劇場公開日 2024年2月2日

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「人の妬みとは。」ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 大粒 まろんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5人の妬みとは。

2024年2月7日
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鑑賞方法:映画館

ジョニー・デップが世界的に興行される映画に復活したのはとても嬉しい。マイウェンに感謝!

演技も紆余曲折あって、さらに人間的厚みが出た感じだった。

話の筋はコンパクトに纏まっていて、少し駆け足で描かれているので軽めではあったけど、面白かった。

ジャンヌ役のマイウェンは、映画人として才能があると思うが、演者として愛人としての魅力は、個人的にやや好みではなかった。47歳としては美しいと思うけれど。

全体的に出演者が良く、ラ・ボルド役のバンジャマン・ラベルネが素晴らしい。

あの当時のフランスの階級重視、出自重視の世界観の滑稽なことといったら、最期の時に傍に居られないのに、断頭台に貴族として扱われてしまった。妬みをかえば正しさなどどうでもイイのだ。現代にも通じている恐ろしい教訓だろう。

大粒 まろん