猿の惑星 キングダムのレビュー・感想・評価
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重厚な史劇。
シリーズ前作で「歴史劇を見てるみたい」と感じたけど、今回、さらにその思いを強くした。
その中、猿ならではの上下移動の多いアクロバチックなアクション。
森の中でのコミュニティ、文化、親子、仲間。
やがて起こる惨劇、運命に巻き込まれる主人公。
面白い!
主人公が猿とか関係ない!
観ながら人間の文明や自然との関わり方。
道徳や法律や政治や権力など、様々な事について考えてしまった。
そしてラスト・・・、いったい、どうなってしまうんだ!
やっぱり、ああなってしまうのか?
時間経過についての考証甘くない?
前作でのシーザーの死から何世代も後(あらすじ紹介なんかだと300年って言ってますが)の話という事で、色々と状況が飛んでの新作
話自体は面白い。
独裁王国を興し、他のエイプたちを支配下に置き、
失われた人間たちの科学技術を得てさらなる力を得ようとする王と、
その侵略によって故郷を奪われた一匹のエイプによる、奪われたものを取り返さんとする反逆の戦い。
そこに、実は知性を失わずにいた一部の人間たちの思惑が絡んで……
前作までの三部作では、なんだかんだでエイプにも友好的な人間の存在があったので、
予告編とかでは、今回のヒロインもその類かと思っていましたが……いやはや。
実のところ己の任務に徹し、徹頭徹尾主人公のノアを利用していただけで、
あくまでも人間たちの復権最優先の腹黒ヒロインだったとは意外でした
そして実は意外と多く残ってた知性を維持した人間たちが、衛星通信を復活させ、
バラバラに点在していた生き残りどうしで連絡を取れるようになり……という事で、
次回作以降での人間たちの反攻を予想させる結末
こうした意外性は面白かったですね。次回作以降への期待も膨らみます
ただどうしても気になったのが、人間たちの文明が滅んでからの時間経過
冒頭の朽ち果て、植物に覆われたビルの上での鳥の卵獲りのあたりでは、確かに人間たちが文明を維持できなくなってから数百年という時間経過を感じのに十分でしたが……
話が進むにつれ、
・割と綺麗な状態で残ってる書物
・ほとんど色褪せた様子のないショッピングセンター? か何かの壁の絵
・普通に部品がくるくる回るし、レンズも働いてる天体望遠鏡(本当ならサビや汚れで動かんし見えないでしょ……)
とかで違和感出てきて、王国に着くと、
・普通に知性残してローマ史教えてる人間
・普通にきれいな本棚と家具(そりゃ、あそこだけはちゃんと維持管理されてたって事なんだろうけどそれにしてもさぁ……)
・いくら地下シェルターとはいえ、最上部の天窓はガラス割れてて普通に外気(それも海辺の潮風)入って来てるのに、あまりにも綺麗に残ってるサイロ内
・普通にあっさりブレーカー上げただけで復旧する電源
・いくら地下&ロッカー内にしまわれてたとはいえ普通に機能するコンピューター
・普通に撃てちゃう銃器
そしてラストの、
普通に機能して使える記録デバイスだの、防護服だの普通に動くコンピューターだの、一見ボロいがちゃんと動くパラボラだの……
ねぇ、これ人間が文明の維持不可能になって何年経った設定なのよ?
ていうかあんな限定環境で、人類がまともに規律を保ったままン百年も集団維持できるものなの?
