劇場公開日 2024年3月1日

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52ヘルツのクジラたちのレビュー・感想・評価

全219件中、141~160件目を表示

3.5杉咲花の演技に圧倒される!

2024年3月3日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

予告で観た杉咲花さんの演技に誘われて、先に観た「コットンテール」に引き続き、泣く気満々でハンカチ片手に鑑賞してきました。

ストーリーは、母親から虐待を受け、継父の介護まで押し付けられて育った三島貴瑚が、東京から海辺の一軒家に引っ越してきたある日、母親から虐待を受けて声を出すこともできない少年と出会い、かつての自分の声なき悲鳴に耳を傾けて救い出してくれたアンさんこと岡田安吾のことを思い出し、自身も同じように少年に寄り添っていこうとする姿を描くというもの。

近年、子どもたちの家庭環境が問題視される事案をたくさん目にするようになりました。親からの暴力はもちろん、ヤングケアラーやネグレクト等、そのケースもさまざまです。それら全てが明らかな虐待であるにもかかわらず、子どもたちがSOSを発信できないところに、この問題の根深さがあります。親が怖い、でも親が好き、だから親と離れたくないという思いや、家事や介護がつらい、でも親に嫌われたくない、だから素直に従うなど、親を慕う子どもの心を踏みにじるような虐待行為には強い憤りを覚えます。

本作でも、継父の介護に無自覚に苦しめられた挙句、母から罵られた貴瑚が、思考停止状態から死を選ぼうとする姿に、胸が締め付けられそうでした。そこから安吾や美晴に苦しい胸の内を吐露する場面は、涙を禁じ得ませんでした。杉咲花さんの圧巻の演技が、観客の心を深く抉ります。また、安吾の「家族が呪いになったら逃げ出していい」という言葉が胸に突き刺さります。

でも、終わってみれば、自分の中ではここがピークでした。その後、作中では、少年への虐待、親にも言えない安吾の悩み、大人になった貴瑚が受けるDVなど、息もできないような苦しい生活を描きます。そして、その苦しさを声にすることもできない、声をあげても届かない、そんな絶望の淵に立たされた人々の姿を通して、声なき悲鳴に耳を傾けることの大切さを重層的に描こうとしています。それはよくわかります。

しかし、正直言ってそれがかえって散漫な印象を与えているように感じ、思ったほど泣けませんでした。特に新名に関する場面は、結局また貴瑚に収束するので、まるまるカットしてもいいような気がしました。そのぶん、貴瑚が虐待から子どもを守るために奔走する姿、今度は安吾の声に耳を傾けて寄り添う姿などを描いてもよいのではないかと感じました。家族の呪縛と安吾による救済を経験した貴瑚が、同じような境遇の少年を救いたいと願う姿をもっとシンプルに描くだけではだめだったのでしょうか。

主演は杉咲花さんで、もはや何も言うことはありません。脇を固めるのは、志尊淳さん、小野花梨さん、宮沢氷魚さん、西野七瀬さん、真飛聖さん、余貴美子さんら。中でも、西野七瀬さんは一皮むけたような演技が印象的でした。一方、宮沢氷魚さんは、杉咲花さんと同じフレームに収まったときの演技力の差が気になって、ちょっと気の毒でした。

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おじゃる

3.0テーマもストーリーもよく出来てるんだろうけど

2024年3月3日
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鑑賞方法:映画館

もったいない、
映画としてはうまく録れなかったって感じ。
脚本?いや演出が鈍臭いのかな。
主演の演技が惚れ惚れするぐらい良かったので余計にもったいなく思いました。

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ain

4.0おばあちゃんも52ヘルツクジラだったの?

