ゴジラ-1.0/Cのレビュー・感想・評価
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マイナスカラー!!
白黒映画はいわゆる名作と呼ばれる2・30本位しか観ていないと思う。
その中には、カラーと白黒が混在するウェス監督の「フレンチ・ディスパッチ〜」とか、
「シンドラーのリスト」などカラーで撮れる時代であっても、その作品において白黒表現の方が適していると判断した監督のこだわりで、敢えて白黒で撮る事を選んだ作品。
(スピルバーグ監督は「シンドラーのリスト」をモノクロで撮りたいがために
「ジュラシックパーク」の監督をする条件をのんだ。。なんてエピソードも聞いた事があります!)
色があるか無いか、、
作品の印象を大きく左右する、作品の命に関わる選択でもあるんですね。
色々観ましたが、映画シロウトのワタクシには"白黒映画"って正直敷居が高い
のです('◉⌓◉’)
カラー映画に慣れ過ぎている為、それより圧倒的に目から入って来る情報量が少ないと思っていて。。
白黒映画を観る時は、いつもより集中力を要するような実感があります。
全集中だぁ٩( ᐛ )و
しかし本作は去年公開されたカラーverも鑑賞したし、内容も把握済み。
字幕を目で追う必要もないのでハードルも下がる。
純粋に楽しみな気持ちだけで臨みましたよ♪
いざ、鑑賞!
目が慣れるまで少し時間がかかりましたが、すぐに没入出来ました。
舞台が戦後なのも相まって、違和感なかったです。
戦争のトラウマ!突如現れるゴジラの脅威!人々の恐怖!
ここをしっかりと怖いと思えた!
海戦での緊張感も増して見えたし、海の不気味さがより際立っていたと感じた。
そして改めて気付くこの作品のテーマの重さ。
「生きて抗え」ということ。。
戦争でボロボロになったばかりなのに、それでも尚、ゴジラに立ち向かう。
戦争で亡くなった人々の為、家族・子供、そして日本を守る為、敷島・野田・秋津らは、戦う事を諦めない。
その姿に胸が熱くなる。
人間ドラマとして、より、力強く、説得力があり、迫って来るものがありました。
背びれから青白く光る放射能を放つゴジラ。白ーーーー!!くて目がチカチカする程の迫力があったけど。。
ここはカラーverが好みでした。
そして、カラーverで感じたオーバーアクト、説明セリフの多さも、色味が消えた事で、丁度よくなった気がしました。
あと、知っていたからではないと思うけど、、ポツンと橋爪さんがより目立って見えたw
本作は白黒映画としてもクオリティが高かったと思います。
同作品を、カラーverと白黒ver、短期間で映画館で鑑賞出来た唯一の作品になりました(^。^)
最近観た「コンクリート・ユートピア」のあの未曾有の大災害も、実はゴジラなんじゃ。。とか思っちゃいました。
いや〜それにしてもゴジラは怖くてカッコ良いですね!ガオーー!!
このゴジラには腰がある
勿論カラー版は鑑賞済みだ。
思えば「シン・ゴジラ」公開当時にひねくれ者の自分は「小さき勇者たち~ガメラ~」のレビューを書いてたんだっけ。
今回はちゃんとレビューします。
期待と不安が半々だったんだよなぁ。この監督のゴジラ。
「アルキメデスの大戦」や「DESTINY鎌倉ものがたり」は良かったし、賛否は有るが「寄生獣」も良かった。
上手い監督だとは思うんだが、自分としてはどうしても受け付けない部分が有る。
『セリフ』だ。
説明セリフをやたらと入れるのが最近の邦画のダメなところだと思うが、その点この監督は筆頭格だと思うし、中でも感情をセリフにするのは最悪だ。
上記の「寄生獣」では『心が…、壊れる…!』なんてセリフを主人公が言ったりする。
こんなセリフを口に出して言うなんて役者に同情するね。
いや、カミさんは菊地凛子だ。やはり同情しない。
…まぁそんなこんなで不安も有った監督だが、本作は神木隆之介という抜群に上手い俳優を主演にした事でその辺の不安をなんとか乗り切ったと思う。
監督自身が役者を信じる様にもなったんじゃないかな。
それというのも今回モノクロになった事で見事なCGよりも役者の演技に自然と集中するようになったからだ。
主演の神木隆之介さんからは『いちいちセリフにしなくたって演技で見せられるよ俺は!』とでも云う様な気迫とプライドを感じた。
佐々木蔵之介さんの演技はモノクロになっても濃すぎると思ったが。
まぁ解り易いというのは悪いばかりじゃない。
特に大人も子供も世界中が観る「ゴジラ」では。
ストーリーも伏線も演出も、悪く云えば何の捻りも意外性もないが、物語の王道を堂々と描き切ったうえで飽きさせずに観客を魅了するのは相当な手腕が必要だと思う。
海外での上映も大ヒットらしいがそれも納得だ。
さてレビューのタイトルにもしたゴジラの腰の件。
これは本作で唯一新しいと思えた演出だ。
これ迄のゴジラでは首から脚までまるで一体化している様で、腹の下にすぐ脚が有る感じで上半身と下半身の区別も無かったと思う。(振り向く時は身体全体で振り向く)
だが本作のゴジラは明確に腰の動きが感じられて、言葉は悪いがまるで狂った格闘家が暴れているようだった。
けどそこがこれ迄ハリウッド製ゴジラでさえ無かった動きの演出で実に格好良い。
モーション演出の担当者は素晴らしいセンスしてると思う。
山崎監督は大ヒットに気を良くしたのか次もやりたいと言ってるらしい。
だが続編となれば王道だけでは観客は満足しないだろう。
またも不安は大きいが、やはり観たいと思う。
蛇足
自走出来る陸王なんてまだあるんだなー。
黒が深く恐ろしい、白は目が潰れるように眩しい
海とゴジラの黒は希望絶望を塗り潰すほど濃い
酷評されもした登場人物の感情もより際立った
民間から起ち上がった火を使えない軍隊、命を重んじた特攻という設定で国家主義者をかわしている
こちらも
アリ!