あらすじ通り300年経ってそうなのは最初の朽ちたビルだけで、
それ以外は一桁少ない30年かそこらしか経ってなくね? ってくらいのチグハグさ
確かに映画本編中では「何世代も後」って曖昧にしか言ってないからそこは幅持たせられるんだろうけどさぁ……
ということで、考証面でのツッコミどころが気になって気になって仕方なかったです。
単純な内容では4.5、そうした描写からのノイズで-1.0。トータル3.5ということで
猿の惑星:進化記(エボリューション)
通算10作目となる『猿の惑星』。
全てが壮大なサーガとして繋がっているのではなく、その都度その都度リセット。
オリジナル5作、ティム・バートンによるリ・イマジネーション、リブート3部作に分けられる。
本作は、シーザーの死で完結したと思われたリブート3部作最終章『~聖戦記』のその後。
エイプたち人間たちの新たな伝説が幕を開く…。
開幕はシーザーの火葬。
エイプたちの在りかたを説き、時に人間たちと対立しながらも、共存の道を模索し続けた偉大なリーダー。
伝説となり、その精神は脈々と受け継がれ…と思われたが、
長い時も何世代も流れ、300年後。
シーザーの時代でも人類文明が荒廃した後、世界は自然に還りつつあったが、本作ではさらに太古の世界に戻ったかのよう。深い森林、雄大な自然が広がる。
本当に人類が絶滅した後地球は元の大自然の姿を取り戻すと言われているが、それを描いてみせた世界観に引き込まれる。
その自然に還った世界で暮らすエイプたち。
彼らはさらに進化。高い知性を持ち、平和を愛する“イーグル族”。
“鳥使い”の家系に生まれた若きエイプのノアは、鳥使いの儀式を控えていた。
ある夜、凶暴な別種族のエイプたちが村を襲撃。長老である父は殺され、村は焼かれ、母親や多くの仲間が連れ去られてしまう。
襲撃の中一命を取り留めたノアは、仲間を救い出す旅に出る…。
今回のメインストーリーはどう展開するのかと思ったが、これでまずの方向は決まった。
旅の途中で、老オランウータンのラカと出会う。
ノアは自分の境遇と、村を襲撃したエイプたちが“シーザーの為に!”と口にしていた事を話す。
ラカから、“シーザー”とは今のエイプたちの道を拓いた伝説のエイプである事を知らされる。
シーザーを知らないノア。あのシーザーが忘れ去られた存在になっているとは…。
しかし、一部のエイプたちには神格化されている。が、存在と教えを履き違え…。
ラカは本来の正しい“シーザー伝説”を受け継いでいた。
シーザーを知らないノアは、戦争や歴史を知らない現代の若者のよう。だがそれは村で代々知らされる事が無かっただけ。
エイプたちの在りかた、シーザーの存在と教えを知ったこの若きエイプに、どんな影響が…?
さらに旅の中で、一人の人間と出会う。
人間たちはまだ絶滅していなかったが、言葉も知能も失うほど退化していた。
ノアは人間と遭遇するのは初めて。ラカはこの人間の少女を“ノヴァ”と名付ける。
二頭と一人、それとも二人と一頭の旅は続く。
その中で、実はノヴァは言葉を話せ、知能を持っている事を知る。本名はメイ。
身を守る為とは言え、騙されていた事に憤りを感じるノア。人間に対し疑心暗鬼…。諭すラカ。
メイの目的は“人類の失われた文明”。その鍵を握るあるものを探していた。
それを狙っていたのはメイだけではなかった。
再び凶暴なエイプたちが襲撃。激流の川に落ちたメイを救おうとして、ラカが犠牲になってしまう…。
囚われたノアとメイはある場所に連れて行かれる。
そこは海岸に面した凶暴エイプたちの居住地。いや、“王国”と言っていい。
ノアは母親や仲間たちと再会を果たすが、同じく囚われた他の多くのエイプたちと重労働を強いられていた。
海岸沿いにある謎の巨大貯蔵庫。人類のかつての何かがそこにあるらしい。メイはその鍵を握る。
それを何としてでも手に入れたい。この王国の王…いや、支配者。自らを新たなシーザーと名乗るプロキシマス。
プロキシマスの野望、メイの目的、そしてノアは…。
悪しき支配者に、ノアとメイとエイプたちが一致団結して立ち向かう…そんな単純な話ではなかった。
恐怖でエイプたちを支配するプロキシマス。自らをシーザーと名乗るなど傲りや憎々しさたっぷりだが、言っている事に一理もある。
人間たちは危険。信用してはならない。
また我々エイプたちを支配しようとしている。全ては我々エイプたちの為。
しかしそれは本当に、エイプたちの未来を思っているのか…? 自分と王国の為だけなのか…?
悪役面で威圧感バリバリだが、所々言葉巧みに知性も感じる。印象的な台詞「素晴らしい日だ!」と共に本作でも特出したキャラだが…、惜しむらくは地元の映画館では吹替のみの上映で力サンの声が聞きづらかった事…。
人類が退化し、支配されながらも、それに抗い対する。勇敢な人間の女性であるメイだが…、何処か腹の底が読めない。
ただ純粋に人類の失われた文明を取り戻そうと見える。世界を再び人類の支配下に…とも見える。
ノアのように疑心暗鬼。本当に信用していいのか…?