2024年3月3日
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泣ける

悲しい

難しい

ヤングケアラー、ネグレクト、トランスジェンダー、ドメスティック・バイオレンス…。

いろんな要素が盛り込まれており、きちんと整理されてなければとっ散らかりそうなストーリーでしたが、とっても上手にまとまっていました。

複雑な時系列を用いずに進んでくれていたからだと思います。また、キナコの髪型が彼女の置かれてる状況に合わせて変わってくれていたので、とてもわかりやすかったです。

「家族」が時には呪縛・呪いとなる
そう感じたら、家族と離れてもいい

アンゴがキナコに語るこのセリフ、物語後半のアンゴと母親(余貴美子)との再開してしまったあの場面に、私の頭にフラッシュバックしてきて心が締め付けられました。

社会の構成要素の最小単位は「個人」なのか「家族」なのか?
家族が出てくる物語をみると、このテーマを考えてしまいます。
どうも我々日本人は「家族」である場面が多いのでしょう。

おそらく、アンゴがそうだったように、いつの日か母親が絡め取って来るんだと思います。
でもそんな時には、キナコや愛が、母親の呪いから逃れられるといいな。

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マツナミコ

5.0本屋大賞

2024年3月3日
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原作を先に読んでいました。
作品によっては、原作の良さが消えてしまうものがありますが、この作品は上手く出来ていると思いました。
鑑賞して良かったです。

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わらごんだ

5.0朝9時始まりでも駆けつけますとも

2024年3月3日
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 絶対にハズレのない俳優杉咲花。
そこは今やリリーフランキーと並ぶ両巨頭だ。

あれこれエピソードの詰め込み感もあり軸が掴みづらくなれど そこは 杉咲花 が達者に仕立て直す。
見事です。

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すったもんだだよ

2.023年ワースト1位

2024年3月3日
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ネグレクト、貧困、ジェンダー問題、差別偏見。
あと何だ、軽薄な親切ポーズ、DV、家族と言う呪い。
現代が抱える病と言う病を全部鍋に掘り込んで出汁も無く火に掛けたような映画だった。

うん、言わんとするトコは解る、この辺の現代病はそりゃ問題だと思うし俺も否定的意見持ってますよ。
今作に出た善人も、悪い人じゃ無いけど良い人でも無いような、悪人も一面は良い人だったり。
まるでこの映画そのもののようだった。
そしてダサい、映画としてダサかった。

杉咲花の芝居力を持ってしても、誰も見た事無いような美しいロケーション持って来ても、倍賞美津子パワーを占めてもダサさが勝る。
回想パートですよーって、いちいち1年前とか3年前ってテロップで端折るな、絵と演出で見せてくれ。
状況説明もセリフに乗っかりすぎ、ジェンダー用みたいな医療シール用意してアップで撮るのとか笑かす気かw

それっぽいシーンになったら切な気なBGMピアノメローディとかで誤魔化す演出、客を安く見てるだろ。

感情が限界に達した人間は全員大きい声出してその場にしゃがみ込む生き物なのか?
止めに杏ちゃん最後の独白にクジラ鳴き声重ねる演出ダセエ!
そんなもん静かな小波とか、無音5秒にしとけば俺ら観客の心でクジラが鳴くわ!
ラストにも一丁とクジラパオーン!の解り易い絵で締めるのクソダセエ!!

いや、伝えたい事は解るよ、人に取って真剣に対峙すべき問題だよ。
でもね、映画としてはダサい、客としては舐められた物だ。
こっちとら去年の市子見てるからな、花ちゃん大好きおじさんとしても今作は残念賞ですよ。
23年マイワースト1位認定です。
クソ映画

