ゴジラ-1.0/Cのレビュー・感想・評価
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カラーより先にモノクロを見たかった!
平成生まれでVSシリーズ好きな私からしたら、カラーもおもしろかったが物足りなさも感じていました。
怪獣同士のバトルが見たいなと
でもモノクロ版は、ゴジラVS人だからこそいいと感じました。
ゴジラにほんまに恐怖し絶望することができました。
ゴジラのテーマ曲もモノクロにここまで一致するもんなんですね。
できることならカラーの記憶を消して先入観なしで味わいたかった…
正規版はマイナスカラーとしても良い
マイナスワンは、2023.11.3の公開初日にエキスポシティ109シネマズの超巨大IMAXで鑑賞しました。
ものすごいVFXの迫力と、エモい劇伴が非常に気に入ったので、マイナスカラーも鑑賞する事にしました。
大阪では小規模スクリーンの上映ばかりでしたが、梅田TOHOシネマズだけは、700席のプレミアムスクリーンでの上映で、相変わらずの大迫力でした。
カラーに比べて圧倒的に情報量が減った事により、そこに映っているのが何なのか(例えば大戸島のシーンで、ゴジラ来襲後の橘の作業服のシミが、油汚れなのか血糊なのか等。)の判別が付きづらくなるので、それに伴う不安感や不気味さが倍増した様に思います。
人間というのは、正体不明な物に遭遇した際、それが何なのかが判れば安心して怖さが軽減されますが、何なのか判らないままだと、モヤモヤした不安感に苛まれる生き物だと思います。
その意味では、大戸島の呉爾羅や、東京大空襲の焼野原、ゴジラ来襲後の銀座の瓦礫等、情報量減少に伴う不気味さが漂っていました。
いまだに第一作の評価が高いゴジラシリーズなので、時代設定しかり、モノクロにした事は、原点回帰に一歩近付いた気がしました。
カラーである事によって認識出来ていたVFXのアラ的な部分も上手くカモフラージュ出来ていて、本当の戦時中の映像であるかの如く錯覚して、ドキュメンタリー的なリアル感も倍増した印象でした。
また、典子の首の字が高コントラストで鮮明に見えましたし、放射熱線を吐く前に大きく吸い込んでいる空気の流れや、脱出装置で敷島が飛び出す瞬間も、今回初めてハッキリと目視出来ました。
本作に限っては、マイナスカラーを正規版として、それを天然色加工したのが、バージョン違いのマイナスワンだという位置付にしても良い位の完成度の高さだったと感じました。
そんなにモノクロで観たいですかねえ
リアルを求めた結果がモノクロ? ノスタルジーの方では?
戦時中のドキュメンタリー映像みたいでしょ? てことなのかなあ。
自分が求めたリアルは、強すぎないモンスターによるパニック映画でした。
大量破壊兵器を持たない日本人が、どう対峙するのかの部分で無理の少ない
設定に則った、シンプルな物語を期待していて、カラー版にドハマリ。
4回見ても物足りず、悶々していたら、このモノクロ版の公開。
散々悩んだんですが、百聞は一見に如かずでマイナスカラーを鑑賞。
うーーーん、ビミョーです。 やはりカラーで観たいなあ。
先の大戦の他の映画はみんなモノクロなら良かったのでしょうか?
ていうか、初代ゴジラ映画がモノクロだから、コレを見たいのでしょうか?
その初代ゴジラに思い入れがある人だけじゃないのかなあ。
SF映画がリアルに感じる時っていうのは、現実から少しだけ先の科学を
扱った時だけで、超未来の話とか、宇宙戦争とか、タイムトラベルとかは、
ファンタジーになってしまって、リアルにはなりようがない。
飛躍は過ぎれば及ばざるが如し、なんです。
その上で、その時代のリアルな色彩を見たいんですよね。カラー版の
マイゴジは、見事に昭和初期の色を作り上げていました。それがいい。
ごちゃごちゃ言って申し訳ありません、と言う事で個人の感想です、
やっぱりカラーの方が最高でした。
追伸・モノクロだからダメな映画というわけじゃないので、星一つだけの
差と致しました。 見納めは再びカラーの予定です。
こっちがオリジナル!必見!
