スオミの話をしようのレビュー・感想・評価
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三谷幸喜はTV時代の商業ドラマ屋さんだな
昔から三谷幸喜の作品は商業ドラマなんです。
ドラマの視聴率を稼ぎたいフジテレビ、タレントを売り出したいプロダクション、そのためのコンテンツを仕立てるのが三谷幸喜。
テレビしかない時代だったからこそ通用した黄金タッグだったのです。
時は流れ、いま令和。
テレビの影響力もなくなり、タレントの話題性もなくなった時代です。
人気ドラマの映画化でなければ、人気タレントがでるわけでもない。
同じスタジオを使いまわす明らかな低予算作品。
逆に言えば、裸一貫で作られた純粋な映画ともいえます。
映画監督、三谷幸喜としての力量はいかに!
低クオリティを苦し紛れのコメディーで誤魔化した作品が出来上がりましたとさ。ちゃんちゃん。
三谷節のコメディミステリー
スオミが何故誘拐されたのか?
次々と現れる元夫。
そして狂言回しの瀬戸康史。
ちょっと舞台ぽい進行で進む。
コメディなので、クスッと笑えるし劇場中でも笑い声が聞こえます。
ミステリーとしては、予想通りですが三谷組のキャストが良く演じてくれました。
長澤まさみさんの演じ分け、なかなか凄い。
フジテレビ制作なのでコンフィデンス0かと思うくらい(笑)
長澤まさみを愛でる映画です^_^
映画としては及第点以上でしたが、前回観たラストマイルの完成度を考えると星4つかな。
あと劇場が悪いのか、元のデータが悪いのか不明ですが、全体的にもう少し画面の明度が欲しい。
ちょっと暗く感じました。
そして音響レベルがスピーカーのダイナミックレンジを越えてるのか耳に刺さるような感じでキツかった。
こう感じたのは私だけなのかな?
役者さんの個性が輝いている映画
映画館で見させて頂きました。
三谷さんは、先に俳優さんが決まってからでないと脚本を書けないとおっしゃっていました。なるほど役者さんひとりひとりの個性が輝いていました。その役者さんの最高の演技を引き出され、素人の私が言うのは、おこがましいですが、役者さんを上手く使われていると思いました。
私の知人女性も結婚した途端、顔もキリッとなって、常識人になり、良妻賢母になり、昔を思い出すと別人のようで、一度旦那さんを見てみたいと思っています。女性って、男性によって変わったり、そういう面があるのかもしれませんね。
内容に重いテーマもあるのですが、終わった時、疲れもなく楽しかったと思いました。とても気分転換、ストレス解消になりました。ありがとうございました🙇
スオミを知ったかぶってはいけない
面白かった!!
別人5人ではなく、5方向からのスオミが現れていて、魅力的な女性だと思いました。
どの旦那さんも、自分が知っているスオミがスオミなんだと決めてかかっていたけれど、自分が知らないスオミを知った時のさびしそうな感情があって、だけど、また新しいスオミを発見した新鮮な感情もありました。
スオミもそれぞれを騙したわけじゃないし。人を全部知ったかぶってはいけないとしみじみ思いました。
特に夫婦を永くやってると、知った風に決めつけてしまうけれど、もしかしたら、自分が知らない相手の一面があるのかもしれない。
最後に5人と対峙するところでは、自分が知らないスオミに出会ってしまう旦那さんたちの戸惑いが面白かったです。
三谷さんのお話は、人間らしい登場人物が、人間らしい思い込みで、突っ走っていて、ホント愛らしい。
個人的にツボは、スオミのお母さんと怒鳴りつけられる体育教師!
サウナはない
出演者に興味がなければ回避推奨
面白くなかった。残念。
「愛してくれたから愛してあげた」は傲慢な台詞ではない
スオミの話をしよう は、スオミが何がしたかったか、とか誰を一番愛していたのか?とかいう主題の話では全く無い。
「相手とのコミュニケーションを円滑に進めるために相手が望む自分を演出してしまう」これは誰にでも当てはまることだと思う。
こう答えて欲しいだろうから賛同しておこう、とかあんまりここ行きたくないけどみんなが行きたいって言ってるから一緒に行こう、とか。そこには自分の意志のようで自分の意志ではない決定が日々積み重なって、そしてある日「全部が無理」となり爆発して霧散する。でも、爆発された側は理由がわからない。これまでの日々も上手く話し合って折り合いをつけてきたつもりだから、相手が全部本心で自分と向き合ってくれてると信じて疑っていないから。
そんなわけあるはずないのにね。
それがスオミと夫および元夫たちとの関係性だ。
スオミに救いがあるのはその時の気持ちに「嘘」は何一つないこと。演技、演出してたかもしれないが、嘘は言ってない。
「結婚」となると誰しもが永遠の変わらぬ愛をお互いに持っていると思うけど、なぜそう思い込めるのか。
「好きかどうかわからないけど、とりあえず付き合ってみる」はよくあることだし、その過程で嫌われないように相手が望むように対応してしまうのも相手のことを慮ればこそしてしまうこと。気持ちに反して「最適解」を答えるようにしてしまう。ゲームの選択肢で相手の好感度を上げるかのように。
「相手が愛してくれたから、私も愛してあげた」
スオミの想いはすべてこの一言に集約されるし、これ以上でも以下でもない。これ以外はなんの気持ちはない。それを不誠実ととるかはその人の価値観次第だと思う。
わがままな女に翻弄された男たち、というより相手に合わせ続けて自分自身に翻弄されたスオミが、全部リセットして自分に素直になる話なんだと思った。
老害の醜悪な自慰行為
この作品で「笑えた」という人は非常に感受性が高く、他のコメディを見た場合、死亡する可能性があるので注意した方がいい。
三谷幸喜のやりたいことを映像化したものだと思うが、これを最高傑作という映画会社の宣伝には疑問を感じるし、そもそもラッシュや試写で誰も意見しなかったのだろうか。完全に監督の自己満足、自慰行為で、観客は置いてけぼりである。
不憫なのは、俳優たちで、今後のキャリアに影響があるのではないかと無用な心配をしてしまう。
元々、三谷幸喜のミステリーには期待していない(ドラマ古畑任三郎での雑なトリックの数々で証明済み)が、普通の観客は開始20分までで、犯人はわかるはずで、そもそもミステリーにするつもりはないと見える。
また、コメディとして見た場合もかなりズレている。「昔から変わらない」と言うと聞こえはいいが、進化していないだけだ。「こういうの面白いでしょ」を押し付けてくる。それはいいが、それらがことごとくつまらない。
学園祭の出し物レベルの脚本を一流の俳優でやったというのが笑いのポイントですと言われればそうかもしれない。
どうしても見たい方は、サブスクになってから4倍速で視聴されることを推奨する。
ヘルシンキが耳に残るw
三谷監督らしい不思議な設定にクスリとさせられるコメディ作品。
スオミという女性の現旦那と元旦那が5人登場。それぞれから見たスオミが、同一人物とは思えない程印象が違うという設定は面白かったのですが、それに対する解答が何とも普通でちょっと肩透かし。
ミステリー要素もあるかと思わせての何も無し。
笑いのポイントも微妙にズレた感じで、ハズしてるなってネタが目立ちました。
それも含め三谷監督作品ぽいといえばぽいのですが、昔の作品の方が普通にツボに入る面白さがあったので、個人的にはパワーダウンしてるかなといった印象でした。
とにかく今作はこれでもかといったくらいに長澤まさみを全面に押し出している作品の為、少なくとも長澤まさみファンであれば観る価値のある作品ですね☺
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