。そして、幼い時に抱いた恋心が強すぎた故の、過去の記憶の脳内改編。"今作品は、ヒジョーにトリッキーなラブストーリーだが、それだけ女の子の初恋心が強かったのであろうと思った作品である。】
◼️長谷部りの(見上愛)は幼い時に、病床で甲野じゅん(佐藤寛太)に手を握られ"大丈夫だよ!"と言われる。
◆感想
・その後、中学生になったりのは、陸上部のじゅん、軽演奏部のじゅん、車椅子のじゅんと出会い、好きになるとじゅんは消えてしまう。
- 後半、このシーンが、りののじゅんに対する思いが強すぎる故の脳内記憶改編だという事が明かされるが、かなりトリッキーである。-
・高校生になったりのは、漸くじゅんと出会うが、彼の記憶は1日で消えてしまうのだが、りのは毎日彼の家に迎えに行き、ラブレターを渡すのである。
- 高校生の二人の姿を描いたシーンも、やや、分かり難い。-
◼️二人を昔から見てきた田中君が、全てを分かっていながら、りのに掛けるぶっきらぼうだが優しい言葉は良かったな。田中君はりのを実はずっと見ていたのだろうな。
<個人的な感想だが、松居大悟監督作品と言うので、期待したのであるが、全体的にかなり散漫な作りで少し肩透かしを食らった感じである。若い俳優さん達は頑張っていたし、出来ればもう少し作品を肯定的に捉えたレビューを書きたかったなあ。>
強力!
どこかで聞いたような設定、どこかで見た小道具を吹き飛ばすヒロインの萌え度。結局は彼女の一人合点だったんですがね・・最初からずっと見守ってたタナカくんが切ない。しつこい“C7”のリピートも良かったんですが、ラスト。ご本人たちの姿は出さないのが節度じゃないでしょうか?
見上愛の魅力全開ムービー
これだけ見上愛演じるりのから好き!と言われたら
そりゃあ嬉しいというか幸せだろうと思いますが、
そうならないヒネリな設定が面白いです。
相思相愛になった途端、消える運命の人である
甲野じゅん(佐藤寛太)。
何度も全力で好きをぶつけるりのは滑稽にもうつる
けれど、常に全力なところが素晴らしいです。
しかし、最後のエピソードである大学での甲野じゃんと
の出会いでは、慎重なりの。
でも、いつもりのを見守っている田中(青木柚)から
背中を押され、頑張るりの。泣けるくらいに全力。
そして駅の階段でのギター弾き語りには猛烈に感動し、
涙腺がゆるみました。
田中との会話から、消えていたのは甲野じゅんではなく
りのであることがわかります。
しかも今まで好きになったのも甲野じゅんではなく、
違う名前の男子であることを思い出します。
すごく痛い重い女性扱いをされたがゆえに、
自衛本能からりのは記憶を自ら書き換えたのですね。
失意のりのですが、やはり最後まで背中を押す田中により
現在恋している本物の甲野じゅんへあらためて
真摯に向かいあい、
また、じゅんもりのへの想いを告げます。
そして相思相愛へ。
ようやく運命の人との関係が築けたりのですが、
ラストシーンでは白髪の女性の背中越しに
幸せそうな二人が映し出され、
歳をとったりのの回想物語であったことがわかります。
最初の勢いが素晴らしくて、
後半は正直盛り上がりにやや欠いたと感じましたが
とにかく見上愛の魅力全開で、私は楽しめました。
今までに聴いた「C7」で、一番感動した。
途中まで凄い面白かったんですよね、だけど最後の方は尻つぼみに感じちゃいました。
けれどね、そんな事がどうでもよくなる位に見上さんの駅の階段での「C7」が良かった。
ーどうかこの夜が 朝にならないでー
のとこ、胸打たれたもん。
あのシーンは、りのの強さと恋の切なさが同居しなきゃいけないところだから、「C7」の選曲が絶妙なんですよね。
これ、見上さんが学生時代にバンドをやっていて、その時のレパートリーに有ったみたいなんです。
見上さん世代だと、GO!GO!7188さんは昔流行った歌手になりそうだけど、「C7」は世代を越えた名曲なんでしょうね。
欲を言えば、あのシーンでもっと長く聴きたかったし、逆にあのシーンまでもう少し「C7」を温存しといて欲しかったかな。
カラオケシーンとか、「ジェットニンジン」でも良かったのに。