子どもの頃観てたのが、白黒ゴジラ世代にはこちらが馴染むかなぁ。
特に物語が戦後の昭和設定なので、こちらの方が雰囲気ある。
ただカラーにはカラーの、白黒には白黒の良さアリ!
要はどちらもアリ!
甲乙つけ難い!
モノクロ画面になって一皮剥けた
ゴジラ-1.0がモノクロに再編集されたというので、遅ればせながら観に行った。
映画としては、マイナスワンより遥かに面白い。ゴジラの不気味さが強調されているし、登場人物の大げさな台詞に違和感がない。伊福部メロディが鳴り響いた時は、「よっ千両役者!」と声を掛けたくなる。
マイナスワンを観た方は、是非もう一度観るべし。必ず新たな発見がある筈。
そうそう。
入場者特典のアートボードを椅子に置き忘れちゃったんだ。馬鹿だねえ。
真っ暗な環境で観るモノクロ作品への「没入感」が新鮮な驚き
凄い映画が出現したというのが率直な感想。色というある意味「ノイズ」が除去されたことで、作品を構成するストーリーや画像輪郭、セリフやサウンドがぐっと浮き出てきて、作品本来の「圧」が格段に強化されたこと。終戦前後という時代背景にマッチしたモノクロ映像が却って物語のリアルさを増したこと。そして何よりも、真っ暗な映画館で観る美しいモノクロ作品に対する「没入感」そのものが新鮮な体験だったこと。などがその理由です。
カラー版との比較を楽しむというのもアリですが、どちらかを選ぶとしたら断然モノクロ版を推します。
白黒版が完成品です
カラー版を見て当時に近い年齢としてはアラが目立ってがっかりでした。
しかし白黒版はそのアラの多くが上手く隠れていました。
敢えて言えば白組が出過ぎている。これは白組のせいではない。白組をスパイスとして使うなら良いけどあまり使い過ぎるとかえって怖さが半減する。
とりあえずは見て良かったと思う。
カラー版を観てなくて、これから観ようって方はカラー版をお薦めします...
カラー版を観てなくて、これから観ようって方はカラー版をお薦めします。
モノクロ版はノスタルジーはあるけれど、どうしても情報量が落ちます。
監督からのメッセージは、貪欲にむさぼってほしい。
2回目以降の人は、色が変わることで、観る側の気持ちがどう変わるのか検証しながら観るのもいいと思います。
何度見ても、進んで「貧乏くじ」を引きに行く男たちはかっこいい。
全力で、目的を遂行しようとする姿はかっこいい。
モノクロだろうが、かっこいい。
でも、ブルーレイを購入するなら、カラー版を選びます。
本家アカデミー賞の作品賞でもノミネート願う!!
ゴジラマイナスワン 3度目の鑑賞は、モノクロ版
白黒って事で、鮮明な部分がボヤけて恐怖感が増し増しになり面白さも倍増して、確実に日本特撮映画ナンバーワンになってた‼️
行くべし観るべしです🎬
一つ気なったのは、カラー版ではそこまで気にならなかった蔵之介さんのテンション浮いてたけど・・・
明子ちゃんの演技には、毎回涙なので、プラマイゼロ!
