サイレントナイト

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サイレントナイト

解説・あらすじ

「男たちの挽歌」「フェイス/オフ」などを手がけたアクション映画の名匠ジョン・ウーが、声を失った男の復讐劇を全編セリフなしで描いたリベンジアクション。

家族とともに幸せな日々を過ごしていた男は、クリスマスイブの日にギャング同士の銃撃戦に巻き込まれ、愛する息子の命を目の前で奪われてしまう。自らも重傷を負った彼は、どうにか一命を取り留めたものの声帯を損傷。絶望を叫ぶ声さえも失った男の悲しみは、いつしか激しい憎しみへと変わっていく。悪党たちへの復讐を決意した男は、次の12月24日をギャング壊滅の日に定め、過酷な戦いへと身を投じていく。

「スーサイド・スクワッド」シリーズのジョエル・キナマンが主演。「X エックス」などの作品で俳優としても俳優としても活躍するラッパーのスコット・メスカディ、「そして、ひと粒のひかり」のカタリーナ・サンディノ・モレノが共演した。

2022年製作/104分/R15+/アメリカ
原題または英題:Silent Night
配給:クロックワークス
劇場公開日:2025年4月11日

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映画レビュー

3.0観る事に特化した作品

2025年5月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

ラジオのニュース、歌の歌詞、奥さんとギャングの二言、三言を除くとほぼ台詞が存在しないという「観る事」に特化した「これぞ映画」と言っても過言ではない作品でした。

説明くさい台詞や煩わしい字幕が殆どない分、映像がものを語ります。
特に目を奪われたのが庭に転がったサッカーボール。
庭の片隅で朽ち果てたボールが喪失感と絶望を一瞬で観る側に伝えてきます。
圧巻の演出です。
ジョン・ウー作品ゆえにアクションばかりに目が向いてしまいがちですが、こうした細やかな演出にも監督の手腕が発揮されてました。
他にも車を停めて家に入る前に溜め息を吐く奥さんのカットは秀逸です。
夫の現状や夫婦の関係が一発で理解できる絵となっておりました。

後半になるに連れ、アクションの比重が増えてきますが、細やかな演出は影を潜めません。
敵に隙を見せたり、肩で息をしたり、しまいには履いてしまったりと素人らしさを残した主人公の立ち回りが非常に良かったです。
観る側にも不安を与える効果となっており、人間臭さを残した点は作品の質を大いに上げていたと思います。

アクションで目を奪われたのは階段を昇っていく主人公を捉えたガン・アクション。
ワンカットに加工されたシーンは見応えが充分にあり、緊張感を伴う見事なアクション・シーンとなっておりました。
まるで拳を銃に変えた「死亡遊戯」を観ている気分になっちゃいました。

鑑賞後、台詞が存在しない分、頭の中で映像を反芻できるという至福の時を過ごせる作品となっておりますので、興味のある方は劇場に足を運ぶ事をおすすめします。

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かもしだ

4.0復活の兆し

2025年5月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

単純

 最近のジョン・ウー監督作品の中では、
一番ドラマチックなアクションだった。

銃弾により、子供を亡くし、言葉を失くし、光を無くした男、復讐だけが彼を動かす。

トレーニングしても、最強になる訳でも無く、(銃だけは得意)、己の命を削りながら、

まるで魂の様に飛んでった、息子の風船を追いかける様に⋯

『ジョン・ウィック』みたいなアクションでは無いが、そこが良い、歌舞伎調なアクションだけど、美しく、懐かしい。

水谷豊主演のドラマ『衝動殺人 赤いランドセル』を思い出した。

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レトログレイド 373

3.5ご都合主義。だがソレがイイ!

2025年5月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

興奮

放映終わるまでに見ておきたくて滑り込みで朝イチ鑑賞。
とにかく細かなストーリーだの、伏線だの、そんなことを考えない!
10〜20年前のアクション映画はこんなのだった!というのを、今の時代にしてくれたジョン・ウー。賛否分かれますね(笑)

子供をギャングの流れ弾で亡くした男の復讐劇。ご都合主義なんてクソくらえ。分かりやすい物語にジョン・ウィック流のガンアクション。難しいこと考えずに頭空っぽで楽しめる懐かしいアクション映画でした。

見始め開始一分の感想は、"ギャングの銃弾当たらなさすぎる(笑)"です。

すぐにサブスクになりそうですが、迫力的には映画館で観ないと物足りなくなりそうな作品かと思います。
ジョン・ウィック流のガンアクション好きには楽しめるかと!

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taka_chan

3.5なぜ鳩を出さない

2025年4月29日
Androidアプリから投稿

バイクもロングコートも二丁拳銃も出て来るのに。

さて "バイオレンスの詩人" ジョン・ウー監督のリベンジアクション映画。ここんとこちょっぴりスベりがちだったジョン・ウー監督でしたが、(「マンハント」なんて無かった。いいね。)今作はストーリーをシンプルにしたのが良かったのか、なかなかの快作になっています。

とはいえ全編殆どセリフ無しの本作。自分の行ける範囲では立川のKino cinemaでレイトショー限定公開。ここ全席プレミアムシートだぞ。ウー監督のアクション映画と言えど寝ないか心配。

が、その心配は杞憂だった。

ストーリーは息子をギャングに殺された父親が復讐するという手垢ベットベトで有りながら、主人公は声も失ってしまうという味付けがされている。
これ阪本順治監督の「トカレフ」(傑作。俺の中では)と同じ設定なんだが、この設定がエモーショナルで、且つ主人公の "声に出せない怒り" を主演のジョエル・キナマンは見事な表情演技で表わしている。

何よりこのジョエルさん、顔がイイ。
主人公は声を失っているので必然的に表情演技とアップが多くなるのだが、そのアップに堪える実に "イイ顔" をしている。

これは単にハンサムというだけでなく、10代や20代では出せない、良い意味で油の乗った中年俳優だから出せる魅力的な漢の顔だ。
何処かで観た顔だと思ったらリブート版「ロボコップ」だったか。いや、アレも無かった事にしよう。

そんな魅力的な主人公だが、この作品はリベンジ物に有りがちな『ナメてた親父が殺人マシーン』映画ではなく、『ナメてた親父が一般市民』だったりするので、正直前半はちょっぴりダルい。
だがこれは一般市民が主人公だからこそ映画に必要な溜めだ。この溜めが有るからこそクライマックスでエモーションが爆発する。

ジョン・ウー監督、"バイオレンスの詩人" の面目躍如と言える久々の快作だった。

鑑賞のハードルが妙に高いが、配信になってからでもいいんで少しでも多くのアクション映画ファンに見て欲しい。

オススメ。

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MAKO