「なぜ米国で低評価なのか?」マダム・ウェブ Ashura5さんの映画レビュー(感想・評価)
なぜ米国で低評価なのか?
普通にというか、かなりおもしろい映画でした。
マーベル系で言えばアベンジャーズ以降(といってもマーベルズは観る気にもならなかったので、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3で個人的には打ち止めです)と、迷走中のDC系(こちらもシャザム!~神々の怒り~以降は観てません・・・)も含めて、最近のアメコミスーパーヒーロー物の中ではかなり満足度の高い映画でした。
自分はアメコミスーパーヒーロー映画はよく観に行きますが、アメコミそのものは全く読まないし掘り下げる気もサラサラないので、この映画のオリジナルなどがあるかどうかも知りませんが、スパイダーマンと同じ世界ということはわかりますし、そうであっても過去のスパイダーマン映画作品のストーリや人物とは繋がりはないようで、予備知識ほぼゼロでも楽しめる映画だと思います。
舞台は50年前が少し、20年前メインで描かれますが、非常に丁寧に当時の世相や環境が再現されており、ソニー・ピクチャーズ系でよく鼻につく作品内でのソニー製品押しも無く(当時はミノルタのカメラ部門吸収前なんでカメラのニコンF4あたりは納得ですが、テレビやモニターもトリニトロン管じゃなかったのはちょっとオドロキ)、車や看板等含めた街中の再現性はかなりのものだと感心しました。
そんなスマホも、なんなら携帯も普及していない世界で、唯一敵側の追跡ツールの設定はちょっと強引でチートすぎるとは思いましたが、MCUに出てくるブッ飛びトンデモガジェットに比べれば可愛いものかも知れません。
で、肝心のストーリーですが、観ながらなぜ?どうして?と思った部分は全部本編内で説明されてますし、最初曖昧だった主役の能力も最後はしっかり描かれて、ダレること無くグイグイと引き込まれるストーリーで1本の映画としてキレイにまとまってます。
同時に連続モノのプロローグ的な意味合いも強く感じましたが、漏れ伝わってくる米国での惨状では続編は難しいかも知れませんね。
ちょっと米国の映画評価基準がよくわからなくなってきました。
あと、その低評価を予想したのか端から単発予定だったのかわかりませんが、最近うんざりなエンドロール前後のオマケ映像も無かったので、おしっこ我慢してる方やエンドロール観ない派の方は本編終わりで即退席してもOKです。