無名のレビュー・感想・評価
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話には、てんで付いていけなかったけど面白かった。日本軍の残虐行為をあえて強調して描いているのは中国(共産党)の映画だからと思われる。
トニー・レオンとワン・イーボーの対決場面が圧巻。アクションというよりは、もうマジ殺しあいで迫力がすごい。お互い2、3回殺られて死んでいる(そんなわけないけど)。
終盤、「日本に帰って軍人やめてのんびり生きる」と日本軍スパイのトップ渡部が言う。それを聞いて、ワン・イーポーの表情が変わる。軍人でないただの日本人のオマエなど利用価値はないということなのか?ワン・イーボーは共産党軍のスパイだったのかな?なんかそう言ってるようだし。 「・・・?」 (・。・; )
というわけで、僕は結局 最後まで話にはついていけず よく分からなかった。面白かったけど、話は何となくおおざっぱに分かったという程度。
蒋介石率いる国民党と共産党軍が戦かったことしか知らないし、満州事変、リットン調査団、関東軍てのは、聞いたことがあるけど内容は知らないというレベルではムリだった。女スパイと婚約者も見分けつかなかったし、メガネかけた2人の中国人も途中で混ざった。だけど蒋介石の悪口は笑えた。中国(共産党側)の映画だからねと思った。当局から、この時代が舞台なら日本軍の残虐行為はしっかり描けという要請は当然あったと思う。まあ検閲であるが、言論の自由がない国とはこういう事だと思った。
立川か吉祥寺で見ようと思いネット予約しようとしたらやたら混んでる。急きょ日ノ出に変更したが女性が多かった。トニー・レオンとワン・イーボー人気と思われる。2024/5/2(金)
こんなに映画にのめり込めたのは初めて
すごく良かったです。
あっという間132分でした。
映像も音響も美しく素敵でした。
ただ、今まで自分が歴史や政治に関心を持って来なかったかことを反省しました。
もう一度勉強して、見に行きたいと思います。
意外と良かった なんだか昭和戦前の雰囲気に忠実 イマイチな 車運転 街の空襲 画面も かえってレトロで良い。
上海は 「上海1920 あの日みた夢のために」今は忘れ去られようとしてる ジョン・ローン主演 チコっとだけ本作と時代重複
以来かもな、 当時は 大学卒業時期 池袋で観た 勿論 シネコンなんて概念ないし スマホもネットもない時代
本作グッズが何故か売ってたが 中国価格なのか需給バランスなのかすげぇ高かった
ちっこいA5のクリアファイル@800 キーホルダー@1400 とTシャツ@4900円 トートバッグ@3900円
ポスターB2@1200 でも、キーホルダーは売れた形跡あり【私は勿論買えませんでした。】
本作 実は 「上海1920」ほど洗練されてない それが 逆にレトロ
当然 旧日本軍の批判場面はあるが 俺的にはウェルカム🎯
だって
蛮行0️⃣ 蛮行皆無だった というのはどうかと思う まあ色々とご意見はあるかと存じます 多様な見方があって然るべき❗️
本作 レイトショーゆえ 精鋭観客9名 もはやこの人たちに 歴史背景説明は 釈迦に説法 余計なお世話❗️
ただ 今後、配信とかでご覧になる方おられるかもしれないので 最低限の整理
1931 1932 満州事変 柳条湖事件 満洲国 日本傀儡国家 無理クリ成立
1937〜日中戦争 盧溝橋事件
この時代 孫文の辛亥革命以来の 中華民国 国民党保守本流は 蒋介石だが
日中戦争で 上海に近い南京陥落で 内陸部【中国の平野広すぎ❗️】重慶 重慶政府に追い込まれ
今に続く 毛沢東 共産党 は 延安だっけ 山の麓まで追い込まれて 追い込まれすぎて
国共合作 つまり 共産党 国民党政府 組んでいた。
スキマ状態の 南京 に無理矢理 日本が傀儡政権 として 樹立させたのが 汪兆銘政権 南京国民党
コレ流れの説明が ホームページと映画コムが 違ってるが 結論として双方正しい 俳優の名前と役名が紛らわしいんだよね
①共産党から南京国民党の人物が 共産党リスト
②たぶん どっち❓かの国民党の女性が 日本人リスト
スパイ映画だけに ケレン味たっぷり➕暴力アクションが 2人の事実上主人公スター が最高です。
重々しい音楽も良い。
フラッシュバックのような いちいち戻る編成はわかりにくくもあるけど かえって重々しい
