女優は泣かない

劇場公開日:

女優は泣かない

解説・あらすじ

崖っぷちの女優と若手ディレクターが厳しい現実に直面しながらも自分の居場所を見いだしていく姿を描いたドラマ。CMディレクターでテレビドラマの監督・脚本も手がける有働佳史が長編初監督を務め、自身の故郷・熊本県荒尾市を舞台に撮りあげた。

スキャンダルで仕事を失った女優の園田梨枝は、密着ドキュメンタリー撮影のため10年ぶりに故郷の田舎町に帰って来る。しかし現れたのはテレビ局のバラエティ班ADである瀬野咲だけで、2人の前途多難な撮影が始まる。できるだけこっそりと撮影したい梨枝の気持ちをよそに、小さな町では噂が広まり、撮影のことを内緒で帰郷している彼女の存在が家族の耳にも入ってしまう。かつて父・康夫とケンカした末に町を飛び出した梨枝だったが、父は今、末期がんに冒されており……。

蓮佛美沙子が梨枝役で主演を務め、「サマーフィルムにのって」の伊藤万里華が咲、「CHAIN チェイン」の上川周作が梨枝の同級生でタクシー運転手の拓郎を演じた。

2023年製作/116分/G/日本
配給:マグネタイズ
劇場公開日:2023年12月1日

スタッフ・キャスト

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(C)2023「女優は泣かない」製作委員会

映画レビュー

5.0去年観た邦画ではNO1

2025年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

全く期待してなかったのであえての高評価。
もっと上映館増えてよかったと思う。
隠れた名作。
役者がみんな素晴らしい。
特に蓮佛美沙子、伊藤万理華、上川周作の3人は秀逸。

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メガネ狐

4.0友達や夫は縁を切ることはできるけど、家族は最後許しちゃうよなあ…。

2025年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:その他

泣ける

楽しい

幸せ

芸能界で働くのって、大変なんだという出だしから、コメディタッチの前半。
段々雲行きがおかしくなっていく園田家の家庭事情、最後はお父さんが病に倒れて…という流れに、瀬野の「ドキュメンタリニーにも演出が必要なので」という言葉が何度も頭にこだましました。
ここからは泣く流れかな?と思っていたら、一気に深刻モードに突入し、私も父を見送った時のあれこれを思い出して涙。
父をちゃんと見送れなかった後悔を清算できました。

想像していたより、笑って、イライラして、泣いてと感情が大忙しでした。
主演のおふたりの名前と顔を覚えました。
NHKのドラマ、観始めました。
初監督の作品と思えないクオリティで、次作も楽しみにしています。

この映画、もっとヒットしてもよかったのではと個人的に思いました。

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のりたまちび

4.0大根女優故郷に帰る

2025年2月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

楽しい

2023年公開作品
地元ではフォーラム仙台で公開
映画館で鑑賞したかった

監督と脚本はNHK短編ドラマ『イヤなイヤなイヤな奴』の有働佳史

粗筋
舞台は監督の地元熊本
母の七回忌に父と姉の反対を押し切り高校を辞め上京し女優安藤梨花になった園田梨枝
映画監督との不倫騒動で仕事がなくなった梨枝
そんななか事務所の社長がゲットしてきた仕事は安藤梨花のドキュメンタリー番組
引き受けたのはいいが仕事現場は彼女が帰ることを拒み続けた地元熊本だった
そのうえ低予算のためスタッフはたった1人でしかもバラエティ班のADだった
10年ぶりに地元そして我が家に帰ってきた梨枝
姉の結婚式にも出席せず父が癌で入院することになっても帰らなかった梨枝
なんやかんやで父の葬式にも出ず仕事で帰京する女優安藤梨花

崖っぷちディレクターによるやらせという名のインチキなドキュメンタリーに付き合わせられる崖っぷち女優
仕事先を聞いておらず着いた先は地元熊本
帰りたくはなかったが同級生のタクシー運転手に実家の前に降ろされ流れで10年ぶりに家に入る梨枝

