ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人のレビュー・感想・評価
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壮大なロケーションで紐解き鑑賞できる感慨
あの時代、あの宮廷のしきたりの中で自分らしい天真爛漫さや優しさを通せるのは余程の芯がなければのことだろう。
権力のつながりなどは気持ち悪いが、優先されるものが違う背景。
貧しい環境に育ったジャンヌには潔さしか感じられず、生きていく厳しさを知る故の強さも別格だった。
個人的にはジャンヌのキャスティングにぴったり感はないものの、観ているうちに王を虜にする安らぎのようなものがなんだか伝わってくる。
王だけでなく、執事や王太子、息子をみていると、皆、ジャンヌの人柄に惹かれ、去っていった王の娘たちも少なからず影響された。
それも天性、魔性ゆえか。
ジャンヌの人望で理解者にたすけられた最期の時は2人に幸せな愛が存在したことを十分に示し切なさも増す。
ジョニー・デップが悠然とみせる王の威厳、風格、孤独はさすがで、信頼する人にだけみせる愛嬌ある人間らしさを解釈した姿はとても魅力的だ。
王やジャンヌ、2人を思いやり尽くす執事、とりまく人々があの煌びやかさと混沌とした歴史のなかに生きていた様子。こうして後世で紐解き鑑賞できることが感慨深い。
継ぎ足した物語を感じながらあの別世界を歩けば、また違う感動が湧きあがるのだろうな…
心は空を飛んでいくようだ✈️
追記済み
24-019
ゆるめのフランス大河ドラマ。
ヴェルサイユ宮殿やシャネルの衣装など、
見所はあったけれど肝心なお話が、、、
ジャンヌの娘時代は美人だったけれども、
大人時代に男どもを虜にするような魅力が
感じられなかったなぁ。
前編フランス語で、
ジョニデ良かったのに。
なんか残念でした😅
デュ・バリー夫人
脚本監督が彼女でも、ヒロインに自分の容姿が見合わない事が、自覚出来ないものか??? 他にいくらでも役にふさわしい美しい女優さんいるでしょうに。なんであなたの顔に我慢しながら、ストーリーを追わなければならないのか!? それだけが重荷の2時間余だった!!!
ドロドロ控えめでスッキリ見れました
フランス革命前夜の愛憎劇かと思いきや、ほぼ宮廷内のみでストーリー進行し、革命の下地、市井の描写も無く陰湿さはうす味なので、豪華な衣装や綺羅びやかな宮廷所作を興味深く鑑賞出来る。
国王の最後の描写や忠実な執事にはうるうるもので、意地悪姉妹も良いアクセント。
他の人も書いていたが、主演だけは他にするべきだった。フランスの美的基準は分からんが、最後こそ年相応だが、どんな女も寄せ付けない国王が一目惚れするには無理がある。監督してるならなおさら。
でも宮廷絢爛も楽しめるので、価値アリとしました。
ベルサイユの暮らしがとても興味深い
ジャンヌなんて人は知らないので、あまり惹かれる題材ではなかったが、ベルサイユが舞台ということと、ジョニー・デップ出演というところに興味が湧いて観賞。
【物語】
ジャンヌ(マイウェン)私生子として生まれ、恵まれない境遇で育ったが、読書する機会には恵まれて教養を身に付ける。大人になってパリで生活のために娼婦に身を落すが、美貌と上流階級並みの知性で高級娼婦の地位を確立し、貴族の男たちをとりこにする。ついには国王に気にいる女性を差し出したい貴族の思惑により、ベルサイユ宮殿に足を踏み入れる。
国王ルイ15世(ジョニー・デップ)は宮殿内に並んだ王族やしもべの列に並ぶジャンヌをひと目見て釘付けになる。国王に招かれたジャンヌは公妾としてベルサイユに入る。
国王の寵愛は受けるものの、卑しい出自や、宮廷のマナーを無視した言動から彼女は国王の娘たち王族初め周囲の人間には疎まれる。
【感想】
俺は世界史オンチなので、10年前ならこの作品に引き込まれなかったと思う。しかし、新型コロナ騒動直前に旅行でベルサイユ宮殿を訪れ、宮殿の豪華さとあまりに広大な庭園に圧倒された体験が宮殿内の様々なシーンの興味を生んだ。