遠き 戦前の上海の 謀略 策略的で 良い❗️
画面も 一瞬 特殊効果が 篠田正浩監督❓除く「スパイ ゾルゲ」連想させた 浮き上がり方
だけども 昭和戦前レトロで良い❗️
ただ 本作に限らず 歴史もの というのは 会話部分は全て創作のフィクションだし
大山巌は 違うし 大山中尉の事件も違う【検索🔍してください】「貴族院の大山公爵」って ダレ❓❓たぶん創作
コレは想定の範囲内。
意外と 森博之さん演じる 日本軍人の 策略的な悪い奴も 骨太に描かれてた。
作中名言 ・日露戦争の勝利がアメリカへの勝利過信につながった。・本当に切腹する人は『切腹』とは口に出さない
でもね 細かい話は どうでも良くて 個人的に 戦前というより日中戦争時の 上海の雰囲気 権謀術数
どいつもこいつも 謀略 策略の雰囲気&主役スター2人のアクション良かったです。
まあ 知識は要りません ただ 南京 重慶 延安 汪兆銘氏の立ち位置だけはネットで5分くらい見とけば
イイかもです🦆 あっ 厳密にいうと それも省いても良いかも 映画は娯楽なので
有料パンフ🈶は ネタバレ要約パンフ &写真 なので 本作 「しっくりくる」人は購入も良いカモ🦆です。
歴史モノ好きな人もそうでない人も是非 ただし 特殊効果のはみ出し浮き上がり 的なのは見逃して❗️
映像美と音楽、役者の功
まず、この作品を日本で観られたことに感謝!
トニー・レオンの熟練の演技は靴音すら魅力的で複雑な物語に安定感を与えていました。ワン・イーボーの美貌と独特の鋭さは華があり、後半になるにつれて物語の深淵に引き込まれて行きます。
ぜひネタバレなしで観てほしい作品です。
スタントなしのアクションシーンは必見!
額縁絵画の様な美しい画面作り
クリストファー・ノーラン監督の時刻パズルピースの組み替えを何度もされて、話が大変混乱させられる作品だ。
基本はどの関係のスパイなのかを考えながら見ると面白いが、見事に騙される。
それは皆んなが二重、三重のスパイだからだ。
正解はしやすいが間違い易くもある。
だからトニーレオンの渋い演技を楽しみ、
ワン・イーボーの誠実真面目な空気を感じることだ。
最後に、何度も何度もひっくり返され答えを教えてくれる優しい映画です。
それにしても、
トニーは何であんなに煙草を吸うのだろうか?
確かに、タバコでセリフの間合いはいいのだが、煙たくて仕方ない。
そして、最後が二大スターをリスペクトしたところがノワールでないところに落胆した。
( ^ω^ )
1940年代上海。
第2次世界大戦下の上海を舞台に国民党、日本軍、関東軍、中国共産党の関係者同士がお互いの素性が分からない中でスパイたちが繰り広げる一進一退の上海ノワールスパイ劇。
無名
劇場公開日:2024年5月3日 131分
「花様年華」「インファナル・アフェア」などの香港の名優トニー・レオンとテレビドラマ「陳情令」でブレイクした中国の若手俳優ワン・イーボーが共演し、第2次世界大戦下の上海で暗躍する中国共産党・中国国民党・日本軍のスパイたちの攻防をスリリングに描いたノワールサスペンス。
1940年代上海。
第2次世界大戦下の中国を舞台に
暗躍した名もなきスパイたちの運命。
中国共産党、国民党、そして日本軍。お互いの素性が分からない中でスパイたちが繰り広げる一進一退の攻防劇。
中国・汪兆銘政権の政治保衛部に所属するフーは、中国共産党の秘密工作員だった男ジャンの身辺調査を行う。
フーは中国国民党に転向するというジャンから共産党幹部の情報を聞き出すことに成功する。
1941年、上海に駐在する日本軍スパイのトップ・渡部は、政治保衛部の主任となったフーやその上司タンと日本料理店で戦局について話す。
フーの部下として働くイエは、友人ワンとともに諜報活動に従事していたが……。
トニー・レオンがフー役、ワン・イーボーがイエ役を務め、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海」のチェン・アルが監督・脚本・編集を手がけた。2023年・第36回金鶏賞で最優秀主演男優賞(トニー・レオン)・最優秀監督賞・最優秀編集賞を受賞。
無名
劇場公開日:2024年5月3日 131分
映像美でした
映像美と役者の強さが際立っていた作品。
大御所トニーレオンのオーラが段違いだったが、ワンイーボーも繊細な役を見事に演じ切っていたと思う。
二人のアクションシーンも必見!
