デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のレビュー・感想・評価
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原作大人買いしようかな・・・
予告編が気になって、めったにアニメを観に行かないのですが・・・って、コナンは観に行くけど・・・アニメ声のあのちゃんの声優ぶりもなかなか良かったです。
原作未読なのですが、12巻を一気に買う勇気もなく、後編が5月半ばに公開なのでそれを観てから決めたいかな(汗)
宇宙から来た巨大な母船が「コロナ禍」を連想させますが、原作はコロナ禍の前なので、これはなかなか未来を予見したお話だと思います。大震災も想像させるかな。
非日常な大災害が起きてから、現状もまだ大災害の元である「母艦」は上空に居続け、偵察機やそれを迎撃する防衛軍の攻撃などで未だにいろいろな被害が起きますし、ヒロインたち5人組のひとりも犠牲にはなりますが、それでも穏やかな日常が続くという摩訶不思議な世界。
「ドラえもん」のパクリ(オマージュ?)の「イソベやん」もめちゃ面白かったし、劇中劇「イソベやん」の主人公をTARAKOが演じてます。彼女の最後の仕事かもしれませんね。
武器の弾をマシュマロに。
観る予定はなかったけど、皆様のレビューの熱量に心が動き鑑賞!すごく面白かった!
観終わったら「関心領域」の何とも言えない後味が完全に消えた。。
おんたん兄のキャラが好きすぎる笑。
後章も早く観なければ!
無双する女子高生
規範や善悪から乖離して、女子高生たちのシュールな無双っぷりを愉しむのがテーマかなと思いました。その結果、日常とか平和の意味や怖さに思い至ることもある。
原作は未読です。予告編でおんたんと門出の等身大(女子高生大)の新鮮な艶っぽさにやられて、本作を観る気になったのは秘密。卒業記念に教師と深い仲になってしまおうとか、出してしまえとか、二人の女子高生が甘酸っぱく無茶する姿を見たくなって観賞しました。何かがきっと覗けるであろうと言う好奇心メイン。
◉目を見開く
3年も経てば非日常も日常になるとは言え、精緻に彫り込まれた鉄壁の城塞は、やはり遠い。二人は悟った顔して、航空母艦の非日常を忘れようとしているのか? 君か世界かと問われたら絶対に君! しかし世界と世間の行く末にも加担しようと、少女と少女は思い出も辿りながら、心を繋ぐ。
何の曲を聴くかとか、どのゲームをどんなアイテムで進めるかとか、どの男子とつき合うかとか、それと非日常から飛来した正体不明の侵略者をどう捌くかとかにどれほどの差異があるのか? 頭の中なら絶対的な差だと理解しても、生活している最中のヒトにとっては同じかも知れないのだと、作品は語っていたようです。「何にも考えていない自分」や、そう言いさえすれば免罪符ぐらいにはなると「少し信じている自分」がいる。
◉目を瞑れ
一方で、平和を目指すのではなく、平和が欲しいならば、基本、大所高所から物事を見ないで眼前だけ見る…ことを強調しているのかなとも感じました。そして結論は決して急がない。
飛びっ切り可愛い八っつぁんと熊さんは、そんな風に世界と世間の在り方を指摘していたようにも思えたのです。だから、空母は安定した都市の天空の景色になった。
最前線に統率者はおらず、目玉たちや市民が命を費消されているにも拘らず、目を瞑る安穏に浸る世間や世界。あの生温かい複眼の青年タイプは、もう繁殖しているのだろうか? おんたんと門出は夢と記憶をなぞりながら、何を言い放つのだろう? しでかすのは分かっているが、何を?
