ゴールド・ボーイのレビュー・感想・評価
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儚く、切なく、蒼く、そして残虐。
前評判が良かったので早速鑑賞。期待を裏切らないどころかその上を行ってくれましたね。
サイコパス同士の駆け引きでスリリングな展開が続き、最後の最後まで目を離せなかった。細かい粗が無いわけじゃないけど物語が破綻することもなく二転三転しながら怒涛のラストを迎える…。最後は思わず「太陽がいっぱい」を観た時の気持ちを思い出した。すごく余韻が残る終わり方で良かったと思う。
役者陣も素晴らしく良かったです。
岡田将生は「ドライブ・マイ・カー」でも思いましたが、冷めた感じ、少し狂ってる感じが特に上手いですよね。
また今作において3人の子供達こそがまさにこの映画の主役と言って良い。それぞれの役割をしっかり全うしていたと思うし、演技が初々しいのも10代のみずみずしさという表現において大いにプラスに働いたんじゃないかな。朝陽が徐々に見せる凄まじいほどの狂気、夏月の儚くて切ない輝き、浩の小物感たっぷりのおバカなチンピラぶり。どれも実に良かった。特に夏月の純粋さには感情を激しく揺さぶられました。(観客の多くがそうだったんじゃないかと思う)
そしてもう1人、個人的に一番ハマったのが黒木華かも。あれほど溺愛して守り続けた最愛の息子とやっと安心して暮らせると思った矢先、息子が人殺しだと知った時の彼女の絶望感…。息子はあろうことか母親にも刃を向け、その躊躇のなさに恐れつつ泣きながら取り乱して命乞いをする母親。母親目線で見ると、果たしてこれ以上の地獄ってあるんだろうか?すごく重く刺さりました。黒木華さん、本当に上手かった。
原作が中国だからなのか、全体的にどことなく異国情緒が漂っていて、物語も画的にもあまり日本っぽくなかった印象です。まあそのために沖縄を舞台にした、という事なのかな。それも結果的にすごく良かったと思います。
一番シンプルに言えば、ラーメン二郎を食べた気分ですかね(笑)
ガツンとやられた。今年最大級の掘り出し物か
少年少女が絡むクライムサスペンスって、やっぱり根底に児童虐待と貧困があったりする。そういう意味で本作は、沖縄という舞台が絶妙な設定だった。しかもところどころで米軍の戦闘機が飛行する爆音が響いたりする演出もうまい。若干古い日本映画のような映像づくりも、意図的なものなのか、中国資本の影響なのかわからないが、鬱屈とした街の雰囲気を醸成していたと思う。
偶然殺害現場を動画撮影していた少年少女3人による犯人への金銭要求と殺人犯との駆け引きが描かれる本作。朝陽と夏月の恋の話だったり、それぞれの親との確執だったり、青春映画の要素も多いから「青春クライムサスペンス」的な見方で楽しんでいた。切ない恋だなとか、岡田将生はやはり悪い役が似合うなとか、3人の中学生役の俳優たちがいい感じだななんて思っていたら、徐々にテイストが変わっていくのを感じた。なんだこれ!?と戸惑い、こんな展開になったら嫌だなという悪い予感もふつふつと湧き上がってくる。案の定というか、こちらの予想を超えてくるクライマックス。いろんなことが覆された気分。嫌な気分になるのに、でも嫌じゃない。なんだよもう!面白いじゃないか!しかもエンドロールの後にも驚きの映像が。これ、本当か!?
地味な宣伝だったから、出演者が意外と豪華なのにあまり目立っていない気がする。危うく劇場鑑賞をスルーするところだった。こんなに面白い映画なのに!
こわ面白かった
"君のような勘のいいガキは嫌いだよ"な話(褒め)
2024年劇場鑑賞20本目 傑作 76点
ネタバレ禁止系の告知で本当に力作なの久しぶりに観た気がする
特筆すべきは、主人公2人の人物像とその筋書きが理にかなっていて、よく作り込まれていてよく描かれている
岡田将生演じる役が、荒げることなくシュッとしつつも、子供たちを見せかけの動じなさでいなしながら、どこかそれの根元にはコンプレックスを秘めている様な佇まいと表情、終いの上手に無様なやられ様はとてもキャラクター力が高いと感じた
対して懐に潜み企む少年のひとつひとつの彼を表す事柄が終いに説得力を増してくる物語としての構造は、もれなく高揚感を隠しきれない
愛を十分に受け取ってない3人の少年少女が、次第に心が通い想う様になったのに、結末として少女は覚悟を決めた描写と本気さが伝わったのに反比例して、少年は若くしてそこの部分でもクズっぷりで、自分に向けてくれている好意も駒としか見てなかったのが、黒木華演じる母が、息子になるべく苦労させないように、心を満たすと言う意味でも尽くしてきたのに、この先黒木華自身に降りかかる未来も暗示させる少年の人物像であった
まぁ、母を汚さないという描写や全男はママ大好きマンな一般論から続編での少年と黒木華の関係と悲劇は上記の様になるか、原作未読のわたしにはわからないが、クライマックスとエンドロール前の締め方含め、次作に大いに期待できるシリーズが誕生したのは間違いない
是非
子供たちがとにかくヤバい
「こいつ絶対ヤバイやつ」なのが最初から隠されてないし、展開もなんとなく読めるけど、
岡田くんは狂気のキャラクターが上手いし
中学生の羽村仁成くんの秘めたヤバさもすごかった。
そして星乃あんなちゃんの
中学生の女の子って男の子よりちょっとだけ大人で何か分かってるよね、
っていう表情がとてもよかった。
本領発揮!
