不死身ラヴァーズのレビュー・感想・評価
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つまり・・・?
恋は盲目
妄想ラバーズ?
GOGO7188
見上愛さんの歌うC7で久しぶりにGOGO7188を歌いたくなったので帰り道カラオケに行きました。楽しかったです。
尾崎世界観さんの顔が曖昧なのですが
あれは尾崎さんだったのでしょうか?
そうだとしても、どうせなら主題歌も歌っているのでスカートの澤部さんだったらわかりやすかったと思う
最後まで田中が良い人過ぎて可哀想だった
てっきり花をくれたのは田中だったという事を思い出すのかと思ってました
ただただ不憫でならない
失われる恋心
「ちょっと思い出しただけ」はたまたま万人受けする作品だったけど、本来松居大悟監督の映画はかなり癖が強く、ミニシアターの中でも彼は異色の存在。でも、青春時代の複雑な感情を切なくも明るく描く、素晴らしい感性をもつ唯一無二の監督でもある。今回は、ここ数年の監督作の中でも1番節が炸裂し、最も風変わりな青春ラブストーリーだった。ファンタジー色の強い物語だけど、映画らしく、邦画らしくてすごく面白い。原作気になる。
恋の魅力を熱弁する主人公とそれを片耳で聞く友達。この構図、言葉に出来ないけどなんかいい。恋を読み解く。答えは出ないけど、そこが面白い。「恋は光」を彷彿とさせるね。
運命の相手と結ばれるために全力疾走する主人公・りの。基本こういうキャラは、うざくて面倒臭いやつだと描かれがちなのに、この映画では違う。何があっても走り続ける彼女が、強くてカッコよく映されている。そのひたむきさ、真っ直ぐな心意気。それまでも好きだったのに、最後の伏線回収でもっと好きになる。
恋の儚さ、寂しさを伝える映画はいっぱいあるけど、恋を楽観的に捉えて恋は面白いんだ!と明るく伝える映画は稀有。不思議だけど、言いたいことはシンプル。今日を楽しく生きよう!「キルミー」を選曲するセンスの良さよ!この曲の歌詞、人生突き進んでいるりのにピッタリだ。
不気味ラヴァーズ
冒頭、いくら何でもじゅん役の子供がヒドすぎる。
明らかに7歳じゃないりののモノローグも、意味があるかと思えば子役に任せられなかっただけか。
その後もりののキャラがぶっ飛びすぎてて、アニメならまだしも実写でこれはキツい。
仕掛けを知って納得はするものの、逆に異常性が確定して普通に怖い。
大学あたりからやや落ち着いてきて、BBQでケータイ探すあたりの雰囲気はよかったです。
元の記憶では“本名”で呼んでいたため、都合が悪くなる度に“甲野じゅん”の皮を被せて記憶を改竄していた?
両思いになった瞬間でもないし、だったら最初のグラウンドで消えた直後の田中との会話は?
あれさえも空想だとしたら、もう何を信じていいやら。
病気が治った理由、最初のじゅんの実在性など土台となるものが次々と失われ理解不能に。
何にせよ、相手の性格もバラバラだし、クレイジーな一目惚れ体質であることには変わりない。
キーになると思われたじゅんの前向性健忘も、りのの胸の痛みも、特に活きず。
オチも完全サイコパスのホラーなのに、ハッピーエンド風の締めで困惑しました。
りのは10年前ならのんがやってたんだろうなぁ、という役柄で、青木柚がクズじゃなかったのは新鮮でした。
個人的には、『C7』をあんなにはしゃぎながら歌ってほしくないなぁ。
ときめかない!
公開1週目のサービスデイ、TOHOシネマズ日本橋スクリーン3は小さいシアターですが客入りは少ないです。
今回の松居大吾作品はコミックの実写化のようですが、私は原作未読。そもそも漫画を手に取る習慣がすっかりなくなった私ですが、音楽担当のスカート澤部さんは確か漫画通だったはずですから、この仕事にもそれなりに思い入れをお持ちなのかなと。観られる作品はすべて観つつもイマイチな印象だった松井監督作品でしたが、『くれなずめ』『ちょっと思い出しただけ』が良かったので今回も期待をして。ただ、何か評価荒れてる?と横目に気にしながらの鑑賞です。
で、感想ですが、端的につまらないですね。語彙力なくて申し訳ありませんが、書きようがないくら「何?この話」と思いながら観続け「そんなわけない。何か起こる」と信じて終わりまで集中力を落とさないように観ましたが、私にはさっぱり良さが解りませんでした。敢えて言えば眠くはならなかったかな。
総じて私個人の主観、好みの問題ですが、また『くれなずめ』以前に戻った感のある松井監督、、予算の問題もあるし、断捨離をするならもう以降は配信でいいかなと思った1本でした。ときめかない!