ところで後章が封切りになるのに、ウダウダしてまだ前章のレビューを投稿していない。投げてから、投げてからと言い聞かせていたのだが、うっかり昨夜、後章を観てしまったではないか。
青春×陰謀×SF×友情=クソやばい
ある日、突如として東京の上空に巨大な母艦が出現、それ以来世界は一変した。
一方で、女子高生の門出とおんたんとその仲間たちは、そんな中でも変わらぬ日常を過ごしていた。
しかし、母艦が浮かぶ状況は少しずつ彼女たちの生活に影響を及ぼし始め……
突然の悲劇、思い出される過去の記憶、恋、そして友情。
2人のディストピア青春活劇が今始まる。
『おやすみプンプン』しか漫画は読んだことがないけれど、浅野いにおの描く世界は大好きで、予習しようかと思ってたら結局ギリギリになってしまったので映画から鑑賞。
いや、おもしれー。
こんなに泣ける話だとは思っていなかった。
少女の青春成長譚なんて大好きなジャンルだし、陰謀論とかパロディとか色々挟んでくると思ったら、人間とは?正義とは?みたいな部分まで切り込んでいって、現実と虚構が入り組んでいるようでどこまでもリアルなSFってところ?がねぇ?もう、好き。
「知ってるよ!」でボロボロだったな。
3年前に母艦が現れてから何もかも変わったとは言うものの、日常は表面的には何も変わらず続いている。
なんとしても事態を収束させたい政府、状況に慣れてきている市民、危機を訴える陰謀論者や過剰に反応する一部の人たち。
このギャップがリアルで、まさに東日本大震災やコロナウイルスの蔓延といった未曾有の危機に立たされた日本の姿だなと思った。
小型船の墜落が後を絶たないのに、多くの人はなんとなくこんな状況に慣れてしまっていて、真相に近づこうとする者はいない。
しかし、震災にしろ感染症にしろ、忘れた頃に再びやって来て人々はハッとさせられる。
門出やおんたんたちも、まさに友人の死によってそんな日常からいきなり現実へと引き戻された。
決してどちらが良い悪いではない。
これからも生きていかなきゃいけない我々にとって、都合の悪いことを忘れるのはある意味防衛本能だ。
でも、大切な人を亡くした記憶や悲しい過去はどんなに事態が平和になろうとも消えることはない。
戦争や震災やコロナのこと、どこか遠い昔のように感じて、再び平穏な日常が訪れようとしている今だからこそ、風化してしまいがちな負の歴史をもう一度胸に留めるべきだと、この母艦は我々に警告しているのかもしれない。
アニメーションのことは全然詳しくないから完全に素人目だけど作画は綺麗だし、幾田りらとあのという最強タッグがこんなにピッタリだとは思わず、爽快な主題歌も最高で大満足だった。
キャラクター造形も良く、おんたんのお兄さんとかブサ犬とかもちろんイソベやんもだけど、他の作品には出て来なさそうな濃いキャラクターがクセになる。
前章だけだと、だいぶ回収されてない疑問点が多い。
石川の2人は何なのか全く分からないし、2人の過去と正体は何なのか逆に混乱して終わっている。
ラストの言葉を失うような光景に早く世界を変えなくては(=後章観なくては)と思った。
予想以上に面白くて大好きな作品だったので、後章も原作も早く観たい!!
※
ちなみに今回、シアターギルド代官山という映画館で観たのだけど、ここがなかなか面白いところで、ヘッドホンをつけて椅子やソファに座って見るホームシアターみたいな感じの映画館だった。
夜はバーみたいになるらしく、支払い方法はクレジットか電子決済のみ。
音は聞こえやすいし映画に集中しやすいけど、椅子だと体が疲れたり、段差がないので前の人の頭が気になったり、劇場よりは明るいので思いっきり泣けなかったりとメリットもデメリットもある感じかな。
値段も少しお高めだったが、たまにはこういう映画体験も面白い!
変わりゆく世界の中での、彼女たちの「絶対」
3年前の8月31日、突如街の上空に宇宙からの巨大な母艦が出現したことで、世界は一変した…
そんな世界で「門出」と「おんたん」を含む仲良し5人グループは、高校生活最後の年を謳歌。
大人じゃないけど、決して子供ではなく。
考えていないようで、冷静に状況把握はしていて。
そして、大人になると空気を読んで躊躇してしまうことにも
全力ダイブで飛び込んでしまう勢いがある。
門出とおんたんは、世界と繋がっていながらも
門出にはおんたんが、
おんたんには門出が、
絶対で全力で守るべき存在だった。
友情とか恋愛とか名前を付けることのできる関係でなく
とにかく「絶対」。
絶対がない世の中での絶対。
それが大人になった自分には眩しくて、
彼女たちのわちゃわちゃをちょっとセンチメンタルな気分で眺めてました。
前章・後章一挙上映で2回目観ましたが、やはり良き。
(門出のむっちっと感も良きですね)
しかし、ちょっどズルい男性が多い気がするのは気のせいか…
渡良瀬せんせー、ひろしにいちゃん、大葉くん。へきでしたわ。
日常と非日常の織り交ぜ方が凄い
すごくヤバい事が起きているのだろうけどあくまで日常感を崩さずに描いているのがすごい。
細かいところでわかりやすい小ネタを挟む事で完全に非日常感を出さないようにしている。
前章で回収出来ていない事がたくさんあるが後章で描き切れるのか気になる。
終末論的「セカイ系」に接ぎ木された「日常系」。日本のサブカルの集大成がここに!