宮殿で最も有名な鏡の間、そして王の寝室等、当時の使われ方を想像しながら見学したものだが、本作では再現フィルムのごとく宮殿内の国王の生活が描かれているので
「ああ、こんな感じなんだ!」
と興奮さえ覚えた。
宮殿の庭園、運河も幾度となく映し出されるが、あの広大さは行ってみないと実感が湧かないと思う。 ちなみに作中にジャンヌに館が与えられたシーンがあるので、どこかなと観賞後にググってみると、どうやら現存するプチ・トリアノンのようだ。離宮であるそのプチ・トリアノンやグラン・トリアノンまで歩いたからこそ、俺はあの広大さを実感できたし、それを思い浮かべながら作品中の国王の暮らしぶりを観ていた。
映画そのものの内容以外ばかり書いているが、これも映画の価値だと思ったからだ。
つまり、世界史の教科書に全く興味が湧かなかった俺だが、実物を目にし、さらに物語にして見せてくれる映画によってフランスの歴史・文化に大いに興味を持てたこと。
ベルサイユ見学体験 + 本作 + 昨年末公開の“ナポレオン”により、今さらながらルイ14世~ナポレオンまでのフランス史の繋がりがイメージできるようになった。 フランス革命についてはまだ知識がスカスカなので、そこはまた別の映画で補いたい(笑)
俺的にとっては本作の価値は上述の部分が全てと言っても過言ではないが、少しだけ作品の中味について触れておきたい。
上述のとおり本作を鑑賞したことに大いに満足しているのだが、不満が1つある。 ジャンヌのキャスティングだ。
「国王が一瞬で魅入ってしまう」という展開にするには外見に無理があった。この初対面のシーンの説得力は本作でも一番重要なポイントだったはず。 少女時代の女優は設定に違わぬ美少女だったのに、大人になったら・・・
マイウェンの演技に不満は無いが、この役に相応しいとは言えない。
例えば(フランス女優はほとんど知らないのだけど、知っている中から無理矢理挙げれば)レア・セドゥならもう少し良かったと思う。彼女も絶世の美女とは言えないが、妖艶な魅力を持っているから。 高級娼婦にのし上がったまでは、 身に付けた教養によって「話をすると惹きこまれる」という部分もあるからあの外見でもあり得るのだけど、「話をする以前に国王が虜になった」無理だな、と俺は思った。
その他、悲哀に満ちた彼女の人生は人間ドラマとしても興味深かった。ラストのテロップ(彼女のその後の人生に言及)には衝撃を受けた。
ジョニー・デップは“個性派俳優”のイメージが強いが、本作では普通でした(笑)
本作では助演の立ち位置でもあるので、悪目立ちしないように意識したのかも知れない。
恐らく、本作を楽しめる度合いはベルサイユ宮殿に行ったことがあるか否かで大きな差があると思う。ベルサイユ宮殿に行ったことのある人、あるいはこれから行く予定のある人に特におすすめしたい。
【トリビア】
ベルサイユ宮殿の広大さについてもう少し。
現在の広さは約10km2、これは東京で言えば清瀬市と同等。皇居の3倍。
当時はその10倍!だったとのこと。こうなると山の手線の内側の面積(約60km2)を超えて、千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、渋谷区、豊島区を足してちょうど同じくらい。
映画の中で国王が狩りを楽しむシーンがあるのだが、我々の常識だと「城から出て近くの山へ」だが、“庭”の中だったに違いない。
なんか見やすい
2024年劇場鑑賞29本目。
こういうフランス王朝の話って何本か観ましたが当時の雰囲気を再現しました!みたいなのが鼻について退屈だなぁと思って観るのですが、なんか今作は観やすかったですね。主人公のジャンヌが若い頃はかわいかったのに成長した途端地味な人になるんですが、これはこれでいいんですかね。
結局ジョニー・デップ演じる王様が仕事何やってるのかよく分かりませんでしたが二時間あっという間でした。
背景、マナーの下地知識なく鑑賞してしまい残念
歴史、礼儀、上下関係など全く知らずに観たのであまり理解できなかった。
魅力的な(美)の基準も共感できなかったのでちょっとなぁ。
鑑賞中は、王太子の意味がわからず、