時代背景(1940年前後の上海情勢)は理解している方が楽しめると思う。
映画館で何回も観て欲しい作品
今まで携帯の小さい画面で中国語字幕の配信で観ていたので、大画面と迫力ある音響、日本語字幕での上映に感動した。
戦争時代の話で重苦しいけれど、映像美とバラバラに配置されたストーリーが最後につながる面白さ、そして俳優さん達の演技の繊細さと凄みに圧倒された。
大スターのトニー・レオンさんと互角に渡り合う王一博くんは若いけれど素晴らしい俳優さんだと思うし、大画面だと表情の微妙な変化や涙など、繊細な演技がより伝わってくる気がする。そして鏡に映る姿を使った演出も美しい。
ただし、時代背景が難しいのと、時系列がバラバラなのがわかりにくいので、2回目以降は少し歴史を頭に入れてから何回か観て欲しい作品。
難解なストーリーでした
最初から終わる直前までなんの話しなのかさっぱり分からず、、、最後の方だけ面白く1.0予定から2.0評価へ。
主人公も最後まで誰だったのか判明できず。(笑)
ワンイーボーは激イケメンでした。
第二次世界大戦中の中国の設定なので、歴史情報やこの映画の事前予習は必要。安易に観ると火傷します。(笑)
余談、日本人役のキャストは日本人だったのか、中国人だったのか。微妙に聞き取れず、字幕が欲しかった。
もっと勉強せねば、だけど意味不明
上海事変等その当時の歴史をもっとしらなくてはこの映画はみれません。
映画は伏線回収に忙しく、わからない所だらけで、かといってお金出してもう一回見ようとは思わない。日本人スパイとトニー・レオンが話す下りはトニー・レオンが日本語を理解しているのだが、一言も日本語を話さない。逆にワン・イーポーが日本語を話すがおぼつかず何を言っているのかわからない、この言葉の問題をもっとすっきり見せられなかったのか。ストーリーもわからずで途中睡魔との戦いで大変でした。この映画は主人公2人のファンの方だけが見ればいい作品?
【やや難解ですが、スパイを演じたトニー・レオンとワン・イーボーのビシッと決めたネクタイとスーツ姿、ドレスを纏って任務を果たす美しい女性スパイの姿を含めて、美術と壮絶なアクションに観惚れる作品です。】
ー 今作を鑑賞するに当たっては、上海事変から第二次世界大戦終戦までの日中関係の知識はあった方がより良いと思います。ー
■第二次世界大戦改選前後の中国で、共産党、国民党、日本軍のスパイ達が繰り広げるスパイ戦を描く、脳内フル回転で観る映画です。
中華民国政治保衛部のフー(トニー・レオン)、部下のイエ(ワン・イーボー)を主に、共産党、国民党、日本軍のスパイ達の三つ巴の攻防や転向するシーンなど、見応えがあります。
但し、中国映画ですので、心理戦の中で国民党蒋介石政権批判が織り交ぜられていますし、如何に中国共産党が日本を不屈の根性で打ち負かしたかと言うラストに繋がっています。
分かりにくい理由としては映画タイトル通り、登場する人物の多くの固有名詞が出て来ない点です。
ですが、そこを脳内で補いつつ、もしくは補えなくとも、スパイのトニー・レオンとワン・イーボーのビシッと決めたネクタイとスーツ姿、ドレスを纏って任務を果たす美しい女性スパイの姿含め、1940年代のモノクロ写真でしか見た事のない上海の街を再現した美術と壮絶なアクションに観惚れる作品です。
■私が思う一番のアクションシーンの見所は、フィアンセであるファン(但し、彼女は共産党のスパイでもあり、ファンとの関係も微妙ですが。)を殺されたイエが同僚のワンを疑い、更に上司であるフーとの壮烈な肉弾戦のシーンです。
ー トニー・レオンとワン・イーボー、スタントなしで演じたと資料に在りますが、凄い迫力です。-
