劇場公開日 2024年11月22日

カオルの葬式のレビュー・感想・評価

全12件を表示

3.5お葬式を通して徐々に見送る者たちの悲しみが実感されていくところがよく描かれています。

2025年1月21日
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鑑賞方法:映画館

伊丹十三の「お葬式」との関連への指摘がある。確かに題材として葬式をとりあげているところは共通だし、ショットにも似通ったところがある。通夜の日が大雨で、告別式と野辺送りの日がよく晴れている設定も同じである。でも「お葬式」は都会人から見た葬式そのものの仕組みの面白さに主眼があったのに対し、本作は葬式は舞台に過ぎす、あくまてもカオルの思いを明らかにしていくことに趣旨がある。エンドクレジットをみた限りでもこの映画のもともとは「カオルという女」という企画であり、田舎で神童といわれ東京に出て脚本家を目指す女の成功や挫折を描こうとしたものらしい。多分、カオルと訳ありの、ひょっとしたら娘の父親なのかもしれないプロデューサーの安藤によると、カオルはいかにも「青い」。一つ賞を取ったぐらいでは食えない、今どきオリジナル脚本にこだわっていてはね、ということらしい。おしぼり工場で働かなければならないくらい駆け出しの脚本家の生活は厳しい。アメリカと違って組合もないしね。
ところでカオルの葬式では、カオルの仕事仲間、そして地域の人々が入り乱れて参列していて人間関係がわかりにくい。最低限の説明しかないし、セリフが全体に聞きづらく、英文の字幕が目に入ってくるのも混乱を助長する。でも、これは最終的にはカオルを愛し、彼女の死を本当に悼んでいるのは、元夫の横谷と娘の薫だけであることを際立って表現することにつながっている。二人にとって葬儀は「完全アウェイ」。でもその孤独感、疎外感がカオルと二人のあいだの愛を改めて思い起こさせる。途中、挿入される過去のカットもこの二人との分だけなのである。(ごめん、正確に言うとワヤンとのくだりはあったね)
そして最後には横谷と薫が岡山に移住し、二人で新たな生活を築くことを予見させて映画は終わる。葬式は死者にとってはこの世との永遠の終わりをしか意味しないが、見送るものたち=生者にとっては新たなスタートのきっかけになるのかもしれない。そこを指し示すよいエンディングでした。

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あんちゃん

1.0セックスより脚本

2025年1月20日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

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uz

2.5うーん、置いてけぼり感が否めない。

2025年1月1日
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鑑賞方法:映画館

たぶん、監督の頭の中で、登場人物同士の繋がりの方程式や、
行動原理はきちんと出来上がっているんでしょうが…
わたしには、この人とこの人はどういう関係なのかとか、
なんでこの人は、こういう行動を取ったのかが、
もう少しのところで理解しきれませんでした…。

お酒呑んでくだまく人の描写も、
田舎のお葬式で女性が台所を仕切るのも知っているけど、
もう一歩!って感じてしまいました。
ざんねーん。

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hkr21

3.5サクラじやないよ

2024年12月7日
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鑑賞方法:映画館

所々に伊丹十三の「お葬式」へのオマージュらしきシーンがあった。葬儀というイベントの趣旨を逸脱して各自のエゴが剥き出しにされカオス化するのは「お葬式」とは正反対なのに不思議と同じくらいリアル。
唐突な離婚宣言も、「貴方があんな風になるのを見たくない」とか「あんな共倒れは嫌」とか色々想像できて面白いし、出棺の時に娘がドリカム歌つてしんみりさせてくれるし、ワヤン君とはどうだったんだろうと気になったりで、なかなかツボを押さえた秀作。

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ひろちゃんのカレシ

5.0映像だから伝わる複雑な感情

2024年11月25日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

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こつぶ

4.5『多面的な人生の輝き - 映画が映し出す存在の壮大さ』

2024年11月24日
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鑑賞方法:映画館

本作は壮大な映画だと感じました。それは現実世界における一人一人が、かけがえのない壮大な人生を生きているという気づきをもたらしてくれました。

まるでスクリーンから、様々な角度のボールが客席へ投げられているかのような体験でした。「うわぁ、おっ!まじですか!うひょ〜!」予想外の連続に衝撃を受けました。

作品の解釈は観る人それぞれの受け止め方によって異なり、また同じ人が観ても、その時々で新たな発見や気づきがあると思います。これが本作の魅力であると同時に、まさに現実世界そのものを映し出しているようでもあります。

非常に興味深い作品です。人は誰しもが死を迎える存在であり、その一瞬一瞬が壮大な物語なのだと実感させられました。一見するとドロドロしてるけど、それも視点を変えれば人間賛歌に思え、美しく愛おしく感じた。

音の効果も印象的で、映画館という空間でこそより楽しめる作品だと感じました。
日本・スペイン・シンガポール国際共同制作ならではの凄まじさ!不思議な魅力に惹かれ、また観たくなりました!ありがとうございます!