偉そうだし王より上位かなぁとか、他国の王かなぁとか考えてた。
王の面前で雑談や嫌がらせする婦人たちの行動も理解できず?????の羅列。
あの時代は、あんな風なカツラが正装なのね。おもしろ。
背景やレビューを読んでから鑑賞したら感想がずいぶん変わったかも。
ジャンヌ
綺麗ですかねえ、他にも女優さんいなかったかなあ?と思ってしまいました。この頃は、人の奥さんが妾になると言う変な決まりがあったと言う事でしょうか?ただ、逆に当時のフランス宮廷における生活がよくわかる作品だったと思います。ジョニ-・デップは良い役者ですね。これからが楽しみです。
デュ・バリー夫人の波乱の生涯をわかりやすく描く
本作は、フランス国王ルイ15世の最後の公妾ジャンヌ・デュ・バリーの波乱に満ちた生涯を描いており、なんとなく歴史の勉強になるかなと思って鑑賞してきました。敷居の高さを感じたものの、実際にはそんなことなく、とてもわかりやすく描かれていて楽しめました。
ストーリーは、貧しい家の私生児として生まれたジャンヌが、親の再婚や修道院での暮らしを経て身につけた教養と持ち前の美貌で、貴族相手に娼婦同然の生活をしていたところ、デュ・バリー子爵に囲われたことをきっかけにヴェルサイユ宮殿にあがることとなり、そこで国王ルイ15世の目に止まって公妾となり、二人の甘い生活が始まるものの、これまでのしきたりやマナーを無視する自由奔放なジャンヌはしだいに多くの敵を作っていくというもの。国王とジャンヌの愛の物語としても、女たちの嫉妬と羨望と憎悪が渦巻く宮廷内のパワーゲームとしても、なかなか見応えがあります。実際にはもっと複雑な思いが交錯していたとは思いますが、ジャンヌに焦点化してわかりやすく描いていたのは好印象です。
冒頭でナレーションを絡めながらジャンヌの生い立ちを簡潔にまとめ、それが以降の人生の伏線として繋がるような立ち上がりがお見事です。年頃となったところから深く描かれていきますが、この時点ですでに世界観に浸っていました。その後も、まるで鮮やかな絵巻物語を見るようで、ロケかセットかCGかわかりませんが、広大で豪華絢爛なヴェルサイユ宮殿や華麗な貴族の衣装や暮らしぶりなどが目を楽しませてくれます。
先日観た「哀れなるものたち」のベラと対照的で、すでに確立した社会の中で、女性であることを武器として最大限に生かして、頂点まで上り詰めていくジャンヌの姿が圧巻です。これも、男性中心社会での女性の強かな処世術と言えるでしょう。しかし、その美貌で国王を手玉に取ることもできたであろうジャンヌがそうしなかったのは、国王を本当に愛していたからでしょうか。逆に国王が最後までジャンヌを妃とせず公妾のままにしておいたのは、当時のしきたりや慣習の縛りがあったからでしょうか。
フランスの歴史にも文化にも疎いので、十分に理解できないところがありましたが、逆にいろいろな場面で新鮮な発見や驚きがあり、とても勉強になりました。謁見の際に陛下と目を合わせない、女性は髪を下ろさない、国王の死期が迫るとロウソクを灯す等、当時のフランス宮廷内のマナーや慣習が垣間見えたのはおもしろかったです。中でも、陛下の前では小刻みに下がるというのがとても滑稽に見えたのですが、あれが当時の正式マナーだったのでしょうか。自由奔放だったジャンヌが最後にその仕草を見せるのが、切なく印象的です。
ただ、本作において最も重要なジャンヌの魅力が、今ひとつ伝わってこないのが残念です。主演のマイウェンが脚本・監督も務めたようですが、主演だけは他の若い女優に任せたほうがよかったのではないかと思います。一方、共演のジョニー・デップは、全編フランス語で見事にルイ15世を演じきっています。脇を固めるのは、知らない俳優さんばかりでしたが、国王とジャンヌを献身的に支えるラ・ボルド役のバンジャマン・ラベルネの存在感が光っています。
きらびやかではあったが。
ルイ15世の公妾ジャンヌ・デュ・バリーの生涯の話。J.デップもフランス語。
「ナポレオン」でも触れたが、ベルばらのデュ・バリー夫人が自分の予備知識なため、想像と若干違った。
解釈は沢山あるでしょうが、この映画のジャンヌは優しい感じがした。