とにかく、見上さんの「C7」を聴けただけでも、この映画を観て良かったと思います。
この作品が好きです。過去を悔やまず、未来を憂うなとは言うけれど。(追記)話はいまいち感動しない。(再追記)ホニャララが死語でなかった件
「戻らないきのうは悔やみ嘆かず、まだ来ない明日は憂い恐れない」なんてのはカッコイイし理想かもしれない。だけど、中々そうはいかない。
リノも過去を引きずりまくり、ジュンとの未来は不安と心配で一杯だ。
それでも 或いは だからこそ、 リノは今日を目いっぱい生き、決断する。そんなリノに共感するし、応援しないわけにはいかない。
リノに寄り添い見守る田中(青木柚さん)の優しさが良い。
☆ボクはこの映画のレビューでは、「ホニャララ」という言葉やフレーズはネタバレだと思うのだが、ネタバレの基準も人それぞれなので、なんとも言えない。
「ホニャララ」は、久米宏さんがクイズ番組の司会の時によく使ってた言葉です。
○○(マルマル)、 ~~(ナニナニ?) のことです。
(追記)
最近、過去に「好きだ」と言えずに10年、20年後に会いに行くみたいな映画を2本見たせいで、今この時に「好きです」と伝えるリノに共感し、ほだされたのだと思う。
相手が消えてしまう理由と、ホニャララの話はイロイロとイマイチ感動しなかった。
特にホニャララはこれからも作られるだろうが、僕は今作が5、6本目なので、ホニャララの衝撃度がだいぶ薄まってしまった。
(再追記) 2024/5/14(火)
きのう か おととい、ポラン千秋さんが「ほにゃらら」を使ってて驚いた。番組は不明。
不思議ラヴァーズ
良く分からないと言うのが見終わった後の正直な感想です
消えるって何で?
原作漫画を読んでればまた違ったんだろうけど、残念ながら未読。
良かったのは何と言ってもりのを演じた見上愛ちゃん。
なんと透明感のあるチャーミングな女優さんなんでしょう。
青木柚くんも今回の優しい感じの役も良かったかな。
前田敦子ちゃんも使い方ちょっともったいなかったですね。
でも見上愛と言う女優を見ただけでも行って良かったのです
映画に大きな傷はないが…。これから見に行く方向け
今年179本目(合計1,271本目/今月(2024年5月度)13本目)。
(前の作品 「ジョン・レノン 失われた週末」→この作品「不死身ラヴァーズ」→次の作品「鬼平犯科帳」)
この映画、確かに伝わりにくい点はあります。低予算だったこともあったのかな…(方言関係ではなさそう)。主人公を誰にとるかは難しいところ、2人セットだという考え方だと、その2人に関することは、中学校での出会いから、大学でのそれとがいろいろ出てきます。その中で、「あること」に気が付いた主人公がタイムの「流し」を逆方向にして「真実を確かめに行く」ストーリーです。
ただ、それだけではなく、「好きだと気持ちを伝えるのには言葉が必要で、かつ言葉以外の方法ではダメなのか」といった発展的な話題にも飛んでいます。
恋愛映画を100分ほどでさくっとみたいなという方にはおすすめです。
採点に関しては特に気になる点はないのでフルスコアにしています。
見上愛が面白かった
長谷部りのは幼い頃に病院に入院していた時花をくれた甲野じゅんを運命の相手だと信じ、彼のことをずっと想っていた。中学生になったりのは陸上選手のじゅんと再会し、リレーで彼をサポートし続け、ついに両思いになった瞬間、彼はこつ然と消えてしまった。その後もじゅんは、高校の軽音楽部の先輩、車椅子に乗った男性、クリーニング店の店主、など別人となって何度もりのの前に現れ、両思いになると消えるという不思議な現象を繰り返していった。それでも諦めないりのは・・・さてどうなる、という話。
両想いになると消える、寝て起きたら記憶がなくなる、なんか別々には観たことあるような内容のストーリーだが、なかなか面白かった。
りの役の見上愛は顔のアップが多く、あれ?こんなかったっけ、と戸惑ったが、演技は頑張ってた。
綺麗とか可愛い、じゃなくて面白かった。
新幹線が通る背景のカラフルな家並みが面白かった。あのロケ地に行ってみたい。
この映画は本当に本当に面白い 松居監督の恋愛映画は、恋愛を描くと言...