若干観に行くのが億劫で、ずるずると先に引き伸ばしていたが、そろそろ後編が始まってしまうので、重い腰を上げて視聴。
うーん、これはたしかに「くそヤバい」!!!
控えめにいっても、傑作だ……。
なんだろう、この圧倒的な情報量と語り口の巧さは。
2時間引きずり回されて、いっときも間断するところがなかった。
観に来て良かった!!!
セカイ系としての非日常+『けいおん!』に由来する日常系。
祖型としての『ドラえもん』と『インデペンデンス・デイ』と『SF/ボディ・スナッチャー』。
創作背景としての「3.11」と「コロナ禍」、そして「安保」。
なんだか、日本のサブカル、日本のアニメの「総決算」を見せられてる感じがする。
(ない要素は、時間の巻き戻しと異世界転生くらいだが……後編にあったりしてw)
浅野いにおの原作は未読。
題材を聞くかぎり、観る前はつくみずの『少女終末旅行』(2014~18、あれのアニメもまあまあの傑作でした)みたいな内容なのかな、と思っていた。
なんにせよ、昔だったら『月刊アフタヌーン』で連載されてたようなやつ(笑)。
壊れ果てた世界と生き生きとした少女たちが対比されていて、しんみりとしていて、静謐で……みたいな。
だが実際は、だいぶ違っていた。
宇宙人が侵略(?)してくるヤバい戦時状況下で、当たり前の青春を送る学生たちという意味では、『輪廻のラグランジェ』(2012)や、『ゼーガペイン』(2006)、さらに古いのだと『学園戦記ムリョウ』(2001、出だしのノリが良く似ている)や『宇宙のステルヴィア』(2003)あたりにむしろ近い感じか。
宇宙人が交じり込んでいても、ラノベ的なわきゃわきゃした日常が展開されるという意味では、『電波女と青春男』(2011、似たような宇宙服来た宇宙人w 入間人間や日日日あたりのラノベとは、世界観もなんとなく近い感じがする)とか、『かしまし』(2006)、さらに古いのだと『お願い』シリーズとか。
なんにせよ、思っていたよりは、かなりみっちりしていて、粘っこくて、えぐみがあって、脳に焼き切れるような負荷のかかる、猛烈に「濃ゆい」アニメだった。
原作者自身は、『けいおん!』(2009)を観て本作を企図したとのこと。
要するに、『新世紀エヴァンゲリオン』(95)や『ぼくらの』(2004~09、アニメ2007)のような、宇宙から侵略者がやって来るシリアスな「セカイ系」に、少女たちの軽やかな「日常系」を接ぎ木したらどうなるのか。そういう実験だろう。
僕は、とくに後半の展開に度肝を抜かれた。
「信用できない話者」の要素を噛ませてくる、意想外の小学生編。
ここで、こういうふうに仕掛けて来るのか。
いやおうなく、主人公たちのキャラクターが二重、三重にぶれて複層化する。
こうであるはずだった物語が反転し、油断のならない語りに緊張が走る。
話を思わぬ方向にツイストさせてきたアニメスタッフの力量に感服。
パンフによれば、小学生編って、原作では終盤になって明かされる内容らしくて、映画版前章の終わりにくっつけることを提案したのは、脚本の吉田玲子らしい。
さすがは吉田玲子先生。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のTV版と映画版のホンの出来があまりにひどかったので、正直この人の神通力ももう失せたかと思っていたが、やっぱり構成感への嗅覚はすごいな。
主人公ふたりの強烈なキャラクター。
一癖もふた癖もある周辺の人物。
ギャグとシリアスの抜群の塩梅。
当たり前の日常と大量死の対比。
セカイに翻弄されているかと思えば、
セカイを翻弄している転調の落差。
圧倒的な技術力で到来した宇宙人が、
武力でまったく地球人に勝てない不思議。
すべてのバランスがヘンテコに崩れていて、
崩れたままに、奇跡的な均衡を保っている。
うーむ。今年観たなかでもダントツで面白い。