クセ者なエイプと人間に挟まれながらも、仲間の為やエイプたちの在りかた、自分自身を模索するノア。
本作は若い主人公の成長と奮闘の物語でもある。
スリリングにパワフルにエモーショナルに。
『メイズ・ランナー』の俊英ウェス・ボールの手腕も見事だが、やはり驚愕させられるのはパフォーマンス・キャプチャー技術の進化。その表情一つ、一挙一動は見てて全く飽きない。
加えて今回はさらに、水に濡れたエイプ。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』でも水中パフォーマンス・キャプチャーに挑んでいたが、濡れた体毛やその質感。驚異的…!
映画は技術の進化を見るのも醍醐味の一つだ。
技術は進化したが、一方で鈍化してしまった点も。ストーリーやキャラ。
何と言っても前3作は、シーザーの魅力とカリスマ性が素晴らしかった。それを体現したアンディ・サーキスの名演も。
今回のノアやプロキシマスだって悪くないが、さすがにシーザーほどの魅力に欠ける。劇中でなくとも、改めてシーザーは偉大な存在だった。
そのシーザーを軸に展開するストーリーも素晴らしかった。
今回も盛り上がりや面白さは充分だが、それでも前3作ほどではなく、所々腑に落ちない点も。
ノアは仲間のスーナやアナヤと共にメイに協力。貯蔵庫に忍び込む。
貯蔵庫は、人類が文明を誇ってた頃の施設。電力はまだ通り、作動させる。
そこにあったのは…
ハイテク技術や機器、戦車や銃などの武器。
これをもし、プロキシマスが手にしたら…?
ノアらはある絵本を見つける。そこに描かれていたのは、動物園。多くの動物たちや猿が檻の中に…。
協力はしたものの、再びメイに不信感を抱くノア。
一方のメイはある一枚のディスクを手に入れる。これを探していたようで…。一体、それは…?
内側から貯蔵庫の扉を開けた時、プロキシマスらが待ち伏せていた。ノアの母親や仲間たちを人質にして。
プロキシマスは貯蔵庫の中のものを我が物にしたい。
目的のものを手に入れたものの、追い詰められたメイは銃で対する。
制しようとするノア。母親や仲間も助けたい。
各々の思惑や立ち位置を貫いているようで、少々こんがらがっているようで…。
メイの奥の手でさらに混沌。堤防を爆破し、大量の海水が津波のように流れ込む。
プロキシマスの王国は崩壊。これによってノアたちもプロキシマスたちも犠牲や危機に見舞われ、人間を脅威と見なす同調性があってもいい筈だが、その混乱の中でエイプ双方は争いを続ける。
ノアとプロキシマスの決着。力で勝るプロキシマスに敗北しそうになるも、鳥使いの才を開花させ、反撃するノアの姿はクライマックスを飾る盛り上がりの見せ場の一つだが、プロキシマスは結局人間とノアたち、どちらを敵視していたの…?
ちょっと焦点がボヤけていた気もした。
気になった点がもう一つ。
『~聖戦記』から300年。ほとんどのエイプたちの思考言語力や暮らしぶりがさほど変わっていなかった事。
人類は300年の間に特に文明が驚異的に進化した。
人類は文明に、エイプたちは自然の中に特化した…とも受け止められるが、地球に育まれた生命の中で、優れた進化を遂げたのは人間なのか…?
プロキシマスが人間の遺した本で特にお気に入りなのはローマ帝国時代の話。他を支配し、争い尽きぬ。人間に代わり世界を手中にしたのに、やってる事は人間と同じで、歴史は繰り返すと言うか、皮肉と言うか…。
猿たちを通じて人類へのアンチテーゼでもある。オリジナル第一作もそうであったように。
『猿の惑星』と言えば、そのメッセージや世界観、特殊メイクや技術もさることながら、衝撃のラスト。特にオリジナル第一作は映画が続く限り永遠に語り継がれる。
今回久々に、驚きのラストが用意されている。
ネタバレチェックも付けたので、触れよう。でないと“次”に繋がらない。
闘い終え、ノアたちは村へ戻り、再建。再び平穏な暮らしを…。
そこへ、メイが訪ねてくる。別れを告げに。
エイプと人間は共存の道は無いのか…? やはり相容れる事は出来ないのか…?
