スオミの話をしようのレビュー・感想・評価
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多面的≒都合のいいやつ
三谷幸喜って、当たり→ハズレ→当たり...と打率0.5の変わった監督だから、前作「記憶にございません!」がなかなかに傑作だったため、正直本作は期待していなかった。予告の棚上げ感も凄かったし。そしたら案の定、いや、想定を遥かに上回る酷評の嵐。もう、時代遅れなのか?と少し悲しくなったけど、三谷幸喜は日本の映画監督の中でも結構上位に入るくらい好きな監督だから、ここは見ておかないとと鑑賞。期待と不安、2:8って感じ。
結論から述べると、面白くないわけじゃないけど、面白いわけでもない、みたいな中途半端な映画だった。まあでも、三谷幸喜ってずっとこんな感じ。一応、彼なりに自分のファンが期待しているだろう作品を作ったんだろう。現に、自分は2時間飽きることなく楽しめたし、かなりの粗はあれど、これはこれでアリなんじゃないか?と思うくらいの作品ではあった。
まぁね、酷評される理由も分かりますよ。「ザ・マジックアワー」や「ステキな金縛り」を撮った人とは思えない、作り込みの粗さ。でもこれ、たま〜にやっちゃうんだよねこの人。好き勝手やっちゃうがばっかりに、支離滅裂なストーリー、ダダ滑りなギャグ、終着点を見失ったラストと、あれ?どうした?と思っちゃうところが多い。
でも、「THE 有頂天ホテル」よりは断然マシ。あれは酷かった。あの作品と比べると、笑えるところはしっかりあって楽しかったし、ストーリーもくちゃくちゃだけど目的は変わらず、完全に舞台な映画だし人を選ぶとは思うけど、個人的にはそこまで怒りは湧かなかった。
ただ、極上ミステリーという宣伝はあまりに酷い。三谷幸喜が狙っているのか知らないけど、ミステリーとして見ればゴミクソ。救いようのない最低な作品だと思う。三谷幸喜最高傑作の謳い文句も有り得ない。予告がこの映画の質を下げている気がする。だから火のないところから煙が立つ。しかも、この人の映画の予告っていっつもこんな感じ。もうそろそろスタイル変えたら?安定した数字は取れるかもだけど、ずっとこんなのだとどんどん客足遠のいていっちゃうよ?本人ももっとバシッと言ってやっていいと思うんだけど。
あと、登場人物の扱いがあまりに不平等でまとまりが無かった。そもそも、タイトルロールであるスオミが好きになれないし、瀬戸康史と戸塚純貴に至ってはただ居るだけでほとんど活躍なし。要らないまである。それよりもっと可哀想なのは、小林隆演じた3番目の夫の係長。雑すぎる。設定が甘すぎる。七変化と言いながら、早くもネタ切れしてるじゃないか。せめて覚える努力だけはしてくれ。ただ、西島秀俊と坂東彌十郎はめちゃくちゃ良かった。キャラもブレずに面白かった。
本作ベストシーンは間違いなくラストのヘルシンキダンス。インパクトが凄くて、一度聞いたら頭から離れない。こんなにヘルシンキを推すなら、ヘルシンキエピソード作っても良かったのに。おじさんたちの過去じゃなくて、スオミについて知りたかったのに。ん〜、そこじゃないんだよねぇ。
でも、ヘルシンキダンスで動きがぎこちない坂東彌十郎がいちばん笑えた笑笑笑 キャラなのか本当なのか、どっちか分からないけどらしさ全開で面白かった笑笑 なんか可愛く見えてきたんだけど。
残念な映画ではあったけど、みんながこぞって酷評するほど醜いものでもない。これ、映画あるある。「変な家」とかもそうだけど、やっぱりみんな叩きたがるんだよ。叩きたいんだよ。いやいや、世の中にはもっともーっと酷くて最低な映画は山ほどありますから。あなたたちはまだ底辺を知らない。クソ映画のことなら何なりと。
三谷作品の平均値
期待していたんだけど…
番宣や前フリが色々な場面であったから
期待値が高かった作品
ミステリー感は思っていた程ではなく💦
豪華キャストが名を連ねていただけに
イヤでも期待は高まる
…が、思っていたほど爆笑する場面が無かったのが残念💧
スオミに振り回される5人の男たち…
それぞれ個性的で彼らがスオミをめぐってドタバタ劇を繰り広げる場面は、昭和のコントな感じ💦
少し退屈する場面もあった
(ただ自分が眠かっただけか💦💦)
今作の期待は…
YouTuber役で緑色の髪をしたトーリくん
三谷作品ではどんな役柄を演じるのか?
彼らしく演じる部分では笑いも誘い
うん!なかなか良き!悪くない👍✨
この人の演技はこれからも追う価値あり😍
スオミの長澤さんの演じ分けも良かったけど…
宮澤エマさんの演じ分けが
最高にツボった👏👏
「鎌倉殿の13人」でも注目していたので
今作では長澤さん同様に✨輝いてましたね!