<何度も書いて、恐縮ですが今作は難解です。けれども、観賞中に飽きる事はありません。大スクリーンの中で繰り広げられるスパイ戦に引き込まれます。
今作は、客電が上がった後に
”やや難解だったけれども、面白かったなあ。本格的な映画を観たなあ。”
と言う思いが残る作品だと思います。>
期待度○鑑賞後の満足度○ 中日戦争下での話なので日本人としては微妙な気持ちで観ていたがエスピオナージものとしてはなかなか面白い。構成もかなり凝っている。ただ、共産党をカッコよく描きすぎ(仕方ないか)
①所詮フィクションだからどうでも良いんだけど、共産党は当時は国民党と日本軍とを戦わせて自分達は後ろに引っ込んでいて両者の疲弊につけこんで漁夫の利を得ようとしていたわけで、日本の諜報組織にスパイを送り込むほど組織力は無かった筈。
日本の敗戦時も中国は国民党率いる中華民国のものであって、共産党が中国を牛耳るのは日本軍との戦争に疲弊した国民党軍に勝ってからで、日本の敗戦にはこんなに貢献してないんだけど。
②こういう共産党に都合の良い歴史観には違和感があったけれども、娯楽映画としては凝ったプロットでなかなか面白い。
華族が1兵卒として大陸に派兵されるなんて有り得ないけど。
③あと、明白な歴史改竄が一つある。満州国は日本の敗戦と共に瓦解して中華民国の領土となったのであり、中国軍(しかも共産党軍ではない)に敗れたわけではない。
中国の歴史の教科書にはそう書いてあるのかも知れないけど(それに敗戦国が戦勝国が勝手に描くことに反論しても仕方ないけど…)
時代背景を知らないと、人間関係がつかめない
たまたま初日の一回目に観に行ったら、トニー・レオンとワン・イーボーファンの女性客で大変な賑わいになってました。
特にグッズ売り場とか大行列ですよ。
さて、映画ですが…
内容が「第2次世界大戦下の上海で暗躍する中国共産党・中国国民党・日本軍のスパイたちの攻防」という事で、時代背景を知らないとストーリーを理解するのが中々ハードルが高いんですよ。
日本が中国を侵略していた、かなりややこしい時代。
あんまり映画の中で説明も無いし、組織の関係性が理解できない人がいっぱいいるんじゃないだろうか?
あと、森博之は意外とボソボソしゃべる役柄だし、ワン・イーボーの日本語も聞き取りづらいんで、中国語と同じように字幕入れて欲しかった。
肝心なシーンで、「あれ?!今、なんて言ったの?」ってなるから。
この映画をもっと深く理解したいが為に時代背景を勉強し直すレベル。
自分はある程度の知識はあった上で鑑賞したが、ストーリーは時代背景を把握していないとなかなか理解が難しい上に、シーンの時間軸が前後にかなり細かく切り替わる為に、序盤はかなり混乱する。しかし中盤以降どんどんとつながり、時代背景を理解していないと〜などという事は関係なくなるくらいの見応えのあるシーンが続きそのまま最後まで行く感覚。
逆にこの映画をもっと深く知りたいが為に改めて時代背景を勉強しなおそうと考えるレベル。
トニー・レオン、ワン・イーボー
静かで残酷なシーン、ハードなアクションシーン、どのシーンを切り取っても美しい。
とても満足した。
めちゃくちゃ良かった
細かいストーリーや複雑なスパイの攻防は、いまいち完全に理解は出来なかったし、暗いストーリーと画面が多いに関わらず、
主役二人の圧倒的な存在感に、終始圧倒されめちゃくちゃ良かった。
やはり映画は役者の存在感できまるなあ、と感じた。トニーレオンは、言わずもがな、貴公子のような美しい方、名前忘れました。まじ最高でした。
ラストがもったいない。いい作品なのに?