こんな時、ラカなら…? シーザーなら…?
メイは旅立つ。当ての無いように見えて、目指す場所があった。
天文台。廃墟ではなく、中から防護服を来た人間が出迎えた。
中には多くの人間たちがおり、言葉を話し知能もあり、文明を築いていた頃のようなハイテク技術が動いていた。
そう。人類は退化し絶滅寸前ではなかった。かつてのまま密かに生き永らえていた。
ノアやプロキシマスらエイプたちの進化にも驚かされるが、人間たちはそれ以上。
人間は最後の一人になるまで、盲目的に種を残し、生存を求め続けるという。それも人間が人間である本能。
『猿の惑星』に於いて、新たな驚きのオチ。
メイが持ち帰ったディスクで、巨大パラボラアンテナを作動。寂れたものの、“声”を発信する。
その声に応えるかのように、何処からか別の“声”が…。
もしその“声”が、文明が滅びる前に宇宙に脱した人類たちの末裔だとしたら…?
彼らと地球で辛うじて生き残った人類たちが手を組んだら…?
ノアはスーナを連れてある場所へ。旅の途中で見つけた巨大望遠鏡。こちらも寂れてはいるが、まだ宙を臨める。
星々の大海へ思いを馳せる…。
次作は必至だろう。
宇宙規模の展開へ…?
全く新しい『猿の惑星』に期待!
その先にあるのは、共存か、また不毛な争いか、全く別の進化(みち)か…?
期待通りの面白さ、リブート3部作に続くさらなる新章の始まり
飽きのこないストーリー展開で、とても面白かったけど、なぜ再び続編(今回も3部作になると言われてます)を作り始めるのかの理由やテーマ、今後の方向性についての疑問が残りややスッキリしないのが率直なところ
2011年から3本作られたリブート版の最終作である「猿の惑星/聖戦記」の300年後が舞台
リブート版のメインキャラだった“シーザー”の葬儀のシーンから始まり、シーザーの存在と教義がエイプの歴史上で永きに渡り語られ続け、伝説と化している時代を背景に新しいエイプのキャラクター“ノア”を主人公に新たなる世界がエキサイティングに描かれる、リブート版シリーズの正統続編
なので、本作単体でも楽しめますが、リブート版3部作を見ておけば、より楽しめるかとも思います
本作のプロモーションが“完全新作(どれだってそうじゃん、と)”とか意味不明な文言を前面に出していて不思議でしたが、たぶんシリーズ色を強めると過去作を観てないからという理由で客足が遠退くのを避ける作戦なんでしょうね
でも観ておいた方が世界観はしっかり堪能できると思います
歴史や宗教は長い年月を経て真意から外れ、歪められて伝わっていくことも多い、そして必ず生き物の世界はマウンティングが生まれ、弱肉強食の世界に晒される・・・そういった根底に流れるメッセージ性も含め、よくできた脚本だと思いますし、新世代の話なので殆どが新しく、飽きる事なく楽しめました
本作での“悪(と言っていいのかは微妙)”の存在として描かれるのが、プロキシマス・シーザー、“シーザー”を継ぐ者として驕り高ぶる暴君だけど、プロキシマス自体も日々学び成長の過程、決して性根の悪とは思えませんでした、いいキャラしてたと思います
ただ、人間の歴史を辿ってはいるので顛末は容易に想像つくなとは思いました
そして何と言っても、リブート3部作に加えて本作も、相変わらずエイプ達のVFXがすごい
全く作り物の絵とは思えないリアルさと細かい動作表現が凄すぎる
作品自体とても面白かったけど、それ以上に映像表現で圧倒される作品でした
猿 VS 猿
それなりに面白かったです。
ただウイルスによって知能が高くなった猿たちと人間との争いや関係が面白いこのシリーズですが、今作は猿同士の争いがメインで人間の出番が少ないため、やや退屈な時間がありました。
なかなか猿のキャラクターの見分けがつかない (^_^;)
どうつくっても猿の惑星1968に並ぶ作品はないことを再認識