カラーで見ていても…
続編いらず
どちらが好き?と聞かれても困るのだが、改めて観てみて「この映画やっぱり好き!」とはなりました。どっちも観てない人が「どっちが(からが)良い?」と聞かれても激しく困るが、やっぱりカラーからじゃないのかなぁ、とは思いました。初めてがマイナスカラーだとそれこそ激しく頭が疲れる気がします。「生への執着」と「社会倫理(規範)」、生物本来のものと人間社会の違和感を素直に描いていて、ドラマパートも好きです。この点に関してはこのバージョンの方が受け取り易かった気がしますね。ともあれどちらでも必見です。
監督。この映画の続編は本気でイラナイので、SF魂全開(世間が求める倫理観薄め)のタイトル「キングギドラ」をよろしくお願いします。本気で。
追記:美波さん。惜しいなぁ。シン・ウルトラマンに出ていれば、ゴジウルライダーだったのになぁ。あ、あと白黒でも橋爪さんの威力は絶大でしたね笑
白黒版こそディレクターズカット版なのだと思います 1947年からのダイレクトなメッセージと能登大震災
ゴジラ -1.0 /c
2024年1月12日公開
観て良かった
心からそう思います
動員数を稼ぐために来場者特典をあの手この手を駆使するようなやり口とは全く違います
むしろこの白黒版こそが、監督が本当はこちらを正式版として公開したかったのではなかったのかと思わせるほどのものです
単にグレースケールに変換して白黒にしただけの代物では無いことが観始めてすぐ判るはずです
あちらかに手を沢山加えています
もちろん元の素材はカラー版です
追加カットもなにもありません
しかし見れば分かるはずです
その元の映像素材をできるかぎり白黒フィルムで撮影したかのようなエフェクトが様々に駆使されています
それもたった一つのフィルターで変換したものでなく、シーン毎、カット毎様々にいろいろなフィルターとエフェクトを使い分けてあるのです
最初の東宝マークからしてそうです
正式なカラーのマークがまず映ります
そして白黒に変わるのですが、ここですでに単なる白黒変換では無いと判りやすいようにフィルム様のエフェクトが強くかけられています
つまりボケやにじみがコマ毎に生じさせているのです
もしかしたらこれは単に1954年版を流用したものかも知れませんが……
このように場面ごとの映像内容に応じて相応しい白黒への画作りをこだわりをもって施されているのです
映像スタッフが適当にこなした仕事ではないと思います
監督が細かく指示をだしてカラー版と平行して作業したのではないかと思わせるほどのものです
自分にはこの白黒版こそが、ゴジラ-1.0 のディレクターカットなのではないかと思いました
監督の強いこだわりがひしひしと伝わってくるのです
監督が本当に目指した映像はこの白黒版だったのだと
なぜ白黒版なのでしょうか?
単に白黒映画への憧れ?
1947年が舞台だから?
それもあるかと思います
でも本当は他に目的があったのだと思います
それは2024年の現代へ、1947年からダイレクトにゴジラ-1.0のメッセージを送りたい
カラー版では、2024年から1947年を振り返る思考の一手間が加わってしまい
メッセージが2024年→1947年→2024年という流れの中で弱まってしまっていないか?
1947年→2024年に直接メッセージ を届けようとしたのだと思うのです
白黒版の本作はまるで記録映画のような映像に仕上がっているシーンやカットが数多くあります
これ見よがしなフィルムの傷こそ再現はされませんが、当時の白黒映画のようなにじみやぼけ、階調の幅の狭さ、逆にシーンによっては美しい白黒映画全盛期のような豊かな階調表現を施して1947年の映像そのままを観ているかのような錯覚を起こさせる様に作られてあるのです
1947年の日本の姿はそのまま2024年につながっているのだとメッセージを伝えているのです
1947年のまま変わっていないままだと
2024年元旦
能登大震災
今もなお数多くの被災者を救おうと懸命の救援が行われています
自衛隊もまた出動して救援の主力となって日夜作業を続けておられます
そして南海トラフ地震はあと十年かそこらで確実に起こるといわれています
能登大震災もその前触れなのかもしれません
ゴジラが本当にやってくるかも知れないのです
時間はあまり残されていないように思うのです
能登大震災で犠牲になった多くの方々
今もなお困難にあっている被災者の方々
その何百倍もの規模で超広範囲に、今テレビで映っていることが起こる
まして台湾有事になったら?
それをわかっていながら私たちはまだ敷島のように逃げ回っているようです
戦争がまだ終わって無い人々
戦争するくらいなら殺されよう!なんて繁華街でビラをまいてアジ演説を繰り返す人々がいます
人殺し集団の自衛隊は帰れ!と叫ぶ人達です
このような考えの人達はいつからいるのでしょうか?
それは1947年です
日本国新憲法は1947年に施行されたのです
1947年の日本から送られてきたメッセージとは何でしょう?
軍事を放棄して、戦うことすら出来ない日本
しかし命をかけて守りたいものはある
いくら逃げ回っていてもゴジラはやってくるのだと
話しあおうにも理屈もなにもつうじない相手はいるのだと
法律の根拠も怪しい軍隊ではない軍隊のような戦う組織をつくるしかないのだ
米国も自国の都合で助けてはくれないこともあるのだと
本作は1947年からダイレクトに2024年にこのメッセージを送ってきているのです
白黒版はそのメッセージがカラー版よりも、より強く明確に伝わってくるのです
まして私たちはウクライナがどうなったのかを目撃してきているのです
敷島!零戦に乗って20ミリで撃ってくれ!
