僕が宇宙に行った理由

劇場公開日:

僕が宇宙に行った理由

解説

日本の民間人として初めて宇宙旅行を成し遂げた実業家の前澤友作に密着したドキュメンタリー。

少年時代にハレー彗星を見たことで宇宙に興味を抱くようになり、「どうしても、宇宙に行きたかった」と語る前澤。2015年、民間人が宇宙へ行くことができると知った彼は、人知れず宇宙旅行に向けてプロジェクトを始動させる。

前澤の宇宙旅行に同行した平野陽三が監督を務め、ロシア・カザフスタンでの数カ月にわたる過酷な訓練生活や、2021年のロケット「ソユーズ」打ち上げ、国際宇宙ステーション(ISS)での12日間の滞在、そして地球への帰還後まで密着。夢に向かって挑戦し続ける前澤氏の姿と、迫力のあるロケット打ち上げシーン、そして貴重な宇宙での映像を、臨場感たっぷりに映し出す。

2023年製作/89分/G/日本
配給:ナカチカピクチャーズ
劇場公開日:2023年12月29日

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(C)2023「僕が宇宙に行った理由」製作委員会

映画レビュー

3.5ただ、シンプルに。

2024年1月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

幸せ

寝られる

この人が本当に宇宙に行ったとき、何か力をもらったのを覚えている。 夢みたいなことでも、本気で挑み、成し遂げてしまう姿に、私だけでなく日本中が力をもらったと思う。 それが映画で公開されるとあり、早速行ってみた。 劇中の刺さった言葉。 ・宇宙に行ったら大きなことや野望を考え始めるのかと思っていたが、全然そんなことなくて。身近な人を大事にしよう、身近なところを綺麗にしようと思った。 ・(宇宙にて)地球はシンプルだ。シンプルに生きようと思った。 ・夢をかなえて。できるから。あきらめず、粘り強く、そして誰が何と言おうが、どうか負けずに頑張って欲しい。 ・チャレンジが趣味。 ・宇宙に行って変化がありましたか?ってよく聞かれるけど、数日で変化なんてあるわけないじゃん。というか変化しないといけない圧力はなんで??単なる旅行だって! バンド、アパレル通販起業、上場、人気女優との恋、宇宙旅行。。 前澤さんにとっては単に全てシンプルに単にやりたいことだったのだ。  「難しく考えずに自分の心の声に忠実に生きればいい。一度きりの人生だ。」  「過程を楽しめばいい。」 シンプルは凄い。強い。 「やってみよう」という気になった。愚直に、シンプルに、本気でやってみる。 ※しかしソユーズの中ってこんなに狭いのね。もはや三角座り(笑 そして大気圏突入って恐いね。焦げてるじゃん。そういえばガンダムも苦労してたな。 ※前澤さんの言葉や映像は素晴らしかったが、映画としてはTVの特番のようだったかな。ドキュメンタリーだから仕方がないんだけど。

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momokichi

4.0誤解を恐れず、好奇心の赴くままに人生に挑み続ける人

2023年12月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会、映画館

単純

興奮

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 7件)
ななやお

3.0陳腐なメッセージも宇宙から発信すれば違って響く

2024年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

宇宙旅行の記録として貴重な作品だ。完全に民間人の目線で宇宙旅行の道程を捉えたのが新鮮。どんな訓練をパスする必要があるのかとか、どんな検査が必要なのかとか、お金を払うだけでは突破できない様々な難問があるのだと知れる。遠心機のようなものに乗せられてひたすら回される特訓はかなりつらそうだ。 でも、本作の見どころはやっぱり宇宙のシーン。ISSから地球を見下ろした時のシンプルな美しさと、地球に還ってきてから二カ月後に勃発するロシアによるウクライナの軍事侵攻を対比的に構成し、平和というテーマを浮かび上がらせる。「宇宙からは地上の争いは何も見えない」と前澤氏が言うが、地表では多くの争いが今も続いている。その哀しみを受け止めつつ、宇宙へも想いを馳せる。 平和を願うというと、陳腐に聞こえるが宇宙視点でそれを見せられるとグッとくるものがある。宇宙まで行くという壮大なことをやっておきながら、最後はささやかな締めくくりにしているの点が良いと思う。

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杉本穂高

5.0今となっては貴重な映像の連続

2024年11月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

萌える

当時、お金持ちの道楽かと眺めていたが、 道楽気分では到底行けない過程に 途中から尊敬の念を抱いたことが忘れがたい。 なおかつ今現在、ロシアはウクライナと戦争中であり、 こうした交流もソユーズの活用も絶たれた。 すなわち劇中の場面、場面がもう全て失われたものであり、 おそらくロシアはこの頃から侵攻を企てていたのだろうと思われるだけに、 平和だったあの頃、もなお複雑と見入ってしまう。 前澤氏の好奇心や行動力を知り、 宇宙へ向かうまでのシーケンスを明らかとする1本としても十分だが、 そんな国際情勢がつぶさと記録された作品でもあることは確かだ。 なおかつ世界平和をメッセージとして締めくくりに掲げているのだから、 まったくもって皮肉なタイミングを引き寄せたものだと思う。 (逆に世界平和というメッセージを考えさせるにてきめんか) 宇宙へ行ったことで考えやキモチの変化を求められることに辟易していた氏に、 確かに、と妙に納得。 (そんなにすぐ気持ちが揺らぐなど、動転しているだけだ) 帰還後、大それたことよりも、もっと身近でささやかな事に尽くそうという思いが強まった、つまりは謙虚になった、という氏の言葉が印象深く残る。 今後のアルテミス計画も見守りたい。

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N.river