日本映画の父は「脚本さえ良ければ誰でも良い演出家になれる」と言った
2番は撮影で3番目は役者だという
たとえ3番目でも重要な三要素に一つ
その点ではハートフルコメディーとして蓮佛伊藤三倉の三人の熱演が光った
マナカナの片方の方だけどちゃんと役者やってるじゃん
彼女1人が梨枝を頑なに拒否していることによってちょうど良いバランスが取れたアクセントになっている

父が撮り貯めた大量のビデオテープ
父が集めた安藤梨花の記事の切り抜き
姉は愛されているけど父は自分を愛していないのではないかという子供の頃からの思い込みがあるからこそ効いてくる
瀬野咲ディレクターがベタすぎてリアルじゃなく明らかに盛っていると評したファミレス店店員の証言は本当だった
観る側も肉親を亡くしているとオーバーラップして余計泣けてくるのではないでしょうか

カメラを向けられ舞台俳優のオーデションみたいな声を張り上げていた青木ラブが良い味を出していた

上手な俳優が下手な芝居をするって大変ですね
でも楽しかったです

たしかにベタな内容だけどそれはそれで良いじゃんと僕は感じる
ベタでも良いんだよ
ベタな人情喜劇大好きだなあ
世の中の圧倒的大多数は保守的なんだから
酷評してる人なんて映画秘宝の典型的ライターにシンパシーを感じてる常に上から目線の何様連中だけでしょ
ただタイトルの『女優は泣かない』の拘りが強すぎたのかラストが弱かった気もしないではない
映画監督デビュー作ということで今後の期待を込めて星4

配役
アイドルから女優に転身するも演技は下手でそれでも美貌で売れてはいたがスキャンダルで落ち目になった安藤梨花(本名・園田梨枝)に蓮佛美沙子
梨枝の幼少期に松田メイ
ドラマ班に異動したいテレビ局のバラエティ班若手ディレクターの瀬野咲に伊藤万理華
梨枝の同級生でタクシー運転手の猿渡拓郎に上川周作
梨枝の姉で早くに亡くなった母の代役を務めてきた飯塚真希に三倉茉奈
真希の娘の飯塚千花の月成ゆの
梨枝の弟で高校生の園田勇治に吉田仁人
梨枝の同級生でファミレスの店員の内田仁美に青木ラブ
梨枝が小学生の頃に亡くなった梨枝の母の園田枝美子に幸田尚子
女将の息子で梨枝の同級生で元カレの橋本に福山翔大
梨枝が所属していたアイドルグループ「ドギマギ4」のメンバーの脇坂香凛
梨枝が所属していたアイドルグループ「ドギマギ4」のメンバーの桃沢まち
梨枝が所属していたアイドルグループ「ドギマギ4」のメンバーの光坂美南
アイドル番組「アイドル畑」のMCにたく(もっこすファイヤー)
アイドル番組「アイドル畑」のMCにのりを(もっこすファイヤー)
安藤が所属する芸能事務所社長の猪本則男に緋田康人
テレビ局のバラエティ班プロデューサーの田所公平に浜野謙太
居酒屋の女将に宮崎美子
梨枝の父の園田康夫に升毅

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野川新栄

伊藤万理華さんが物語のベクトルを定める

2024年10月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 半端に売れかけた途端に不倫問題で転落した若手女優と、売れない若手映画監督がお手軽なドキュメンタリー作品を撮ろうとするお話です。

伊藤万理華さんがショボい映画監督役と聞くと大好きな『サマーフィルムにのって』を連想してしまいます。物語は全然違うのですが彼女が登場するとやはりお話に勢いが出て、物語のベクトルが明確になります。小さなお話だけれど、気持ちよかったな。

 「いや、ドキュメンタリーにも演出はありますから」は、何だか口癖になってしまいそうです。どんな時に使えばよいのかは分かりませんが。 (2024/1/7 鑑賞)

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La Strada