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永田製麺

4.0あんこときな粉は運命のつがいだったのね。

2024年3月3日
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予告編から杉咲花と志尊淳のラブコメかと、想像しながら着席。
花ちゃん演じる貴瑚は、自宅で義父の介護をしていたが、ある日死にかけてしまい、母親から死ねと言われ、自殺しようとしたら志尊淳演じる安吾に救われる、それから始まる2人の関係。お互い好きっぽいんだけど、ずっと恋人にはならない。なんか理由がありそうだなって思ってたら、後半になってまさかの真実が。嘘!だから告れなかったのか。
貴瑚は安吾のサポートで、家族から離れる。そこで母親から虐待されている男の子と出会う。この子は自分の意思を周囲に知られたくないらしく喋らない。母親は声が出ないと思ってた。すげ〜子供だ。髪が長くて女の子かと思ったわ。
あれ?2人が出会ってすぐ、福岡の小倉に引っ越したのかと思っていたのに、それまで色々あったんだ。苦手な過去と現在が行ったり来たりの展開になったなって不安になったが、問題なかった。その年によって貴瑚の髪型が違っていたから、とても分かりやすかった。とにかくキャスティングが素晴らしかった。登場人物みんな良かった。でも、みんな腹が立ったからって暴力はダメよ。
本当にまさかまさかの展開で、久しぶりにずっとウルウルしてました。めっちゃ楽しめました。

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涼介

4.5なるほどと腑に落ちるところとなんで?というところ

2024年3月3日
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2024年劇場鑑賞51本目。
杉咲花演じる主人公の現在を少し描き、ある事実を知ってから過去の話を描き、たまに現代に戻ってくるという構成になっています。

その事実に至る経緯で、思ってもなかった理由になるほど、筋が通ったと思う反面、結果にかつてその人物が言った事と行動が一致していないことに気づいてなんで?と思うところがあり(人には言えるが自分になると実行できなかったということなのてしょうけど)、そこが映画の内容に不満というより、自分が受け止めきれなくて評価を満点に出来ない理由となりました。

後、何回か泣けそうになっても泣けなかったので、何か足りないんだろうな。

宮沢氷魚や西野七瀬はいつもと違う役柄と言う感じでしたが、小野花梨はこの人日本一ヒロインの親友役が似合う人だと思うのですが今作も安定のポジションでした。

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ガゾーサ

4.5ぜひお勧めします!

2024年3月3日
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泣ける

悲しい

幸せ

とにかく杉咲花が素晴らしい。「市子」の時も最高でしたが本作ももう憑依したかのような演技は圧巻で心を鷲掴みされてしまうほど素晴らしいです。脇を固める俳優さん達も良かったです。ストーリーとしては東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた、いろいろ事情がありそうな貴瑚(杉咲花)と母親から虐待を受ける少年「ムシ」(桑名桃李)との出会いからもう釘付けです。海を見下ろす家や素晴らしい海辺の数々の景色が最高でした。アンさん(志尊淳)は途中、帰宅して薬を飲むシーンでクリニックの名前でいろいろ分かってしまいましたが志尊さんや宮沢さんもとても素晴らしいお芝居でした。

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tomクルー

4.0もはや杉咲花に見えないくらいの圧巻の演技!

2024年3月3日
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『市子』でも書いたレビュータイトルに近しいものになってしまったのも、
この映画も主人公 貴瑚(きこ)を演じる杉咲花の演技が圧巻だったからです。

劇中の3年前の貴瑚はパッと見、杉咲花とわからないほど外見が違っており
単にメイクとかだけではなく、表情や話し方も現在の貴瑚ではないんですね。
志尊淳演じる安吾と出会い&小野花梨演じる美晴と再会したときに行った
居酒屋での杉咲花の演技は圧を感じるほどに迫力があり、こちらまでもらい泣きしてしまいました。
割と冒頭のこのシーンで面くらい、そのまま物語に引き込まれていきました。

52ヘルツのクジラは、他のクジラが聞き取れないほど高い周波数で泣く世界で1頭だけの孤独なクジラ
を指していますが、本作では“たち”となっており、複数の人間の生き方がまさに
52ヘルツのクジラだろうということで比喩しています。
社会問題にもフォーカスをあてながら、主人公貴瑚を軸として、様々な生きづらさが表現されていて
観ていると落ち込んでしまいそうになりますが、
やはりラストでは何かしらの光明を見出すところに、救われた気持ちになりました。