元は身分が低い女が、のしあがってきた…というよりは、女性は物扱いで翻弄された人生に見えた。
毒々しさとか高慢さ、エロスなどは感じられなかった。本来はどんな人だったのか。
ルイ16世はイケメンすぎだなあ。
ヴェルサイユ宮殿、絢爛豪華な貴族たちの衣装などは素晴らしかった。堪能できました。
フランス版大奥
あまり時代劇風な大げさな演技を抑え目にしていたのが好印象でした。
まあ大河モノですが光る君でない方の貴族が描かれていました。意地悪しただけで国際問題って。
以前観たナポレオンの映画のゼロストーリーとしても楽しめました。
エンターテインメント歴史映画
ジャンヌ・デュ・バリーを主人公にルイ15世との恋愛をドラマティックに描くのだろうと思いきや、
割と淡々と歴史絵巻として綴られていく映画作品でした。
とはいえ、ジャンヌ・デュ・バリーのキャラクター造型を緻密に描いていたり、
ベルサイユ宮殿内における慣習・風習・礼儀作法といった所作、そして圧倒的に素晴らしい衣装等、
見どころは満載です。
個人的な好みになろうかと思いますが、
監督・脚本・主演のマイウェンは、主演は張らない方がよかったんじゃないかなーと思いました。
もっと女性を敵にまわすような、敵視されそうな役に向いている俳優はいたんじゃないかと。
しかしながら、ルイ15世を演じたジョニー・デップの演技は素晴らしかったです。
ジョニー・デップとわからない程、役に入り込んでいたと感じました。
実はもうひとりの主人公と言っても過言ではなさそうな、ラ・ボルド役のバンジャマン・ラベルネが
最も素晴らしい演技をしていると思いました。
ルイ15世もジャンヌも支える彼あっての物語でしたね。
ジャンヌだけど、ダルクじゃないのね。
フランス革命前のルイ15世の時代の話。主人公のジャンヌは厳しい環境に生まれ、生活のために娼婦になり、上流階級の男達から高評価され、ジョニーデップ演じる国王ルイ15世に紹介される。そこでルイが一目惚れして、愛人関係になる。えっ、自分的には一目惚れする程の美人じゃなかったのにな。あっそうか、これから結構時間があるから、おばさんになれるキャスティングなんだなって納得。
フランス革命の印象からフランスの王族達は、かなり酷い奴等なんだと思っていたが、この映画では、そんな感じ一切無かった。ルイなんて凄く優しい感じ。ま、政治的な話が無かったから国民達の気持ちは分からなかったね。
この時代、偉い人には愛人が居るのが当たり前だったんだな、日本なら側室として尊ばれるのに、ルイの娘達はめっちゃ嫌ってた。でも、ドカドカ暴れる対立が無かった事もあり、ストーリーとしては緩かった。息子のルイ16世なんて、めっちゃいい奴で、革命で死んじゃうなんて可哀想に感じた。嫁のマリーも同様。えっ!王室を離れてたジャンヌも!?知らなかった〜。そこそこ楽しめました。
豪華絢爛 ジョニデ感薄めのルイ15世
18世紀のフランス、建物・調度品・衣装・そして食事、描き出されるすべてが贅の極み!そりゃ民衆も納得行かず立ち上がるでしょうよ。
そう思うのですが、ルイ15世とジャンヌを包む空気感だけは純愛ストーリーのようでした。
実際にはどうだったのかわかりませんが、二人はなんだかんだ幸せだったのでしょうね、従来の形式にとらわれず奔放に愛を育んで。
それに比べて娘たちのおバカっぷり、一人、また一人と離れていきますが、叱責せずにただ見つめるだけの国王様にも問題はありますよね。
ジョニデがクセの少ない演技で、それはそれで良かったのと、とにかく豪華な当時の世界観を体感できたのが良かったですね。
人妻を妾にしてたんだと知った
フランスで59年間国王として在位したルイ15世の最後の公妾ジャンヌ・デュ・バリーの生涯を描いた作品。
貧しい私生児として生まれたジャンヌは、美貌と知性で貴族の男たちを虜にし、社交界で注目される存在となった。バリー子爵の愛人となり、ベルサイユ宮殿で国王ルイ15世にみそめられ、公妾の座に就いた。しかし庶民が国王の愛人となるのはタブーであり、マナーやルールを無視したジャンヌは宮廷内で嫌われた。そして、王太子妃となったマリー・アントワネットからも嫌われてしまった。そして・・・という話。