先が気になる。主人公の運命が気になる。
地球の未来が気になる。
― ― ―
すべてに納得がいっているかというと、そうでもないのだ。
たとえば、とある人物が死んだときの主人公たちの反応を描いたシーン。
あれは僕のセンスからすると、どうしようもなくダサい。
狙っているギミックがあからさま過ぎて、思わず赤面してしまう。
あるいは、自衛隊や軍需産業の描き方。さすがにあれは図式的にすぎないか。
少なくとも、僕が仕事で出会った士官クラスの自衛隊員は、本当に優秀な人達だった。
てか、攻撃してこない対象に対する攻撃命令はそう簡単に下りないと思うし、周りに被害が出るような撃墜指示を避難誘導なしに行なうとか、実際にはあり得るんだろうか?
というか、自宅警備員、陰謀論者、トランスヴェスタイト、テロリスト、脳筋の軍人など、時代の要請する「香ばしい人々」の類型をひとところに集めようとし過ぎて、ちょっと物語として飽和している印象がある。
そういや、小学生時代編の門出の変貌ぶりも、さすがに展開が急すぎる気がした。
もともとそうなりそうな気配はあったといえばあったんだけど、妊婦さんを見てのいきなりのアレは、唐突過ぎて個人的にドン引きしてしまった(門出に、というよりは演出に)。
他にも、小学生編での「デーモンズ」の掌の返し方は不自然じゃないか?とか、先生のキャラ付けはこれでいいのか?とか、顔だけアンチ「萌え」の方向に振りながら身体やスカート回りの描き方が結構性的なのはどうなの?とか、まあ、文句を言い出せばいろいろあるわけだ。
宇宙人回りに関しても、本当に無抵抗主義についての説明が後編でちゃんと綺麗につくんだろうか?とか、なんで虐殺されてる調査員たちは「隠れ蓑(透明マント)」を有効に使わないんだろう?とか、ラストのアレが無数に降って来るシーンとか(映像イメージとしては素晴らしいけど)どうやったら実際に起こし得るのか?とか、気になるところは結構ある。
でも、そんなことはどうでもいいくらいに、僕は物語に強烈に引っ張りまわされたし、門出とおんたんのキャラクターに圧倒的に惹きつけられたし、終盤の転調に思い切り愕然とさせられた。
まさに、これぞ「日常系」を包含した「セカイ系」。
日本の磨き上げてきた最強ギミックを、宮崎駿とも富野由悠季とも新海誠とも異なる方向で、きちんとまっとうなSFとして仕上げてきている。
しかも本作は、社会的な批評性にも事欠かない。
話の出だしはまんま『インデペンデンス・デイ』(巨大宇宙母艦の襲来と居座り)だが、そこに関東大震災で起きた諸問題(放射能汚染の恐怖、通信インフラの遮断、進まない被災地復興などなど)や、ネット世界で跋扈する陰謀論(環境汚染、仮想敵、お花畑友愛論)と感情的なレスバトル、近づく軍事的危機(ロシア、中国、北朝鮮の外圧)と日米安保の功罪、コロナ禍、いじめ問題、ネグレクトなど、ありとあらゆる日本を取り巻く重大事が、ヒロインたちの周辺事象として引用されてゆく。
今そこにある危機。
でも、敢えてそこから目を背けて、少女たちは青春を謳歌する。
ひりひりするような終末の予感がまぎわに迫っているからこそ、とりとめのない日常が光り輝く。少女たちの何気ない交流が、特別でかけがえのない瞬間となる。
何度も作中で予告される、「人類終了まであと半年」のカウントダウン。
いやおうなく、緊迫感が高まる。
いつまで、このたおやかで親密な友情のやり取りは続けることができるのか。
過去の記憶が戻ったとき、いまの幸せな時間は喪われてしまうのか。
いやあ、本当に、後章が楽しみだ。
あと、やっぱり触れておかないといけないのが、幾田リラ(イクラ)ちゃんとあのちゃんの演技だろう。
プロの声優たちにまじって、まったく遜色がない。
ふつうに演技が出来ているどころか、喧嘩のシーンとかガチ度が半端ない。
ぶっちゃけ、めちゃくちゃうまい。
ちょ、これ、どういうことなん???