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長坂一哲

4.0『カオルの葬式』(監督:湯浅典子)を見ました。 パワフルな映画でし...

2024年11月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

『カオルの葬式』(監督:湯浅典子)を見ました。
パワフルな映画でした。
映画をそれなりに沢山見てくると、映画が始まりしばらく経つと、この映画は、こういうトーンの映画なんだろうな、と勝手に予測してしまいがちです。が、本作では、その予測がつかないのです。こんな映画、見たことがありません。
カオルが亡くなって、遺言で10年前に別れた元夫が喪主に。おまけに、葬儀は故郷・岡山でやるという。
言ってしまえば、カオルの最後の無茶振りとも言えますが、その無茶振りによって色んな人の人生模様が交錯します。
こう書くと、なんだかしんみりした映画に聞こえると思うのですが、悲喜交々が、まるで狂騒のように描かれます。では、ドタバタコメディかというと、そうでもない。いったい、自分は何を見せられているのだろう、という困惑を感じつつ、それすら魅力的に思えてしまう。僕は、ふと、初期のコーエン兄弟の映画を思い出したのですが、重喜劇とすれば今村昌平にも似ているのかもしれません。
人の死は、周りの人にとって、自分の生を考えさせてしまう。
本作は撮影をはじめ、スペインのスタッフが参加しているせいか、岡山の県北が美しく撮られています。

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本田孝義

5.0初日満席!

2024年11月23日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

幸せ

大阪アジアン映画祭 JAPAN CUTS アワード受賞作。
こんな映画、見たことがない。

人間って面白い。生きるって面白い、のかも。

キャストのみなさんの演技も素晴らしかった。
登壇も楽しかったです。

特典のきびだんごも美味しくいただきました😊

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KUMA

3.0音の使い方が印象的。

2024年11月22日
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鑑賞方法:映画館

音の使い方が印象的。

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Mr. Planty

0.5「なんなん?」はこっちが言いたい

2024年11月22日
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難しい

寝られる

10年前に別れた元妻の遺言で喪主をすることになった男や、葬儀の参列者の話…なのか?

東京でデリヘルの送迎車を運転する男に岡山の葬儀屋から連絡が有り、喪主を頼まれて巻き起こっていく。

とりあえず岡山の山間地域みたいなところの寺で通夜の準備の様子になっていくけれど、別れた理由もその後の関係もわからないから、なぜこの人が喪主?という感じだし、友人1人とマネージャーはわかったけれど、他は親戚?知人?仕事の関係者?と全然わからず。

チョイチョイ差し込まれる過去のことも、タイミングや内容からして回想じゃなくただの昔の出来事ですよね?

色々と判然としない中で特に愉しくも面白くもなければ、何の脈絡もない話しをみせられて、いったい何をみせられているのか???

終いには、唯一コメディとして盛り上げられそうな霊柩車の行もなんだそれ?で終了とか、ストーリーらしいストーリーもなんの盛り上がりもなく、ずっと俯瞰で良くわからないものをみている感じで最初から最後まで冗長だった。

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Bacchus

2.0映像は暗いし、おかしなBGMだし、さっぱりわからんストーリー

2024年1月4日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

カオルが事故で死に、遺書で葬式の喪主に離婚した元夫を指名していた。生前の様子を間に挟みながら、事故後の司法解剖から死化粧、葬式、散骨までを描いた話。

おくりびと、のような作品かと勝手に思っていたが、酔っ払いの暴言や、泥の投げ合い、遺体に酒を掛ける、など、何をしてるのか説明もなくさっぱり理解出来なかった。
それまで元気だったアラフォーの女性が事故で突然亡くなったのにあんな詳しい葬儀についての遺書を書いていた事が説明もなく何故だかわからない。
BGMの太鼓の音も葬式に合っているとは思えなかった。
全体に暗いし、滑舌の悪い(方言なのか?)セリフが多く聴き取りにくいし、あの英語の字幕は何なんだ?
観終わって???だった。

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りあの

5.0不思議な感じ

2023年12月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

怖い

とある人のお葬式 人生 家族を考える作品だと思います。
昔のお葬式の文化を振りもします
バルセロナで編集 音楽も作っており日本の映画でもない感じで面白い
1回見ただけでは難しいですが内容をもう一回見て振り返るのもありかもしれないです

岡山メルパは建て替えで駅前から福武イルージョンビルに移転してるので間違えないように!!

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コウドウ