白黒の方がいい
モノクロになることによっていい感じに情報量が減ってカラー版よりも楽しめました。
カラー版だと気になっていた深海魚のチープさもやある場面の波の消え際やビルが崩れる場面の瓦礫のジャギー感もモノクロだと気になりません
まあ、相変わらず主人公2人やゴジラの優しい犬顔、長目の腕のデザインや表皮の動きは気に入りませんけどねw
それを踏まえても面白いんです。
最初からこれもありか
2024年劇場鑑賞10本目。
カラー版はscreenxで観たのでマイナスカラー版は4DXかIMAXで観たかったのですが、4DXは震災でまだ対応している映画館が閉館していて、IMAXはカラー版しかやっていなかったので普通の映画館で観ました。
内容は元が満点なので、後はモノクロにした効果ですが、モノクロはモノクロでやはりなんとも言えない味わいが出ます。もちろんカラーの方が派手なので、最初は自分はそちらから観ますが、人によってはモノクロ版からでもいいのではないかと思います。ただ、できればシンドラーのリストの少女の赤い靴のようにワンポイントだけカラーという演出を見たかったです。
昔の日本映画を参考に丁寧に作り上げられた作品
予告編で銀座の街にゴジラが現れているのを見たので、これは銀座で観よう!と銀座の東宝系の映画館を捜して、「TOHOシネマズ日比谷」でモノクロ版の当作品を観てきました。
カラーの方はまだ観ていないので、これが初見になりますが、本当に終戦直後から1950年代にかけて製作された、当時の日本映画を観ているよう感じがしました。
敗戦して焼野原になった日本。変わり果てた街には夢も希望もなくて、それでも生きていく人々。戦場で死に損ねた特攻隊員や復員兵、戦災孤児が肩を寄せ合い、生きていく。そんな混とんとした時代に突如現れて全てを破壊していくゴジラ。お国のために戦った日本の元軍人たちがゴジラ退治に向けて結束していくという流れがとても自然で、当時の日本の様子も丁寧に再現されていて、さらにゴジラのVFX(というのでしょうか)がとても素晴らしい。ハリウッド映画に並ぶ完成度で、「すごい!すごい!すごい!」と感動しました。
モノクロ版を先に観たのは正解だったと思います。
有楽町や数寄屋橋のあたりの街の風景は、戦前の映画の実写を元に再構築したのでしょうか?
山崎貴監督は日本で最もVFXを得意とする監督だと聞いていましたが、その技術も、終戦後の日本人の描き方も秀逸で、すばらしかったです。
日本映画復活!!
最高の気分で帰宅しました。
モノクロ世界感いいですね
カラー版を先に観ており、展開も結末も知ってはいるものの、モノクロの世界は、とても新鮮に感じました。同じゴジラでも、違うイメージで、怖さが増していました。カラー版からの置き換えではなくて、最初から、モノクロを意識して、工夫した色調や、ライティングで作るのもアリだと思います。
カラーより先にモノクロを見たかった!
平成生まれでVSシリーズ好きな私からしたら、カラーもおもしろかったが物足りなさも感じていました。
怪獣同士のバトルが見たいなと
でもモノクロ版は、ゴジラVS人だからこそいいと感じました。
ゴジラにほんまに恐怖し絶望することができました。
ゴジラのテーマ曲もモノクロにここまで一致するもんなんですね。
できることならカラーの記憶を消して先入観なしで味わいたかった…
正規版はマイナスカラーとしても良い
マイナスワンは、2023.11.3の公開初日にエキスポシティ109シネマズの超巨大IMAXで鑑賞しました。
ものすごいVFXの迫力と、エモい劇伴が非常に気に入ったので、マイナスカラーも鑑賞する事にしました。
大阪では小規模スクリーンの上映ばかりでしたが、梅田TOHOシネマズだけは、700席のプレミアムスクリーンでの上映で、相変わらずの大迫力でした。
カラーに比べて圧倒的に情報量が減った事により、そこに映っているのが何なのか(例えば大戸島のシーンで、ゴジラ来襲後の橘の作業服のシミが、油汚れなのか血糊なのか等。)の判別が付きづらくなるので、それに伴う不安感や不気味さが倍増した様に思います。
人間というのは、正体不明な物に遭遇した際、それが何なのかが判れば安心して怖さが軽減されますが、何なのか判らないままだと、モヤモヤした不安感に苛まれる生き物だと思います。
その意味では、大戸島の呉爾羅や、東京大空襲の焼野原、ゴジラ来襲後の銀座の瓦礫等、情報量減少に伴う不気味さが漂っていました。
いまだに第一作の評価が高いゴジラシリーズなので、時代設定しかり、モノクロにした事は、原点回帰に一歩近付いた気がしました。
カラーである事によって認識出来ていたVFXのアラ的な部分も上手くカモフラージュ出来ていて、本当の戦時中の映像であるかの如く錯覚して、ドキュメンタリー的なリアル感も倍増した印象でした。
また、典子の首の字が高コントラストで鮮明に見えましたし、放射熱線を吐く前に大きく吸い込んでいる空気の流れや、脱出装置で敷島が飛び出す瞬間も、今回初めてハッキリと目視出来ました。
本作に限っては、マイナスカラーを正規版として、それを天然色加工したのが、バージョン違いのマイナスワンだという位置付にしても良い位の完成度の高さだったと感じました。
全116件中、61~80件目を表示