今までも北村 匠海とか 賀来賢人とか吉沢亮とか、やらせてみたらバリバリに声優演技が出来る若手がいたのは確かだが、彼らはそれでも「俳優」であり、演技は一応本職だった。
イクラちゃんも、あのちゃんも、本職は歌手だ。
それも紅白とか出てる、売れっ子の一線級の歌手。
あのちゃんは結構ドラマには出てるけど、声優やるのは初めてっぽい。
イクラちゃんに至っては、ほとんど演技経験すらなさそう。
なのに、なんでこんなにできるのん??? おかしくない???
結局、今の若い子たちって子供の頃から、萌えアニメとか見まくって血肉にしてて、二人とも歌手といっても、アニメやアイドルに近しいところで「作り込んだ声演技」を聴きまくって生きて来て、耳がめちゃくちゃ良いから、最初からああいうアニメ特有のしゃべり方をちゃんと「耳コピ」出来てるってことなんだろうなあ。
なんか、醜い感情だけど、その才能にいささか嫉妬しちゃう(笑)。なんだよ、やってみたらさらっと声優まで出来ちゃうとか、お嬢さんたち世の中に対してちょっとは申し訳ないとか思わないの??みたいな。
ほんと、恐れ入りました。
まあそんなこんなで、週末に封切られる後章に大いに期待したい。
― ― ―
以下、備忘録。
●中川ひろしお兄ちゃんにガチ笑う。なんだよ、その地獄のミサワか『監獄学園』のアンドレみたいなアゴ(笑)。池上遼一絵でもなんかそんなキャラいたな。中村悠一かと一瞬思ったが、良く聴いたら諏訪部だった(笑)。
●門出ちゃんが「デーモン」の綽名つけられるの、よくわかる。僕も小学校の頃は問題児童で、松木宣子ちゃんが自分のことを「のこ」って呼んでたので、黒板に「まつきのこ」のマタンゴみたいな絵を一面に描いておちょくってたら、終わりの会でぎゃあぎゃあ泣かれて、教師にボコボコに殴られたのを思い出した。
●いそべやんの造形がどうも桜玉吉っぽいと思ってたら、家に帰ってからWikiの「浅野いにお」の項を見てて、生涯ベスト漫画に桜玉吉の「幽玄漫玉日記」を挙げているとあって草。
●いそべやんって、藤子プロの許可って得てるのかな?(笑)
●小学生編の後編は後章で扱われることになると思うが、いかにうまく高校生編に話をつなげてくるかは楽しみ。現状ではあまりにキャラや状況に齟齬があるので。
●映画の最後で、TARAKOさん(デべ子役)追悼のテロップが流れる。ご冥福をお祈りいたします。
言える映画館スタッフ・言えない映画館スタッフ
SFアニメ。
女子高生の話で、東京上空に謎の巨大宇宙船が滞在しているという背景がある。
絵柄や演出は良い出来で、後章を除いた前章だけのストーリーとしては悪くはない。
テンポ加減も遅すぎず早すぎず、他の作品が見習うべき作品と言える。
合う合わないはあるかも知れないが観る価値あり。
良い点
・ナチュラル
・声も合っている
悪い点
・キャラデザが一部ギャグに寄りすぎている
長いタイトルにも意味があるのだろうか?
