今年169本目(合計1,261本目/今月(2024年5月度)3本目)。
(前の作品 「マイ・スイート・ハニー」→この作品「ドクちゃん フジとサクラにつなぐ愛」→次の作品「無名」)
日本では「ドクちゃん」の愛称で知られる同氏を描いたドキュメンタリー映画になります。かなり古いので、観る方をリアルで年齢で制限しそうです(私の年齢もばれそう)。
この映画は主人公を同氏に取るため、デフォルトでいわゆるバリアフリー上映になっています。この手の「バリアフリー上映」を可能にするためのアプリ等もありますが、映画の作品それ自体がバリアフリー上映という珍しい映画ですが、おそらく配慮されたものと思います。
ストーリーとしてはドキュメンタリー映画という事情で、コロナ事情を経る前~、収束が見えて「様子を見る」少し前くらい(日本では2023年あたり)までを描くところです。
本映画は確かに同氏に関するドキュメンタリー映画という扱いでしか見ることができないのですが、文化庁の推薦枠他の扱いであれば、もう少し「枯葉剤とは何で、どのような問題があるのか」といったことに触れて欲しかったです。
採点に関しては明確に気になったのが以下です。
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(減点0.4/「前世の行いが悪いとこういう子が生まれるんだ」)
・ こういった思想自体には日本にも、ここベトナムにも、あるいは韓国でもヨーロッパでも程度の差はあってもあったのでしょう。まだ医学が発達する前ではそういう考えもまぁ理解はできます。
ただ、現在2024年においては完全に否定されている議論(日本では、一時期、「親の育て方が悪いと自閉症になる」とかという趣旨不明な主張からパッシングを受けた当事者がいた)であり、こうした思想「それ自体」は、(日本国憲法でいえば)思想良心の自由というもので、「思うだけならご自由に」ですが、口に出した瞬間(ここからが「表現の自由」になる)、それは他の人権との間で制約を受けます。
しかし、
・ ベトナムではまだ地域差別が根強いこと(ベトナム戦争を経た事情があるため)
・ 枯葉剤自体の被害がほとんど知られていない
…といった事情もあり(また、この2つは日本ではおよそ存在しない論点)、そのような言われ方をするのは理解はしますが、もう少し当事者(この映画の趣旨的に、当方のような重度身障(内部障害)者や、車いすの方などが想定できる)に配慮した誘導(「そういう考えはおかしい」と言い返すなど)が欲しかったです。
(減点0.1/通貨単位「ドン」がいくらくらいを指すかよくわからない)
中盤あたりに文房具店かで、マーカーペン?を買うシーンがあり「7000ドンだ」と言われるシーンがあります。日本で購入しようと思えば100円ショップにある程度ですから(消費税の話は度外視)、その程度の換算レート(つまり7000ドン=100円程度)なのかなと思ったら、もう少し違うようです(42.12円とのこと。投稿時点における通貨レート変換で確認)。
※ ほか、数か所でお金の「ドン」の話をしますが、1/200程度で見るとよいのかなといったところです。
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