好きのパワー全開の見上愛の魅力!一見変化球でありながら、実はストレート 「好き」をキュートに追求したトリッキーな恋愛映画。
「好き!」のパワーを出し続ける主人公を全霊で体現する見上愛の魅力に尽きる!!
その一途な想いは、特に冒頭から一気に爆発していて、観ててすがすがしい!
それだけに、何度も、両想いになる瞬間に相手が消えてしまう切なさが際立つ。
中学生、高校生、大学生と年齢を変えながら成長する演技が見事です。
ここまでは、ちょっと変わったループもの。
その思いが、中盤で急に新たな展開を迎える。
前半と後半で内容が変わる、映画としては少しアンバランスな構成も本作の特長です。
後半も、形を変えたループになっている。
登場のたびに違うキャラクターを演じ、受けに徹する佐藤寛太も好演。
特に、大学生として初登場した1日のうざいほど前向きな姿が、その後の日々との対比が際立つ。
ここからのシリアスな状況に、「好き」のパワーが試される。
この試練が苦しい。
そして明かされる意外な?真実。
一見変化球でありながらも、実は、この仕組みだからこそ描ける、「好き」をとことん極める、とっても切なくて愛しいキュートでストレートな恋愛映画でした!
見上愛ラヴァーズ
恋する力は死なず、最期に楽しい夢を見させてくれるのかもしれません
2024.5.14 アップリンク京都
2024年の日本映画(103分、G)
原作は高木ユーナの漫画『不死身ラヴァーズ』
運命の人と両思いになると相手が消えてしまう現象に巻き込まれる女性を描いたラブロマンス映画
監督は松居大悟
脚本は大野敏哉&松居大悟
物語の舞台は、日本のある地方都市
病床に伏す長谷部りの(吉田帆乃華、成人期:見上愛)は、その病に屈する直前に、甲野じゅんと名乗る少年(泉二伊織)に手を取られた
りのは彼を運命の人だと確信し、彼を追いかけることになった
病気から回復したりのは、甲野じゅんを探す日々を送り、そんな様子を幼馴染の田中(青木柚、幼少期:岩川晴)はずっと見守って来た
中学生になるまで甲野じゅんを見つけられなかったりのだったが、2年生になった時、とうとう彼(佐藤寛太)を見つけてしまう
彼が陸上部に入っていることを知ったりのは突撃して、勢いでマネージャーとなってしまう
そして、ようやく両思いになれたと思った途端、じゅんはりのの前から姿を消してしまうのである
その後も、高校に入ったりのは音楽室でギターを弾くじゅんに出会い、同じように彼も消えてしまう
車椅子に乗っているじゅんも、クリーニング店の店長をしているじゅんも消えてしまい、さらにはクリーニング店の先輩・花森(前田敦子)までも消えてしまった
その度に田中に愚痴るりのは、とうとう大学生になってしまい、もう甲野じゅんを見つけても恋愛しないと決め込んだ
そんな折、大学のカフェテラスにて、甲野じゅんを見つけることになるのだが、彼は眠ると記憶が消えてしまう後遺症を抱えていたのである
映画はの後半は、大学生のじゅんは消えずに「彼の中から自分が消えること」に苦しむ様子が描かれていく
相手が消えるよりも、自分が相手の中から消えることの方が辛く、彼の送り迎えを申し出て、毎日告白できると肯定しても、その状況に耐えられなくなってしまう
そうした先で、りののことを忘れてしまうじゅんも心を痛めていき、彼女が残した愛の言葉を手に、彼の前から消えたりのを探し始めるのである
物語は、ワンアイデアを基に作られていて、その着地点としては無難なもののように思えた
実際に消えていたのは相手ではなく、辛い失恋などがあった先に「自分から姿を消していたこと」がわかるのだが、彼女のまっすぐな「好き」という感情によって、りのと関わった人の多くは前に進めるようになっていた
クリーニング店のじゅんは元妻キョウコとの愛を確かめることになったし、同僚の花森も彼氏と復縁している
だが、陸上部のじゅんは重すぎて逃げられ、軽音部のじゅんは元カノと比べられてフラれていたりするので、色んな関わり方の中で、彼女の存在が強く残っていた、ということになっていた