浅野いにおの原作は未読。予告から気になっていたけど前・後編とのことで、最近記憶力のなさには自信がある中高年としては、なるべく2作の間が空かないところで…と、やっと鑑賞。スクリーン数が減ってることもあるが、平日のレイトにしては客足がよかった。人類史上どえらいことの起きている傍らでゲームや買い物や恋愛に興じる世界、友人の死すらも相対化されそうな日常が個性的なキャラとともに描かれていておもしろい。
現実世界のメタファーと創作世界のオマージュというかパロディというか、それらがごちゃ混ぜになって大量にぶち込まれる、いわゆるサブカルっぽさはあざとい感じがするし、声をあてている幾田りらもあのちゃんとかも特に知らんのだが、前半の話をひっくり返すような後半の展開といい新たなキャラの登場といい、いろいろフラれているネタがどのように回収されていくのか、とにかく続きが気になる…。
何一つ理解出来ず
作品が理解出来なかったので採点する土俵にすら立てず…
後編を見れば何か理解出来るのか
あの作品をもう一度見る勇気が沸くかどうか
悩めます
ストーリーとは関係ありませんが買う予定がなかった「INSTAPUMP FURYのシトロンイエロー」を思わず買ってしまった…
日本のアニメの凄み
浅野いにお作品には、あまり関心がなかったのですが、知り合いが面白かったと言っていたり、評判も高いので「これは観に行かねば」と思い鑑賞しに行きました。
主人公二人の声優をみて「えっ、マジ」とかなりテンションが落ちてしまったのですが、「良い映画を作る人達は違うわと」思わせてくれる形になりました。
主演の二人、声で特をしてるなと感じました。あと「アニメとか好きなんだろな~」と。そして脇を固める力のある声優陣。ここでもまた種崎敦美がでてて、いい意味でまた彼女か。と思ったのと、同じような感じで和氣あず未もこういう質の高いアニメ映画に出てくる常連になりそうだなと思いました。
他のアクターと比べてしまうと主人公二人のちょっとヘタウマな感じ、リアリティレベルが一段落ちるところが、この映画のファンタジー感を引き出している感じがして、いい感じで良かったです。主役の二人がうまいアクターだと少し息が詰まる感じになってしまったのではないかと思っています。主演二人の脇を固める他のアクターと比べて少し足りない感じが、世界観を構築する要素の一つとしてうまく機能していると思いました。ハマってという感じでしょうか。
途中少し中だるみしますが、その後の展開が速く、テンポよく、あの中だるみはこのための助走期間だったのかと思いました。
主人公たちと背景などの他の物との作画のリアリティレベルの差もファンタジー感をだしてくれていて、漫画のようでアニメであるとても変な面白い作品でした。
声で主人公二人とその他のキャラクターとのリアリティレベルの差を出し、画でもキャラターとそれ以外のものとのリアリティレベルの差を出していき、それらを違和感なく共存させることでこの作品の持つファンタジー感と本作品中の現実感・非現実感を、そして主人公二人のもつ内面をうまく表現させているなと感じました。
鑑賞する前は「デデデデ、ってやつ」としかタイトル覚えてなかったですが、鑑賞するとタイトルと内容が少しリンクして「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」とそらで言えるようになりました。
後編が楽しみです。
ここ最近の映画でぶっちぎりトップ
後章始まって一週間限定で再上映してくれているのでせっせと劇場通い。
OPからタイトルまでがもう最高。ゼロ磁場から母艦が出てくるところの曲がめちゃ好き。
BLやらアイドル推し総理やら女装小僧とかなんか盛り沢山で情報が多い。でも逆にそれが原作未読でもものすごい刺さってくる不思議な作品。すごい好き。
何じゃ、こりゃ?!ひょっとして大傑作か、後章を待て!
5月10日(金)
シネコンの上映スケジュールを見ても、その約4割がアニメで「名探偵コナン」は1日に33回も上映されて興収100億円を超えている。
アニメを映画として認めない訳ではないが(昔のディズニーやトトロは大好きだ)、映画館でドラマを観たいこちらとしては、最近番組がアニメばかりでいささかゲンナリなのだが、映画.comでも評価が高く、SFものと言う事で前章上映終了前に「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」をTOHOシネマズ池袋で。
浅野いにおの原作は未読で観たが、何じゃこのセンス・オブ・ワンダー!!