この映画は本当に本当に面白い
松居監督の恋愛映画は、恋愛を描くと言うよりも人間を描いているから、好き。人の恋愛に共感してきゅんきゅんするような普通の恋愛映画とは違うといつも感じる。
まずは、りののまっすぐで一生懸命で素直な力強さにはすごく背中を押された。見上さん可愛い
後半からはそんなりのが葛藤しながら(謎)を解いていくくだりは、大人の自分でも恋愛関係だけじゃない人間関係について考えさせられたし人との関係って一言では表せない複雑な感情とか状況とかの上で成り立っているんだよなって実感した。
あとはこんなに先が読めない映画なのに最後までちゃんと連れて行ってくれる松居監督の描くキャラクターたちは本当に魅力的です。松居監督はあまりジャンルでくくらないタイプ(だと思う)からこの映画も恋愛もミステリーもギャグも少し、な映画で、色々色々楽しかった。
ただの観客だけど本当に本当に
全世代の人に見てほしい!
松居大悟監督に期待しすぎてしまった
松居大悟監督の映画はなんか注目してしまう。本作は原作も読んだことないし、見上愛が好きなわけでもない。でもなんか気になっていたから観に来てしまった。
両思いになったら好きな人・じゅんくんの存在が消えてしまうという、なかなか面白い設定。そんな人は元々いなかったことになるこの設定は藤子・F・不二雄先生のSF(少し不思議な話)を想起させる。だから、どんなオチになるんだろうと少し期待してしまった。
その期待がよくない。真相がわかってもあまり驚いたり納得したりすることはなく、少し冷めた感覚に陥ってしまった。あれだと長谷部がただのやべーやつじゃん。そんな映画なんだよ言われたらそれまでなんだけど。だからじゅんくんのような人でちょうどいいのかなんて思ってしまう始末。ラブストーリーとしての共感は少ないし、それほど笑えたわけでもない。それなりに面白いラブコメという印象。
これ、原作漫画はどんな雰囲気なんだろうと思ってしまう。コメディなのか、ラブストーリーなのか、ちょっとイカれたやつの話なのか。ただ、漫画を読んで確かめたいともあまり思えない。
否認と固着の果てに。
2024年。松居大悟監督。小さいころ死の淵から生還した女性は、そのとき出会った少年が忘れられない。中学校で再会して告白するが、突然目の前から消えてしまう。それ以来、同じ名前の男性が現れるが恋になるところで消える、ということを繰り返して、、、という話。
主人公の主観に沿って映画が進むが、それは否認に基づいた過去語りであることがやがてわかってくる。そのきかっけは、否認の元になった本物と遭遇すること。特殊な病を抱えている本物との付き合いを通じて、主人公は否認の事実を認めていく。
SF系や幽霊系など途中まではどんなフィクションでもありうる展開だったが、いかに特殊でも心理系で説明がつく現実世界の映画だった。否認と固着といった自我問題を抱える主人公と、事故により記憶に障害をうむ器質的疾患を持つ相手と。つまり、「心」に問題をもつ人と「記憶」に問題をもつ人が対峙しているのでどっちを信頼していいかわからない、というところがミソ。
同じロケーション、同じアイテムをどこで使うか、どこをずらすかによってリズムをつくることに意識的で安心して見られる。
ポップさが新鮮
よくある記憶消える映画ではあるが、全体に明るくポップでありながら、主役の走馬灯ではとの不安がつきまとい目が離せないくらいの緊張感があった。ギターの演奏もリアルで気持ち良く、記憶消え映画の中でも優秀作です。
とっ散らかってどうもよく分かりませんでした。
原作漫画は甲野じゅん視点になっていて消えるのは長谷部りのの方。映画化にあたっては男女をひっくり返した訳だ。
恋仲になると相手がきれいさっぱり消えてしまう設定は同じ。この不条理を暑苦しく絶叫して嘆く男の子(原作漫画はそんな感じ)より女の子が嘆く方が絵になると考えたのだろう。まあ見上愛さんはこざっぱりした中性的なイメージの女優さんなので割と淡々と不条理ドラマが進む。
大学生になってじゅんの家にりのが毎朝迎えに行くあたりから(事情があるのだがネタばれになるので)やや恋愛ドラマっぽくなってくる。
あれ、じゅんが消える話はどうなるの?と思っていたら妙な種明かし的な話がくっつく。これがとっ散らかっていてよく理解できない。
結局、最初から最後まで熱量が同じというか、アップでもダウンでないので、メリハリがないということにつきますね。
せっかく前田敦子を出演させたのに。キンキン声を出さないエキセントリックでない前田敦子ってどうよ、と思いながら観てました。
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