シンデレラガールのレビュー・感想・評価
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もっと時間を掛けてください
自身の義足をしっかり見せるファッション・モデルの道を進もうとする女性の物語です。でも、不運の往復ビンタの様な運命の描き方に違和感を覚えました。それならば60分ではなくもっと時間を掛けて彼女の内面の変化を描かなくては単なる上滑りの感動物語になってしまうのではないでしょうか。
主演に特徴がない
12歳の時に右足の骨肉腫で片脚を切断し、入退院を繰り返していた音羽は、落ち込んだ入院生活の中で、メイクなど看護師さんから教えられ、楽しみを見つけていた。中学校の卒業式の時も入院してて式に参加できなかったが、クラスメイトたちが病院の屋上で卒業式を開いてくれた。その様子がSNSで話題になり、音羽にモデルのオファーが届いた。義足の女子高生モデルということで一時的に注目されたが、その後は義足を隠して活動していた。しかし、義足を個性として捉えてほしい、と言われ、もっと義足を前面に押し出していこうと思った。その後、交通事故で左脚も失ったが、そんな彼女に、ファッションショー出演のチャンスが舞い込んだ、という話。
音羽役の伊礼姫奈が特別可愛いわけでもなく、スタイル良いわけでもなく、トークが面白いわけでもなく、何の特徴も無いので魅力を感じなかった。
義足でもモデルが出来るよ、というのはわかるが、脚短くて幼児体型の伊礼姫奈を主演にした理由もわからない。
レッスンで4人並んでランウェイのレッスンを受けてた時の右から2番目の子みたいに凄いスタイル良いとかなら興味を持つが、左端の主人公は全く目に入ってこなかった。
義足なら、スポーツを頑張ってるパラリンピック選手の方が何倍も感動すると思う。
交通事故で左脚を失うエピソードは必要だったのか疑問だし。
61分と短い作品なのに長くて退屈だった。
個性
12歳の時に病気で右下腿部を切断した義足のJKモデルの話。
入院の為に参加できなかった中学校の卒業式の代わりに、友人たちが病院の屋上で開いてくれた卒業式の映像が切っ掛けでモデルになった主人公をみせていく。
義足であることが切っ掛けでモデルになったのに、脚を隠した仕事が減ってきたというシチュエーションから問いかけて行くのかと思ったら、何とまさかの!?
まあ「シンデレラガール」という言い方に対する疑問はちゃんと描けていたとは思うけれど、最後かなり駆け足な感じで、もうちょっとしっかりみせて欲しかったかな。
シンデレラに違和感
片脚を無くした主人公が義足のファッションモデルとして生きるなかで訪れる心境の変化を描いた人間ドラマ。
(幸いにして)両脚で歩けている私には、義足を使っている人の気持ちが分からない。
主人公 音羽さんはストレートに自分の感情を出すわけでもなく、さらに過酷な出来事に対しても、それが運命として受け入れている(ように見える)。
感情をあらわにしても、元に戻ることはないと分かっているからか、それとも。。。
私には音羽さんは決してシンデレラガールじゃないと感じたし、音羽さん自身も自分がシンデレラとは思ってないんじゃないかな。
音羽さん役の伊礼姫奈さん、観た人に深く広く考えさせられるような憂いのある演技でした。素晴らしかったです。
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