愛人になるのは人妻じゃないといけないとは、当時のしきたりを知れて良かった。
当時の豪華な衣装やベルサイユ宮殿の豪華絢爛な様子が凄くて、これを大スクリーンで観れて良かった。
ジョニー・デップがルイ15世役をフランス語で演じていたのは流石だと思ったし、憂鬱な初老の国王らしくて良かった。
ジャンヌ・デュ・バリー役のマイウェンは悪くはなかったが、ルイ15世と出会ったのが26歳で彼が亡くなった時にまだ31歳になる前だったはず。史実感を出すためにも、もっと若くて美しい女優を選んで欲しかった。
面白い
退廃したフランス貴族。これは革命も起きるでしょう。自由、平等、博愛の崇高な理想を謳ったフランス革命だが、革命反対派を次々と処刑していく。あまりにも処刑が多過ぎて、ギロチンが発明されたほど。革命全体では200万の犠牲が出た。ジャンヌは処刑されるほど何かしたか、平民が飢えていた時、贅沢をしていたけど。マリーアントワネットもそうだけど、時代に翻弄された人生。
やや退屈な歴史絵巻
歴史好きとしては、ヴェルサイユ宮殿を使った大規模なロケとか、細部に至るまで当時の宮廷を再現している点は、目を見張るものがある。ただ、残念なことに、物語の起伏がなくてお眠になっちゃいました。
ジョニー・デップのフランス語は、日本人の自分には違和感なく感じる。フランスでの評価はどうなんだろうね。
王に背を向けてよいのは、皇太子だけらしい。この皇太子が、やたらとイケメンでいくらなんでも盛りすぎじゃね、っとツッコミを入れたくなる。
小刻みに後退りするのは、宮女だけかと思ったら宰相を含めてなんと全員が。この大がかりなコントを見ているようで笑ってしまった。
やや退屈な歴史絵巻でございますが、見る価値はあると思います。
豪華絢爛 ジョニデ マイウェンが主役というより ヴェルサイユ宮殿ほか描写が主役❗️観客は精鋭ぞろい。
本作中規模の器で4割くらいの入り しかも1日2回上映
そう、鬼滅も プリキュア も ガンダム も振り切った観客たちは精鋭ぞろい
咳😷してたの俺だけだった。まさに選ばれし 映画エリートが集ってたよ❗️
さすがに 18世紀フランス 映画だと いくら ジョニデとはいえ 観客選ぶ
しかし結論から言えば 背景は複雑だけど 単純な歴史知識の要らない 愛欲の絵巻だった。
【必要な知識】フランス革命の年代と マリー・アントワネット ルイ16世 お爺さんのルイ15世
瀉血と天然痘の何となくイメージ【有料🈶パンフに漏れなく掲載】
【不要な知識】ルイ15世 1710生まれ 1715即位 1774没
政治の中心は オレルアン公→ブルボン公→フルーリー枢機卿→直接→ジョワズール公→三頭政治
正式な王妃は1721何歳だよオイ スペイン王妃マリアナビクトリア→1725 元ポーランド国王の娘マリー・レクサンスカ
10人の子供 7人生き残り 6名が女性
しかし 愛人ならぬ公妾制度でめかけ 愛の遍歴 ①10、20 王妃レクサンスカ②ネール侯爵家姉妹 20 30
③才媛のポンパドゥール夫人 30〜50 ④本作主人公
と容姿も良かったらしいが 恋愛遍歴も半端無い❤️
本作主人公ジャンヌは 1743生まれ 形式上 デュ・バリー伯爵【の弟】と結婚し
1768 ルイ15世に出会う1769公妾へ 1793処刑
以上は不要な知識 知識は有料🈶パンフにしまっておけば良い❗️
当時の雰囲気と心情を感じる絵巻
CHANEL協力の衣装 ほか当時の 宮殿の雰囲気感じる作品
だが アドルフって誰❓と正直思った
古典的手法で撮影 アナログだけど 良かったですね。
有料パンフ🈶は 実は 正直モノパンフ
① マリーアントワネット等は 実は小柄でそっくり
ただし 主役マイウェン はオリジナル 俺もそう思った チト年齢が・・
② 寡黙で威厳のジョニー・ディップは ちょうど良い老化度合い フランス語乗り切った🇫🇷
③大スター ジョニデ と監督マイウェンの葛藤がそのまま掲載
おとぎ話のようでもあり 楽しい絵巻でした。
女の闘い的なものも小気味良い