「インデペンデンス・デイ」「第9地区」そして「ドラえもん」?。JK青春もののテイスト有りで立派なSFになっている。
3年前に飛来した全長5,000mの母艦は東京上空に覆いかぶさったまま。非日常の日常の中で学生生活を送る二人のJKの青春は待ったなしで進んで行くのだが…。
時間軸を遡るがノーランのように行き来しないので判り易い(少女時代の決着は後章か)。アメリカの言いなりの日本政府、真実を知らせられない国民。正体不明の侵略者??行方不明の父親や大学に進学した二人と人類の未来は如何に?
ひょっとして、これはSFの大傑作かも。
一体、どう落とし前を着けてくれるのか。
こりゃ、後章を観ない訳にはいかないな。
伏線だらけでよくわかりませんでしたが。
後編始まる前にと思い、このタイミングで鑑賞しました。非常に評判良く期待してましたが、伏線多すぎ、後半に期待でしょうか。
あのちゃん、声優いいですね!!
少しシュールな世界観とバッチリあってます。
おんたんの発音を知れて良かったです。
原作が大好きなものは基本アニメ化や実写化しても(勝手に期待して落胆するので)観ないようにしているが、この作品に関してはあのちゃんがハマり過ぎて違和感がなかった。
もっとこのシーン入れて欲しかったな〜とかも勿論あるがあの量をこの時間でしっかりまとめているのは素晴らしかった。
最高です!
見事な作品でした!
(ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
※映画レビュー未記入が膨らんでいるので、短く一言
登場人物の会話の切れ味と、強大な宇宙船が空を覆う不穏な日常と、陰謀論の空気と、理念の暴走の震撼が、現在のメタファーとして見事に描かれた傑作だと思われました!
仮に後章でストーリーの着地が納得あるものになっているのであれば、おそらく2024年の邦画の代表作トップになると個人的には思われています。
詳しくは後章を見てから書きたいと思われますが、セリフ内容含めて現在理解の解像度が素晴らしいと思われました。
特に日本映画の実写の監督の皆さんが見た方が良いとは僭越思われました。
素晴らしい映画だったと思われます、後章も期待です。
若者の焦燥感とデストラクション妄想
何か起きそうで起きない非日常、それでも日常は続くし大学受験もせなあかん。例えUFOが上空に居座っても。
何者かであるかもしれないがまだ何者でもない自分、自分無しでも回るだろう世界。否応なしに参加を求められる世界がこんなにも壊れやすく儚い物にみえてるんだね、コロナ後の世界の住人さんからは。
ということでやはり世相を反映させてくるがいにおぶしは健在。怒涛の如くにポイ言語で埋め尽くしたかと思うとそのまま駆け抜けてしまう力には拍手。SF小ネタとイソベヤンに惹かれて観たが、後編の店じまいも観に行きます。
あと、ドラえもんオマージュのタケコプター風道具で空飛ぶところ、おんたんの髪巻き込まれてるよーって気になったのは自分くらいか?まあそれくらい映画全体的なメカ描写がある意味リアルな描写と書き込みだった。
余談ですが隣で観てた小学年低学年くらいの女の子が彼女の母親に、怖いからもう先帰ってて良い?とか話しているのが聞こえた。そうそうキャラは幼女風なのにGANTSばりに怖〜いお話に仕上がってしまったよな、ターゲット顧客どこだ⁉️
完成度の高い今時分のアニメ
日常パートとSFパートが代わる代わる繰り返し話は徐々に不穏な方向へ向かう
最後は後篇への強い引きで終わります
浅井いにおは初期の作品の少し拗らせたイメージが苦手で避けてましたが面白かったです
キャラデザと相まって一見すると茶化したような描写をしつつ思春期の危うい内面を丁寧に描いています
時々超然とした所もありますが舞台設定やキャラクターの背景がわかると違和感はなくなります
主人公の声優も話題のようですが
幾田りらは声優の方かと思うほど自然
あのちゃんは軽快な前半のセリフは違和感がありましたが
後半の不安定さと剥き出しの感情が現れる場面からすっと入ってきました
どちらもハマり役だったと思います
主題歌のタッグも熱かった
BGMも作品は食わない絶妙な塩梅で印象的でした
心の機微や異常な物語を日常とリンクさせる技は原作者らしいと思いますが
萌えやSFといったアニメで一段と映える要素が映画では功を奏してました
前編は非常に完成度が高かったので後編も楽しみにしています
全322件中、21~40件目を表示