子供ながらにあの初回作品の衝撃は忘れられず。2001年みたいに小難しくなくて、あのインパクトは凄かった。本作はVFXが進化して画面の迫力は増したがそれ以外は私の想定内の娯楽度である。次回作ありありの終わり方だが、次回は猿vs人間の全面戦争になるのだろうか。興味だけは尽きません。
今もメイクに3時間か?。
やっぱりイィですね~、あの完璧なメイク技。子供達にもしたのかなぁ?あのリアルさ。未来の地球の人類はドゥなってるだろう、100年後とか。DVDより絶対シネマスコープ・サイズやで、観るなら。
新章
猿の惑星リブート作品の第四作目。シーザー亡き後の新章を予感させるストーリーでした。
前作から三百年後、指導者シーザーを失ったエイプたちは各部族に分かれて暮らしていた。言語能力はあれど原始的な狩猟生活を送っていました。天敵がいない今、そばに機械というオーバーテクノロジーが眠っていても、エイプは興味を示さなかったんだろうか。必要としなかったんだろうか。エイプの進化の歴史を見るのも面白い。
本作は人間の女性であるノヴァも登場。徐々にノヴァに心を許すエイプと違い、ノヴァは最後まで本心を隠していた。地位を追われた人間と身体的優位に加え知能を得たエイプの共存の難しさも描かれました。
VFXの品質はもちろんのこと、本作のエイプはより自然体に見えました。主人公のノアはオーウェン・ティーグの表情をそのまま合成した感じで、エイプが発声する違和感を感じさせなかった。動作やボディジェスチャーも人間的で、進化が見られました。
猿の惑星シリーズは歴史大河SFになりつつありますね。前章も歴史の1ページにすぎないほど長編の。確かに、たった数百年で人類の知能が家畜にまで退化するはずない!考えそうで考えなかった視点が加わり、新たな波乱を予感させます。
このまま地球はエイプの楽園となるのか…次回作が楽しみです。
ノアの方舟のようなお話でした!
ヒーローの名前はノアだったので、「ノアの方舟」を思い出しました。この世で繰り返される争いごとに嫌気がさした神が、この世を大掃除しようと大洪水を引き起こします。そんな時たった一人(ここでは猿です)の正義感のあるノアを救うために、「方舟を作り、その家族と動物たちを乗せる」という筋書きは、まるでこの作品のヒーローの活躍にダブりました。設定では人類300年後の世界で、ウィルスにやられても密かに生き延びた人間の存在を見ていると、人間の愚かさを風刺しているようで、悲しい気持ちになります。ヒーローは良き猿のグループを支えようと奮闘します。その前に現れる悪い猿のボスとの戦いがこの作品のメインですが、その激しいアクションに、どんな眠気もすっ飛びそうでした。そして最後に、そのボスを懲らしめたワシの登場に、まさにVサインをしてしまいました。正義の味方であるノアが見事に部族を救った時涙腺は崩壊です。家族愛、同志愛に溢れる秀逸な作品と言えるでしょう。この戦いに絡む若き女性のメイのポジションはわかりにくいのですが、それでも最後には人間の復活のために使命を果たしたという功績は伝わってきました。彼女は猿のヒーローとなんとかやっと融和したのですが、それでも去っていかなければならない姿に、一抹の寂しさを感じました。思うに、宇宙なかんずく地球は、ワンネスだと思いますので、最終的には猿も人間も愛に溢れて幸せになって欲しいという願望が満ちている作品かもしれません。
追記 最初は猿にはあまり興味がなかったのですが、人間のような見事な表情に感服でした。
人の歴史、エイプの歴史
歴史を忘れ新たな時代になっても知能を持つと過去と同じ過ちを犯すのか?
エイプの新時代ではあるが人がたどった道を繰り返す感じがします
昔見た『猿の惑星』もそうであったように思います
シーザーの言葉を今の長が都合のいい解釈をしてそれを信じ込み大きな力を得ようとする
大袈裟かもしれませんが今の時代も神を崇め神の言葉をそれぞれの長が解釈して争いが絶えないのはなぜなのだろう?
日本もかつては神的な存在に命を捧げて戦い散っていった歴史があります
今はどうだろうか?