そう言われているような気がしてならないのです
敷島!と肩を強く揺すられているのです
敷島とは、日本列島の別の呼び名なのです
そして本作を見終わった時
監督は私たちにこう聞いてきています
「浩さん、あなたの戦争は終わりましたか?」と
モノクロ"も"良いよね。
圧倒的にゴジラが怖い
色が抑えられ、凹凸明暗が強調されてディテールが細かくわかる。
このバージョンの方が、圧倒的にゴジラが怖い。
終戦直後という描いた時代との親和性も相まってしっくりくるし、また、色が削げたことで情報量が絞られあちこちに目が行きにくくて主要な情報を拾いやすい。
役者の表情、特に目の演技については分かりやすさが増しました。
世界に観てもらうには元のカラー映画がよいだろうが、個人的にはこの『マイナスカラー』の方がよいと思いました。
ストーリーも各セリフも通常版と変わってませんが、何度か観て冷静になれたことも相まって、ツッコミどころとした過剰なくらいセリフで説明しすぎな部分について、「海外だと日本の風土、日本人の考え方・メンタリティ・生き恥の概念が理解できないだろうから、このくらいの説明がちょうどよかったかもしれない」とも思えました。
また、これは「怪獣映画」ではないなと再確認。
ここに出てくるゴジラは、決して初代ゴジラのような「戦争や原水爆の恐怖」「もう一度やってきた厄災」の化身である「怪獣」ではない。
あえて言えば、敷島の「戦争のトラウマ」の化身。
なんの戦果も上げられず同胞を見捨てて、自分だけ戦場で生き延びた敷島が、PTSDを克服するというのがメインの話。
そのPTSDへの特攻、というシーンで逆算で物語を作った、泣かせ…「ドラ泣き」ならぬ「ジラ泣き」狙いの脚本。
本作でのゴジラというのは、あくまでも泣かせのための「便利な道具(方便)」なんですよね。
だからこそ、怪獣には興味のない人たちも響いて普遍化し、自国を守るのではない中東などでの戦争でPTSDを抱えた人や、そんな人たちが身近にいる欧米で、この作品は受け入れられているんじゃないかな……
なんてこと風にも思えました。
色がついてるときは、「ここがおかしい」ってツッコミに忙しく、アトラクションみたいなCGの派手さに気を取られて、そこまで思い至りませんでした。
最高の「壊滅の序曲」、正当な1作目の前日譚
ゴジラ-1・-C(マイナスC)見てきました・・・
今の気分は・・・最高のものを見たという興奮と感動、同時に自分に対する恥ずかしさ。
先のカラー版マイナスワンへのレビューに「監督には誇りと矜持を」などと書きました。まあ、自分は何も見えていなかった。1954年の1作目への偏重した評価の余り、マイナスワンを色眼鏡で見ていた、というか見るべきものが見えていなかった。ほんと恥ずかしい。
(カラー版マイナスワンへのレビューを削除したいほどだけど、自分への戒めのため残します。あれはまあ、1作目のレビューの出来損ない位のものとして読んでいただければ・・)
それほどこのマイナスCから受ける印象はカラー版のマイナスワンと違っていました。モノクロ画面のトーンは、敷島が抱え続ける哀しみ苦しみをそのまま反映し、カラー版で感じた各役者の演技の浮わついた感じも、この全編を覆う暗鬱なトーンに抑えられ、それぞれの人物の悲しみ、苦しみ、怒り、覚悟といった感情の輪郭がくっきり浮かび上がってきて胸を打ちました。ゴジラ来襲のシーンは薄明のような不鮮明さ故に、その不条理さ、無慈悲さが一層際立ち、立ち向かう人々の悲壮感も更に・・・(銀座来襲シーンの、敷島が「黒い雨」に打たれる、その雨の黒さ・・・)
何より、このモノクロトーンが、私がこだわりすぎている1作目に漂う「核の時代」の空気感を予感させ、違和感なく同調しているのがすばらしい。「核の原罪」を描くゴジラ映画には、やっぱりモノクロ画面こそふさわしいとつくづく思ってしまう。
しかも、あえて1作目が語った「パンドラの箱を開けた科学者の悲劇」には触れず、逆に1作目では描き切れていなかった市井の人々が敗戦の絶望から更なる絶望に立ち向かう力と意思を取り戻す過程をしっかり描いている。
マイナスCこそ、1作目の正当な、そして最高の前日譚、「壊滅の序曲」だと思いました。
G1.0マイナスカラー鑑賞しました
さて、わざわざモノクロにコンバートして上映するという公開形態をとった本作ですが、いろいろと新しい発見がありました。
カラー情報が無くなったことにより、リアリティ(?)というか、肉感的な感覚、役者が画面のそこにいるという生々しさが無くなった感じで、モノクロに慣れている方にはリアルに感じるのかもしれませんが、なんか「情報が減った」感覚があり、その分、カラー情報に隠れていた情報が入ってくる感覚がありました。
特に音、声。
あれ、こんな感じだったっけ?セリフがするすると頭に入ってきます。
モノクロでリアリティが増すというよりは、アニメ観てるみたいな感覚が襲います。
いいセリフ回しだなと、感心しました。
あと、憲子が浩一を突き飛ばして、吹き飛ばされるシーンがはっきり見えました。
カラーでは気が付かなかったところにいろいろ気が付けたのが今回の鑑賞におけるメリットでした。
モノクロは映画の質をあげました。
ゴジラのテーマって改めて名曲
解像度が下がっても物語は生きてる
復刻感体験映画
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