柳楽優弥、主演作「夏目アラタの結婚」に自信　“死刑囚”黒島結菜は出産後初の公の場

死刑囚との獄中結婚から始まる危険な駆け引きの行方を描いたサスペンス映画。連続バラバラ殺人事件の被害者の子どもに、まだ発見されていない被害者の首を探してほしいと頼まれた児童相談所職員の夏目アラタ（柳楽）は、情報を引き出すため、事件の犯人で、逮捕時にピエロのメイクをしていたことから「品川ピエロ」の異名で知られる死刑囚・品川真珠（黒島）に結婚を申し出る。

難役に挑んだ柳楽は「サスペンス映画ですが、中盤からは原作にあるファンタジー要素や、ラブストーリーもあって。いろんな要素が入り交じっているのが、この作品の魅力ですし、映画の遊び心に振り切っていて最高です」と強い自信を示した。

物語のカギを握る“死刑囚”を演じた黒島は、この日、出産後初めての公の場。「最初は私に演じられるのか、不安が大きかった」と回想したが、ドラマ「アオイホノオ」で共演した柳楽、出演作「十二人の死にたい子どもたち」の堤監督との再タッグには「おふたりを信頼してやれば、きっとうまくいくと思えた」と全幅の信頼を寄せた。

柳楽は「黒島さんが演じる真珠だから、僕も夏目に集中できた。（演技の）セッションができたって気がします」、黒島も「つかみどころのない役柄だったが、柳楽さんとは心と心で向き合い、毎回達成感があった」と実りあるコラボレーションを振り返っていた。

事件の担当弁護士であり、真珠の無実を信じる宮前光一を演じた中川は、「ヒリヒリした撮影だった」と、緊張感溢れる黒島との共演シーンに言及。丸山は、アラタが勤める児童相談所の先輩で、真珠に心酔する桃山香役で映画デビューを飾り「私の歴史の1ページ、いや、2ページ見開きでデカデカと残る出来事」と誇らしげだった。

市村は、控訴審の裁判長で真珠の本心を疑う神波昌治を演じ「魚をさばくのはうまいですけど（笑）、人を裁くのはなかなか……。緊張したが、映画を見ると風格ある役で、すべて監督のおかげ」とジョークを交えて、初タッグの堤監督を絶賛。堤監督は「映画の6割くらいは、キャストの皆さんのアップ。顔面歌舞伎と呼んでいる」と語り、「夏目と真珠は、想像できないラストに向かっていく。何が本当で、何が嘘なのか、お客様にぶつけていく作品」とアピールしていた。

「夏目アラタの結婚」は、9月6日より全国公開。