心底から信じるものはなく命を捧げるほどのことはほとんどないでしょう
それだけ鬼気迫る事態もなくほぼ平穏な世の中のようではありますが災が全国に広まるとどうなることか
人々は容易く何かに縋り烏合の衆となり間違った方向へ進むかも
異常な時に正しい判断などきっと出来なくなる
恐ろしいのは地震や津波のその先にある進む道を誤った集団なのかも
こんなこと冷静に考える事が出来るのは今のうちなのかもしれませんね
異なる種族の共存は可能なのか
チンパンジーのイーグル族の若者「ノア」(オーウェン・ティーグ)は、成人式の儀式のために鷲の巣から卵を盗み出す。だが、成人式前夜に、村に忍びこんで食べ物を漁る人間の娘(フレイヤ・アーラン)に驚いて、卵を割ってしまう。
再度卵を獲りに出かけて、娘を探すゴリラの武装集団と遭遇。娘がイーグル族に匿われていると邪推したゴリラは、村を襲ってノアの父親を殺害し、イーグル族を拉致。
復讐を誓ってゴリラを追跡するノアは、オランウータンの賢者「ラカ」(ピーター・メイコン)と出会う。ラカはノアに、その昔人類が文明を築いたこと、チンパンジー「シーザー」が猿たちを解放したこと、シーザーは猿と人類の共存を説いたことなどを語って聞かせる。だがいまや、シーザーの後継者を騙るゴリラが、猿たちの支配と人類の絶滅に乗り出しているのだった。
ノアとラカは彼らについてきた娘を保護し、「ノヴァ」と名づける。ゴリラの人間狩りに巻き込まれた3人は、なんとか逃げ延びる。その過程で言葉を流暢にしゃべり出したノヴァが、自分の本名は「メイ」だと名乗る。
結局、ノアとメイはゴリラに捕らえられ、ラカは激流に呑まれて行方不明に。
ゴリラの王国に連行された2人は、強制労働に従事させられている猿たちを目の当たりにする。そして、暴君「プロキシマス・シーザー」(ケヴィン・デュランド)が、核シェルターをこじ開けて人類の知の遺産を我が物にせんと企んでいることを知る。プロキシマス・シーザーがメイに執着したのは、メイがシェルターを開ける方法を知っているとにらんだからだった――といったストーリー。
シーザーは「猿は猿を殺さない」という掟を定めたが、この掟はプロキシマス・シーザーによって踏みにじられている。人類も猿も、どんなに高邁な理想を掲げても、ひとたび権力を握ると狂ってしまう、そう監督は言いたいのだろう。
シーザーはまた、猿と人類の共存を説いたが、メイは最後まで人類の復権にこだわっている。対立する種族が分かりあえるなどというのは幻想にすぎないと、監督は主張しているようだ。なにやら、ロシア人とウクライナ人や、ユダヤ人とパレスチナ人の関係を連想させるではないか。
文明が崩壊して300年も経つのに衛星通信網が生きているなど、突っこみどころも満載だが、能天気なハリウッド映画とは一線を画す味わい深い作品になっている。
続編が作られるとしたら、猿と人類の最終決戦を主張する主戦派と、それを押しとどめようとす共存派の葛藤が描かれるのだろう。
ハリウッドならではのスケール感、映像美
VFXが素晴らしく、ハリウッドならではのスケール感、映像美。
未来の地球の景色が圧巻。さらに、猿たちの表情が豊かで、人間よりも感情移入してしまう。
だが、このシリーズも長いので、今回、特に目新しさはなく、途中ややダレてしまう。新(数)部作のスタート作として今後に期待が持てるだけに、もう少し短かければ、なお良かったのだが。
またか
うーんここにきてまた猿の惑星シリーズ再開
ハリウッドはもうリメイク、リブート、続編以外で新しいアイデア出せない印象。
本作はクオリティも高いしそこそこ面白いけど、でもまた続きが延々続くんだよね。
ちょっとウンザリ
ハリウッドゴジラもだがCG凄いな👏
初めてこのシリーズを劇場鑑賞できました👏。
初めて「猿の惑星」をTVで観た衝撃からファンってかシリーズが好きになりすぐに初期のシリーズは制覇し(去年Blu-rayBOX購入しました(笑))、しばらくしたら新シリーズの「ジェネシス」が公開されましたが劇場に行く機会に恵まれず逃していて前作の「グレートウォー」で終わりかと思ってたからこの新作は嬉しかったです😄。