今年度ナンバーワン!(まだ早いw)
死屍累々のジュブナイルサイコパスロマンだったか
邦画のシネコンプログラムピクチャーには度々落胆させられているが、原作が中国の小説とのことでの興味と不安、半々で鑑賞したら大当たりでしたね。
トレーラーから、遺産狙いの岡田サイコパス将生vs どん底這い上がりたいブラックメール少年少女ズのピカレスクロマンかと思うとそれはほんのサワリ。
ストーリーが進むにつれて死屍累々のジュブナイルサイコパスロマンとなり、二転三転のストーリー展開に驚かされます。主演の岡田並びに少年少女3人の芝居が素晴らしい。エンディングも余韻を残したうまい終わらせかただと思う。
これはネタバレ見ずに映画館行ってください。
あと、公式のホームページ、トップからスキップせずにスクロールするとちょっとした仕掛けが。
岡田将生最高!役者さん最高!ストーリーは???
宣伝は少ないが、これはロングラン確定でしょう
なんて怖い映画なんだ!
凄く面白い作品🎉必見だと思う
タイトルに惑わされるな!
中国のミステリー作家であるズー・ジンチェンの「悪童たち」を原作とし、舞台を沖縄に移した作品でした。妻の両親を崖から突き落として殺す東昇を演じた岡田将生が、サイコパスを完璧に演じており、改めて単なる色男ではなく、素晴らしい俳優だなあと感じました。そんなサイコパスと戦うことになるのが朝陽、夏月、浩の3人の中学2年生でしたが、年相応の”不良”である浩とは対称的に、物語が進むにつれて狡猾な”悪”が滲み出て来る朝陽の凄みは、東昇に引けを取らない大人のそれでした。そうした観点から、本作はまさにサイコパス対決であり、観る前の悪い殺人犯vs純粋な少年少女という図式とは全く異なる展開に仰天しました。
結果的に、本作の「ゴールド・ボーイ」というタイトルが、今ひとつピンと来ないものだと感じた次第。原作小説の「悪童たち」というタイトルの方が、ストレートに本作の内容を表していて分かりやすいように思いましたが、逆に彼らが”悪童”であることを端から明かしてしまうと、観る方もそういう目で観ることになるので、敢えてニュートラルな題名にしたのかなと感じたところです。
ただ東昇(岡田将生)と朝陽(羽村仁成)という両サイコパスの顔写真を半々にしたチラシの写真を観れば、これまた結果論ではありますが、最初からこの2人のサイコパス対決が暗示されおり、この点では配給側にしてやられたとも思いました。
話は飛びますが、中国を舞台にした小説の日本版を制作するにあたり、何故舞台を沖縄にしたんだろうということに注目したいと思います。シングルマザーに育てられた朝陽、そしてバツイチの親同士が再婚して法律上の兄弟になった夏月と浩の家族は、いずれも貧困層と言って良く、一方で東昇の一家は沖縄有数の企業グループの経営者一族であり、こうした貧富の格差を背景にした物語を描くには、沖縄が妥当だと判断されたのだろうと愚考します。
これはこれで良いと思うのですが、それならばこうして欲しかったなと思う点が2点ありました。1点目は俳優陣。本作の俳優陣は非常に良かったのですが、奄美出身という設定だった東昇以外は沖縄本島出身という設定だったのに、彼らが”うちなーんちゅ”にこだわって選ばれた訳ではなさそうなのがちょっと残念でした。2点目は映像。せっかく沖縄を舞台にしているのだから、もっとクリスタルクリアな質感の映像で沖縄の自然美を強調した方が、人間たちの悍ましさをより浮きだたせることが出来たんじゃないかなと、これまた愚考したところです。
最後に、エンドロールの後に続編があるようなことを仄めかしていましたが、実際本作の物語をそのまま続編にすることなんて出来るのかなと、ちょっと首を傾げました。まあ「ゴールド・ボーイ2」というキャプションが、「ゴールド・ボーイ?」に変わって終わったので、本作の評判を確認した上で続編の制作の実施を決断するのでしょう。仮に続編が創られるとした場合、本作を上回る意外性と物語性のある作品が出来ることを願って止みませんが、果たして・・・
そんな訳で本作の評価は★4とします。
星乃あんなちゃんの存在感が🤍
何も調べずに見て
目が離せない!
これは面白い!最初から最後までずっと面白い!
そして、何を書いてもネタバレになってしまう!
巨大企業の娘婿になった男が社長である義理の父母を崖から突き落として殺す。しかし、それを見ていた子供達がいた…。そこから始まる物語。
いく層にもなった物語が二転三転して、次はどっちに転がるか分からない!
金子監督ならでは、子供の使い方も流石に上手い!
これは優れたクライムサスペンスだ!
こういうのをサスペンスというんですよ、「マダム・ウェブ」さん😁
元は中国の大ヒット小説が原作らしい。あちらではドラマ化もされ大ヒットしたらしい。うん、どうりで日本っぽくない話だなと思った。
劇場で観たのですが、観客が二人!!
どうなってんだ!?日本の観客!!
#ゴールドボーイ
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