これらをずっと側で見てきたのが田中で、彼は事の真相を知っている側だった
だが、りのが記憶に蓋をしていることを知っているので、その時が来るまで伝えずにいた
おそらく彼はりののことが好きなのだが、それ以上の関係は望んでいないように見える
だが、それら全てが「りのが見た夢」のようにも受け取れるので、冒頭の少年じゅんから、ラストの赤い家に住んでいるシーンの全てが、死の間際に見た幻なのかもしれない
いずれにせよ、不思議な設定と純粋な好きという気持ちに溢れた映画で、面白い試みであると思う
彼女のまっすぐな気持ちがたくさんの人を幸せにしたし、事故で記憶が保たないじゅんを助けることにもなっている
病気の影響を考えると、じゅんはりのよりも先に他界している可能性が高いので、あの赤い屋根の家で、彼との日々を思い出していた、と解釈する方がタイトルにも沿うのではないだろうか
めっちゃ元気が出たよ!ルーズソックスの不思議ちゃん
原作未読。終わってみれば最高でした。サラリーマン男女のドロドロ愛かと思っていたら、ポップなラブコメという感じでした。
ヒロインの見上愛さんの不思議ちゃん演技にハマりました。いろいろな衣装に変わる七変化も見所です。ギターの弾き語りあり、ルーズソックスをはいたお洒落?な衣装が萌えます。
話に謎があるのは、後半種明かしになります。少し話が分かりにくいかも。
ネタバレしちゃうと、りのもじゅんも記憶障害があるということですかね。「今夜、世界からこの恋が消えても」の楽観的バージョンに感じました。
全体的に明るい雰囲気で元気になること間違いなしです。
青春
不死身の意味もよくわからない
ちょっと思い出しただけはよかったけど、ほかは相性がよくない松居大悟監督作(そんなに観てないんすが…)。今作は見上愛を観に行くというだけで公開初日のレイトショーに足を運んだが、観客は同じ思考らしき男ばかりが5人ほど…。
話はぶっちゃけなんだかよくわからない。吉田大八のパーマネント野ばらのような着地かと考えてたけど、消える理屈にまるで納得がいかない。恋愛の講釈はジジイのオレが聞かされても心に沁みないのは承知だし、原作のマンガならありな話・演出でも、映画にして成立するのかこれ? ラストシーンもどう解釈したらいいのか悩むが、捉え方によってはヘビィで怖い…。
高木ユーナの原作マンガについて調べたら、映画では男女を入れ替えてるとのこと。劇中、見上愛だけはファッションが華麗なのだが、予算の都合か、他のキャラは服のバリエーション少なすぎで哀しい。本当に見上愛ありき、見上愛を愛でるだけの作品という感じで、そのニーズにハマりながらもいろいろ困惑…。
1人の女性が男性を想う熱量がハンパ無い作品。 本年度ベスト級。
見上愛さん、初の主演作!!
楽しみにしていたけど自分にはハマらずに残念。
でも初主演と言う事で0.5を加点。
彼女の熱量ある演技と笑顔がとても良かったけど、涙を流すシーンが予想外に素晴らしかった!
彼女が演じる長谷部りの。
両想いになるとその男性が消えてしまう謎展開の連続。
大学生の時に出会った甲野。
ちょっとした障害がある設定。
この2つの設定で進むんだけど、ストーリーに無理があった感じ。
後半で謎だった部分が回収されるけどその理由も強引だった感じ。
予想外な収穫は見上愛さんのギター演奏。
荒削りだけどパワフルなギターは素晴らしかった!
観賞後に調べたら中学から高校までバンドでボーカル&ギターを担当していたらしい。
人差し指で全ての弦を押さえるバレーと言われる奏法に引き込まれる(笑)
東海道新幹線の平塚付近で車窓から見えるカラフルな住宅街も登場。
映画で初めて見るシーンかも。
見上愛さんの日替わりで色んな服装が見られたのは良かった!
ラストはハッピーエンドなんだけど泣けるシーンも無く満足度は高くは無かった感じ。
それにしても甲野の実家ってどんだけ田舎なのか?