脇を固める俳優の演技も素晴らしかったです。
特に志尊淳は難しい役だったと思うのですが、心の機微の繊細な表現やセリフまわしなどに感動しました。
個人的には金子大地のキャラクターに救われる思いでした。

丁寧に描かれているので、とてもわかりやすい内容になっていますし、
何より杉咲花は、次回作が期待されるような俳優に成長していると思います。

泣きすぎてドッと疲れが出ましたが、心地よい疲れでした。
オススメの作品です。

より理解を深めるために、パンフレットを読みます。

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ひでちゃぴん

5.0「市子と凄い」

2024年3月3日
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泣ける

知的

今年29本目。

52ヘルツのクジラとは仲間が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラの事。先月見た「市子」と今作で杉咲花さん今一番凄い。圧倒されます。「マッチング」の土屋太鳳さんとこの2人の演技が見れるって、本当に幸せな事だと思います。

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ヨッシー

4.0髪の毛の長さは人生やり直しの証。

2024年3月3日
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市子を見て、これも、と思い鑑賞。
DVを経験したキコがひょんなことからネグレクトでDVを受けた「52」と暮らし始める。

大分の現在のシーンの合間に3年前・2年前・1年前の回顧シーンが入って、これでもかってくらいの不幸を経験する。

髪の毛がだんだん短くなるのが人生リセットしたんだな、と思いながら見ていた。

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キッスィ

1.0大分・佐賀関の景色だけはいい

2024年3月3日
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単純

本作の作り手はいろんな不幸な境遇の表面だけを寄せ集めれば感動すると考えてるのだろうか。繊細な題材を扱うにはあまりに雑だし、そもそも志尊淳という男優を安吾役にしてる時点で間違ってると思う。パッと見がヒロユキみたいなのもウエッとなった(個人の感想です)。

開始5分の「東京で風俗〜」の会話で厳しい予感がしたのだが、やはりというか、説明セリフと意味不明なカメラワークや演出が冗長に続いた結果、上映20分で作品に対する興味を失って、あと2時間もあんのか…と絶望的な気分に…。BGMで盛り上げようとしすぎだし、暴力やら流血やら体の痣やらのシーンも無駄に多く、杉咲花の演技力がまるで生かされないのだが、話への期待がなくなった分、宮沢氷魚の学芸会みたいな演技でもリラックスして最後まで寝ずに観てしまった(笑)。

成島出監督作は昨年のファミリアもキツかったけど、本作は監督の手腕だけの問題なのだろうか。未読ながら、忠実な映画化というレビューも見受けられる町田そのこの原作本は、2021年本屋大賞受賞作とのこと。やっぱ本屋大賞はアテにならない(爆)。

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ジョンスペ

4.5泣くよ、そりゃ

2024年3月3日
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原作読まずに見ました。

レビューでは色々言われていますが、私は泣いた。しかも何回も泣き所があって鼻水までたらしたよ。

杉咲花ちゃんが好きだから出てる映画はほとんど見てるけど、今回も安定のスゴさだった。

重いテーマが渋滞していてえっ!えっ!ってなるけどあっという間に終わった感じです。

原作も読んでみます。

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れもん

3.5現代の

2024年3月2日
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問題になっているモノが、かなり盛り込まれてます。自分で痛みを抱えている人は、他の人で問題を抱えている人に優しくできるんですね。

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ごっとん

4.0最後に救いもある

2024年3月2日
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原作は読んでませんが話題になっていた小説なので、映画化は楽しみにしていました。
主人公の家庭環境の酷さ、感情を殺して生きてる様が先日観た杉咲花さん主演の『市子』とかなりかぶってしまいます。あまりの不幸な生き方に途中、やるせなくなってしまう感情も全く同じ。どちらも友情には恵まれてるのも似ている。
でもラストは救いがあって良かったです。エンドロールの貴瑚と愛の海を眺める後ろ姿から、幸せな未来を予想して少し安堵してます。
それにしても愛を演じている子役君はデビュー作?すごく良い演技でした。あとやっぱり倍賞千恵子さん、最後の方に出てくるだけなのに印象が強烈なのは流石ですね!
ところで、、気になって52ヘルツにクジラを調べてみたら実在するのですね。そっちも切なかったです。泣き声のような歌、耳に残ります。