雰囲気最高の ただ画面に感じ入る作品です。
人間関係も上記 アドルフ除きわかりやすい
ただマイウェンさん 監督としては有能で18世紀魅せてくれたが
主人公もやってしまったのは評価が割れるだろう。
頭空っぽで楽しめます。
時代の束縛にとらわれない女性の物語 ただし古典的な女性
ただ 山場は・・・是非劇場映画館でお確かめください。
創作しない歴史忠実・動く宮廷絵巻ドラマ
豪華爛熟フランス宮廷絵巻です。ジョニー・デップが悪女アンバーとやっと決別出来た後に最初に取り組んだ作品、って言う惹句が先行し、何やらスキャンダラスな印象が漂ってましたが、おやまあ実に真っ当な歴史絵巻、それも上質な仕上がりに驚きました。フランス革命前の宮殿の中での日常が克明に描かれ、教科書的な程に丁寧なのです。脚色もほぼ分かっている事実に即し、控えめでもなく誇張もなくの正確を維持でしょう。だからこそベルサイユ宮殿でのロケもシャネルによる衣装提供も可能になったのでしょう。
ただ、最大の映画化での焦点は、本作の監督・脚本を担ったマイウェンなる女性が主演のジャンヌまでも演じていることに尽きましょう。この方、かのリュック・ベッソンの奥様だった方のようで、お綺麗と言えばそうでしょうがタイプとしてアカデミー賞を二度も受賞のヒラリー・スワンクに似ており、骨格が浮かび上がるような骨太タイプの方ですね。本音を言えば、本作で少女時代そして妙齢の頃と役者がそれぞれ担ってますが、この20代の方の美しさならば・・との願い虚しくマイウェンさんに早々にチェンジでがっかりした次第。肝心のルイ15世が一目ぼれするプロットを観客に納得させるのはチト無理でしょう。ただ、背丈もスラリとしたモデル体型で豪華衣装がピタリと決まっているのは確かです。
この主役以外のキャスティングは絵に描いたように完璧で、ジョニデのルイはもちろん、側近ラ・ボルトの忠誠の愛情、馬鹿三人娘のまるでディズニーアニメから飛び出したような醜さ、将来のルイ16世となる王太子はベルばらから抜け出したような長身端正美青年、マリー・アントワネットの幼くも白い肌と気品です。動く宮廷絵画を完璧に描いてます。
「貧しい家の出」の少女が器量と機転で宮廷に上り詰めるサクセス・ストーリーは楽しいけれど、多くの国民が貧しいのはブルジョア支配の結果ですから悩ましい。許せないのは「卑しい身分の出」の言い回しが日本で散見される事ですね。貧しいならまだしも卑しいなんてあり得ない。そして本作に登場するジャンヌへのプレゼントとして「小姓」が差し出されるが、黒人の少年です。これは史実でしょうが、アフリカ大陸からほぼ拉致されてきたであろう少年の哀れを想像してしまう。幸いにもルイとジャンヌに愛されたからよかったものの、ルイの馬鹿娘達の好奇な対象には耐えがたかったでしょう。そう言えば「首」で織田信長にも黒人の小姓が描かれてましたね。
個人的に私は現在、アマプラで「オスマン帝国外伝」を視聴しており「大奥」とまるで同じに驚き、さらにNHKの大河「光る君へ」も同じ、そして本作もまるでプロットは同じと、王の寵愛を得るがための奮闘に同情しつつも、王の身勝手にも辟易させられてます。その点ジョニー・デップのルイ15世は公妾を庇うスタンスが強く節度もあり嫌味は薄い。
それにしても宮廷内の仔細の興味深いこと。王に絶対に背を向けない、先に言葉をかけてはいけない、髪をアップか下ろすかによってドレスコードが大きく異なる、お辞儀の仕方、目を見てはいけない、ドレスの色も要注意、王の風前の灯の命をローソクで告知、立ち居振る舞いすべてに制約、そして王崩御の悲しみから即、新国王誕生の悦びなど、フランス本国の作品なんですから、すべて忠実なんですね。この点だけでも価値はあります。
のし上がってゆくには、それ相応の覚悟が必要で、嫌味・皮肉・攻撃・中傷などなどに、へこたれては務まらない。伝染病であった天然痘に侵された王に親身に接する事が出来る、その根底に真実の愛があるからこそ可能となったわけで、処世術の教科書でもありました。
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