イコライザー THE FINALのレビュー・感想・評価
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マッコールさん安住の地
ジョン・ウィックとは対照的な、これまた近年のナーメテーター映画の傑作シリーズ、イコライザー。
本作もついに最終章。
今回はついにアメリカを離れて、イタリアでの大仕事。
たまたま偶然かも知れないが、ジョン・ウィックとは対照的とは言え、設定も人物像も非常によく似ている。
そもそも、ロバート・マッコール自身は一作目のある会話の中で、立派な葬儀だった、つまり死んだことになっていた。
どうやらDIAとしての仕事は現役を引退していたようだったが、果たして彼に何があったのか。現役時代はどんだけ凄腕だったのか。
このあたりを、ファンとしては是非掘り下げてもらいたいものである。
こんな時代だからこそ、本作のような勧善懲悪物は作品として非常に価値があるのではないだろうか。
すっかり大人になったダコタ・ファニングと、彼女の人物設定に張られた伏線にもなんだかほっこりである。
IMAX
マッコールさんは仕事が早い!
勧善懲悪、容赦なし。
イタリア・アマルフィの美しい街、優しく親切な人々。楽園のような場所で夢のような時を過ごすロベルト・マッコールだったが、それは彼にとって居るべき場所で在るべき時間だった。
一帯をリゾート地化しようと街の人たちに嫌がらせをするマフィアとその手下に、マッコールが立ち上がる。
だいたいこういうのは我慢に我慢を重ねて、主人公にとって大事な人の大切な人くらいが殺されたりしてやっと堪忍袋の緒がきれて立ち上がるってのがよくあるパターンだけど、我らがデンゼル、ロバート・マッコールは最初から我慢なんてしない。
お店は火をつけられて、若い警官も耳は撃たれたけれど、誰も死なないところがよい。
(警官の奥さん美人だったな。絶対殺られると思った)
やられる前に自ら乗り込んで行くところが気持ちよい。
復讐じゃなくて制裁。
クライマックスのマッコールの制裁(虐殺)と、街の人たちが参加して行われている神事が並行して描かれているところは、まるで神の祝福を得ているようだった。花火も盛大に上がったし。
ヨーロッパの美しい街並み、工藤栄一っぽい光と影の映像。音楽もよかった。あの不安を掻き立てるような音は何の音なんだろう。
マッコールが彼女を選んだ理由。
PART2を見直しといてよかった。
ファイナルなんて言わずに、小林旭の渡り鳥シリーズみたいにマッコールが世界各地を旅して、訪れた先を舞台にして、一年に一本くらい作り続けていってほしい。
(渡り鳥シリーズは世代的に観たことないけど、渡り鳥シリーズを意識して作ったという、ジャン・マイケル・ビンセントの「摩天楼ブルース」は好きな映画です。ソフトも配信もされてないみたいですがどなたか観た方いらっしゃいませんか?)