前作との繋がりは時間軸だけで何百年後の世界だから初めて観る人や前作を忘れてても楽しめました✌️。
ノアは主人公だからどこなくシーザーに似てる感じがしましたね。
個人的に楽しめたのは初期の「猿の惑星」のオマージュシーンがあった事🤭。
人間狩りのシーンはBGMまでリメイク(❓)してたのかさりげなくかかってたし、「ママ」って鳴る人形も出てたね👍感動しました🥹(笑)。
オマージュシーンが一番ではありますが、物語もダレる事なく最後まで楽しめたので良かった😄。
このままいつか本当の初期の「猿の惑星」をリメイクできる時間軸まで持ってってリメイクしてほしいです🥹、もしくは次回で地底人か核の登場か❓まだまだ続きそうで次作も楽しみになりました。
そぉ遠くない人類の未来の姿かもね
圧巻の景色、大自然に息を呑んでしまった。それとお猿さんたちの表情がひとり一人(ん?ひとさる一猿?)違うだけでなく?腕を上げる角度とか癖とか個体差があってその細かさにかけた時間と労力を想像するとマジでビビる。
本筋とは関係ないけど、お猿さんたちが暮らしている集落の助け合いの精神が素敵✨✨あたしもいつかあんな風に大自然の中で周りの人と助け合いながら暮らす古き良き昔ながらの日本の暮らし方がしたいなぁ〜💕
映画素人のあたしにとってはもはやVFXなのかリアルなのかもーわかりません。むしろ本物のお猿さんたちが演じてましたと言われてもあたしはそのうち信じてしまうかもしれない……(←んなアホな😂)
以下、思ったことの箇条書き👇
●猿が馬に乗るってシュールだゎ
●ノアのパパ、ウィレム・デフォーかと思ったけど違ってた、残念。
●ノヴァがあたしの理想のぷりんケツしてた🍑
●ウィリアム・H・メイシー!ロクデナシ演らせたら天下一品🌟
●人間が機械頼み、テクノロジー頼みになり過ぎると脳みそ退化してしまうんだろーな。算数ドリルでもやって脳トレするか…
途中、不覚にも寝てしまった箇所もあったし、続編見越してもぉ一度行こかな🍀
猿たちの表情が素晴らしい
ストーリー自体に目新しいところはありませんでしたが、
猿たちの表情に引き込まれ、猿の生活に感情移入することができました。
色々ツッコミどころはあるものの、
設定自体があり得ないものですから、そこに目くじらをたてても仕方ないでしょう。
鷹を使う部族、その設定は最後に効いてきます。
位置的には次回作への繋ぎの色合いが強い本作ですが、
2時間半近い長さを感じさせない良作です。
随所に拘りを感じる設定がありますので、
大画面での鑑賞がお勧めです。
感動も充実感も何も感じられない
猿の惑星ファーストを観た者からするとアメリカ映画も良い意味でも悪い意味でも変わったなと感じる、確かに猿は本物の猿により近くリアルになったし、それにCGとは思えないほどの合成CG風景映像はリアルで凄く進化したと思った。
但し肝心のストーリーは人間の世界を猿が演じているような展開、またよくあるわけのわからない宗教じみた長い演技の展開から起こるショッキングなシーン、一応登場する人間の女性のイメージは初期の頃のイメージを似せているような所、最初に出てくる鷲のたまごを盗んだ所がこのストーリーの最大のキーポイントになる点、何故か登場する白人は地位協定なのか丁重に扱われる点、囚われた身なのに何故か自由行動が許される所、これら総称してマンネリ化したアメリカン・ムービー・ストーリーって感じ。
最後のあまりにものどんでん返しが作者の狙いなんだろうが、それまでの過程の説明が詳細ではない為 感動も充実感も何も感じられなかった。
日本のゴジラと同じようにアメリカの猿の惑星はこんな感じで続いていくのだろうかどうも最近のアメリカ映画は一回観ただけでは理解出来ないようにして何回も観なければと誘導するように作ってる感じがするが........。
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