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たかな

4.0偽りの救済という形の団円

2024年3月2日
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泣ける

悲しい

難しい

『町田そのこ』の小説は
既刊十一冊のうち七冊を読了。

自分にしては高比率も
一冊を除けばタイトルを見るだけで
「ああ、こ~ゆ~内容だったよね」と
想起が可能。

その唯一の例外が標題作。
ハードカバーで読んでいるにもかかわらず、
ほとんど記憶に残っていない体たらく。

ただ、
イマらしいイシューをよくまあこれだけ大量に詰め込んだよな、との印象と
なんでこれが「本屋大賞」なの?との疑問だけは強く残っている。

前者であればかなり手垢の付いた事象の数々だし、
後者なら〔博士の愛した数式〕のような斬新さも、
〔かがみの孤城〕のような仕掛けも無い。

とは言え原作と映像化された作品は別物。
料理の仕方によってとんでもない秀作に化けることはあり、
そこは〔八日目の蟬(2011年映画化/2008年本屋大賞の第6位)〕を世に出した
『成島出』の手腕に期待なのだが。

ある種、白紙の状態で鑑賞に臨むも
時として嘗て読んだ時の記憶がぱらぱらと甦ってしまうのは困りもの。

過去との往還はありつつも、
ストーリー自体はほぼ一本道なものだから
印象的な出来事ほどぱっと想起され
先の展開があっさりと読めてしまう
(いや、そうでなくとも、ミステリ的要素は弱めか)。

盛り込まれている問題のインパクトは強いものの、
一つ一つを見ればあまりにありがちで
新奇さはさらさらない。

とは言え、これだけの数の強烈なエピソードを盛り込み、
各パートを有機的に関連付け、
一つの物語りに纏め込む力業には驚嘆。

各種の受賞には
そうしたことが評価されたのか、と
今更ながら思わぬでもない。

映像化の「功」の力か。

主人公を進んで救う無私の人物が
タイミング良く次々と現れる展開には鼻白む。

また、不義理をされてもあっさり寛容するだけの魅力が
彼女に有るかと言えば甚だ疑問で
主体性の弱い造形にはあまり共感できぬ。

意志を強固に表わす結末の落着にしても、
子供が子供を育てるようにしか見えず、
彼女と彼の将来に幸あれとは思うものの、果たして?
との不安を強く抱かせるもの。

『三島貴瑚(杉咲花)』の声なき声を掬い上げた『岡田安吾(志尊淳)』も
実際は52Hzの声を上げており、
『貴瑚』がそれに感応できなかったのはあまりに悲しい。

結末は、単にその贖罪に見えてしまう。

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ジュン一

4.0搾取は愛じゃない 家族が重くなったら逃げていい テーマは重めだけれ...

2024年3月2日
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搾取は愛じゃない
家族が重くなったら逃げていい
テーマは重めだけれど、映画構成が上手く伝わり易かった。場面毎すすり泣きが聞こえ私も涙したが、見終わってみると時事トピ盛なメルヘンタッチで纏めだったと感じた。リアリティが薄いの
自己犠牲で生き方を見失ったキコが生き直し同じ傷ある子供愛を救い出すギフトの循環は素敵だ。生きる意味に力が注がれており問われるが、自分に価値を与え愛を持って生きよう なのだと思う。見て良かった

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いち

5.0凄いと思う

2024年3月2日
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志尊淳、本当に凄いと思う。
一瞬、女性にしか見えなかった。演技力、凄い…

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ズッコ

5.0よかった

2024年3月2日
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泣ける

大号泣でした

なんの情報もない状態で見ました
映画って時々ハズレもあるけどこういう良作に当たるからうれしい

いい映画をありがとうございます

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aki
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