主人公の街の人々を愛し、街を脅かす存在に対しての怒りの大きさを感じさせる決着でした
■イントロダクション
本作は、元CIAトップエージェントのロバート・マッコールが、19秒で世の悪を完全抹消する闇の仕事請負人(通称:イコライザー)として暗躍する姿を描いた『イコライザー』シリーズの3作目。
2014年に公開された1作目では、昼はホームセンターの従業員として働くマッコールが、少女テリーを救うためにロシアン・マフィアを壊滅。2018年の2作目ではタクシードライバーに転職し、CIA時代の同僚が惨殺された事件の真相を辿る中で、自分と同じく特殊訓練を受け、悪に転じたもう一人のイコライザーと対決しました。
マッコールはいつの日も、法や警察が介入できない暴力に苦しむ弱き人々を救うため、とてつもない強さで冷静沈着に悪を抹消してきました。そのマッコールの完璧な仕事遂行ぶりは、まるでアメリカ版「必殺仕事人」と例えられ、今もなお多くのアクションファンを熱狂させ続けています。
そして遂にシリーズ最終章となる本作!アメリカ・ボストンから遠く離れたイタリアに舞台を移し、ローマ、ナポリ、アマルフィなどで初の長期海外ロケを敢行。シリーズ最大のスケールで物語が展開してゆきます。そして血を血で洗うバイオレンス満載の衝撃のクライマックス。最終章にして、マッコールの怒れる正義がドドンと一線を超えるのです。 第一作から引き続きアントワーン・フークアが監督し、デンゼル・ワシントンが主演。
■ストーリー
元アメリカ国防情報局(DIA)の特殊工作員であったロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)はイタリア、シチリア島のあるマフィアが管理するワイナリーを襲撃。目的の品を取り返したマッコールは撤収しようとしますが付近にいたマフィア構成員の孫に油断し、銃弾を受けてしまうのです。重傷を負ったマッコールはイタリア本島までたどり着きますが、アマルフィ海岸で力尽き、意識を失います。
海岸沿いの田舎町アルトモンテでカラビニエリ・国家憲兵をしているジオ・ボヌッチ( エウジェニオ・マストランドレア)は、車の中で意識を失っていたマッコールを発見して地元で長年医者を務めてきたエンツォ・アリシオ(レモ・ジローネ)のもとへ連れて行きます。
意識が戻ったマッコールは、銃創であることを追求せず、警察などにも通報しなかったエンゾやジオに感謝しつつ、アリシオの計らいで町で療養を行うこととします。
やがて杖をついて街を歩けるようになるまでに回復。ジオと娘のガビ、地元のカフェの店員アミーナ(ガイヤ・スコデッラーロ)など、親切な町の人々と交流していくマッコールは、アルトモンテの街と人が好きになっていきます。そしてマッコールはこの街を安住の地と心に誓い、イコライザーのスイッチともいうべき腕時計を外すことを決意。そこで穏やかに新たな人生を送るはずでした。
けれども彼にはまだやるべきことが残されていたのです。
マッコールはCIAに匿名で連絡し、電話を受けた捜査官のエマ・コリンズ(ダコタ・ファニング)にシチリアのブドウ園の調査を依頼します。
エマは上司のフランク・コンロイ(デヴィッド・デンマン)に相談し、CIAチームを率いてブドウ園を調べることになるのです。すると、ブドウ園から大量の麻薬と多額の金を発見されるのでした。
彼女はアルトモンテにいるマッコールの居場所を突き止め、マッコールの目的とブドウ園の実態について連絡を取り始めるのです。
そして、アルトモンテを買収してリゾート地とする計画を行っていたヴィンセント・クアランタ(アンドレア・スカルドゥッツィオ)とその弟のマルコ(アンドレア・ドレロ)一味の地元民を蹂躙する弱いものいじめに怒ったマッコールは、彼らと一戦を交えることを決断するのでした。けれどもヴィンセントはナポリを拠点とするイタリア5大マフィアのカモッラの頭目の一人であり、強大な軍勢を従えていました。
この決断がやがてマッコールをイタリア全土を恐怖に陥れる危険と対峙することになっていくことになるのです。
■解説
先ずは1作目と2作目はその平穏生活から制裁モードへと切り替わっていく姿が順を追って描かれていたのですが、3作目の『イコライザー THE FINAL』は意表を突くオープニングで始まります。とにかくワイナリーにおびただしい死体がる凄惨なシーン。いきなりエンディングから始まるような冒頭で、映画の世界に引き込まれました。
しかし、状況が全く説明されません。一人の男が恐る恐るワイナリーの部屋の奥へ突き進んでいくと、見慣れない黒人が手下二人に銃を突きつけられてるではありませんか。マッコールです!