気になります( ´∀`)
ラストに不満が残る
予告が流れてなく、ノーマークの作品でしたが、行きつけの映画館で上映されることを知り、キャッチーなタイトルに惹かれて鑑賞してきました。
ストーリーは、幼き日に病院で自分を勇気づけてくれた、甲野じゅんと名乗る男の子を運命の相手だと信じて成長した長谷川りのは、中学生になったある日、じゅんと再会を果たし、すぐに猛烈にアタックしてやっと両思いになるが、その瞬間、彼は忽然と消え、その後も高校の先輩、車椅子の男性、バイト先の店主と、何度も現れては両思いになって消えるという不思議な現象が続くなかで、その真相が明らかになっていくというもの。
両思いになった途端に彼が目の前からいなくなるという不思議な現象が、とても興味深いです。しかも、別人のように年齢や立場を変えながら、出現と消失を繰り返すシークエンスが、大きな牽引力となっています。観客の関心は謎の真相に集まり、物語にぐいぐい引き込まれる展開は悪くないです。
私も、謎の現象の理由をあれこれと考えながら観ていました。単純な夢オチでは観客をバカにしすぎだし、りのが時折感じる胸の痛みから、7歳の時に実は心臓移植を受けて助かり、その心臓に残るドナーの思いが幻覚を見せているのかと予想したのですが、全く違いました。まさかそんなオチだとは思いもしませんでした。“やられた”というより、”そんなことある?”って感じで、ちょっとスッキリしないものが残ります。
結局、惚れっぽいりのが、失恋の痛手から心を守る、無意識の自衛行動だったということでしょうか。そもそも、幼き日に一度会ったきりなのに、じゅんの成長した顔を完全にイメージして、さまざまな人に重ねることができたのは、どうしてなのでしょう。一方、記憶を保てない大学生のじゅんは、おそらく本物の甲野じゅんだと思うのですが、りののイメージどおりの顔をしているのも解せません。りのの目には、恋愛対象の男性は全員同じ顔に見えているということなのでしょうか。深く考えると作品の印象が悪くなりそうです。
とはいえ、りのの屈託のない笑顔、真っ直ぐな思い、体当たりの愛情表現は実にさわやかです。そんなりのを、親友ポジションで支え続ける田中がいいやつすぎて、切なすぎます。全体の内容はともかく、この二人のおかげで、作品としてかろうじて成立しているように思います。
主演は見上愛さんで、中学生から大学生までのすべてが自然に見える巧みな演じ分けが素敵です。脇を固めるのは、佐藤寛太くん、青木柚くん、前田敦子さんら。
「男女逆転」だけにとどまらず
原作では想いを募らせ告白するのは
『甲野じゅん』のほう。
それが映画では両想いになった途端に消える側に変更されている。
『長谷部りの』が諦めず執拗に追いかけるのだが
なぜそのような男女の入れ替えを?
元々は
『甲野じゅん』の想いが通じれば
『長谷部りの』は消えてしまい、
周囲の人々の記憶も無くなり存在した痕跡すら残らない(ここがみそ!)。
『じゅん』の親友の『田中』ですら同様、
ハナシとして聞くばかり。
ある種の{不条理劇}であり、且つ{SF}がバックボーンも、
映画版での改変は「男女逆転」だけにとどまらず、
そうした物語りの根幹にも及ぶ。
『甲野じゅん(佐藤寛太)』が消えたと
『長谷部りの(見上愛)』が大騒ぎする相手は
何時も『田中(落合モトキ)』ばかりで、
ここが本作の一番のポイント。
最後には「消える」理由の説明を
きっちりとつけているわけで、
主要な登場人物の何人かが
中途したり顔で呟く科白はそれを予感させはする。
要は「記憶」を主軸とし、人は都合の良いように書き変えるもの。
が、記憶を保持できない人間が現れた時に
上書き不可が露わになる。
消えてしまうことが分かっているのに、
猪突猛進し受け入れられるまで想いを伝え続ける強引さや
繰り返し現れる『長谷部りの』の年齢の振れ幅(少女から中年のおばさんまで)、
それでも一目見て『じゅん』は『りの』を認識でき
毎度のように「好きです」と言い放つ直情さに付く疑問符が原作の妙味であった。
そして最後には、性差までをも越えるのだが・・・・。
印象的なエピソードは引用、
根幹となる部分は踏まえつつ
設定を大きく変えてまで映画化をしたモチベーションはなんであったか?
確かに分かり易さと腹落ちの点では映画作品に軍配が上がるし
ヒロインが感情移入できる造形にもなっており。
一方でコミック版の無鉄砲な熱量は欠損、
唯我な主人公の物語り世界に
ぐいぐいと引き込む醍醐味が無くなったのも同様。
『松居大悟』監督作品の中では
今のところ〔アズミ・ハルコは行方不明(2016年)〕が個人的なベスト。
そういえばこちらも、小説ではあるものの、原作アリモノだったな。
途中までは良かった
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