中身が濃いスパイノワールだった。
見応えもあったし、ハラハラ・ドキドキ感満載だった。
トニー・レオンら出演俳優の演技は見事だった。
アクションシーンは見応えがある。
ただ、プロットが複雑。
プロットさえ読み解けば、最後のラストシーンは納得できた。
ただ、プロットがもう少しわかりやすければいいが、初めて
観た方には面食らう。見応えあり。
スパイも人の子、緊張感の背景で描かれるメロドラマに刮目せよ
2024.5.9 字幕 アップリンク京都
2023年の中国映画(131分、G)
日中戦争後〜太平洋戦争前後の中国にて暗躍したスパイを描いたノワール映画
監督&脚本はチェン・アル
原題は『无名』で「名もなき者」、英題は『Hidden Blade』で「隠された刃」という意味
映画は、あるカフェにて婦人が何者からかコーヒーをご馳走になるシーンが描かれて始める
その後、汪兆銘政権下の政治保衛部のイェ(ワン・イーボー)とワン(エリック・ワン)が食堂でリブを食べている映像が流れ、電話のベルが鳴り響き顔色を変える日本軍将校の渡辺(森博之)、何かを待ち苛立つ政治保衛部のフー主任(トニー・レオン)の様子が描かれていく
そして物語は、イェとワンがある河川敷に転がっている日本兵の死体の様子見をしている様子へと続いていく
映画は、この一連の冒頭の映像が「時系列が逆」になっていて、「1938年の広州陥落」のフーが描かれるところから順列へと変わっていく流れになっている
フーは陥落を生き残り、その3年後には政治保衛部の主任になっていて、彼の部下としてイェとワンがいる
彼らは関東軍の将校・渡辺と通じていて、政治保衛部の部長タン(ダ・ポン)も加わった密室会議が描かれる
フーはタン部長から「中国共産党から離脱したジャン(ジャン・シュイン)の身辺調査」を任されていて、彼はなぜか妻チェン(ジョウ・シェン)の銃を持っていた
また、イェには婚約者ファン(チャン・ジンイー)がいたが、彼女はダンサーとして潜入しているスパイで、彼女に執着を持つのがワンという関係性になっている
舞台は戦争時だが、描かれているのはメロドラマのような感じになっていて、時代性を含んで緊張感の漂う内容になっていた
冒頭の逆列シークエンスの意図が徐々に判明し、それぞれの関係性が炙り出されていくのだが、複雑に見えてもわかりにくいことはない
画面いっぱいに年代や場所が登場するのだが、前の方の席だと何が書いてあるのかを認識するのに時間がかかってしまう
エンドロールには演者がたくさん列記されるのだが、役名が書かれていないので、上海の親子と日本兵以外を判別するのは不可能に近い
おそらく登場順になっていると思うが、ググっても画像が出てこない演者ばかりなので、調べるのは無理ではないかと思った
一応は史実ベースになっているものの、ドラマはフィクションで、最終的には女絡みの寸劇になっているので、そこをどう評価するかだろうか
女性陣がとにかく美しいのだが、何のためにそこにいるのかなどわからない部分が多く、見えそうで見えない関係性もある
パンフレットに載っている相関図以上に複雑になっていて、A4用紙でまとまるのかは謎のように思えた
いずれにせよ、この時代の満州の動きは知っておかないと意味不明で、汪兆銘と蒋介石などの政治方針、政権の移り変わりによって何が起きているかなどは、最低限の素養のように思える
このあたりは、学校の勉強だけでは足りない部分がある(中国側の教育も絡んでくる)ので、そのあたりを感覚的に掴めないと厳しいかもしれない
とは言え、基本は女をめぐるいざこざみたいなところで各人の行動があるので、その視点で見るならばOKなのかな、と感じた
1940年代のこの時代背景は理解しておいてから見たほうが良い
今年170本目(合計1,262本目/今月(2024年5月度)4本目)。
(前の作品 「ドクちゃん フジとサクラにつなぐ愛」→この作品「無名」→次の作品「」)
この映画、なぜか「フィクションです」ということはどこにもでない(ただし、後述)のですが、映画の主となる軸(日本の中国進出や、日本の敗戦ほか)に関しては正しい理解なので、ここは良かったところです。また、評価は割れましょうが、歴史認識としても極端に偏ったみかたではなく、「こういう描き方もありうる」程度になっていた(どちらかを極端に非難するような展開にならない)点は良かったところです。
ただ、多くの方が書かれている通り、実際に「暗い設定」で作られているシーンがかなり多いため、誰が誰かを見分けるのが難しいこと、また、日本語話者にもネイティブと中国の方とが混在しているところ、後者の部分では部分的に字幕がいるんじゃないかと思える部分がある(何を言いたいかよくわからない等)等、理解にはかなり苦労しそうです。
とはいえ、1940年代のこの時期について日本と中国の関わり合い、そして日本の真珠湾攻撃から敗戦まで、どちらの立場に極端に偏らず、淡々と述べていた点は良かったところです。
採点に関しては以下まで考慮したものです。
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(減点0.2/エンディングが極端に早い上に、エンディングロールの翻訳すらない)
ここで歌われている曲(エンディングロール)は歌詞だけ左側に漢字表記されますが日本語訳はなし。まぁ、日本では「ある程度」推測はつきましょうが…。
エンディングロールも極端に長く「Disclaimer 声明 ~~~」と流れる部分(ここでおそらく「この映画は一部史実を参考にしていますがフィクションです」とかとあるものと思います)も日本語がなく、かなりの方が理解に躓くのではと思えます。
※ なので、戦前から戦中までの日本が中国にとった施策ほかは理解していないとまず全体の理解が詰みますので要注意です。大阪市内では現在2映画館で放映されていて、連日満席やそれに近い予約状況ですが、一定量の知識が頭の中にないと理解で詰みます。
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