ここから冒頭の見せ場に。彼は腕時計を見て、「9秒だ」とつぶやき、カウントダウンをはじめます。そしていとも鮮やかに、そばに生き残っていた3人を、予告通り9秒で殺してしまうのでした。現場に佇むマッコールは余裕でワインを飲んでいるわけですが、それがまるで生き血を飲んでいるように見えて、とても不気味でした。
ここでポイントなのが殺しの秒数。このシリーズの名物は、マッコールの殺しの超スピード感にあります。1作目の冒頭シーンではそれが30秒でした。2作目では19秒に、スピードアップし、3作目にはさらに短縮し9秒にまで縮めています。ただ2作目と較べてスピーディーな接近戦は大幅に減少して、映像でカバーしています。主演が御年68歳であることを考えれば、見応えはそれで充分でしょう。
そして3作目では、最後の殺しはガンもナイフも使わず、わざとたっぷり時間をかけて生殺しするところが、本作らしくないところ。
それだけマッコロールは街の人々を愛し、街を脅かす存在に対しての怒りの大きさを感じさせるシーンでした。
■シリーズ初見の方へ
『イコライザー』シリーズの初見の方へ、過去2作との連結がハッキリしておらず、ひとつの作品で完結していくスタイルとなっています。なので本作を初めて鑑賞する人でもそれほど問題ないと思います。 本作をご覧になって『イコライザー』ならではのスピードアクションがお気に召せば、前2作もご覧になってはいかがでしょうか。
過去2作はAmazonprimeでご覧になれます。
かっこよ過ぎ
まず、9秒がどうとか、注目点はそこじゃない。
そこを期待すると肩透かし喰らうかも。
今ちょうどジョンウィックもやってるけど、個人的にはこっちのシリーズの方が好み。
派手な銃撃戦ではなく、確実に処理していく動きが無駄がなくかっこいいんですよね。
前作は割と爆破とか多かった気がするけど、今作はそこまでそういうシーンはない。
アクションも言うほど無いんだけど、そこに至る話が良い。
残念なのは敵が少し小物だった点かな…
それでもやっぱりかっこいいんだよ!
一作目みたいにカッコよくて処理していくのをまた見たいなぁ…
動機が…
リーアムが凄いと思ってたけどデンゼルも負けて無かった!
デンゼル・ワシントンのシリーズ化唯一のイコライザーの最終章はR15指定と鑑賞するにあたっても腰を据えて挑みました。
期待以上の優れものそれにイタリアの主なる地域をロケ地に使い以前旅行で行った所が映しだされるなどマッコールの超人的な殺人テクニックと目が離せませんでした。
そして、大人になったダコタ嬢とデンゼルとの共演も良かったです。
マッコール人物像の深堀り
1作目が面白くて2作目、3作目と劇場で観ています。
ナンバリングが進むに連れてのテーマが、「より凄いアクションを」や「より強大な敵を」ではなく「よりマッコールの深い人物描写を」なシリーズだったと思います。
序盤、殺した相手の子供に撃たれた後、拳銃自殺を試みたシーンや、
マフィアに弟殺しを名乗り出た後、街の人々がマッコールを助ける動きを見せた後に目を潤ませているシーンは、
人殺しでしか正義を遂行できない男を虚しさや、それを癒してくれる街の人達との繋がりが
表現されていて、とても心動かされました。
どこで生きていても安寧を得ることができなかったマッコールが、本作内で最終的に自分の居るべき場所を手に入れることができたので、彼にとってはこの上ないハッピーエンドになったのではないかと思います。
個人的には満足な作品ですが、1・2作目あっての作品だと思いますので、3.5点にしました。
それにしても開き直ったマッコールはおっかない!
薬物で余命数分のマフィアが千鳥足や這いつくばって逃げるのを、ただ付いて歩く様は、セリフこそ無いですが彼の憤怒を十二分に表現したシーンでした。
タイトルなし
デンゼル・ワシントン強過ぎ
静謐と暴力
ラストマッコールさん無双
必殺仕置人。
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