そしてもう1人はトキューサ(瀬戸康史くん)
舞台で演じている様なオーバーアクション😆
これもなかなか楽しめた😆
ラストのミュージカル的な感じは
三谷作品らしかった👏
あれは必要だったのかしら……🤔
草野みたいな性格の映画通に酷評されている印象
酷評の嵐だったので観る予定は無かったのに、どうしても観なければいけない事情が発生。
歯医者を嫌がる子供の気分で劇場に足を運び、期待値ゼロで鑑賞。
冒頭から役者の大袈裟な演技にげんなり。
ずっとハイテンションで動き回り、セリフは説明過多。
舞台の演出ならこれでアリなのかもしれないが、映画でこの演出はしんどい。
そういうわけで映画が始まってからしばらくは冷めた目で見ていたが、物語が進むにつれてストーリーは悪くないように思えてしまった。
貧困家庭で育った女性が安定した生活を手に入れるため、自我を捨てて男の望む女性像を演じ続ける人生。
映画自体はコミカルな雰囲気なのに、何とも言えない切なさが漂う。
スオミが結婚する男たちはイケメンだったり社会的地位が高かったりしていて、世の中の多くの女性が結婚相手に選びたくなるであろうステータスの持ち主たち。
スオミもこの人と結ばれれば幸せになれるはずと信じて(たぶん勢いで)結婚。
ところがその後、結婚前は気にしていなかった夫の負の面が強く現れるようになり、一緒にいても辛いだけの夫婦生活に突入。
そして、離婚。
これってスオミに限らず、世界中どこにでもありそうな話に感じた。
本性最悪な男と付き合いたい女性はいないと思う。
ところが、付き合う前から男の本性を見抜くことは難しい。
そんな女性に向けて、この映画は「こんな男とは付き合うな!」と教えてくれている気がした。
具体的に言えば、
①生徒に手を出す教師
②マルチまがいの商売をしている実業家
③検挙した異性に手を出す警察官
④人妻に手を出すイケメン
⑤ファンに手を出す有名人
こういう人たちはどんなに印象が良くても安易に付き合うのは危険、と個人的にも思う。
モテない人間の歪んだ考えかもしれないが…
パワハラ全開の芸術家・寒川を見ていて、今世間を賑わしている兵庫県知事のことを連想せずにはいられなかった。
この映画の登場人物たちは寒川から恫喝されても臆することなく、むしろ寒川のことを軽くあしらっていて、そこはこの映画の素晴らしいと思ったところ。
でも現実世界で兵庫県知事にそんな態度を取ったら、「なんだお前その態度は!!」みたいなウザいことになるんだろうな…
最後のミュージカルと居酒屋のエピソードは完全に蛇足。
この映画は(西島秀俊演じる)草野みたいな性格の映画通に酷評されている印象だが、舞台やテレビドラマが好きな人には楽しめそうな内容に感じた。
三谷幸喜による……
金返して
お馴染みのキャスト陣
三谷作品お馴染みのキャスト陣。特に小林隆、宮澤エマ、坂東彌十郎、瀬戸康史、そして長澤まさみあたりは、鎌倉殿の13人を思い出しましたね。コメディ作品ではあるものの、やはり皆さん演技は上手いですよね。
スオミの失踪(誘拐)に対し、5人の夫・元夫が集結、という展開は面白かった。でもスオミは一体何がしたかったんでしょうかね?ああいう女性、フィクション作品だから楽しいけれど、現実世界にいたら嫌ですねぇ。・・・などという突っ込みは無粋でしょうか。
三谷監督らしい登場人物全員のキャラクターが立ったコメディではあるものの、面白い中にももっとガツンと来る人間ドラマがあるのが三谷作品の真骨頂と思っていました。そういう意味で、今作は期待以下でした。
三谷監督はヘルシンキに何か思い入れがあるのでしょうか?ラストのノリは意味不明で、やや不愉快でした。
「長澤まさみ」の話をしよう
この作品をきっかけに三谷ワールドの虜になりそうw
肩透かしで空回りな印象が拭えない…
シチュエーションコメディとして、設定は面白いはずなのに、どれもピンとがズレている感じ。
また製作側が笑わそうとしている部分が、捻りが弱すぎて笑えず、それらを畳み掛ける構成なので、なかなか居た堪れない気持ちになってしまった。
冒頭の長尺シーンも、ラヂオの時間と比べると、弱かったなー。
舞台だったらアドリブや緊張感、観客の笑いが入って面白く仕上がったのでは? と思ったり。
三谷監督は長澤まさみでやりたかったんだ。
豪華キャストが集結した本作は、まさに三谷幸喜監督の遊び心満載の作品...
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