「せっかくキャストも題材もいいのに・・・」A.I. hayataさんの映画レビュー(感想・評価)
せっかくキャストも題材もいいのに・・・
以下長文です・・・(ーー;)
完全ネタバレです。
よかった点
・主役のハーレイの見事な演技
当時子役のハーレイ・ジョエル・オスメントは確か13歳くらいですが、彼が演じる人工知能ロボットがスゴイです!!見ればわかりますが、しっかりロボットの動きになっていて圧巻です(>_<)すげー子役だったな!!
この映画の感動は、ほとんどこの主役の表現力がもたらしてるものだといっても過言ではないでしょう。(自分は泣かなかったけど・・・感動はしたかな)
・近未来のロボット社会を見事に表現。
上映当時は2001年6月というと、まだスマホも普及してない時代ですね。いま2018年、人工知能にますます関心が高まる世の中になってるので、さすがスピルバーグの先見の明。
人工知能のロボットが共存する社会の恩恵と弊害を、見事なまでに映像化しています。
Dr.knowのシステムなんて斬新だけど、あれもやっぱり機械ってことですね笑
ロボットをどこまで人間として扱うのか、モノとして扱うのか、そこに感情が生まれたら??っていうのは昔からのテーマです。
そんな社会にこれからなっていくんだねー(>_<)
ジュードロウ演じるセックスロボットなんて、絶対需要あるでしょうね♪それこそ倫理観ぶっ壊れますけどね。
悪かった点
・テーマぶれすぎ(スピルバーグたまにやるやつ)
前半はよかった!!死んだ息子にそっくりなロボットを家族として受け入れるか、欲との葛藤、現実との乖離、そこで生まれる家族愛とか複雑な心境から、トラブルやドラマが展開されている。
愛とは?家族とは?
可哀想なロボットに感情移入していくでしょう〜
そしてハーレイ演じるデイビットが捨てられるところから少しテーマ変わります。。
捨てられたロボット達が他にも登場し、感情を持ったロボット達が偏見と差別によって迫害を受けているシーン。。ここは奥が深いですねー(>_<)
感情持っちゃったらただのモノではないもんね。。
ジュードロウのセックスロボットが騙されるシーンなんか、絶対現実として起こりえるから、ロボット社会も一筋縄ではいかないですね。
そうして外の世界を何も知らないデイビットの、ママを探す冒険がここから始まるのだー!!
ふむふむ。。
まぁここまではいいでしょう!むしろ意外な展開で面白そうだ!!
さて、ママが昔話してくれたおとぎ話「ピノキオ」で、ブルーフェアリーがピノキオ人間にしたように、デイビットは、自分も人間になればママは愛してくれるだろうと信じ、ブルーフェアリーを探すことに。。
このブルーフェアリーがマズかったんじゃないかなー(>_<)存在しないものを探し続けた挙句•••ん??
ブルーフェアリーの存在を祈り続けて何千年の時が過ぎ••••あれ??
人類は絶滅して、未知の生命体登場!!宇宙人??
そして宇宙人の力によって、1日だけママを復活してやることができ、ようやくママと一緒に永遠の眠りについたのでしたー(ToT)
恐らく、スピルバーグさんは宇宙の理論や未知の生命体の存在と人類についてなにか表現したかったのでしょう。
いろいろ好奇心と発想力旺盛なスピルバーグ監督なので、あれやこれやと手が出てしまったに違いない!!笑
2011年の「スーパーエイト」も同じ匂いがした映画でしたー。以上。