「ニューヨークにはゴーストバスターズが必要だ❣」ゴーストバスターズ フローズン・サマー bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
ニューヨークにはゴーストバスターズが必要だ❣
1984年のシリーズ最初の作品からすでに40年の年月が経ち、2年前に公開された前作からは、メンバーも世代交代。今は亡きスペングラー博士(ハロルド・スミス)の孫娘役のフィービー(マッケンナ・グレイス)をメインキャストに据えて、ゴーストバスターズの活躍を描いた新シリーズの第2弾。新たな強敵ゴーストからニューヨークの街を救うゴーストバスターズの活躍を描いたコミカルなゴースト・ファンタジー。
リアルタイムに最初の作品を楽しんできた者にとっては、本作にも、ビル・マーレィやダン・エイコロイド、アニー・ハドソン、アニー・ボッツなど、嘗てのメンバーが、40年の時を超えて、まだ元気に顔を揃え集結している。そして、軽快なリズムと共に「ゴーストバスターズ❣」と、思わず叫んでしまうレイ・パーカー・ジュニアのテーマ曲、ゴーストのマシュマロマンにスライマーも相変わらずの健在ぶりで、嬉しい限り。
本作のボス・ゴーストは、一瞬で全てを凍らせてしまう冷凍ゴースト。いつもの様にゴースト退治に励んでいたゴーストバスターズだが、ニューヨーク市長からは、ゴースト退治の為に、街中を破壊するゴーストバスターズは目の上のたん瘤。未成年のフィービーの労働や街の破壊を口実に、解散命令が突き付けられて、ゴーストバスターズは窮地に陥っていく。
そんな折、真鍮の玉に閉じ込められていた、凶悪なボス・ゴーストの封印が解かれ、ニューヨークの街に現れたボス・ゴーストは、街を氷の世界へと変貌させてしまう。そこでゴーストバスターズは、街を救うために市長の命令も無視して、嘗てのメンバーもと共に、ボス・ゴーストへと立ち向かっていく。そんな展開の中に、火災で焼け死んだ若い女性のゴーストと、人間のフィービーとの友情も盛り込まれていく。
内容としては、本作のボス・ゴーストが最強とはいう設定ではあったものの、80年代の巨大マシュマロマンや自由の女神等の様な強烈なサプライズはなかった。クライマックスは、よくあるパターンでの撃退シーンで、今ひとつインパクトは感じなかった。ラストで、ゴーストバスターズが、ニューヨーク市民に称賛されるシーンは毎回お決まりで、本シリーズがニューヨークで市民権を得ている証。だからこそ、今後もシリーズ化が続くのなら、ラストの展開には、もう少しのサプライズを期待したい。